キックボクシング
レポート

【KNOCK OUT】大沢文也もゲーオガンワーンを攻略できず判定負け、軍司泰斗は最終Rに2度のダウンを奪って復活「ゲーオガンワーンと再戦したい」

2025/11/17 02:11
KNOCK OUT.592025年11月15日(土)東京・後楽園ホール※U-NEXT配信 ▼メインイベント(第9試合)KNOCK OUT-RED -61.5kg契約 3分3R延長1R×大沢文也(ザウルスプロモーション/KNOCK OUT-BLACKライト級王者)判定0-2 ※28-30、29-29、28-29〇ゲーオガンワーン・ソー.アムヌワイデッー(タイ/元ルンピニースタジアム認定スーパーフェザー級王者)  大沢は小学生の時から始めたボクシングで優れたテクニックを持つベテラン選手。2018年12月の「K-1ライト級世界最強決定トーナメント」で準優勝。2022年4月に瓦田脩二を破り、第7代Krushライト級王座に就くも2023年6月の初防衛戦で里見柚己との再戦に敗れ、王座を失った。2024年12月、KNOCK OUT初参戦を果たすとUNLIMITEDルールでバズーカ巧樹に判定勝ち。2025年5月、大谷翔司との再戦を判定3-0で制して第4代KNOCK OUT-BLACKライト級王座に就いた。6月には再びUNLIMITEDに挑み、祖根寿麻から判定勝ちしている。戦績は33勝(3KO)21敗3分1無効試合。  ゲーオガンワーンは元ルンピニースタジアム認定スーパーフェザー級王者(2015年)、元タイ国プロムエタイ協会同級王者(2015年)、True-4U同級王者(2016年)、CP Fresh Martチャンピオントーナメント優勝(2013年)などの実績を持ち、戦績は78勝30敗2分。スーパーレックとは2015年・2016年に3度対戦し、2勝1敗と勝ち越している。2024年6月の『MuayThai Super Fight』に初来日して大和哲也に判定勝ち、2025年8月のKNOCK OUT初参戦では軍司泰斗を1RでKOしたサウスポーのフィームー(テクニシャン)。  1R、前後にステップを踏む大沢にサウスポーから左ミドルを蹴るゲーオガンワーン。大沢はスイッチも使う。大沢がジャブから右ロー、ゲーオガンワーンは右ストレートから首相撲、ヒザ蹴りを一発。ブレイクになると大沢は左フックを打つが、ゲーオガンワーンは首相撲。大沢は宣言通り組み付いてブレイクを待つ。  組み付いてくるゲーオガンワーンに右フックを見舞う大沢、ゲーオガンワーンは組み付いてヒザ、ブレイク。ゲーオガンワーンは踏み込んで長い距離での左ミドルを当てに行く。両者とも手数は少な目の1Rだった。  2R、大沢が踏み込んでのワンツーを放ち、ゲーオガンワーンはヒザで迎え撃っての左ストレート。またもワンツーで飛び込んだ大沢だが、首相撲に捕まってヒザをもらう。右に左にとスイッチして右ストレートで飛び込む大沢。大沢の右ボディストレートにはゲーオガンワーンが左ミドルを返す。  ゲーオガンワーンが左ミドル、そしてヒザ。左ローを2発蹴ったゲーオガンワーンに大沢は飛び込んでの左右フックもやはり首相撲に捕まってしまう。ラウンドが終了すると、ゲーオガンワーンは雄叫びをあげた。  3R、ゲーオガンワーンは左ミドルを蹴ると前に出ていく。そこへ大沢が左ボディ。接近するゲーオガンワーンに左右ボディを打ち込み、ヒジも打つ。ゲーオガンワーンは左ミドル、前蹴り。飛び込みのパンチを多用する大沢だが、クリーンヒットがなかなか奪えない。大きな右フックで勝負をかける大沢に、ゲーオガンワーンは下がらず首相撲に持ち込む。  大沢の右フックがヒットもゲーオガンワーンは下がらず前へ出て組みに来る。大沢のワンツーはかわされ首相撲。最後に大沢が右ストレートを放つと、ゲーオガンワーンは前足を払ってコカす。  判定は2-0でゲーオガンワーンの勝利となった。  ゲーオガンワーンは「2回目の来日で勝利することが出来て嬉しいです。勝利をタイへ持って帰れることに感激しています。誰と戦っても大丈夫です。僕はKNOCK OUTで王者になることを目標にしています。今後も全力で試合に挑んでいきたいと思います。生まれて3カ月の息子がいるんですが、息子も日本に来れるように試合に勝って頑張っていきます」と勝利者インタビューに答えた。 [nextpage] ▼セミファイナル(第8試合)KNOCK OUT-REDスーパーフェザー級 3分3R延長1R〇軍司泰斗(K-1ジム総本部チームペガサス)判定3-0 ※29-27×2、28-27×セーンサックグン・オー.カムイン(タイ)  軍司はK-1アマチュア優勝を経て2015年2月にプロデビュー。2016年にK-1甲子園優勝、2017年9月に第2代Krushバンタム級王座を獲得、2021年12月に第5代K-1 WORLD GPフェザー級王座に就いた。2022年8月の「K-1 WORLD GP 2022 K-1フェザー級世界最強決定トーナメント」で優勝。2025年10月にはISKAオリエンタルルール・インターコンチネンタル・スーパーフェザー級王座を獲得している。  KNOCK OUTには2025年6月から参戦し、ヒジ打ちあり、つかみ制限無しのREDルールに挑み、元ラジャダムナンスタジアム認定フェザー級王者ペットルンルアンを得意の左ボディでKOしたが、8月にゲーオガンワーンに初回KO負け。戦績は27勝(7KO)7敗1分。  セーンサックグンは95勝(45KO)22敗3分の戦績を持つ21歳(試合時は22歳)のサウスポー。ムエサヤーム中部王者、カラバーオ・トーナメント優勝。  1R、サウスポーのセーンサックグンに軍司は右インカーフを蹴っていく。セーンサックグンが右へ回り込もうとすると左へ動いて進路を防ぎ、右インカーフを蹴る。ジャブと右ローの軍司にセーンサックグンは左ロー、左ミドル。セーンサックグンが左ミドルを蹴ると軍司はすぐに右インカーフ。  残り1分で前に出た軍司にセーンサックグンは左の縦ヒジ、首相撲からのヒザ。軍司は流血するが、距離を一気に詰めて左右ボディの連打を見舞う。そこへさらに左ヒジを打つセーンサックグン。右目上と下から出血しながらも左ボディを連打していく軍司。  2R、ジャブで圧をかける軍司にセーンサックグンは左ストレート、左ミドル。軍司が右ストレートを打ったところでドクターチェックが入る。再開後、左右のローを蹴るセーンサックグンに軍司は左右フックと右インカーフで距離を詰める。そこへ右の縦ヒジをもらい、軍司は手を着くがダウンにはならず、すぐに向かって行く。  セーンサックグンのローブローがあり、一時中断。再開後も右インカーフを蹴り、ジャブで圧をかける軍司。右ボディストレートを打つ軍司にセーンサックグンは首相撲。軍司は組んでブレイクを誘う。ボディを攻める軍司だが、そこへセーンサックグンが左ヒジ。軍司は右ストレートからの左ボディ。  3R、軍司は右インカーフを蹴って、左へ回り込むセーンサックグンを追っていく。ローとミドルを蹴るセーンサックグンに、軍司が右ストレートから左フック、さらに右ストレート。右インローを蹴っての左ボディと軍司は攻撃を繰り出していく。  ロープを背負ったセーンサックグンに左ボディストレートからの右ストレートを叩き込み、逃げるセーンサックグンへ左右ボディの連打、左フックでダウンを奪う。さらにボディ、右ストレートの軍司にセーンサックグンは右ヒジ。軍司は左ボディ、左フック、回り込もうとしたセーンサックグンへ右フックを打ってダウンを追加した。  判定3-0で軍司が勝利。「前回KOで負けてしまって家族やスポンサー、ファンだったりに悲しい想いをさせてしまった。すぐに試合をやりたかったんですけれど、正直今日も凄く怖くてしょうがなかったんですけれど、セコンドの声や新しいチームを作ったのでそのためにも勝たないといけないと思っていたので嬉しいです」と勝利者インタビューに答えた。  続けて「僕はゲーオガンワーン選手と再戦するために今日リングに上がったので、ゲーオガンワーン選手と知り合いの文也くんなので凄い複雑な気持ちはあるんですけれど、僕はゲーオガンワーン選手に勝ってリベンジしたいので、ゲーオガンワーン選手に勝って欲しいと思います」と話して、場内からは笑いが起こる。 「今日、KOで勝ちたかったんですけれど、それは出来なかったので。年内に僕はまたやろうと思っているので、その相手はゲーオガンワーン選手とやりたいのでぜひ山口さん、お願いします」と、12・30はゲーオガンワーンと再戦したいと話した。 [nextpage] ▼第7試合 スーパーファイト KNOCK OUT-BLACKウェルター級 3分3R延長1R〇漁鬼(SHINE沖縄/KNOCK OUT-BLACKスーパーウェルター級暫定王者)判定3-0 ※29-28×3×ペドロ・グランホ(スペイン/ワールド極真会館) ▼第6試合 KNOCK OUT-RED -61.0kg契約 3分3R延長1R〇プンルアン・バーンランバー(タイ)KO 2R 2分55秒×秋田巴琉(キング・ムエ) ▼第5試合 KNOCK OUT-BLACKスーパーウェルター級 3分3R延長1R×中島弘貴(NEXT LEVEL渋谷)判定0-2 ※28-29、29-29、28-30〇高橋幸光(飯伏プロレス研究所) ▼第4試合 KNOCK OUT-BLACK -56.0kg契約 3分3R延長1R×福田拓海(KNOCK OUT クロスポイント大泉)KO 1R 0分54秒〇河野直次郎(CLIMB GYM) ▼第3試合 KNOCK OUT-REDフェザー級 3分3R延長1R×祐輝(OU-BU GYM)KO 3R 3分00秒〇竹内賢一(Ten Clover Gym 世田谷/第4代Bigbangフェザー級王者) ▼第2試合 KNOCK OUT-BLACKスーパーライト級 3分3R延長1R〇力斗(TEAM PREPARED)判定3-0 ※30-27×3×井上舜矢(フリー) ▼第1試合 KNOCK OUT-BLACKフェザー級 3分3R〇YOSHIHIRO(teamYU-TO)TKO 1R 2分07秒×慶伍(FIGHT B _GYM)
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