世界で“バズった”藤原乃愛の前蹴りがRWSで再びさく裂するか
2025年12月6日(土)タイ・ラジャダムナンスタジアム『RWS』に、WBCムエタイ女子世界ミニフライ級(-47.62kg)王者・藤原乃愛(尚武会 フジワラムエタイジム)の参戦が発表された。

藤原はジュニアキック時代から50戦以上のキャリアを重ね、2021年5月にプロデビュー。相手を圧倒する前蹴りで連勝を重ね、プロ6戦目でAyakaに勝利し、高校3年生にしてミネルヴァ ピン級タイトルを獲得。2023年3月に撫子との初防衛戦で敗れ、続く5月のムエロークでは女子ムエタイ界トップの一角、モンクットペットに判定負けを喫して以降は、タイを主戦場に。
2024年6月にはタイ・カラレスタジアムで行われたFairtex Fight47kgタイトルを獲得。9月の『RAJADAMNERN KNOCK OUT』でも完勝、『BOM』『RWS JAPAN』『RWS』『ムエローク』で勝ち進み、2025年8月の『RWS』でシャダー・サイヤーンムエタイにTKO勝ちすると、10月の『BOM』でWBCムエタイ世界王座を獲得した。現在15連勝中。

8月のシャダー戦で何度も相手を吹っ飛ばした顔面前蹴りのショート動画をRWSがInstagramにて公開。瞬く間に再生回数が伸びていき、700万再生を超える大バズりとなった。RWSのInstagramは世界中のムエタイファンが見るとはいえ、他のショート動画を圧倒する再生回数を記録。
そしてWBCムエタイ世界王者となって初のRWS出場で、ミニマム級(-47.62kg)3分3Rでポンナパー(タイ)との再戦が決定。ポンナパー(ミンタ・ノーアヌワット)とは2024年10月の『BOM』で対戦し、藤原が判定2-0で勝利している。

【写真】2024年10月、日本での初対戦は藤原が判定2-0で勝利した
藤原は現在ラジャダムナンスタジアム認定女子ミニマム級の1位にランキングされているが、ポンナパーはノーランカー。そのためか試合順もプレリミナリーの第1試合ということになったが、藤原は「12月6日タイで行われる『RWS』に出場させていただきます。1年越しの再戦です! 1度勝ってはいますが、相手も強くなってるだろうし研究もしてくると思います。気を抜かずに全力で戦ってきます。自分自身への『挑戦』の気持ちで試合に挑みたいと思います。日本からの応援よろしくお願いします」と、油断はせず自分への挑戦として考えると意気込みを綴った。

ランキング1位になってから久しく、そろそろラジャダムナン王座挑戦が実現してもいいはず。今回の試合が前哨戦となるのか、それともポンナパーが藤原を1位の座から引きずり下ろすのか。

なお、プレリミナリー第2試合には日本から西園晟(MSJキックボクシングジム)も出場。西園はKOSスーパーフライ級王者、WMC日本スーパーフライ級王者で戦績は9勝(4KO)1敗1分。9月のKOSでは初回KO勝ちを飾っている。



