最後にはハイキックの連打から飛び蹴りを繰り出した秀樹
「RISE 135」
2019年11月4日(月・祝)東京・後楽園ホール
▼メインイベント -64kg契約 3分3R延長1R
〇秀樹(新宿レフティージム/ライト級1位、K-1 REVOLUTION FINAL-65kg級世界王者)
判定3-0 ※30-27×3
×川島史也(BattleNation/ライト級9位)
秀樹はフィジカルの強さを活かしたパワフルな打撃で、『KNOCK OUT』のスーパーライト級トーナメントでも準優勝。王座決定戦で敗れた白鳥大珠への挑戦を目指す。
川島はパンチを主体としたアグレッシブなファイターで、1位の秀樹を破り一気にジャンプアップを狙う。
1R、サウスポーの秀樹はジャブ&ローでじわじわと前へ出ていき、左ミドルを蹴る。川島もローを蹴りつつ、右ストレート、左フックを隙あらば放つが、秀樹は落ち着いてよく見てかわし、再び前へ出ていく。
2Rも秀樹は空振りを誘ってのロー、右フックと相手の攻撃をよく見て攻撃を返す。川島は思い切ったフックも放っていくが、なかなか秀樹を捉えることができない。
3R、川島は左フックを狙い撃ち。秀樹はそれをかわしながらの右フック、左ミドル。川島の下がり際に左フックを合わせてダウンを奪い、その後は左ハイの連打で川島の頭を跳ね上がらせると、なんと飛び蹴りも見せる。
判定はフルマークの3-0で秀樹が勝利。マイクを持つと「川島選手は上位ランカーとやり合える実力のある選手で、殺気とやってやろうという気持ちが伝わってきました。今日は(息子の)太陽の誕生日だったので勝つことができてよかったです。今回はタイトルマッチ挑戦者としての筋道を通すために引き受けました。あと63kgのワールドシリーズは僕が出たい。海外の選手にフィジカルで勝てるのは僕しかいないと思います。もっと強くなってワールドシリーズに出場してチャンピオンになってみせます」と、ライト級タイトル挑戦と2020年に開催が予定される世界トーナメントへの出場をアピールした。
▼セミファイナル スーパーフライ級(-53kg)3分3R延長1R
〇政所 仁(魁塾/同級1位、J-NETWORKフライ級王者)
判定3-0 ※29-28×3
×大崎孔稀(OISHI GYM/WMCスーパーフライ級王者、J-NETWORKスーパーフライ級王者)
大崎は18勝4敗1無効試合の戦績を持ち、18勝の内13勝がKO勝ちという攻撃力の持ち主。パンチ、蹴り、ヒジ、ヒザいずれでもKOできる破壊力を持ち、タイ人と渡り合うテクニックも持っている。特にボディブローは強烈。9月10日にルンピニースタジアムでKO勝ちすると、10月の『KNOCK OUT×REBELS』では濱田巧に圧勝した。
迎え撃つ政所は現KNOCK OUTフライ級王者・石井一成にも勝利したことがあり、止まらない手数とバックハンドブローなど相手の意表を突く技を繰り出す。2018年11月にJ-NETWORKフライ級王座を獲得。今年3月に瀧谷渉太を破り、5月にはRISEスーパーフライ級王者・田丸辰に挑戦したが判定で敗れている。
1R、ジャブ&ローの大崎に政所は右ストレートを狙い撃ち。さらに大崎のパンチをかわしては左フックを入れる。パンチと見せかけていきなりヒザを突きあげるなど、持ち前の予想しにくい動きを見せた。
2R、圧力を強める大崎は左ミドルとパンチを繰り出して前へ出るが、政所は目の良さを発揮してパンチを当てさせない。大崎は焦りからかフックが大振りとなり、左フックに政所が左フックを合わせてダウンを奪う。政所は飛びヒザ蹴りを連発して大崎を追い込む。
3R、逆転を狙う大崎は前へ出ていき、パンチは空振りさせられるがミドルを蹴ってボディへヒザを突きあげる。追い回される形となる政所だが、パンチの決定打はもらわず最後まで戦い抜き、判定3-0で大崎を破る金星を得た。