キックボクシング
インタビュー

【RWS】ラジャ王座に挑む大﨑一貴にチャド・コリンズがアドバイス「“最初”に手を出して“最後”に手を出すこと」、大﨑は「53kgで僕が一番強いことを証明し続けたい」

2025/12/20 12:12

アウェーの環境も楽しむぐらいの気持ちで(チャド)


――チャド選手自身もRISEに出場している一方で常にムエタイにも挑戦していますが、それぞれルールが違う中で両立させていく秘訣や両立できている理由はありますか?

チャド「僕にとっては難しいことではないですね。僕のファイトスタイルは前にガンガン出て強い攻撃を当てるというのが特徴で、それはムエタイでもキックボクシングでも通用するので、ヒジを出せるか出せないかの違いになります。あとはムエタイの場合はもうちょっと見て的確に当てるという感じなのですが、基本的にはスタイルは変えないので、両方ともにマッチするスタイルだと思っています」

――ガンガン前に出て攻撃を当てるという部分ではチャド選手も一貴選手も同じようなスタイルなので、おっしゃったような戦い方ができれば一貴選手は今回の試合に活かせそうですね。

チャド「5ラウンドでの戦いは散々やっているから問題ないだろうし、逆に5ラウンドで良かったんじゃないかな」

――アウェーの状況で試合をする経験も多かったと思うのですが、そういった環境で試合をするにあたって、良いコンディションとモチベーションを保って試合をする秘訣はありますか?

チャド「まず最初に言いたいことは、そういうプロセスも楽しんだ方が良いということ。後から『こうすればよかった』という後悔をしないように、アウェーの環境も楽しむぐらいの気持ちで臨むんです。本当に楽しんで笑いが出るような戦い方をするんです。一貴のスタイルは皆が大好きなスタイルだから、そのままで素晴らしい戦いができると思っています」

――ラジャダムナンスタジアムでいうと、最近は海外からの観光客の方も観戦されている人が多いですよね。

チャド「僕は昔のムエタイが好きだから寂しい部分もあるけれど、世界スポーツにするためにはそういうのが必要ですし、会場にLEDライトを入れたり変わっていく部分も必要ですよね。3ラウンドのムエタイというのが主流になってきていて、本当にムエタイも変わってきたと思います」

――一貴選手からチャド選手へ質問したいことはありますか?

大﨑「さっきも話しにあったんですけど、今回はムエタイなのでRISEルールとムエタイルールの違いがある中で、ポイントを取る上でどういった所を意識した方が良いですかね。どちらかと言うと僕はパンチの方が得意なんですけど、蹴りもどんどん使っていった方がいいのか、それよりもパンチで攻めた方がいいのか教えてほしいです」

チャド「とにかく“最初”に手を出して“最後”に手を出すことを意識して、相手が蹴ってきたら必ず蹴り返すっていうのをやればポイントを取れます。あと、とにかくブレないように重心をしっかりさせて強く当てていくというのが重要です」

――それは相手の攻撃によって体が流されたりしたら、マイナスな印象になるからですか?

チャド「そうですね。もしくはスウェーで攻撃をかわしても良いですけど、攻撃で言うとフェイントをかけての前蹴りは、タイ人も真っ直ぐ立つのでそこに前蹴りから中に入っていくというコンビネーションが効果的なので、毎回使っているし練習しています」

大﨑「それ、練習します」

チャド「とにかく一貴のスタイルで戦えば大丈夫だよ」

大﨑「分かりました。あとは、対戦相手がサウスポーなんですけど、サウスポーの相手とオーソドックスの相手と戦う時に何か意識していることはありますか?

チャド「とにかく右のパンチと右のハイキックを狙った方がいいよ。パンチを出す時に相手がヘッドスリップをするので、そこにハイキックを当てられるといいね」

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