ここまで来たら防衛し続けるのもアリ
「自分は一応Krushのチャンピオンなので、例えばK-1のワンマッチで、あんまり知らない外国人を呼んでもらって対戦しても、あんまり盛り上がらないと思うんですよね。注目度がそんなにないというか。K-1は試合数も多いし、トーナメントとかタイトルマッチもある中で埋もれちゃうと思うので。でもKrushだったらメインで主役じゃないですか。ベルトを防衛するというのはリスクはあるんですけど、そっちでやった方が自分のプロモーションの時にも盛り上がると思うし、K-1側からしても絶対Krushの方でやってほしいだろうと思うし。そういう話を運営側ともした中で、今回は、じゃあ防衛戦をやろうということになりました」
──ではこのベルトは、持てる間は持っていたいという感じなんですか?
「これまでのチャンピオンも、だいたい2~3回したら返上したりするじゃないですか。僕も前までは、別にいつでも返上していいよぐらいのスタンスだったんですけど、ここまで来たら防衛し続けるのもアリだなと最近思うようになって。たぶん、今回防衛に成功したら、日本人最多らしいんですよ」
──おお!
「それを伸ばしていくのもいいのかなと。でももちろん、挑戦はしていきたいので、K-1のベルトは来年中には獲りたいです。今回勝てば、遠くないうちに挑戦の機会はあると思ってるので。今回しっかりここをクリアして、来年のどこかのタイミングで、その時点のチャンピオンに挑戦できればと思っています。そこでK-1王座を獲ってからも、両方持ち続けてもいいのかなというのも考えてますね」
「運営から『返してくれ』って言われたら全然返しますけど(笑)。大丈夫なんだったら、たぶんKrushの防衛戦は年1回やればいいと思うので、年1回後楽園、Krushに帰るというか。そういう選手っていないじゃないですか」
──そうですね。
「僕は人と違うことをしたいんですよ。やっぱり同じじゃつまらないので。二つのベルトを持って防衛して、記録を伸ばしていくのはアリかなというのが、選択肢にはありますね。それこそ年に3試合するとしたら、2試合がK-1で1試合はKrushで防衛して、K-1も1試合は防衛戦をやって……みたいなのもアリかなと思ってます」
──「K-1王者になったから、もう後楽園には出てらんねえよ」じゃないんですね(笑)。
「そういうのは全然ないです(笑)。今回、後楽園はたぶん超満員だと思うんですよ。だからヘタすると、K-1より盛り上がるんじゃないかと思うんですよね、今回は。そういうのを考えても、別に全然そういうのはないですね。後楽園も好きだし、別にこだわりはないです」
──そのためにも今回はきっちり防衛する必要があるわけですけが、今回勝って防衛するのに一番カギになることは何だと思いますか?
「心技体、全て大事なんですけど……メンタルも大事だし、技術も大事だし。その中で技術はもちろん相手より上回らないといけないですし、相手はもちろんこのベルトを獲ろうと、気合いを入れて来ると思うんですけど自分は相手とは違うメンタルだと思うので」
──というと?
「覚悟の違いというか、積み重ねてきたものの違いというか。自分もプライドはあるので、本当にいろんな面での差を見せたいですね」
──では最後に、改めてこの試合に向けての“決意”をいただけますか?
「四度目の防衛戦で、記録もかかってるとは思うんですけど、自分のやってきた覚悟を見せて勝ちます。来年はKrushも盛り上げていくつもりで、Krushチャンピオンの仕事ももちろんするんですけど、K-1世界チャンピオンになるという大きな仕事をしていきたいと思います」






