再び“メインの仕事”に挑む大﨑(C)RISE
2025年11月9日(日)東京・後楽園ホール『RISE 193』にて、SuperFight!の-55.5kg契約3分3R延長1Rで、ウィッティコーン・ソンナムタンキリ(タイ/ソンナムタンキリ)と対戦するRISEバンタム級王者・大﨑孔稀(OISHI GYM)のインタビューが主催者を通じて届いた。
大﨑は8月にジラリー・キャルービーに判定勝ちで戦績を37勝(21KO)7敗2分1無効試合としている。初参戦のウィッティコーンは177cmの長身(大﨑は165cm)で、60勝17敗3分の戦績を持つ26歳。
キックボクシングで倒したい
「コンディションは良いです。もう追い込みも終わったので、あとは体重と諸々の最終調整です」
――今の所は減量も順調にですか?
「はい、大丈夫です」
――現時点ではあまり辛くはなさそうですが、減量がキツイのはこれからですか?
「ここからですね(笑)。最後に塩抜きと水抜きがあるので、そこまでは順調です」
――塩抜きや水抜きなど、具体的な減量方法はどんな感じでやっているんですか?
「試合の1週間前までは普通の減量をして、そこから最後に塩抜きをして水抜きをするという順番でやっています」
――2、3週間前から食事はコントロールしているんですか?
「食事自体はもうちょっとやっています。ちょっとずつ減らして、食べながら落としてという感じで。なので結構最後まで動けますね」
――大幅に4、5kgの水を抜くっていう事はないですか?
「多くて3kgですかね。最近だと水は抜いても2.5kg前後ぐらいですかね」
――もう試合数は50戦くらいになりますが、この減量の辛さは慣れないものですか?
「慣れないですね(笑)。毎回毎回不安はあります。もちろん汗が出て落ちることは落ちるんですけど、でもやっぱりキツイものはキツイですね。でも回数を重ねるにつれて、昔と比べてそのキツさの感じ方は変わっているかなと思います。若い頃は本当にただただ苦痛だったんですけど、そこら辺が自分の中でも結構上手くなってきたかなって思うので、パッと落ちるかなと思います」
――自分の身体に合う減量方法を選択できるようになってきているという感じなんですかね?
「そうですね」

――今回の対戦相手はタイ人のウィッティ・コーン選手になりましたが、試合映像などはご覧になられましたか?
「ムエタイの試合を1試合だけ見ました」
――どんな印象でしたか?
「ムエタイ選手だなという感じで、その試合は首相撲やヒザが多かった印象でした」
――どちらかというと、ガンガン前に出てくるというよりは、テクニカルな首相撲だったり蹴り技中心で戦ってくるような選手です。
「テクニックはムエタイらしい上手さもありつつ、でもヒザで前に来る印象があるので、それがキックボクシングになった時にどうなるかは分からないですけど。でも意外とガンガン攻めて来そうな印象でしたね」
――前回の会見の時に「ムエタイ選手が感じた事がないキックボクシングを見せていきたい」という事を仰っていましたが、パンチやキックだけでひたすら攻めるという意味合いがあるのでしょうか?
「そうですね。RISEルールの1キャッチ・1アタックは、例えばミドルキックをキャッチして打つのも1キャッチ・1アタックだし、首相撲みたいな組んでヒザを蹴るのも1キャッチ・1アタックだと思うんですけど、“掴んで打つ”っていうのはずっと培ってきてますしそれを練習してきているのでとっさに出ると思うんですよ。でもそこじゃなくても倒せる所を見せたいという思いが強いので、そういった意味でもそこはあまり使わずにキックボクシングで倒したいなと思います」
――“今回も”KOという期待や重圧が、ファンの皆さんやRISEからも課せられていると思うのですが、その辺りでプレッシャーを感じていたり力みが出るような感じは今の所ありそうですか?
「今は全然そういうのはないです。前回そうだったんですけど、感じていないと思っていたら試合が始まると意外と力が入っていたりしたんですよ。ただそこはブレずに常にKOを狙って試合をしていますし、KOが1番分かりやすくて僕自身もKOしたいので、最後まで倒しにいきたいと思っています。正直倒せるか倒せないかなんて始まってくれないと分からないですし、ただKOは常に狙っています。だから発言はしていきたいなと思います」
――特に前回の試合はすごく力が入っているのが側から見ていて印象的だったのですが、気持ち的には倒そうと思っていても倒せないというのは、何かしら理由があったりしますか?
「それは前回の試合で痛感しましたね。やっぱりパワーで倒すこともあればタイミングで倒すこともあったり、いろいろな倒すパターンがあると思うんですけど、前回は力に頼り過ぎた部分があるかなと思います。パワーがある方だと思うので、倒しに行くためには必要な事だと思うんですけど、もっといろいろな技を出したり散らしたりしてもう少し冷静に相手を見て倒せたら良いなと思います」




