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【修斗】亮我が関口祐冬に一本勝ちで新フライ級世界王者に、新井丈が前に出続け打って組んで田上こゆるを下す、王者・住村竜市朗が森井翼を肩固めに極める、轟轟がランディに判定勝ち、黒部が田口を初回RNC!

2025/11/16 12:11
 2025年11月16日(日)東京・後楽園ホールにて『プロフェッショナル修斗公式戦 2025 Vol.9』が開催された。 プロフェッショナル修斗公式戦 2025 Vol.9 試合リポート [配信]ツイキャスプレミアPPV ▼第8試合 メインイベント 世界フライ級チャンピオンシップ 5分5R〇関口祐冬(修斗GYM東京)王者・初防衛戦 17勝10敗6分[3R4分44秒 リアネイキドチョーク]×亮我(ゴンズジム)挑戦者・世界1位 9勝1敗2分※亮我が世界フライ級新王者に  世界フライ級王者・関口祐冬(修斗GYM東京)が同級世界1位の亮我(ゴンズジム)との指名試合を行う。  亮我は神戸出身の27歳。スピードと殺傷能力の高い打撃を武器に2023年に新人王タイトルを獲得。翌年にインフィニティリーグにエントリーするもここで須藤晃大を相手に判定負けで自身初の黒星を喫し、準優勝という結果に。  その後、大竹陽、黒石大資、高岡宏気を相手に3連勝を飾りトップコンテンダーのポジションを獲得。今回のタイトルショットを掴み取った。26歳。  迎え撃つ27歳の世界王者の関口は、23年3月に新井丈に判定負け後、内藤頌貴、ヤックル真吾、石井逸人に勝利し、25年1月の前戦で安芸柊斗を4R リアネイキドチョークで極め、4連勝でフライ級暫定王者に。  5月に前王者・新井丈(和術慧舟會HEARTS)との「王座統一戦」が決定していながらも新井の負傷により中止に。王座返上で正規王者となった為、「初防衛に成功してからが本当のチャンピオン」との頑なな思いからベルトを腰に巻こうとはしない。  また近年、もう一つ驚くべき事実が関口の口から語られた。それは幼少の頃に生き別れとなった母親との再会だ。関口は初防衛戦となる今回、母親が来場してくれることを願っており、その為に心血を注ぎ世界王者にまで上り詰めた。果たして関口の思いは母に届くか。そして母の眼前でベルトを腰に巻くことが出来るのか。  最強の挑戦者・亮我を迎える関口祐冬の世界フライ級王座初防衛戦に注目だ。 亮我「関口選手が戦ってくださることに感謝して、リスペクトを持って、絶対僕は倒すんで。応援よろしくお願いします」 関口「自分まだ正規王者じゃないんで、しっかり勝って自分が正規王者になります。自分の修斗をしっかり──メインなんでね、メインに相応しい修斗らしい試合をするんで、亮我選手とだったらそれができると自分思ってます。しっかり自分の修斗見てください」  フライ級タイトルマッチ5分5R。  1R、両者オーソドックス。すぐに中央まで出た亮我に関口がタックル。ケージ際で片膝をついた亮我。関口がバックに回るが、亮我が反転して上を取った。フックガードを取る関口から、ハーフにしてヒジを入れる亮我。腰を引いて座った体勢から立とうとする関口だが、亮我はボディロックで腰をクラッチをして立たせない。  寝かせた亮我。関口が体を起こそうとするとバックに回ろうとする。金網に背中を預けてバックに回るのを防いだ関口だが、残り1分でハーフバックでに回った。関口は正対してガードを取る。亮我がインサイドガードで押さえ込んだ体勢で1R終了。  2R。詰める亮我に関口が左ミドルを入れた。亮我が間合いを詰めてタックルに。ケージに押し込む。押し込みながらヒジを入れる亮我に、関口は自ら腰を落とし引き込んだ。ガードを取った関口に密着してパウンドを入れる亮我。  スクランブルを狙う関口。上をキープする亮我だが、関口は腕十字を狙い、亮我がディフェンスしたところで立ち上がる。インロー、バックスピンキックを入れる関口。タックルで飛び込んだ関口。切った亮我。またバックスピンキックをボディに入れた関口。  亮我の右がヒット。一瞬動きが止まった関口だが、再びパンチで出る。亮我が前に出るタイミングでタックルに入った関口。ケージ際まで移動して立つ亮我だが、関口は立ち際にパンチを打ち込む。ケージに押し込む亮我に関口がバックヒジを放った。2R終了。  3R。今度は亮我がすぐにタックルに入った。テイクダウン。ガードで密着したままパンチを入れる。足を超えてパスを狙いながらパウンドを入れていくが、レフェリーからはアクションのコールがかかる。  ブレイク。飛びヒザを見せる関口。亮我がパンチで飛び込む。関口がタックルに入るが、切られてスリップした関口。そのままガードを取る。  亮我がパスを狙うと関口は亀に。左足をフックしてハーフバックの体勢。右足も入ってバックマウントに。前に落とそうとする関口だが、亮我が残り20秒でリアネイキドチョーク! 喉元に入り関口タップ!  3R4分44秒、リアネイキドチョークで亮我が一本勝ち。フライ級新王者に。  マイクを取った亮我は「関口選手、戦ってくださってありがとうございます。このベルトが取れたのも、ゴンズジムのみなさんのおかげです。先生(ゴンズジムの北川代表)がいたから、修斗のチャンピオンになることができました。ありがとうございます。これからもっともっと上まで行くんで、みなさん応援よろしくお願いします」と、声をつまらせながらコメントした。 [nextpage] ▼第7試合 フライ級 5分3R〇新井 丈(和術慧舟會HEARTS)前世界フライ級王者[判定3-0] ※29-28×2, 30-27×田上こゆる(BLOWS)現世界ストロー級王者  2025年9月21日のニューピアホール大会において世界ストロー級王座の初防衛に成功したばかりの田上こゆる(BLOWS)と、前世界フライ級王者・新井丈(和術慧舟會HEARTS)がフライ級で対戦する。 “Never Give Up”新井丈は、どん底の9連敗から破竹の11連勝を飾り、修斗史上初となるストロー級とフライ級の2階級同時制覇を成し遂げた不屈の闘志を持つスーパースター。  RIZINフライ級参戦を経て、25年5月に当時修斗世界フライ級暫定王者だった関口祐冬(修斗GYM東京)との王座統一戦を予定していたが、怪我により消滅。持っていたタイトルを全て失うこととなったが、常に諦めず這い上がってきた新井はその衰えることのない闘魂で復活を果たす。  対する田上こゆるは、最軽量級ながら抜群のスピードと殺傷能力の高さでKOを量産するスピードスター。24年12月に新井丈が返上したストロー級の世界王座を旭那拳と争いタイトルを奪取し初戴冠を果たすと、続く初防衛戦では約12年ぶりの王座返り咲きを狙う山上幹臣(総合格闘技道場STF)を1R TKOで返り討ちに。  そんな田上が次のチャレンジの場に選んだのが一階級上のフライ級への挑戦だ。  対戦相手の新井もストロー級王者時代にフライ級への挑戦を宣言。大竹陽、関口祐冬を撃破し、安芸柊斗とのストロー級防衛戦をクリア。山内渉との死闘を経てフライ級王座を獲得した。  奇しくも同じ道を歩む両者。共に高いKO率を誇る二人が拳を交えるスーパーファイト。最後に立っているのは復活を果たす“Never Give Up”新井丈か? 最速の拳を持つ“スピードスター”田上こゆるか? 数多くの王者たちが彩ってきた修斗史に新たな歴史が刻まれようとしている。初冬の後楽園ホールを熱く沸かせるか。 田上「どっちが勝っても1Rで終わると思ってます。勢いも流れもすべて今は全部僕に乗ってると思ってるし、絶対に負けられへん試合やなと思ってるし、周りの環境もすべて整えて今回挑みに行くんで、応援お願いします。PPV配信ですけど、僕らの試合はお金払っても絶対見る価値あると思うんで、ぜひ皆さんPPVで応援、お願いします」 新井「押忍、本当、久々の修斗に戻ってこれて“お待たせしました”っていう気持ちです。試合は自分がやりたいことをぶつける。そして田上こゆるも自分に全力やりたいことをぶつけてきてほしいですね。それが結局、俺のやり方、やりたいことなんで。そうした試合になれば勝手に見てる人も、それが見たい試合内容になると思ってます。それは自分たちの実力、やってきたことを信じてますんで。明日はね、堂々とやりきりたいと思ってます。応援、サポートお願いします」   フライ級5分3R。  1R、両者オーソドックス。すぐに間合いを詰める新井。田上はカーフキック。ケージを背負う田上だがジャブ、ボディストレートを打ち込む。ガードを固めて詰める新井。  カーフに右を合わせた新井。パンチで飛び込むと組み付いた田上。離れた新井だが、すぐにまた詰める。ケージに詰めてパンチの4連打。田上も右を当てた。新井が右ボディを入れる。  サークリングする田上を追っていく新井。新井のカーフキック。ケージに詰めて左右のパンチを入れた新井。組んでケージに押し込んだ。押し込みながらヒザを入れる新井。  両脇を差して背中でクラッチしたが、田上はヒジで引き剥がす。田上の左右の連打に左フックを返した新井。右ボディを入れた新井。すぐに圧を掛ける新井。田上はジャブ、ワンツーを出してヒットさせる。新井はカーフを当てている。1R終了。  2R。すぐに距離を詰める新井。左ミドルを入れる。サークリングする田上に新井がダブルレッグでテイクダウン。背中を向けて立ち上がる田上にパンチを入れていく。スタンドバックについた新井。正対した田上はヒジを入れて離れる。しかし新井はパンチが当たる距離から離れない。  ヒザを出した田上。ケージに詰めた新井が再び組んで押し込む。またヒジを入れた田上。新井が離れたが、間合いをキープしたままパンチを入れていく。ヒジを出した田上のスタンドバックに回った新井。田上がバッククリンチからヒザを入れていく。2R終了。  3R。カーフを蹴る田上。さらにパンチを入れるが、新井はブロッキングして詰める。またケージまで下がった田上。アッパーを入れた田上だが、新井は下がらない。飛び込んでパンチを入れた新井。サークリングする田上をすぐに追っていく。  新井が右フックをヒット。ケージ際から抜け出せない田上。新井の右ボディに田上も右を返した。テンカオをボディに入れた田上に、新井は左右のボディを連打すると、ケージに押し込みボディロック。スタンドバックに回った新井。投げて崩した新井がバックからパウンドを打ち込む。  田上が立って正対。離れたがすぐに追う新井。ダブルレッグでテイクダウンした新井。田上はすぐに立ち上がる。お互いの左が相打ちに。休まずに出る新井。打ち合うなか残り10秒でダブルレッグに入り、脇潜りスタンドバックに回ったところでタイムアップ。  29-28×2、30-27の3-0で新井が勝利。互いに凄まじい数の打撃をかわし、前に出続けた新井はテイクダウンの引き出しを増やして戦い、山内渉戦以来、2年ぶりの白星を掴んだ。   マイクを取った新井は「2年ぶりに帰ってきました。お待たせしました。久々のホームに帰ってきて、少し残念な部分もあったんですけど、少しはみんなの心が動くような、気持ちのぶつかり合いを見せられたんじゃないかと思います。  今回、未来がある子どもたちを招待するという企画をやったんですけど、俺みたいに格闘技をやってほしいというわけではなくて、生きててやりたいことが見つかった時に、必死に頑張ってほしい。途中でやめたくなったり、最初好きだったのに嫌いになったりすることもあるんだけど、もう一回頑張って、続けてみてほしいです。そうしたら、隣りにいるお父さん・お母さんが喜んでくれる、立派な大人になれると思います」とコメント。  今後については、「今回、試合期間が開くと良くないというのがわかったので、どんどん試合をしていきます。面白いマッチメイク、対戦相手をじゃんじゃん見つけて、オファーを待ってます」とコメントした。 [nextpage] ▼第6試合 ウェルター級 5分3R〇住村竜市朗(TEAM ONE)[2R 3分03秒 肩固め]×森井 翼(light club/パラエストラ東大阪)※ペルペトゥオが負傷欠場  住村竜市朗は、2017年7月の長谷川賢との王座決定戦で1R TKO勝ちでDEEPウェルター級王座獲得。2度の王座防衛後、23年12月にPANCRASEで林源平に5R TKO勝ちで同級王者となり、2団体制覇。25年7月、修斗元環太平洋王者・ソーキ(NASCER DO SOL)との死闘を制し修斗王座も戴冠。 “暫定”ではあるがPANCRASE、DEEPに続き三団体の王者となり、今回、遂に念願の王座統一戦が実現する予定だった。しかし、エルナニが負傷欠場。正規王者に昇格し、緊急参戦の森井との対戦に。ここまで決して平坦な道のりではなかったが、史上初『主要三団体制覇』のストーリーもいよいよ最終章に突入。39歳。 森井「ちょっと緊急参戦の形で、今回、修斗初めて参加してしまいました。住村選手は組みが強い選手だと思うんで、そこでしっかり勝負して勝てるようにやっていきたいと思います。よろしくお願いします」 住村「自分、本当に1回もチャンピオンっていう立場で試合したことはなくて、常に挑戦者の気持ちで今までやってきました。森選手にも、本当に格下とかも思っていないので、挑戦者のつもりで頑張ります」  ウェルター級、5分3R。  1R、両者オーソドックス。ジャブで牽制する両者。徐々に間合いを詰めた住村。タックルで飛び込んだが、森井はサイドステップでかわした。ジャブを一発ヒットさせる住村に、森井もジャブを返す。住村のローをキャッチして倒した森井だが、追わずに立たせる。  ケージに詰めたところで住村がタックルで組み付く。背中を向けてケージに頭をつけてこらえる森井だが、住村はスタンドバックから投げてテイクダウンを奪うとバックマウントに。背負って立ち上がった森井。住村が降りて再びスタンドバックになるが、正対して離れた森井。  パンチで出ていくが、住村がタックルを合わせてテイクダウン。ハーフガードからアームロックを狙う森井。住村が伸ばされないようにこらえた体勢のまま1R終了。解説のSASUKEは住村を支持。  2R。住村がプレッシャーを掛ける。ケージに詰めてジャブ。さらに左を打ち込みヒット!森井ダウン!すぐに上を取った住村がハーフから肩固めを狙う。肩固めは解除した森井だが、住村はハーフで押さえ込むと肩パンチを入れる。また肩固めをセットする住村。ハーフのまま絞めると森井落ちた!  2R3分3秒、肩固めで住村一本勝ち。  正王者となった初戦をフィニッシュで飾った住村は、「本当は前王者のブラジル人とやる予定だったんですけど、試合がなくなっちゃって。急遽のオファーを受けてくれた森井選手、ありがとうございました。もう現役生活も残り少ないですが、引退するまで負けないんで。強いチャンピオンで引退したいと思うんで、みなさん応援してくれたら嬉しいです」とマイクで語った。 [nextpage] ▼第5試合 フェザー級 5分3R〇轟轟(総合格闘技道場コブラ会)同級世界10位[判定3-0] ※30-27×2、29-28×シャ・ランディ(TRIBE TOKYO MMA)  フェザー級で注目の一戦が決定した。強靭なフィジカルと堅実な試合運びで連続KO勝利中の轟轟(総合格闘技道場コブラ会)と、長南亮代表率いる“練馬ピラニア軍団”で異彩を放つシャ・ランディ(TRIBETOKYOMMA)が激突する。  轟は連勝で迎えた昨年末の大阪大会で石原“夜叉坊”暉仁との一戦で1R KO負け。世界で戦ってきた夜叉坊の前に屈することとなったが、そこからグ ジユン、ヨシ イノウエを相手に2連続KO勝利。敗戦を自身の糧として見事に消化し、V字回復を果たした。  一方、シャ・ランディは打撃をベースにゲームメイクするTRIBE勢が多い中、極めへと誘う戦法を用いるグラップラー。24年3月にメイヘム和成にリアネイキドチョークで一本勝ち後、10月に浜松ヤマトをバギーチョークで極めて2連勝。  そして、ポイントとなったのは25年3月に行われた、たておとの一戦。高度な寝技を駆使し、互いに一進一退の攻防を展開するも双方決め手に欠き、判定ドローに。その後、たておは9.21ニューピアホール大会で上原平(リバーサルジム横浜グランドスラム)を破り、新環太平洋王者へと登り詰めており、シャ・ランディは王者と実力的には遜色ないものを備えていると言えなくもない。  25年9月の前戦『TTF Challenge 11』でシャ・ランディは石田裕星にリアネイキドチョークで一本勝ちで再び白星を重ね、4戦1分の負け無しとした。また、24年8月に行われた『TTF CHALLENGE 10』では、シャ・ランディと同門の狩野優が轟轟に判定で敗れており、轟轟との一戦にはリベンジの意味合いもあるだろう。  フェザー級のトップには“絶対王者”SASUKEが君臨しており、それ以下はたておが頭少し出てはいるが誰が抜け出してもおかしくない状況だ。トップ下に割って入るには、まずこの一戦に勝利することが必要だろう。 ランディ「轟選手、全局面すごく強くてレベル高い、いい相手だと思ってます。その分、自分の実力も証明できるいい機会だと思うので、試合めちゃめちゃ楽しみにしてます。よろしくお願いします」 轟「9月に続き東京へ呼んでいただいて感謝してます。第4試合、しっかり熱い試合して盛り上げたいと思うんで、応援よろしくお願いします」  フェザー級5分3R。  1R、オーソの轟にサウスポーのランディ。中央で構える轟。じりじりとプレッシャーを掛ける。ランディはケージを背負うがタックルで飛び込んだ。轟が潰してマウント!ヒジ・パウンドを入れる。うつ伏せになったランディを四の字ロックに捕らえた。リアネイキドチョークを狙う。反転しようとするランディだが、轟はおたつロックで反転を防ぐとスコティッシュツイスターで絞め上げる。  向き直ってマウントに戻し解除したランディだが、轟はハイマウントで頭部にヒジを入れる。残り40秒でケージを蹴ってローリングしたランディだが、轟が四の字ロックの体勢で、ランディの腕を背中越しにホールドしながらパンチを打ち込む。1R終了。  2R。右を放つ轟にランディも右を合わせる。ランディがヒザを出したが、ローブローになりタイムストップ。再開。またプレッシャーを掛ける轟。ランディはケージ際まで後退する。右ハイを出した轟。ランディのタックルにカウンターのヒザを合わせた轟だが、バランスを崩した轟がスリップダウン。  すぐに立ち上がると、またプレスしていく。ケージに詰まったランディ。ランディがシングルレッグで飛び込みテイクダウン。そのままバックを狙ったが、足のフックがかからず、離れて立ち上がる。詰めた轟が右ボディをヒット。残り1分。ミドルを蹴る轟。ランディは消耗が見える。手が出ない。轟が右オーバーハンドをヒット。ハイを出したランディだが空振り。最後にあびせ蹴りを見せたランディだが空振りで2R終了。  3R。轟がじわじわと詰めると、ランディが出るところにカウンターの右を合わせる。プレッシャーに下がらないランディにパンチを打ち込む轟。ランディがシングルレッグに入る。テイクダウンを奪い上を取った。逃れようとする轟からバックを取るが、轟は反転して逆ハーフの体勢。  ランディの右腕にアームロックを狙っていく。脇を差して上を取り返そうとするランディだが、轟が足を抜くと肩固めの体勢に。亀になり解除したランディだが、今度はバックマウント。時間がないと見てマウントに移行した轟。マウントからヒジの連打! 腕でブロックするランディ。タイムアップ。  ジャッジ30-27×2、29-28の3-0で轟勝利。 [nextpage] 【中止】 ▼第4試合 インフィニティリーグ2025 ストロー級 5分2R─旭那 拳(THE BLACKBELT JAPAN)勝ち点9─マッチョ・ザ・バタフライ(総合格闘技道場コブラ会)勝ち点0 ※計量失格  7月21日の後楽園大会で行われた友利琉偉(パラエストラ小岩)vs.田口恵大(RISING SUN)の一戦で、友利に1R、ローブローが入り、試合続行不可能となり、田口の反則失格負けとなった。当初、友利が1R勝利で「勝ち点5」獲得とアナウンスされていたが、規定ラウンドに達さずに試合が終了したことから、トーナメントルールの「何らかの理由によって試合が行えなかった場合には相手選手に2点が与えられる」に相当するし、友利の勝ち点を「5」から「2」に変更された。  またここから優勝者が篩にかけられてくる「インフィニティリーグ2025ストロー級」の2試合も追加。獲得ポイント9点で単独トップを走る旭那拳。それを追う黒部和沙。今回の試合もいかに早く相手を倒して高得点を獲得するかが優勝への鍵を握る。  旭那拳は田口、友利に一本勝ち。マッチョは黒部に判定負け後、田口にTKO負け。黒部は友利に1R TKO勝ち後、マッチョに判定勝ち。対する田口は旭那に一本負け後、友利に反則失格。3連敗後の25年9月にマッチョを2R TKOに下している……が、今回マッチョが計量失格で、旭那は不戦勝に。 旭那「自分は計量しっかりクリアしたんで、クリアできなかった相手とやってたとしても、自分は勝ってたので……結果は残念だったのと、皆さんに試合のいい姿を見せなかったのが本当残念です。まあ切り替えて、これからもっと成長して、自分の姿を次に見せられるように頑張ります」 [nextpage] ▼第3試合 インフィニティリーグ2025 ストロー級 5分2R〇黒部和沙(TRIBE TOKYO MMA)勝ち点13[1R 3分35秒 リアネイキドチョーク]×田口惠大(RISING SUN)勝ち点4  7月21日の後楽園大会で行われた友利琉偉(パラエストラ小岩)vs.田口恵大(RISING SUN)の一戦で、友利に1R、ローブローが入り、試合続行不可能となり、田口の反則失格負けとなった。当初、友利が1R勝利で「勝ち点5」獲得とアナウンスされていたが、規定ラウンドに達さずに試合が終了したことから、トーナメントルールの「何らかの理由によって試合が行えなかった場合には相手選手に2点が与えられる」に相当するし、友利の勝ち点を「5」から「2」に変更された。  またここから優勝者が篩にかけられてくる「インフィニティリーグ2025ストロー級」の2試合も追加。獲得ポイント9点で単独トップを走る旭那拳。それを追う黒部和沙。今回の試合もいかに早く相手を倒して高得点を獲得するかが優勝への鍵を握る。  旭那拳は田口、友利に一本勝ち。マッチョは黒部に判定負け後、田口にTKO負け。黒部は友利に1R TKO勝ち後、マッチョに判定勝ち。対する田口は旭那に一本負け後、友利に反則失格。3連敗後の25年9月にマッチョを2R TKOに下している。 田口「田口です。インフィニティリーグラストの試合なので、全力で勝ちに行きます。皆さん応援よろしくお願いします」 黒部「自分はいま8点っていう状況なんですけど、別に点数とかはあんま関係ないなと思ってるんで、普通に勝って自分のやりたいことをいっぱい試す、そんな試合にしたいと思ってます。応援来てくださる方、ツイキャスで見てる方々、ぜひ自分の名前を覚えて帰ってほしいなと思っております」  ストロー級インフィニティリーグ・5分2R。  1R、両者オーソドックス。ジャブ、カーフキックを打ち込む黒部。さらに左ハイを放つと田口はワンツーを返す。黒部のタックルを切った田口。右オーバーハンドをヒットさせた黒部が組み付いてケージに押し込む。スタンドでバックに回る黒部。ボディロックから投げを狙うがこらえる田口。しかし今度は後方に引き込んでグラウンドに持ち込むと四の字ロックでホールドする。  リアネイキドチョーク。アゴの上からフェイスクランクで絞めるが、極まらないと見て解除した黒部。うつ伏せにしてパウンドを入れる黒部。再度リアネイキドチョーク。仰向けで絞めると田口タップ!  1R3分34秒、リアネイキドチョークで黒部勝利。1Rフィニッシュで勝ち点5を追加した黒部は「どうみてもストロー級で俺が一番強いでしょ? 今勝ち点は上位なんですけど、自分は旭那選手と最高の戦いができると思うんで、1月ニューピアホール、是非自分の戦いを見に来てください。この後、同じTRIBEのランディ選手が出ます。めちゃくちゃ強いので楽しみにしてください。これからも、自分の応援とTRIBE TOKYOの応援、よろしくお願いします」とコメントした。 [nextpage] ▼第2試合 フライ級 5分2R〇岡田嵐士(リバーサルジム新宿Me,we)[判定3-0] ※20-18×3×恐山陸奥太郎(TEAN SALT)  フライ級4連勝から中池武寛にTKO負け後、9月のLemino修斗で古賀優平に判定勝ちで再起を果たした岡田嵐士(リバーサルジム新宿Me,we)。  対するベテランの恐山陸奥太郎(TEAM SALT)は、24年3月に高岡宏気に2R TKO負けも25年5月に輝龍に判定2-0で勝利している。 恐山「岡田選手、僕とやるのは全然メリットないと思うんですけど、受けてくれてありがとうございます。2人だとすごくいい試合ができると思うんで、会場を盛り上げてメインの関口君に繋げたいと思います。よろしくお願いします」 岡田「前回9月に試合して、2カ月で短いスパンだったんですけど、試合をさせていただけることにまず感謝してます。全然、自分はこうナメてるとか、格上・格下とか無いと思ってるんで、全力で1R、始まった瞬間から倒しに行くんで楽しみにしていてください。よろしくお願いします」  フライ級5分2R。  1R、両者オーソドックス。シングルレッグで飛び込んだ恐山だが、切ってバックに回った岡田。反転して上を取り返す恐山。さらに反転した岡田が上になるとサイドで押さえ込んだ。ハーフバックの体勢から両足をフックすることに成功した岡田がバックマウントの体勢に。  足のロックを四の字ロックに切り替えた岡田。亀の体勢になった恐山にパウンドを連打。反転して上を取り返す恐山。残り40秒。パウンドを入れる恐山。ケージを使って立とうとする岡田だが1R終了。  解説のSASUKEは岡田を支持。  2R。恐山のタックルを切ってまたバックに回った岡田。バックから頭部に右のパウンドを連打する。シングルレッグで向き直ろうとする恐山だが、切った岡田は肩固めの体勢。恐山はホールドされた右腕のヒジを立ててディフェンスしている。肩固めのままサイドからマウントに移行した岡田だが、自ら肩固めを解除した。  恐山が起き上がりタックルを狙うも、再び切ってバックに回る岡田。ケージ際まで移動する恐山に対し、岡田はバッククリンチに捕らえたままヒザを入れていく。立った恐山。スタンドバックの体勢。残り45秒で自ら放した岡田。恐山は逆転を狙って大振りのパンチを出していくが、距離を取りかわす岡田。恐山がタックルで飛び込んだところを、また切った岡田がバックに回る。タイムアップ。  ジャッジ3者20-18の3-0で岡田が勝利。 [nextpage] ▼第1試合 バンタム級 5分2R×一條貴洋(ストライプル南相馬Play ground)[判定0-3] 18-20×3〇藤田ムネノリ(SUBMIT MMA)  一條貴洋(ストライプル南相馬Play ground)は、25年4月に宮澤 ゴリラ 和郎に2R KO勝ち後、8月に青井心二に1R TKO負けからの再起戦。  藤田ムネノリ(SUBMIT MMA)は、25年3月に塚本竜馬にリアネイキドチョークで一本勝ち後、9月の『TTF Challenge 11』で千種純平に判定勝ちで2連勝中。 藤田「今回、一條選手が相手ということで絶対に勝ちたい。応援してくださる皆様のために絶対勝ちたい。僕を知らない方々に知ってもらうために絶対勝ちたい。ここまでサポートしてくれた仲間たちのために絶対勝ちたいと思います。応援よろしくお願いします」 一條「前回が新潟でメインイベントで、今回第1試合となりますが、試合順とかは関係ないんで。しっかり1試合目から熱い試合して盛り上げたいと思うんで、応援よろしくお願いします」  バンタム級5分2R。  1R、両者オーソドックス。ミドルを蹴る藤田。一條の飛び込みに合わせてダブルレッグに入る藤田だが、一條はギロチンで引き込む。首を抜いてギロチンを外した藤田がパウンドを入れる。一條は体を起こしてケージを背に座った体勢に。藤田は両足で一條の足をまとめてレッグマウント。座った体勢で藤田の顔面にパンチを入れる一條。  腰を引いて立ちに行く一條だが、藤田は一條の両足をホールドし直して立たせない。お互い座った体勢でパンチを入れ合う。足を抜いて立ち上がろうとする一條だが、藤田がレッグマウントを取り直す。頭を付けてケージに押し込んだ体勢でパンチを入れていく藤田。1R終了。  解説のSASUKEは10-9で藤田を支持した。  2R。ジャブを合わせた藤田。タックルをかわした一條だが、藤田が再度タックルに入り足をホールドすると、1R同様にレッグマウントの体勢に。一條が足を引き抜くと逆にダブルレッグでテイクダウンを狙う。  今度は藤田がケージを背負って座り込んだ体勢に。反転して上になろうとする藤田をケージに押し込む一條。タックルをこらえてヒジを入れる藤田。一條の腕にアームロックを狙う藤田だが、一條がバックに回る。リアネイキドチョークを狙うが、両足のフックがかからず前に落ちた一條。逆にバックに回った藤田がバックから頭部にパウンドを連打する。タイムアップ。  ジャッジ3者とも20-18の3-0で藤田勝利。 [nextpage] ▼OPファイト2 2025年度新人王決定トーナメント フェザー級準決勝 5分2R×垂水稔朗(FORCE GYM)[判定0-3]〇辻 純也(ISHITSUNA MMA) 辻「準決勝なんで、頑張って勝って決勝まで繋げていきたいと思います。よろしくお願いします」 垂水「オープニングファイト2試合目。本戦入る前にしっかり会場を温められるような熱い試合したいと思います。よろしくお願いします」 [nextpage] ▼OPファイト1 2025年度新人王決定トーナメント フェザー級準決勝 5分2R〇飯野雄斗(THE BLACKBELT JAPAN)[判定2-0]×本松 要(MASTER JAPAN YAMAGUCHI) 本松「新人王決定トーナメントフェザー級準決勝がオープニングファイトということで、盛り上げられる相手だと思うので、しっかりと会場を盛り上げて決勝へと繋げたいと思います。応援お願いします」 飯野「オープニングファイト1試合目なので、しっかり盛り上げて、試合も楽しんでやりたいと思います。応援よろしくお願いします」 【中止】 ▼第4試合 インフィニティリーグ2025 ストロー級 5分2R旭那 拳(勝ち点9/THE BLACKBELT JAPAN)52.0kgマッチョ・ザ・バタフライ(勝ち点0/総合格闘技道場コブラ会)*計量失格 ▼フライ級 5分2R前田壮吉(リバーサルジム横浜グランドスラム)藤井愛斗(パラエストラ小岩)※藤井が体調不良により欠場
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