2025年最終となる11月30日(日)12時30分から『GLADIATOR 033』大阪・176BOX大会(ザ・ワンTV配信)にて、ライト・フェザー・バンタム・フライの4階級タイトルマッチが行われた。
▼GLADIATORバンタム級選手権試合 5分3R〇南 友之輔(BRAVEGYM/第10代GLADIATORバンタム級王者)61.1kg[3R 4分11秒 TKO] ※パウンド×ルキヤ(正道会館 大河道場)60.3kg※南がバンタム級王座初防衛に成功
バンタム級タイトルマッチは空手日本代表からMMAで5勝無敗で王座についた南友之輔(BRAVE)。
剛柔流空手出身、全空連・WKFルールでジュニア世界大会3位の南は、1月に暫定王座決定戦で吉田開威と対戦予定だったが負傷欠場、6月大会で復帰し、BLACKCOMBATバンタム級2位だったパク・ソンジュンを相手に判定3-0で勝利。バンタム級王座についた。
対するは、同じ大会で宮川日向を2R TKOに下すなど、神田戦から再起を果たした初回KO量産の天才ファイター17歳ルキヤが遂に王座挑戦。KO決着必至か。
1R、ともにオーソドックス構え。南のローがローブローに。すぐに再開。ルキヤはバックフィストから左右高速ラッシュで詰めると、さばく南はワンツーの右! すぐにルキヤも左右で詰めるが、ボディロックで組む南がテイクダウン。ルキヤは立ち上がる。
左アッパーから入る南。ルキヤは鼻血。左回りの南に、詰めるルキヤに南はジャブ、ルキヤから詰めて組んで崩すが、スクランブルで組み負けない南は左差しでボディロックテイクダウン!
立ち上がるルキヤにバッククリンチから崩し。右で飛び込む南に、ルキヤはパンチの回転を上げて右をヒット! 左右の連打に南はダブルレッグ。そこに三角を狙うルキヤだが足は組めず。サイドを奪う南に、ルキヤは反則のグラウンドヒザを頭に。再開。仰向けから立とうとするルキヤに南が細かいパウンドでゴング。
2R、中央を取る南。ジャブで圧力をかけえると右目を腫らしたルキヤは右オーバーハンドから組み、ヒザ。崩す南にヒザを突くルキヤだが、そこでテイクダウンの南。ルキヤの立ち上がりにバッククリンチの南。胸を合わせてきたルキヤはヒザを突いて離れる。
南は右から左アッパー! さらに右ストレートと精度の高い打撃。組むルキヤに左を当てて、ルキヤの鼻血が多くなる。組んでバッククリンチの南。正対したルキヤにボディロックテイクダウン。そこで足を跳ね上げるルキヤに南は足をさばいてパス。サイドに。
背中を着いたルキヤは口で呼吸する。左ヒジを落とす南。さらに振りかぶっての右を落としてゴング。ダメージの色濃い、17歳のルキヤ。
3R、両手を広げて咆哮したルキヤ。左右を振って前に出るが、南は組みを混ぜて押し込みダブルレッグに切り替え尻下でクラッチ、テイクダウン! 跳ね上げスイープ狙いから左腕でギロチンチョークのルキヤ! 頭を抜く南に前に出るルキヤ。
ここで左で差して押し込むのは南。バッククリンチからヒザ。ルキヤが向き直り際に崩してボディロックテイクダウン! 何とかヒザを立てて立とうとするルキヤだが、ボディコントロールする南は、サイドバックから細かいパンチ。
金網使い立ち上がったルキヤ。力を使って向き直ろうとするところをボディロックテイクダウン! サイドからパウンド。鉄槌連打にルキヤの動きが止まり、レフェリーが間に入った。
試合後、南は「応援のタオルが見えてすごいやる気になって勝つことができたと思っています。スカッと勝って、本当は『ここから世界に向けていきます』っていうのを堂々と言おうと思ったんですけど、ちょっと、塩試合みたいになっちゃって、堂々と言えないんですけど、今まで僕の組みの展開を見せることが、この5試合できなかったんですけど、ある意味、そういう展開も見据えて、成長した姿を見せられたかなと思います。メインにしてはしょっぱい試合になったんですけど、ここから僕は世界に向けてやっていきます。このベルトを引っ提げて、世界と戦っていくので、これからも引き続き、応援をよろしくお願いします」と語った。今後、南は26年のROAD TO UFC出場を目指していることが放送席から明かされている。
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▼GLADIATORフェザー級選手権試合 5分3R×パン・ジェヒョク(KOREANTOPTEAM/第5代GLADIATORフェザー級王者)65.7kg[判定0-3] ※28-29×3〇中川皓貴(総合格闘技道場Reliable)65.7kg※中川がフェザー級新王者に
1月にダギースレンに判定勝ちでフェザー級王座についたバン・ジェヒョクに挑戦する中川皓貴は9月にイ・フィジェにスタンドのギロチン一本勝ちで再起を果たしたばかり。念願のタイトル奪取なるか。
1R、ジェヒョクの右ローに中川はいきなり組んで右で差してクラッチ。ケージ背に左小手絞るジェヒョク。体を入れ替えようとするが、中川はなおも組んで投げに。片足立ちから戻したジェヒョクは突き放す。
スタンド。間合いを取る中川に、ジェヒョクは落ち着いて左ジャブ。中川は右ロー。ジェヒョクはじりじり圧力をかけると右から左を届かせる。ジェヒョクもワンツーから蹴り、バックフィストも。
右回りでかわす中川のバランスを崩したところに蹴りを狙うジェヒョク。中川はダブルレッグから右で差してハーフからジェヒョクの両足を束ねてマーメイドスイープで上になりゴング。
2R、左ローのジェヒョク。中川は右ハイでけん制。ジェヒョクは右後ろ廻し蹴り。中川も同じ技を見せる。ジェヒョクは徐々に圧力。中川は左ミドルから右ロー。さらに遠間からダブルレッグも受け止めたジェヒョクに下に。寝技に行かないジェヒョク。中川の下からの蹴り上げがローブローとなり中断。
詰めるジェヒョク。後ろ蹴り。中川は右カーフを2発で、ジェヒョクがバランス崩すが、その回転のままジェヒョクのバックフィストに中川がダウン! 右で脇差しに行く中川だが、剥がしてパウンドのジェヒョク。脇を潜ろうとする中川を剥がしてパウンド、上体を立てる中川は立ち上がり。見合い、ゴング。
3R、左ジャブのジェヒョク。遠間の中川は右ロー。ジェヒョクもともに慎重。中川は左に回りながら右ロー。バックフィストは空振り。ダブルレッグから潜り、両足を束ねて再びマーメイドスイープ! 下のジェヒョクは右腕にキムラ狙い。腹下に手を隠す中川。腕を離したジェヒョクの背中についてバックからマウント、肩固め!
外すジェヒョクに左のパウンド1発、さらに右腕を喉下に入れた中川! リアネイキドチョークで組んで絞めるがジェヒョクは後ろ手を掴んで耐える。組み直す中川だが、ここも後ろ手を剥がそうとするジェヒョクは半身で凌ぐとゴング。
判定3-0(29-28×3)で中川が勝利、第8代フェザー級王座についた。悲願の戴冠を果たした中川は、「ここまで長い道のりだったんですけど、チャンピオンになれてよかったです。こうして応援に来てくれたり、みんなの支えがあったからこそ、チャンピオンになれたと思います。ありがとうございました。一番はちょっと親孝行も……、柔道も結果を出せず、親には負けっぱなしの姿しか見せてないですけど、こうやってチャンピオンになれて、やっと親にベルトを見せることができるのが嬉しいです。そろそろRIZINにも、来年からいろいろあると思うんですけど、そこで出て活躍していきたいと思うので、GLADIATOR背負って頑張ります」と語った。
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▼GLADIATORライト級選手権試合 5分3R〇小森真誉(ロータス世田谷/第5代GLADIATORライト級王者)70.2kg[判定2-1] ※29-28, 28-29, 30-27×田中 有(総合格闘技道場Reliable)70.0kg※小森がライト級王座初防衛に成功
3連勝中のライト級王者・小森真誉に挑むのは1月以来の再戦となる田中有。田中に敗北はもう許されない。
1R、四つに組み、右で差して小外がけテイクダウンの小森。レッグドラッグで押さえ込み、田中の立ち上がりに合わせてバックに。背負って立つ田中。着地し左足をかけて崩す小森。右足フックに変えた小森は自身の左ヒザ裏に右足をかけて左手首をコントロールに。背後にパンチの田中に、小森は右ヒザをバックからこつこつ突く。小森のラウンドに。
2R、首相撲ヒザの小森。田中の左ミドルを掴んでテイクダウン。フックガードを潰してトップに。ケージまで這う田中を詰めて右足を腿に乗せてから引き出し寝かせようとする。ケージづたいに立つ田中は背中を譲らずシングルレッグから胸を合わせて押し込み。小森の左脇に頭を潜り、四つから崩しも、小森も立ち際にヒザを突く。体を入れ替えた田中はシングルレッグから軸足を払いテイクダウン。小森も手首を掴まれる前に立ち上がり。
右で差して押し込みヒザは田中、ケージ背に小諸もヒザ。首相撲で体を入れ変えると、田中も入れ替え、離れ際に互いに右を当ててゴング。田中が盛り返したラウンドに。
3R、右ローの小森に、右ストレートを届かせる田中。小森が左を突くと、田中はシングルレッグからケージに押し込み。離れたところで田中は右で飛び込み。組む小森が体を入れ替え押し込み。細かいヒザを突き、右で差してヒザもローブローに。中断。
再開、田中は左ミドル、小森も右ミドルからワンツーの右! ダウンした田中は立ち上がり右で差して押し込み崩して小森に片ヒザを着かせるが、立つ小森はケージ背に正対。ボディロックしている田中は足をかけて崩して小森は片ヒザをマットに着く。
胸を合わせた小森。四つで体を入れ替え合い、ヒザ。首相撲ヒザの小森にシングルレッグの田中がテイクダウンも互いに五分で立ち上がり。最後に田中が左右で詰めてゴング。
11カ月ぶりの再戦は、判定2-1(29-28, 28-29, 30-27)で小森が初防衛に成功した。
試合後、小森は「今年GLADIATORに出させてもらって、ライト級に変えて4連勝できました。GLADIATORのおかげで、ライト級に階級変更し、いろんな経験をして強くなれたと思っています。今回、ちょっとまた極められなかったんですけど、もっと強くなって決める努力するんで、GLADIATORグで相手いないようなら、また、他のところでも挑戦していきたいと思っています」と語った。
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▼GLADIATORフライ級王座決定戦 5分3R〇今井健斗(マーシャルアーツクラブ中津川)56.5kg[2R 2分09秒 ギロチンチョーク]×岩崎圭吾(SMOKERGYM)56.5kg※今井がフライ級王者に
フライ級王座決定戦では久保健太との挑戦者決定戦を勝ち抜いた今井健斗、そしてアマチュアGLADIATORからデビューして無敗の岩崎圭吾がその対戦相手として選ばれた。
1R、互いに打ち合いから、ダブルレッグテイクダウンを中央で決めた今井。レッグドラッグからサイドに。左で差す今井に右小手で立ち上がる岩崎を後方に倒す今井だが、すぐに立つ岩崎。しかし、今井は左右に切り返して払い腰テイクダウン!
ハーフから今井は岩崎を剥がす。立ち上がる岩崎をバッククリンチから2度投げる。岩崎は前転から逃れようとするがクラッチを解かない今井はボディロックから足を払いで後方にテイクダウン。トップからパウンドでゴング。
2R、岩崎からシングルレッグも、そこに今井はギロチンを狙う。離れる岩崎は右を振る。今井はバックステップでかわしてダブルレッグテイクダウン。ケージまで這って立つ岩崎にボディロックテイクダウンの今井。
右小手と右足で煽る岩崎の立ち際にバックを奪う今井に正対する岩崎は自らシングルレッグに。右に頭を出した岩崎に、片足立ちの今井はノーアームギロチンチョーク! 中腰の岩﨑からタップを奪い、2回目の挑戦で第6代フライ級王者となった。
試合後、今井は「約2年前にGLADIATORに参戦し、そこからGLADIATORのベルトを取ることを目標に、ずっと毎日遊びたい日もあったし、家族の時間も欲しかったけど、毎日、毎日練習して、才能がなかったけど、やっとチャンピオンになることができました。今回ちょっといい勝ち方できたんで、RIZINに出たいんで、RIZIN関係者の皆さん、これ見てたらオファーください、お願いします」と語った。
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▼GLADIATORフライ級 5分3R×久保健太(GSB多治見)57.0kg[3R 3分57秒 TKO] ※左フック→パウンド〇熊崎夏輝(BRAVEGYM)57.0kg
2025年6月の今井健斗戦から再起の久保健太が、こちらも5月の『Breakthrough Combat04』(BTC)でのジョン・オルニド戦からの再起戦となるBRAVEのニューエース熊崎夏暉と対戦。フライ級タイトルに一歩前進するのは久保か熊崎か?
1R、ジャブで詰める久保は右ストレート。熊崎も立ち合いワンツー。右から左フックをヒットさせる。ガード固めて右ローを当てる久保。熊崎は足を引いてガード上に右フック。久保はワンツーの右、左ジャブ。熊崎は素早いステップインで右で飛び込む。左の相打ちは久保。いったん距離を取った熊崎に、左ハイを見せる久保。
熊崎のワンツーの右は相打ち。前に圧力をかけるのは久保。左ジャブの刺し合い。ワンツーの右をガード上に突く熊崎に、久保は左も、打撃勝負の熊崎も左を当てる。
2R、シングルレッグテイクダウンの熊崎に、右脇差して横回転で上を取ったのは久保! フルガードの熊崎は潜りから立ち上がり。ここで熊崎はどう選択するか。左から右の熊崎をガードの久保。右をブロッキングの久保は右カーフ。左ジャブ。
ジャブの刺し合いから右カーフの久保、そこに右オーバーハンドの熊崎。右アッパーも狙う。左ジャブの刺し合い。シングルレッグの熊崎を後方に回す久保だが、そのままトップを奪う熊崎は久保を自身の左腿の上に乗せてノースサウスのドラゴンスリーパー。抜ける久保を抑え込んでゴング。
3R、ジャブから打ち込む熊崎。久保も歩くように右から左で前に。熊崎はテイクダウンのフェイント。そこに左を狙う久保。ジャブを突く熊崎。久保の大きな右をかわしてステップインのフェイント、右ロー。さらにシングルレッグテイクダウン。尻着く久保はレッスルアップで立ち上がり!
詰める久保に右ローの熊崎。左フックを狙う。久保は右に右を合わせに行くが、スピードが落ちない熊崎は左ジャブ。右を当てた久保が前に。しかし、熊崎はワンツーの得意の左フック! ダウンした久保をパウンドアウト。
試合後、熊崎は「半年ぶりの試合で練習の成果を出せなかったので、ここからまたフライ級盛り上げていけるように頑張ります」と語った。
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▼GLADIATOR63kg契約 5分3R×上田祐起(総合格闘技道場Reliable)62.9kg[2R 4分24秒 TKO]〇吉野 光(Galana Group)62.9kg
5月の『Breakthrough Combat』石井逸人戦で無念のノーコンテスト以来の試合となる上田祐起は、9年振り『GLADIATOR』参戦の強豪・吉野光と対戦。
吉野は24年12月の『BTC』で川北晏生に判定勝ちも、25年2月の『UAE Warriors 58』で2連勝中のレニー・サデに判定負け。
1R、いきなりダブルレッグテイクダウンの吉野。上田のフックスイープを防いで右足を超えてハーフに。左で差して右で細かいパウンド、枕で首を抱えてパス狙い。下から腰を押す上田だが動けず。吉野は右で差そうとする上田を脇締め固定し、右ヒジで削り。パウンド。上田は右目尻から出血、ゴング。
2R、ゴングもドクターチェック。再開。左ローから入る上田。その打ち終わりにダブルレッグテイクダウンの吉野。クローズドの上田にインサイドガードから鉄槌の吉野は左で差して右でパウンド。
ケージを蹴る上田を横に寝かせて左右ヒジ、鉄槌。右足を抜く。再び出血した上田は下から二重がらみも立ちには行けず。潜らせない吉野はハーフから脇を差してきた上田に鉄槌連打でレフェリーが間に入った。
吉野は「自分、本当9年ぶりにGLADIATORに出て、ほんとその時はまだデビューしたてだったんですけど、自分もGLADIATORもすごいレベルアップした段階でまたここに立てることがすごく嬉しく思います。
自分のことを話すと、僕、UFCに行きたい一択で格闘技やってたんですけど、そのためにUAEウォリアーズっていう海外の大会に挑戦してたんですけど、まあ力及ばずで。ちょっともう格闘技キツいかな? とかって思ったりしてたんですけど。でも、やっぱりまだ強くなっている自分もいるし。自分の可能性を持て余しているような気もするし、何よりこの競技が好きなので、まだまだ上を目指したいと思います」と語った。
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▼GLADIATORヘビー級 5分3R×大番高明(パラエストラ広島/初代GLADIATORヘビー級王者)117.0kg[1R 0分21秒 TKO] ※パウンド〇アルブリー・ンジャイ(ROOTS GYM)120.0kg
元ヘビー級王者・大番高明が、6月に負傷欠場で消滅となった2メートルのセネガル相撲猛者・アルブリーと仕切り直し戦へ。
1R、ワンツーからダーティボクシングで右を上下から連打するンジャイは、そのまま胴に組んでテイクダウン! 大番にパウンドを連打し、レフェリーが間に入った。セネガルの勝利のダンスのンジャイは、胸をドラミング。マイクを渡され、タイトルマッチをアピールした。
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▼GLADIATOR 68kg契約 5分3R〇國頭 武(BURST)68.0kg[1R 2分12秒 フェイスロック] ※RNC×倉本拓也(志村道場)67.9kg
國頭武は志村道場生え抜きファイター初参戦・倉本拓也と対戦。
1R、いきなりダブルレッグに入った國頭は首投げからすぐに仰向けになりバックテイク。両足をかけてリアネイキドチョーク狙い。シングルバックに変えた國頭。両足フックするとボディトライアングルにアゴ上から絞めてタップを奪った。
3連勝3フィニッシュの國頭は試合後、「4月くらいにどうでしょう。挑戦者の目線で見させてもらいます」とジェヒョクvs.中川のフェザー級王座戦の勝者に挑戦をアピールした。
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▼GLADIATOR KICKルール 70kg契約 3分3R〇荒尾祐太(チーム吉鷹)69.6kg[判定3-0] ※30-27×2, 29-27×ペ・ジョンフン(ティム・マッド ジョン・グァン/韓国)69.7kg
SB日本スーパーウェルター級5位・荒尾祐太(チーム吉鷹)が出場。
SB伝説の漢・吉鷹弘率いるチーム吉鷹所属の荒尾は、極真空手仕込みの蹴りを得意とし、180cmの長身から繰り出される右ミドルとストレート、さらに近距離ではヒザと穴のないファイトスタイルで2023年11月のプロデビュー以降、5連勝。今年8月にはSB本戦初登場で現SB日本スーパーウェルター級王者・都木航佑と対戦し敗れはしたが、再延長にもつれ込む接戦を繰り広げた。
再起戦となった前戦9月の『GLADIATOR 032』ではMMAファイターのハンセン玲雄(総合格闘技道場Reliable)とOFGマッチで対戦し判定勝ちを収めている。
GLADIATOR連戦が決まった荒尾は今大会ではペ・ジョンフン(韓国)との対戦が決定し、「9月に引き続きこのような素晴らしい大会に参戦させていただき、感謝の気持ちでいっぱいです。対戦相手のペ・ジョンフン選手は動画を見た感じ力強いパンチを武器にしている選手でした。勢いのある素晴らしい選手だと思います。できることは全てやってきたので、自分自身を信じ、良い日にしたいと思います」と意気込みを語っている。
1R、ともにオーソドックス構え。先に右ローはジョンフン。荒尾は鋭い右ハイを見せる。さらに左ハイの荒尾は右ロー。左ミドル。詰めるジョンフンは左右フック。荒尾は右ロー。ヒザ蹴りを突いて、左ジャブ、さらに左ヒザでダウンを奪う。
立ち上がったジョンフンに右三日月蹴り。さらに右ハイをかすめる。下がったジョンフン。荒尾は左前蹴りを腹に。さらにヒザ蹴りも掴みからのヒザで「注意」。左前蹴りの荒尾。左右ミドル。ジョンフンの左ハイをかわして左ミドルハイをガード上に突く。
2R、右ローから入るジョンフンに左ハイの荒尾。右前蹴り、左ミドル。ジョンフンは左右ロー。荒尾はワンツーから右ハイに繋ぐ。ブロッキングのジョンフンはインファイトでアッパー。突き放す荒尾は左前蹴り。ジョンフンの右ローをかわして左ハイ。左のミドル、前蹴りを蹴り分けて前に。右ハイを肩口で受けたジョンフンがこかす。左ミドルハイでジョンフンの右腕を殺す荒尾。
3R、詰めて首を押さえてヒザの荒尾。左右前蹴りに、ジョンフンは左フック。しかし荒尾の右ローに後退。ジョンフンも右ローを返すが、今度は右ハイの荒尾。右ローを上下に打ち分け、右の相打ち。離れ際に左ハイも当てるが、ジョンフンは前に。間合いを取る荒尾は右ロー、左前蹴り。
詰めるジョンフンは右フックを当てるが、そこにテンカオは荒尾。左右ミドルを打って、右ハイも。右ローにジョンフンも右を合わせてゴング。判定は3-0(30-27×2, 29-27)で荒尾が仕留めきれずも危なげなく勝利。
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▼GLADIATORライト級 5分2R×KENZO(BURST)70.4kg[判定1-2] ※19-19マスト望月、19-19マストKENZO〇望月貴史(BRAVEGYM)70.6kg
1R、右を振って左で差して組むKENZOに、望月は右小手。シングルレッグに移行のKENZOを差し上げる。両差しで崩すKENZOは右小外刈でテイクダウン。背中を着かせて首を抱えて右の細かいパウンド。ハーフの望月の左脇に頭を突っ込み肩固めへ。KENZOは側頭部に手を当てて防御。
2R、左で差して組むKENZOに、左のギロチンの望月だが、首抜くKENZOは望月の立ち際にスタンドバックに。離れる望月は右ロー。さらにワンツーで詰めるが、いなしたKENZOがテイクダウン。
立つ望月は組んでくるKENZOにヒジ。崩してバックに。そこにアームロックを狙うKENZOだが、ともに同じ形に。回そうとするKENZOに望月がヒジを抜き上に。亀から腕を手繰るKENZOにサイドバックからパウンド。最後はボディロックから後方に倒してゴング。
判定は2-1(19-19マスト望月×2, 19-19マストKENZO)で望月が接戦を勝利。
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▼GLADIATORフライ級 5分2R×塩川玲斗(修武館)57.0kg[1R 0分43秒 TKO] ※サイドスープレックス→パウンド〇石田聖人(毛利道場)56.kg
1R、ともにオーソドックス構え。石田は右ロー。塩川も右を振ってダブルレッグも、左のギロチンの石田に、塩川はダブルレッグで倒すと、石川は跳ね上げてともに立ち上がり。
その際で右を連打する石川がボディロックでサイドに投げると、頭を打った塩川が失神。石田のパウンドにレフェリーが間に入った。TKO勝ち。
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▼GLADIATORヘビー級 5分2R〇松本洋平(N★TRUST)118.2kg[2R 3分39秒 TKO]×土井 淳(パラエストラ森ノ宮)117.0kg
1R、ともにオーソドックス構え。右を突いて組んだ土井が右差し。ケージ背に松本は右ヒザで離れる。松本の右ローに右ストレートを合わせる土井は両脇差してケージに押し込み。離れる松本。
ともにジャブ・ロー。右ストレートをダブルで突く土井に松本も右を打ち返すと、土井は押し込み、右からヒザ。さらに右をヒットし、右アッパー、ヒザ。土井はクリンチで押し込む。両者疲弊。
2R、左ジャブの突き合い。連打で前に出る松本に土井は首相撲ヒザ。しかし、松本もワンツースリーをヒット。組む土井は首相撲ヒザも単発。クリンチアッパーの松本。ケージに詰めて連打!
さらにダブルレッグテイクダウンでハーフからパウンド。亀になった土井にサイドバックからパウンド。立とうとする土井を再びダブルレッグテイクダウンでパウンドすると土井は動けず、レフェリーが間に入った。
「GLADIATORアマチュアから育てられた」と語った松本は、「ヘビー級を引っ張っていけるよう頑張る」と語った。
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▼GLADIATORフェザー級 5分2R×山下 魁(We are the one)65.6kg[1R 0分43秒 TKO]〇谷川 渉(BURST)66.1kg
1R、サウスポー構えの山下に、オーソの谷川。山下は左回りで左前蹴り。谷川は外足を取って右ストレートの飛び込み! ダウンした山下にマウントでパウンド。レフェリーが間に入った。
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▼GLADIATORストロー級 5分2R〇諸井友祐(パラエストラ和泉)52.4kg[判定3-0] ※20-18×2, 19-19マスト諸井×タッキー(和術慧舟會SPO富山支部)52.0kg
1R、右ローから右フックを強振する諸井。タッキーは右ロー。その打ち終わりにダブルレッグテイクダウンの諸井。すぐにマウントを奪いパウンド。タッキーはブリッジでスイープもすぐに立つ諸井がボディロックで崩してバック。
右手を喉元に入れるが左手を掴むタッキー。再びマウントに戻る諸井はパウンド。ブリッジで返そうとするタッキーを寝かせてサイドからヒジ、ボディにヒザ。腕固めを仕掛けるが、そこで上を取り返したタッキー。
インサイドガードから右のパウンド、ヒジ。諸井は眉間から出血。タッキーは立ち上がり足に蹴りも、諸井にドクターチェック。再開。タッキーの左に諸井が右を振って組んでゴング。
2R、右ロー2発はタッキー。諸井は3発目に組み。右で差して押し込むが、右ヒジのタッキー。ボディロックした諸井にタッキーは左差しで腰を落としたところを諸井はテイクダウン。ハーフのタッキーにヒジを押し付けサイドに出た諸井はヒジ。
ブリッジのタッキーを上四方で抑え込む諸井はノースサウス狙いからアメリカーナ。腕を戻したタッキーだが下のまま。サイドの諸井はボディにヒジを突いてゴング。
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▼GLADIATOR OPファイト バンタム級 5分1R〇村越平次郎 (総合格闘技道場コブラ会)61.3kg[1R 3分05秒 リアネイキドチョーク]×山田倖生(KINGGYM KOBE)61.3kg
1R、ともにオーソドックス構え。村越のジャブに山田は右ロー。村越もジャブ・ロー。山田はそのジャブをかわして右ローも、バランスを崩したところに村越が詰めてバックに。リアネイキドチョークを極めた。