持ち前のスピードを活かしたミット打ちを行った名高
2025年11月16日(日)東京・有明アリーナ『ONE 173』(U-NEXT配信)に出場する選手たちの記者会見&公開練習が、12日(水)都内にて行われた。

第15試合のONEアトム級(※52.2kg)ムエタイ初代世界王座決定戦3分5Rで、ヌンスリン・チョー・ケットウィナー(タイ)と対戦する吉成名高(エイワスポーツジム)は、スピード感溢れる左ミドル、左ハイキック、ヒジ打ち、ヒザ蹴りをミットに叩き込んだ。

会見では、U-NEXTが行っている勝敗予想の中間発表で、名高100%、ヌンスリン0%という結果が出たことについて聞かれ、「そうやって自分の勝利を予想してくださるファンの皆様の意見は光栄ですし、凄く嬉しいことです。一生懸命練習してきたので自分の中では絶対に勝てるって自信はもちろん持っているんですけれど、対戦相手のヌンスリン選手もここ2カ月休職してまで練習しているというのを聞いていて。

全てを懸けるつもりでヌンスリン選手もやってきたと思うので、自分の中では全く油断というものはなくて。相手と向き合って、自分も死に物狂いで追い込みをしてきたので、自分と相手の戦いだけに集中して自分のやるべきことをやれば勝てると思っているんですけれど、それが辺にプレッシャーになることはないので純粋に嬉しいですね」との感想。

通常のリングではなくケージで行われることには、「自分は一度ケージで試合をやらせてもらったことがあるんですけれど、そこからかなり時間が経ってあまり感覚としては残ってなくて。今エイワスポーツジムで皆様がサポートしてくださって、1階にケージを特設で建てていただいてその中で練習をさせてもらえたので、ケージの感覚だったりとか、リングではロープの反動を使えたりとか違いがあるなってことは肌で実感できたので、いざケージに上がってみてビックリすることはもう無いと思うので、ケージならではの技術もいろいろ身に着けられましたし、そういったところも試合で見せられればと思っています」と、対策は万全だと答える。

リングでは使える、ロープのしなりを利用して相手の攻撃をかわすスウェーバックがケージでは使えないことに影響はないか、と聞かれると「ケージを背負わなければ別に問題ないのかなと思っているので、ずっと5R動き続けられるスタミナはつけてきたので動き続けようかなという感じです。問題ないかなと思います」と、ケージをずっと背負っているような場面はないだろう、とした。

また、vs.ヌンスリンに関して一番気をつけていることは何かと問われると「ヌンスリン選手はタイ人のムエタイの選手ですけれど、ラジャダムナンとかルンピニーの王座を獲ったわけではなくて、ONEに出てから一気に知名度を上げた選手です。従来のムエタイの動きではなくて、最新的ないろいろな格闘技の技術を織り交ぜて、多分今のスタイルを作ってると思います。ヌンスリン選手も練習動画を見た中でですけれど、カーフキックだったり三日月蹴りとかも練習していたので、そういった動きには気をつけたいなと思っています」と、普通のムエタイ選手が使わない技も使ってくることを警戒。

しかし、「自分も今回は準備期間が凄く長かったので、いろいろな武器を用意してきたのでそれを使えるのが凄く楽しみです」と、ヌンスリンを上回る武器を試せるのが楽しみだと語った。



