MMA
インタビュー

【RIZIN】福田龍彌、安藤達也戦に向け「15分間いっぱい楽しみたいけど、ちょっとのことでお互い散っちゃうような試合になる」

2025/12/30 13:12
【RIZIN】福田龍彌、安藤達也戦に向け「15分間いっぱい楽しみたいけど、ちょっとのことでお互い散っちゃうような試合になる」

(C)GONG KAKUTOGI

 2025年12月31日、さいたまスーパーアリーナで開催される『RIZIN師走の超強者祭り』バンタム級(61.0kg)5分3Rで、RIZIN2連勝中の安藤達也(フリー)と対戦する福田龍彌(MIBURO)が29日、個別インタビューに応じた。

 幼少期のムエタイからMMAに入った福田は、修斗で世界フライ級王座を獲得後、DEEPフライ級GPでも優勝。2024年3月の雅駿介戦からバンタム級に転向し、瀧澤謙太、芦澤竜誠、牛久絢太郎を下して4連勝。25年7月のRIZINでバンタム級王者・井上直樹に挑戦も判定3-0で敗れ、今回が再起戦となる。

 対するレスリングベースの安藤は、14年9月にプロMMAデビュー。修斗環太平洋バンタム級王者から世界王者に。ROAD TO UFCを経て、25年6月、RIZINデビュー戦で強豪マケラム・ガサンザデから1Rダウンを奪ってのリアネイキドチョークで一本勝ち。7月にはヤン・ジヨンを相手に1Rにダブルノックダウンの場面もありながら、2Rにリアネイキドチョークでジヨンを失神させての一本勝ちで2連勝中。

 修斗では階級が異なり交わることのなった両者は、確かな実力で国内トップで凌ぎを削ってきた。互いにサウスポー構えの感性のファイターだが、精緻なジャブ、左ストレートで“狩る”福田に対し、“野生”の安藤にはパワフルな打撃とテイクダウンに繋がる前進力がある。どちらが左を制して自身のフィールドに持ち込むか。

殺傷能力のぶつけ合いみたいな試合がしたい

──現在の心境は?

「ワクワクしてて、今すぐにでも戦いたいくらい楽しみです」

──それは安藤選手が相手だからですか。

「それはすごい大っきくて。ワクワク度合いでいうと、このキャリアで過去一番、自分が歩いてきたキャリアで一番、昂る相手というか、そんな感覚で今日まで楽しく過ごしてこれました」

──安藤選手のファイトスタイル? マインドが通じ合う? 何かあるのですか。

「そういう、全部そういうのが色々あってじゃないんかな? と思いますけど。だからまあ、いいもの見せれると思いますね」

──24年大晦日はリングに上がった時間が短かった(※芦澤竜誠に54秒 KO勝ち)。今回は思いき入り楽しみたいのか、なるべく短く?

「個人的には15分間いっぱい楽しみたいけど、ちょっとのことでお互い散っちゃうような試合になるとおもうから、先のことはわかんないですね、ムフフ!」

──どういった展開を予想されますか?

「なんかこう、殺傷能力のぶつけ合いみたいな試合がしたいなとは思いますね」

──お互いにシンパシーを感じていてお互いにやりたかった相手と。その辺は、どういう部分なのですか?匂いのようなレベル?

「そういう部分ですね、感性が合うんじゃないかと。僕好みに戦うファイターだし、自分も一生懸命やってきたことが、彼好みに戦うファイターとして、マッチしました、みたいな」

──3R最後のぎりぎりの死闘も想定していると。いかがですか。

「それはもちろんどういう仕留め方もできるようにやってきたし、どういう仕留め方をするやつにも対応できるようにやってきた。どういう状況になっても僕は僕なりに仕留めに行く」

──強い生き物を倒す喜びを味わいたいと。今回、その彼に対するイメージは?

「もちろんそれは持っていますし、自分の感性を表現する、みたいな。なんかそういう意味ではチャンピオンとかよりも試合も面白い、そういうところやと思う、お客さんを沸かせることができるファイターで自分も常にそういうことをしたいと思っているので、沸かし合いのような、そういうのができる相手なんちゃうかな」

──狩猟ではあまり苦しめないことも。

「いつでも仕留めるつもりでやるし、どないに頑丈なこでもそれを続けていたら倒れるという、淡々と一撃必殺狙っていきます」

──井上戦後、また面白い試合ができるようにちゃんと積み上げて戻ってきます、と。そこに確信を持っていますか?

「そうっスね、言ったことはやるコなんで!」

──では井上戦ともまた違った福田選手が見られる?

「見せれるつもりで取り組んできましたよ、ちゃんと」

──篠塚選手と練習したと聞きました。彫師が一緒だとか。

「メデューサ彫ってくれた人に篠塚選手も彫ってもらっているそうで、『一回練習したってや』と。ひさしぶりにあんな“強くなりたい!”っていう思いを持った強い若者に会ったなっていう。結構ね、“PawPaw兄やん”みたいに思ってましたけど、ほんまに真面目で誠実でストイックな人間性っていうのは感じましたね。技術やスキルでいったら僕のほうがキャリア長いから、そういう感じになっちゃうんですけど、そんななかでも、結構痛い思いをさせたと思うけど、それでもなにか感じたから、いいものを見せるんじゃないかと思っています」

──反響も増えているとは思うのですが、大きな会場での試合を重ねることでファイターとして変化は?

「日常の自分の選択、行動を選ぶ基準により責任感が乗っかったな、みたいなのは感じますね。すごく光栄なことで、たまに荷が重そうな話がきたりもするんですけど、そういう変化に悩んだこともあったけど、ここでニコニコ、インタビューを受けているようには過ごせていこれたので、大丈夫だと思います」

──変化はあった、ということですね。

「おかげさまで変化はありました。自分でもあまりついていけてないくらい」

──安藤選手は「自分のほうが手札が多い」と。福田選手の手札のなかで、上回っていると思うことは?

「うーんまあ、一個一個のクオリティかな。」

──精度の違い?

「とでも言っておきましょうかね? フフフフ」

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