（C）UAEW
2025年7月23日と24日（日本時間24＆25日）、UAE・アブダビのスペース42アリーナにて『UAE Warriors 61＆62』（UFC Fight Pass 配信）が開催された。日本の藤田大和（リバーサルジム新宿Me,We）が62に、村田夏南子（同）が61に出場した。
藤田は、1月のフアン・プエルタ戦の一本勝ち以来、6度目のUAEW参戦で、メイサラ・ムハメッド（エジプト・9勝1敗1分）と対戦。
村田は、2023年10月のUFCバネッサ・デモポロス戦の判定負け以来、MMAでは1年9カ月ぶりの復帰戦。UAEW初参戦で、急遽対戦相手変更と試合が1日前倒しとなり、計量失敗のエジアナ・シウバ（ブラジル・13勝4敗）と53.4kg契約で対戦した。
▼フライ級 5分3R
〇藤田大和（日本/Me,We）14勝5敗
[2R 4分18秒 リアネイキドチョーク]
×メイサラ・ムハメッド（エジプト）9勝2敗1分
藤田は、24年9月の『UAE Warriors54』フライ級でダゲスタンのバトゥカン・バイスエフ（ロシア）にギロチンチョークを軸にスプリット判定勝ち。1月の元Titan FC王者プエルタとの試合では、相手陣営の要望により130ポンド（59kg）契約ながら、1Rにギロチンチョークで一本勝ち。2連勝中。MMA13勝5敗。32歳。
対するムハメッドは、エジプトAUFCフライ級王者からBRAVE CFに参戦し3勝1敗1分。その後、UAEWで2連勝中。黒星は23年12月のヴィタリー・ヤキメンコ戦のみで、1R リアネイキドチョークで一本負けを喫している。27歳。
ムハメッドは、サウスポーの半身気味の構えからサイドキック、回転系の蹴りに加え、パワフルな左ストレート、左アッパーは脅威で、右前手のフック、右踵落とし、関節蹴りと変則的な打撃も武器とする。組んでの首相撲も駆使し、9勝中6つのKO・TKOを誇る。
一方でBRAVE FCではフレア・アルハラシェのケージレスリングに金網掴みで1点減点でドローとなっており、下からはひたすら凌いで機を見て立ち上がるため、藤田はその際でバックを狙うか。3連勝で24年5月のUAEWフライ級王座戦以来のタイトルマッチを掴みたい。
1R、サウスポー構えのムハメッドに、オーソの藤田。中央を取るムハメッドが前手を上下に振る。藤田は左ロー。右ハイは空振り。ムハメッドにシングルレッグのフェイントから左フックを当てる。ワンツー、左フックの藤田をかわすムハメッドは左ボディストレート。藤田は右の飛び込みのフェイント。ムハメッドは左インロー。飛び込み四つに組むムハメッドはジャンピングのヒザ。
右で差して組む藤田は崩しもすぐに戻すムハメッド。スタンドに。中央を取るムハメッドの入りに右を合わせる藤田。ムハメッドのローにシングルレッグの藤田を切って互いに右を突いてゴング。
2R、右の高いサイドッキックを突くムハメッド。藤田も蹴り返すがさばくムハメッドはシングルも切る。ムハメッドは左ハイも、かわした藤田が組んで金網際でクラッチ、ボディロックからリフトしてテイクダウン！ すぐにバックを奪う。
両足フックの藤田に背中を上にずり上げ、リアネイキドチョークを作らせないムハメッド。残り2分。背後から細かくパンチの藤田はフェイスロックから喉下に滑り込ませ、一時はワンハンドを掴まれながらも最後はRNCを組んでタップを奪った。
Me, Weのほか、沖縄では、ONEで凄まじい死闘を繰り広げた和田竜光、8月2日にアミル・アルバジと対戦する平良達郎ともファイトキャンプを行って来た藤田大和。今回、リーチある難敵に一本勝ちしたことで、UAEW3連勝・5勝1敗に。再びタイトル戦に近づいたか。
