2025年12月13日(日本時間14日)、米国ラスベガスのUFC APEXで開催される『UFC Fight Night: Royval vs. Kape』(U-NEXT配信/UFC Fight Pass)にて、フライ級2位のブランドン・ロイヴァル(米国)と、6位のマネル・ケイプ(アンゴラ/ポルトガル)が、三度目の正直となるメインイベントに挑む。
9日の新ランキングで、ブランドン・モレノにTKO勝ちした平良達郎はフライ級3位にランクアップ。王者はアレシャンドレ・ パントージャに負傷TKO勝ちしたジョシュア・ヴァン。1位パントージャ、2位にロイヴァルがランクアップ、3位平良、4位モレノ、5位アミル・アルバジ、6位マネル・ケイプ、7位アスー・アルマバエフ、8位堀口恭司、9位ティム・エリオット、10位スティーブ・エルセグ、11位アレックス・ペレス、12位タギル・ウランベコフ、13位チャールズ・ジョンソン、14位ブルーノ・シウバ、15位ロニー・カヴァナと発表された。
この日の2位ロイヴァルと6位ケイプのランキング戦の勝者にも王座挑戦のチャンスはあり、また8位の堀口は次戦で誰とマッチアップされるか、注目のフライ級だ。
コメインのフェザー級戦では、ランキング15位のギガ・チカゼ(ジョージア・37歳)と、UFC2連勝中の24歳ケビン・ヴァシェホス(アルゼンチン)が対戦する。23年8月にアレックス・カサレスに判定勝ち後、2連敗中の“ギガキック”チカゼに対し、25年3月にUFCデビューしたヴァシェホスは、MMA16勝1敗で11のKO・TKOを誇る。
また同大会では、元Bellatorウェルター級王者のヤーソラフ・アモソフ(ウクライナ)がUFCデビュー。さらにBellator5勝1敗のランス・ギブソンJrもキング・グリーンを相手にUFC初陣を迎える。
▼フライ級 5分5R ※選手名からインタビューブランドン・ロイバル(米国)17勝8敗(UFC7勝4敗)マネル・ケイプ(ポルトガル)21勝7敗(UFC6勝3敗)※UFC2連勝2KO
両者は当初、2025年3月に対戦予定だったが、ロイバルの負傷欠場で試合はキャンセル。続けて、6月の『UFC 317』で仕切り直しの一戦が組まれたが、今度はケイプが右足骨折により欠場。今回が3度目のマッチアップとなる。
ESPN-UFCの最後の試合に出場するロイバルは、23年12月に当時王者のアレシャンドレ・パントージャに挑戦も判定負けで王座獲得ならず。その後、元同級王者のブランドン・モレノ、平良達郎に連勝したが、6月に負傷欠場したケイプの代役で先週、新王者となったジョシュア・ヴァンに判定負けを喫していた。33歳。
ケイプは、2019年12月に朝倉海を2R TKOに下して2021年2月からUFCに参戦も、のちの王者パントージャ、マテウス・ニコラウを相手に2連敗。しかし、そこから怒涛の4連勝をマークし、2024年7月にムハンマド・モカエフに敗れたものの、12月にブルーノ・シウバ、25年3月にアスー・アルマバイエフをいずれも3R TKOに下している。32歳。
アレシャンドレ・ パントージャの王座陥落、ジョシュ・ヴァンの戴冠、平良達郎のブランドン・モレノ撃破、そして堀口恭司のUFC復帰戦勝利──。激しく揺れ動くUFCフライ級のトップ戦線で、新王者ヴァンに次に挑戦するのは誰か?
会見でロイヴァルは「平良やジョシュアら若い選手たちを見ると“クソッ、上手すぎるだろ”って思う。俺たちも一緒に練習してるけど、彼らは年齢の割に完成されすぎてる」と新世代のフライ級の脅威を語りながらも、王座戦争いについては、「俺は現チャンピオン(ヴァン)と“今年のベストバウト級の試合”をした。3Rで記録を作ったんだから、5Rではどうなるか、誰もが見たいはずだ」とケイプに勝利し、ベルトを巻くことが目標だと語った。
一方のケイプは「平良に勝ったロイヴァルを俺が簡単に見せてしまえばいい。そうなれば、もう疑いようがない。この試合で『誰が次の挑戦者か?』という話は終わりで、『俺がその男』だってことを証明するだけだ」と自信を見せ、「日本では俺の存在は大きい。堀口とのタイトルマッチを日本でやりたい」としている。
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▼フェザー級 5分3Rギガ・チカゼ(ジョージア)15勝5敗(UFC8勝3敗)ケビン・ヴァシェホス(アルゼンチン)16勝1敗(UFC2勝0敗)
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▼ミドル級 5分3Rセザル・アウメイダ(ブラジル)7勝1敗(UFC3勝1敗)セザリー・オレクシェイチュク(ポーランド)16勝3敗(UFC0勝0敗)
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▼フェザー級 5分3Rモルガン・シャリエール(フランス)21勝11敗(UFC3勝2敗)メルキザエル・コスタ(ブラジル)24勝7敗(UFC5勝2敗)※UFC4連勝中
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▼ヘビー級 5分3Rケネディ・エンジーチュクー(ナイジェリア)14勝6敗(UFC8勝6敗)マーカス・ブシェシャ(ブラジル)5勝2敗(UFC0勝1敗)
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▼ライト級 5分3R〇ボビー・グリーン(米国)3勝17敗1分1NC(UFC14勝12敗1分)[判定2-1] ※29-28×2, 28-29×ランス・ギブソン Jr.(カナダ)9勝2敗 ※Bellator5勝1敗 ※4日前出場
1R、サウスポー構えでノーガードのグリーンに、左右サークリングから右ローのギブソンJr。左ハイも放つ。ガードするグリーンは前蹴り。左の飛び込みをバックステップでかわすギブソンJr。
「来い」と招くグリーンに左右で詰めるギブソンJr。右前蹴りを腹、関節に突くグリーン。ギブソンJrの入りに間合いを保つ。左ミドルを当てたギブソンJr。右の打ち合いからギブソンJrのアッパーをかわす。圧力をかけるグリーン。ギブソンJrは左オーバーハンド。そこに右を合わせに行くグリーン。ギブソンJrのバックフィストは空振り。グリーンは組みを切る。
2R、ギブソンJrの右の蹴りに左ストレートを合わせて尻餅を着かせるグリーン。低い手の位置から出所が分かりにくい右を刺す。グリーンの右の蹴りはローブローに。中断。
再開。グローブタッチ。中央を取るグリーン。右前蹴りを腹に。右ハイをブロックしたギブソンJrは、右を振ってケージに詰めてダブルレッグテイクダウン! サイドを奪うギブソンJrはスクランブルで立つグリーンにバッククリンチから右ヒザを背後から顔面に。アームロック狙うグリーンにシングルレッグも、切るグリーン。
圧力をかけるグリーン。ギブソンJrはフェイントをかけて左ロー。左フック。前に詰めるグリーンは歩いてスイッチして右。前蹴りを腹に突く。ギブソンJrは左ミドルを当てるが、続く左フックはかわす。グリーンのラウンドに。
3R、先に中央に出るグリーン。右回りにサークリングのギブソンJrに右前蹴りを突く。ギブソンJrも右ロー。左ハイをガード上に突く。グリーンのパンチをステップでかわすギブソンJrだが、打ち返しできない。グリーンの右の蹴りを掴んでテイクダウンするギブソンJrだが、足を抜きすぐに立ち上がる。
オーソに歩いてワンツーで詰めるグリーン。左ボディストレートにギブソンJrは右フックもグリーンはかわす。右を当てたギブソンjrは右ハイは空振り。詰めるグリーンは、ギブソンJrの左フックをかわして、左の蹴りを掴んで崩すと、シングルレッグテイクダウン! インバーテッドになる下のギブソンJrにパウンドを落としてホーン。
判定2-1(29-28×2, 28-29)のスプリットでグリーンが勝利。「やることをやって勝った。彼(ギブソンJr)のようにこういう機会を掴むのが重要だ。俺のクラブでアフターパーティーをやるぜ。この大晦日に。俺のクラブに来い。一緒に楽しもうぜ」と語った。
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【中止】
▼女子ストロー級 5分3Rアマンダ・レモス(ブラジル)15勝5敗(UFC9勝5敗)ジリアン・ロバートソン(カナダ)16勝8敗(UFC13勝6敗)※UFC4連勝中※レモスが体調不良により試合中止
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▼ウェルター級 5分3R〇ヤロスラフ・アモソフ(ウクライナ)29勝1敗(UFC1勝0敗)※元Bellatorウェルター級王者[1R 3分14秒 アナコンダチョーク]×ニール・マグニー(米国)31勝14敗(UFC24勝13敗)
元Bellatorウェルター級王者のヤーソラフ・アモソフ(ウクライナ)がUFCデビュー。マグニーは直近の3勝はいずれもフィニッシュ勝利中。
1R、グローブタッチ無し。先に右ローのマグニーに、アモソフも右カーフを返す。右前蹴りのマグニー。アモソフは左フック、マグニーのローに左右をまとめる。詰めてきたマグニーにダブルレッグから組んだアモソフを正対して離れるマグニー。
アモソフの右カーフに首相撲ヒザ。アモソフは組んでシングルレッグテイクダウン! ハーフで二重がらみのマグニーだが背中を着かされる。右で差して左でパウンドのアモソフは首を掴んですぐにパスするとアナコンダチョーク! マグニーの左ヒジを両足で伸ばして絞めてタップを奪った。
12個目の一本勝ちを極めたアモソフは、ATTのマイク・ブラウンらと勝利の記念撮影に収まると、「どの選手もベルトを獲るのが目標」と語った。
アモソフ「ありがとう、UFC、ありがとう僕のチーム、アメリカントップチーム。これは幸せな時間だ。本当に幸せな時間だ。(予想通り進んだ?)もちろん、これは戦いであり、何が起こるか分からないかもしれない。だが戦うなら、本気にならねばならない。勝つこと、その方法は問わない。だが戦う姿勢は必須だ。一歩一歩進むなら、勝たねばならない。
(この勝利であなたの戦績は29勝1敗となった。驚異的な記録だ。別の団体で王者だった君が、UFCで目指すものは?)
ハッハッハ、全てのスポーツマンに夢はある。ナンバーワンのベルトは全てのスポーツマンが望むものだ。望むなら努力し、トレーニングし、賢くある必要がある。もちろんこれが僕の道だ。GOATへ向かう」
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▼フェザー級 5分3R〇ジョアンダソン・ブリート(ブラジル)18勝5敗1分(UFC6勝3敗)[判定3-0] ※29-28×3×アイザック・トムソン(豪州)MMA9勝3敗(UFC0勝1敗)※LFA6勝2敗
1R、ともにオーソドックス構え。右ローのトムソン。ブリートのミドルを掴んでテイクダウン。トップから腰を掴んでハーフで足を束ね、ブリートの立ち上がりにバックに。右の片足をかけてシングルフックで背中に乗る。右に落とそうとするブリート。頭を抜いてバッククリンチ。
トムソンのアームロック狙いにハイクロッチから持ち上げマットに叩きつけるが、すぐに立つトムソンの組みに、ブリートはまたもボディロックからリフトしてテイクダウン。バックに乗る。落としたトムソン。ブリートの立ち上がりギロチンを狙うが、首を抜いたブリートは再びバッククリンチ。トムソンの前転にヒザを突く。
2R、先に圧力をかけるブリートは右フック。かわすトムソンがダブルレッグテイクダウンも、すぐにレッスルアップのブリート。
サウスポー構えから右ジャブ、左の蹴りのトムソン。ダブルレッグを切るブリートに蹴りも、スリップ。レッスルアップで立ち上がるトムソンの首をダースチョークに仕掛けるが、足を外して腰をずらしてスクランブルで外すトムソン。
バッククリンチから右のパンチを背後から打つブリート。ハイクロッチからリフトを狙うが、ここは凌ぐトムソン。しかしなおも崩すブリートがバックからバックマウントに。ボディトライアングルに組んで背後からフェイスクランク。凌ぐトムソンに背後からパンチでホーン。
3R、インローを当てるトムソンに、右オーバーハンドをかすめるブリート。左ジャブに、トムソンは左ミドル。バックキックも。左ミドルを返すブリートは、左右連打で前に。さらにダブルレッグ。防ぐトムソンにシングルレッグへ。ヒジ突くトムソンに捨て身気味に投げるが、戻すトムソンは左手でキムラクラッチ。細かいパウンドも。
頭を抜いてバッククリンチのブリート。トムソンの細かいパンチに、背後から右足をかけて崩すブリート。すぐに立つトムソン。押し込むブリートはボディロックテイクダウンからバック狙いもすぐに正対して立つトムソン。ブリートはなおも組んで押し込むが、その頭にこつこつ突くトムソン。
判定3-0(29-28×3)でブリートが勝利。
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▼ヘビー級 5分3R〇スティーブン・アスプルンド(米国)7勝1敗(UFC1勝0敗)[3R 3分49秒 TKO]×ショーン・シャラフ(米国)4勝2敗(UFC0勝2敗)
1R、ともにオーソドックス構え。ワンツーで前に出るシャラフ。右カーフも。アスプルンドも打ち合いに応じ、右ローを返す。圧力かけるシャラフに左ジャブを刺すアスプルンド。さらに左から右。シャラフに右から左はかわすアスプルンド、ジャブの刺し合い。
右ヒジを狙うアスプルンド。右前蹴りを上に。右ストレートを被弾したシャラフは額をカット。アスプルンドは前蹴りからワンツーで前に。左右ボディ打ちのシャラフ。さらに左ボディ!
アスプルンドは左ジャブを突き、右ストレート。出血が多くなるシャラフに右から左を効かせて前進。さがるシャラフにアスプルンドが連打から右ハイもスリップ。すぐに立って前に出てホーン。
2R、ジャブ&ローから入るアスプルンド。右の打ち返しをかわすが、右フックを当てたシャラフは右ボディも。押し戻したアスプルンドはヒジ打ち。シャラフのシングルレッグを切って、右前蹴り! さらに右から左フック! 右前蹴りはローブローに。中断。
再開。左縦ヒジで飛び込むアスプルンド。左ジャブにはシャラフも右をかぶせる。アスプルンドのジャブから右に下がったシャラフ。詰めるアスプルンドは右アッパー! 下がるシャラフはケージに詰まるがレフェリーはまだ見ている。シャラフの打ち返しが無くなったところでレフェリーが間に入った。
セコンドでBellator、KOTC等で戦った父ケヴィン・アスプルンドと勝利を喜ぶスティーブン。
マイケル・ビスピンのインタビューを受けたアスプルンドは、「本当にすごい試合だった。まず、あなたの隣にいられること自体が光栄です。大ファンです。ルーク・ロックホールドなんてクソくらえだ。おっと、失礼しました。ショーンは化物だ。奴が血を求めてくるのは分かっていたし、俺の口うるさいケツを黙らせたがってるのも分かっていた。でも俺、口うるさいわけじゃないんだぜ。結構謙虚な男なんだ。ファンにショーを見せるためにここに来るのが好きなんだ。デビュー戦でこんなパフォーマンスができて光栄だ。みんな、サポートと愛をありがとう。マジでクレイジーだぜ。
このヘビー級部門の全員に言っておく。俺のスタミナは、お前らをクソほど病ませるぞ。UFC、本当にごめん。もう汚い言葉は使わない。昔はもっと大きかったけどあの時もアスリートだった。今はさらに優れたアスリートだ。このスタミナはさらに向上する。スキルもさらに向上する。最高のチーム、最高のコーチがいる。ミネソタの最強ヘビー級たちよ、俺は輝く準備ができてるぜ。この仲間たちに心から感謝してる。彼らなしでは成し遂げられない。
俺は貧しい家庭に生まれた。父は全てを掴むためにMMAを戦った。自らを育て上げたんだ。母も同じだ。二人は築き上げた全てのために戦った。父よりずっと大きな三人の息子を。敬意を込めて言うが。この男はここに座り、トレーニングと試合に励みながら、家族を支えるためにフルタイムで働いた。俺はUFCデビューを果たし、この瞬間を父と共有するために頑張ってきた。父は私が知る限り最も美しく、素晴らしい人間だ。父のニックネームを拝借した。父の昼間の仕事も盗んだ。態度もかなり似ている。4歳の娘がいるんだ。月曜で4歳になる。娘に良い人生を送らせたかった。娘やこれから生まれる子供たちに、俺を見てパパが誇らしい、と思わせたかった。あそこにいる美しい妻、エリザベスは、俺の感情や試合前のストレスに耐え続けてくれた。いつも彼女をここに連れてくる。俺は感情的な男だ。昔は、言った通り、太ってたし、人生ずっといじめられてきたんだ。だから、いじめられたり、自分が十分じゃない、価値がないと感じてる他の子供たち全員に伝えたい。君たちは価値がある。自分の体を恥じる必要はない。俺も見た目は最悪だ。分かってる、多くの人がクソみたいなことを言うのも」と語った。
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▼女子バンタム級 5分3R〇ルアナ・サントス(ブラジル)10勝2敗(UFC5勝1敗)[判定3-0] ※29-28×2, 30-27×メリッサ・クローデン(カナダ)7勝3敗(UFC1勝1敗)
1R、ともにオーソドックス構え。一回り大きなクローデン。1階級上げてきたサントスは左フック。右ローのクローデンに、サントスは左インロー。組んで首相撲ヒザ、そこから首を巻いて首投げテイクダウン! 首を抱えされながら右手を腰に回してバック狙いのクローデンは長い右足をかけて首を抜いてバック狙い。
足を外したクローデンにサントスは立ち上がり。スタンドで右ミドルを当てるクローデン。左小手巻き投げも、右で組んで大腰狙いのサントス。ともに残して、ケージに押し込むのはサントス。右ヒザを突く。体を入れ替えるクローデンはハイクロッチでテイクダウン狙いも耐えるサントス。
2R、左ハイのクローデンに、避けて左ボディストレートのサントス。互いに右が交錯。前足にシングルレッグのサントスが押し込むが、顔を剥がすクローデン。サントスは右で差してクラッチ、やぐら投げ!
下になるクローデンは左オーバーフックで糸通しを狙う。させなかったサントスは左足をまたぐが、すぐにフルガードに戻すクローデンは再び糸通し狙いからクローズドガードに。サントスは残り10秒で外ヒール。クローデンもアンクルを狙いホーン。
3R、詰めるクローデンは右前蹴り、左ハイ。ガードするサントスは右オーバーハンド。打ち返してきたクローデンに組んだサントスだが差せず。ワンツーから右の蹴りに繋ぐクローデンに、ここも首投げテイクダウンのサントス。袈裟固めのサントスは右で首巻き、左で細かいパウンド。
クラッチしてブリッジ、後方に返そうとするクローデン。深い袈裟固めでVクロスも狙うサントスは、最後に右手を挙げてからパウンドを打ち込みホーン。判定は3-0でサントスが勝利。柔道でAntalya Cadet European Cup 2017優勝のサントスが、階級を上げて2連勝に。
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▼ヘビー級 5分3R〇ギリェルミ・パッチ(ブラジル)6勝0敗(UFC1勝0敗)[判定3-0] ※30-27×3×アレン・フライJr.(米国)6勝1敗(UFC0勝1敗) コールに胸をドラミングしたパッチ。1R、ともにオーソドックス構え。右カーフのパッチに組むフライJr。右で差して押し込み、左ヒジ。両差しでクラッチもパッチは差し返してケージ背に右ヒジ。体を入れ替え離れる。
右から左のパッチ。左をヒットさせる。ブロッキングも被弾のフライJr。パッチは左ボディから右フック。右ボディ。右目下から出血のフライJrの前進に、シャープな左ジャブを刺すパッチ。さらにオーソから右から左フック。
組んで押し込むフライJr。ヒジ・ヒザも打つがテイクダウンはならず。右を突くパッチ。左から右のワンツー、右から左で前に出るが、フライJrが最後に左フックで押し倒して上でホーン。
2R、左ジャブで前に出るフライJr。パッチは右から左の逆ワンツーで前に。右で差して押し込むも、フライJrは組み。突き放したパッチは左ジャブ! 被弾しながらも前進、押し込むフライJrのヒザ蹴りに離れるパッチは左フックは空振り。しかし、続く左右からの左はパッチ! 左で差して組むフライJrの右手首を掴んで組ませず。下がりながら右ローを連打するパッチ。手数はフライJrも有効打はパッチ。
3R、ギアを上げて右から左で前進し、左右ヒジを打ち込むパッチ。体を入れ替えたフライJrは右で差して押し込み細かいヒザ。腕抜き、離れたパッチ。組むフライJrとの体の入れ替え合い、左で差して押し込むフライJr、パッチはヒジを打ち、体を入れ替え離れて右ストレート! 組むフライJrは押し込み。右小手のパッチ。両差しにするフライJrだが展開できず。
突き放したパッチが左ジャブから声を挙げてワンツーもフライJrが押し込みヒジを打ち、ホーン。1、3Rは確実にパッチのラウンドに。判定はフルマークの30-27×3でパッチが勝利。
試合後、パッチは「俺は今、砂利道にいるような状況だ。言葉にできない感情だ。ずっと待っていたんだ。これのために必死に努力してきた。夢が叶ったんだ。知ってるか? 昔UFCのゲームでキャラを作ってチャンピオンになるんだ。あの街の奴にそっくりでまさにその男みたいにチャンピオンになるんだ。彼のゲームプランは前に出てテイクダウンを狙うはずだった。今週は様々なことがあったから相手の映像はあまり持っていなかった。そこにはあまり情報がなく、彼が足を狙って来るか、あるいは再び攻めてくるとは本当に思っていなかったから」と語った。
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▼女子フライ級 5分3R〇ジェイミー・リン・ホース(カナダ)9勝2敗(UFC4勝2敗)[1R 2分05秒 TKO]×テレザ・ブレダ(チェコ)7勝2敗(UFC1勝2敗)
1R、ワンツーからダブルレッグのブレダを切るホース。さらにワンツーでケージに詰めてダブルレッグからシングルレッグ。片足立ちで外に出してディフェンスのホース。
ヒザを腹に突き、スプロール。組みを切って右フックを当てると効かされたブレダがさらに左右を被弾し崩れると、ホースがラッシュ。レフェリーが間に入った。元サッカープレーヤーのホースがUFC2連勝。
試合後、ホースは「打撃が格段に上回ると分かっていました。彼女は怪我で長期離脱していたため、今夜の彼女の状態は予測が難しい状況でした。2年半もの間ケージから離れていると、様々な可能性が考えられます。休息期間を経て全く新しい戦略を構築している可能性もあったため、私たちは打撃で距離を保つ準備を整えていました。私はとても謙虚な人間で、ただ結果がどうなるか見たいだけ。プロとして最初の5試合は全てフィニッシュだった。そして今回がUFCでの6試合目、それを披露する機会がなかった。今回のトレーニングキャンプでは、ここでもそれができることを示すために、あらゆることをやった。勝利だけでなく、連勝も達成した。だから気分は最高です。もっと試合を、もっと勝利を。さあ行こう!」と語った。