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インタビュー

【RIZIN】クレベルと対戦するケラモフ「勝った選手はタイトル戦に進むべき」「(朝倉vs.シェイドゥラエフは)ラジャブアリのほうが少し有利」」

2025/12/29 12:12
【RIZIN】クレベルと対戦するケラモフ「勝った選手はタイトル戦に進むべき」「(朝倉vs.シェイドゥラエフは)ラジャブアリのほうが少し有利」」

(C)GONG KAKUTOGI

 2025年12月31日、さいたまスーパーアリーナで開催される『RIZIN師走の超強者祭り』のフェザー級でクレベル・コイケ(ボンサイ柔術)と対戦するヴガール・ケラモフ(アゼルバイジャン)が29日、インタビューに応じた。

▼RIZINフェザー級(66kg)5分3R
クレベル・コイケ(ボンサイ柔術)35勝9敗1分
ヴガール・ケラモフ(アゼルバイジャン)21勝6敗

 クレベルは、24年大晦日に鈴木千裕に判定勝ちで3連勝で王座奪還も、5月のラジャブアリ・シェイドゥラエフ戦でKO負けで王座陥落。7月の前戦で朝倉未来にスプリット判定で敗れ、2連敗となっていた。

 24年大晦日にクレベルと同門の階級上の王者ホベルト・サトシ・ソウザに挑戦したケラモフは三角絞めで一本負け。25年6月に無敗の木村柊也に判定勝ちで再起を遂げるも、11月大会で松嶋こよみとの試合を、ウイルス性胃腸炎により前日キャンセルしていた。

クレベルの技は非常に危険。ミスは許されない

──試合を2日後に控えた現在の心境は?

「とても気分はいいです。そしてもう、試合に向けて完全に準備ができています」

──今回の大会に向けてどうコンディションを整えてきましたか。

「前回あのようなウイルス性胃腸炎にかかり、帰国後の約1週間は治療、体力回復に専念しました1週間後には回復してトレーニングを再開して、今に至ります」

──クレベルの印象は?

「自分はもうRIZIN参戦から5年経っていますが、クレベル選手も同じくらいだと思います。だから彼が今まで戦ってきた対戦相手との試合も見ているし、どういうスタイルで、何がしたい選手なのかもよくわかっているつもりです。今回も今までと同じように自分の試合に集中し、準備はできていると思います」

──どんな試合展開になると予想していますか?

「寝技は練習もしてきましたし自分としても得意ですし、自分は打撃戦もできます。(相手が寝技・組技が得意なこともよく知っているが)自分もグラップリング、寝技、組技を研究してきたので、準備はできています」

──RIZINは10周年。ご自身は10年前は23歳です。当時どんな夢を持ってどんな生活を送っていましたか。

「PRIDEに夢中で、ほとんど全ての試合を、観戦していた頃だと思いますし、本当にハイレベルな戦いが行われていて、自分も仲間に入りたいと夢見ながら、そこに行くために100%の力を尽くし、自分の技術を最高まで上げていかないといけないと思ったことを記憶しています。もしそこで戦えるなら、それは自分にとって大きな名誉です。実際、今ここ日本のRIZINで試合し、2年前にタイトルもとりました。また取り返したいと思っています。夢を持つことは人生において必ず必要なことだと思っていますので、それに向かって、頑張っていきます。夢は叶うものだと思っています」

──元チャンピオン同士の戦いですが、勝者は次のタイトルチャレンジャーに相応しいと考えていますか。

「自分はこの階級でもトップクラスだと思っています。勝った選手はタイトル戦に進むべきです。自分もそう思います。フェザー級には良い選手が多くクレベル選手もその一人。どちらが勝つかは、明後日の試合次第です」

──シェイドゥラエフvs.朝倉をどう見ていますか。

「格闘技の試合の結果を予想するのは非常に難しいことだと思っています。どんな試合でも、一発もらえば終わる可能性があります。だから試合前に結果は言えません。でも、純粋にプロの試合として見れば、ラジャブアリのほうが少し有利かもしれません」

──昨年サトシと対戦していましたが、おなじボンサイ柔術のクレベルと戦うにあたり参考にしたことはありますか。

「前回の試合後もですし、どんな試合でも、勝っていても(負けても)必ず反省します。ミスを分析して、教訓にして将来に生かしていて、成長しないといけません。去年のサトシ戦もそうしています。いくつか、3つの誤りもあり、階級を上げての試合でもあったのでその面で難しさもありました。同じミスはもう繰り返したくないです。同階級のクレベルとの戦いなので教訓をいかしながら、さらに強い戦いをしたいと思います」

──前回の試合で、ウイルス性胃腸炎で欠場したことについて、実際に自分の身にどんなことが起きて、どんな状態だったのですか。

「実際、アゼルバイジャンを経つ前、飛行機に乗る直前から、何かおかしいと感じました。頭がぼーっとして、体調が明らかにおかしかった。しかし試合が待っていたので空港に行き飛行機に乗りました。日本に着く頃には気分が悪くて吐き気が止まらなくなりやっとのことでホテルに到着しました。吐き気が酷く水も飲めない状態で、本当を言うと歩くこともまともにできない状態で、残念ながら、このコンディションでは自分の見せたい試合ができないと判断しました」

──唯一の一本負けがサトシです。同門のクレベルの寝技で最も警戒すべき点はどんなところだと考えていますか。

「彼の技は非常に危険です。ミスは許されません。精神力の勝負になると思います。ただ、とくに何にというより、全体的に注意して行きたいと思います。自分にとっては決して克服できないものではありません」

──2年半前にチャンピオンになったときと今のフェザー級の面々はかなり変わってきました。この新しい台頭をどう評価していますか。また、この試合に勝利をした場合かつ次がタイトル戦ではなかった場合、新しく台頭している選手と挑戦権を争うような、意中の相手はいますか。

「正直、自分のプランはただ一つ。明後日の戦いに勝って、タイトルを懸けて戦うことです。悪いことは考えません。前に進むだけです。後退すること(そのための挑戦者決定戦になるようなこと)は考えていません」

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