ムエタイ
レポート

【ONE FF】吉成士門が圧倒的優勢もアイポークでノーコンテストに、TEAM TEPPENの彪司が速攻勝負で69秒KO勝ち「自分の強さを少しだけ見せることが出来た」、メインではヨードレックペットが2度ダウンを奪いマンマドフに勝利

2025/11/21 22:11

▼メインイベント フライ級ムエタイ 3分3R
〇ヨードレックペット・オー・アトチャリア(タイ)
判定3-0
×アナル・マンマドフ(アゼルバイジャン/Team Mehdi Zatout)


“ザ・デストロイヤー”ことヨードレックペットはラジャダムナンスタジアムでライト級(2015年と2017年)とスーパーライト級(2021年)の2階級制覇、ルンピニースタジアムでも2017年にライト級王者となり、2大スタジアム王座を同時に保持した。2015年12月にラジャで梅野源治と対戦してTKO勝ちしたが、2016年10月の日本での再戦では判定で敗れラジャ王座を奪われた。2018年4月のKNOCK OUTでは初代王者・森井洋介にTKO勝ちしてKNOCK OUTライト級王座を奪取。同年にはタイのスポーツ界で権威のあるサイアムスポーツ社認定のタイ・スポーツ大賞のムエタイ部門でMVPを獲得している。


 ONEには2023年7月の『ONE Friday Fights 2』から参戦し、4連勝(3KO)するもムアンタイ、タギール・カリロフに連敗。2024年6月のコムアウット戦で連敗を脱出したのも束の間、8月にコンスックに敗れた。11月のプンルアン戦ではダウンを奪われるも3Rに逆転KO勝ち。1月31日の『ONE Friday Fights 95』ではジャオスアヤイに2RでKO負け、3月のONE日本大会では吉成士門に判定負けを喫したが、6月にONE4戦全勝だったドンキングを1RでKOした。8月にはポンペットに判定2-1で辛勝するも、9月のリマッチでは判定2-1で敗れた。戦績は92勝39敗3分。


 マンマドフはWAKOのアマチュアキックボクシングで世界王者に輝き、プロ12勝3敗の戦績を持つ。10月のONE FFでONE初参戦を果たすと、コムアウットを2RでTKOに降している。


 1R、サウスポーのヨードレックペットに右ロー、右インローを蹴っていくマンマドフ。ヨードレックペットは右ローを蹴り返すが、マンマドフがスピードのあるパンチを返してくる。ジャブ、右ストレートのマンマドフにヨードレックペットは得意の左ボディストレートを打ち込む。


 右ストレートやコンビネーションからヒザにつなげるマンマドフ。パンチからローにもつなぐ。スピードでかなり上回るマンマドフに、ヨードレックペットは前へ出て左ボディストレート、右フックを打って行く。速いコンビネーションを繰り出すマンマドフが手数とヒットで上回った。


 2R、マンマドフは前へ出てくるヨードレックペットにジャブ、右インロー。ステップで前へ出るヨードレックペットをかわしていくが、懐に入ったヨードレックペットが左ヒジでダウンを奪う。さらに左インローからの左ストレートでダウンを奪うが、これはスリップ判定に。マンマドフはステップを踏んで右ミドルを蹴るが、ヨードレックペットがすぐに右ボディを返す。


 首相撲のヒザ蹴りから左ヒジを打つヨードレックペット。左インカーフでダメージを与えると、左ストレートでダウンを奪う。「ダウンじゃない」とアピールするマンマドフは立ち上がると打ち合いに行くが、ヨードレックペットはどんどん前へ出て左ストレートを打つ。


 3R、マンマドフはワンツーと右インローも、ヨードレックペットの強烈な左インローで大きくバランスを崩す。ステップで回り込みながら右フックを打つマンマドフだがヨードレックペットは下がらない左フックからの右インロー、右ボディストレートからのヒザと反撃するマンマドフ。


 下がるヨードレックペットはガードを固め、左ストレートのカウンターを狙うが逃げ切り体勢か。マンマドフはバックスピンエルボーから左右フックを繰り出す。下がるヨードレックペットにマンマドフは左右フックの連打、ヨードレックペットはロープを背負って耐える。試合終了。


 判定は3-0で2度のダウンを奪ったヨードレックペットが制した。

MAGAZINE

ゴング格闘技 NO.341
2025年12月21日発売
大晦日決戦に臨むシェイドゥラエフと朝倉未来ほか「特集◎大晦日を読む」では、5大タイトルマッチのインタビューと川尻達也らが試合解説。UFC平良達郎、40周年記念・水垣偉弥インタビューも
ブラジリアン柔術&総合格闘技専門店 ブルテリアブラジリアン柔術&総合格闘技専門店 ブルテリア

関連するイベント