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【UAEW】藤田大和が3連勝でストップ。ONEから移籍のマクラーレンにカーフ効かすもテイクダウンで判定負け「このままじゃ終われない」

2025/11/27 20:11
【UAEW】藤田大和が3連勝でストップ。ONEから移籍のマクラーレンにカーフ効かすもテイクダウンで判定負け「このままじゃ終われない」

(C)UAE Warriors65

 2025年11月15日、アラブ首長国連邦アブダビ首長国のADNECマリーナ・ホールにて、『UAE Warriors65』が行われ、藤田大和がONEから移籍を果たしたリース・マクラーレンと対戦した。

▼フライ級→57.95kg契約 5分3R
〇リース・マクラーレン(豪州)19勝9敗
[判定3-0]
×藤田大和(日本)14勝6敗 ※800g体重超過

 藤田は、24年9月の『UAE Warriors54』フライ級でダゲスタンのバトゥカン・バイスエフにギロチンチョークを軸にスプリット判定勝ち。1月の元Titan FC王者プエルタとの試合では、相手陣営の要望により130ポンド(59kg)契約ながら、1Rにギロチンチョークで一本勝ち。7月にメイサラ・ムハメッドを2R リアネイキドチョークで極めてUAEW3連勝中。MMA14勝5敗。33歳。

 マクラーレンは、ONE Championshipから移籍初試合。ONEでは11勝6敗で、16年のONE2戦目のバンタム級でムイン・ガフロフに判定勝ち後、ビビアーノ・フェルナンデスに敗れるも、ONEフライ級で18年7月の和田竜光戦含め3連勝。21年4月に若松佑弥に判定負け後、シェ・ウェイをRNC、ウィンドソン・ラモスを2R TKO。23年5月にカイラット・アクメトフに2度目の判定負けも、24年5月にフー・ヨンに、12月にジャレッド・ブルックスにいずれもスプリット判定勝ち。MMA18勝9敗。34歳。

 試合は、藤田がキャリア初の800gオーバーの体重超過で57.95kg契約のキャッチウェイト戦に。

 1R、ともにオーソドックス構え。先に中央を取る藤田が右カーフキックを当てる。さらに右カーフもヒット。左フックはまだ遠い。右フェイントのマクラーレン。右回りの藤田は右カーフ。スイッチして左右にサークリング。組みの圧力をかけるマクラーレンは右オーバーハンドを見せる。

 右カーフをかすめた藤田に詰めてワンツーのマクラーレンをかわす藤田。右をバックステップでかわし、サウスポー構えから左インロー。マクラーレンは左ジャブのダブルから右で飛び込むが、藤田も右にかわす。

 マクラーレンはサウスポー構えにスイッチ。そこに左ローを当てる藤田。マクラーレンは左ミドルを当てて藤田をケージに詰まらせる。藤田は大きな左前手フックを振ってマクラーレンを下がらせる。笑顔でかわすマクラーレン。

 藤田は左ミドルハイ。バックステップでかわすマクラーレンにさらにワンツーから左ミドルハイもマクラーレンはかわす。藤田の右をかわしてマクラーレンもミフックもダックでかわす藤田。詰めるマクラーレンのワンツーの右が藤田をかすめる。

 立て直す藤田は右カーフをヒット。さらに右ローにマクラーレンは右を合わせに。ケージに詰めてワンツーから左ボディ、右ミドルをヒット。続く左ハイは藤田が右に移動してかわす。

 中央に戻して右カーフを突く藤田。マクラーレンはワンツーをガード上に強振。藤田は右カーフを返す。さらにもう3発。マクラーレンの右が若干バランスが崩れると、藤田はさらにもう1発。マクラーレンはサウスポー構えになって前足を入れ替えると、藤田は右インローを突く。

 パンチで詰めるマクラーレンは左右フックにケージ背にする藤田はガード固めるとマクラーレンは左右ボディ打ち。ケージを出た藤田は前に出て右カーフ! ここで一瞬足が止まったマクラーレンにさらに藤田は右カーフ。すぐに前足を入れ替えたマクラーレン。藤田は右ハイもかわす。

 続く右カーフはかわしたマクラーレンは詰めて首相撲ヒザ。藤田は右カーフをかすめ左ジャブをヒット。サウスポー構えのままマクラーレンはケージに向かってダブルレッグに。そのまま尻を着かせると細かいパウンド。藤田はケージ背に片ヒザ立ちまで戻す。

 初回、マクラーレンはパンチ&テイクダウンも藤田はカーフを効かせているがどうジャッジされるか。

 2R、前蹴りから入るマクラーレンは、藤田の右カーフに左フック、右のカウンター狙いで飛び込み、片足立ちとなった藤田のバランスを崩して尻餅を着かせる。そのまま抑え込んだマクラーレン。ハーフの藤田を引き出そうとするが、藤田は立ち上がり。左足にシングルレッグのマクラーレンに左手でアームインギロチンチョークもハーフから首を抜くマクラーレン。

 藤田は左で差して立ち上がり。マクラーレンの小外をかわすが、マクラーレンは右で差して押し込み左で細かいパンチ。左小手でバックには回らせない藤田にマクラーレンはアゴ下に頭をつけてボディロック。右で引き出し左で勝ちあげそのまままたいでマウント! 残り2分。右で枕で背中を着かせるマクラーレンは右脇に頭を突っ込み肩固め狙い。

 内側を向いて作らせない藤田は上体上げハーフに。マクラーレンは左枕で肩で寝かせて右足を抜きにかかる。右で脇差しパス狙い。残り20秒を藤田は二重がらみでパスさせず。マクラーレンは右ヒジを1発落としてゴング。マクラーレンのラウンドに。

 3R、サウスポーに構えるマクラーレンが右ジャブ、そこに左右フックで前に出る藤田。バックステップでかわすマクラーレンは右ジャブからダブルレッグへ。ケージ際で尻下でクラッチしてリフト、ギロチン狙う藤田をスラムする。藤田は手を組めず。ハーフから右で左足をすくって潜りに行くが、マクラーレンは左の鉄槌。

 藤田は潜りからマクラーレンを前に送り出そうとするが、正対したマクラーレンは藤田の頭を回らせないように右手で押さえて足を回してバック狙い。足をかけられる前にグランビーロールで前転する藤田についていくと、バックからトップに切り替え。再びハーフに。

 左で枕、肩でアゴ下に圧力をかけて寝かせてサイドに出る。バック狙いから座る藤田に右足をかけて、さらに左足も。バックを嫌い、仰向けになった藤田に今度は肩固め狙いへ。ブリッジする藤田にマウントキープ。上体を起こす藤田を剥がしてヒジ。ハーフに戻す藤田に左枕で左肩をアゴ横に押し付ける。残り10秒の拍子木に、身体を起したマクラーレンが右のパウンド。そのスペースで藤田が立ち上がるもゴング。

 藤田はマクラーレンに握手を求め、頭を下げて計量失敗をわびた。1Rにカーフを効かせた藤田だったが、2Rと3Rはマクラーレンが対応しテイクダウンからコントロール。判定3-0で試合巧者ぶりを発揮し勝利した。

 試合から9日後の24日、藤田は「今日から練習再開! このままじゃ終われない。やるしかない。反省、改善していきます。また応援よろしくお願いします!」と再起を誓っている。

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