▼女子-220クラス決勝戦
〇小野寺玲奈(日本・大道塾帯広支部)
再延長 効果優勢勝ち
×オレシア・セルゲエヴナ・ブルダコワ(ロシア)

【写真】支え釣り込み足から内股への連絡→キメ突きで、快挙を達成した小野寺(青)
2023世界選手権優勝以降、2024体力別&無差別2025体力別と全日本を連覇している小野寺だが、実は、その連勝の合い間に重い1敗を喫していた。2024年ユーラシア大会決勝アナスタシア・モシキナ戦での惜敗だ。
ロシア不出場の世界選手権での優勝者としては、前回世界選手権優勝のロシア選手との直接対決において旗を得られなかったことは、その後、どんなに勝利を重ねても(この7月にはワールドカップでも優勝したが、この大会にロシアは不出場)、心に燻るものを残していたに違いない。
今大会で、仙石梨江・大倉萌をいかにもロシアンファイターらしい前のめりな突進で下してきたブルダコワのプレスに力負けすることなく、かつ、重心の移動を誘発し捉えるタイミング技で力に頼らずポイントを奪ったことは、自らの心を晴らすだけでなく、ロシア対策を考えるチーム日本に、不落の城を攻め落とす道筋を示したであろう。


