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2025年11月9日(日)、東京・ニューピアホールにて昼夜で開催される『PANCRASE 358』『PANCRASE 359』(U-NEXT配信)の出場選手記者会見が24日、都内にて行われ、前半は昼の部『358』のメインでフライ級王座戦に臨む、濱田巧(THE BLACKBELT JAPAN)と大塚智貴(CAVE)の調印式および会見が行われた。
▼キング・オブ・パンクラス・チャンピオンシップ・フライ級 5分5R(王座決定戦)
濱田 巧(THE BLACKBELT JAPAN)1位、2022年NBT同級優勝 5勝1NC
大塚智貴(CAVE)3位、2021年NBTストロー級優勝 8勝5敗1NC
フライ級のタイトルマッチとして、7月の立川大会で3Rバッティングによるノーコンテストとなった「王座決定戦」濱田巧(THE BLACKBELT JAPAN)vs.大塚智貴(CAVE)の仕切り直しの再戦が行われる。
第9代王者・伊藤盛一郎の王座返上により、濱田と大塚による第10代王者決定戦が組まれた7月立川大会。互いに譲らず1Rずつを取り合った3R、濱田の偶発性のバッティングにより大塚の左目が塞がり、試合続行不可能に。この試合に全てを賭けていた両者にとって、残酷かつ無念のノーコンテストという結果に終わった。
2023年11月の初対決は、ストライカーを思われた濱田が組みの強さも見せて判定勝利。2度目の対戦は、大塚が打撃で初回を獲り、2Rも自ら組みに。バックを落とされ下になった大塚に濱田がポジション奪い、濱田のラウンドに。3Rは、前蹴りの濱田に大塚はボディ打ちも濱田の偶発性のバッティングにより、大塚は左目が開かない状態となり、試合はノーコンテストとなっていた。
今回は、3度目の対戦となる完全決着戦。キックボクシング時代に2度タイトルマッチに挑むもベルトに手が届かなかった濱田。PANCRASE一筋、王座戴冠に執念を燃やす大塚。結果はもちろん、試合内容にも注目が集まる新王者誕生の大一番に向け、両者が決意を語った。
大塚「前回試合をして勝ち筋が明確になった」、濱田「前回できたのは50パーセントくらい」
――まず、両選手から一言ずつお願いします。
大塚 こんにちは、CAVEの大塚です。まずは、前回7月大会、あのような形で試合を終わらせてしまって申し訳ありませんでした。“覚悟が足りなかったな”と思っています。濱田選手にも謝りたいです。すみませんでした。今回は目が折れても見えなくなっても、僕は戦うことをやめないので、絶対勝って人生を変えます。よろしくお願いします。
濱田 THE BLACKBELT JAPANの濱田です。前回はあのような形でPANCRASEのメインを終わらせてしまって申し訳ございませんでした。次は必ず決着をつけるので、応援のほど、よろしくお願い致します。
――前回あのような形となってしまいましたが、あらためて試合が決まるまで、どのような気持ちで過ごされていたのでしょうか。
大塚 終わってすぐ、再戦は多分組んでくれるだろうと自分の中で思っていたんで、組んでくれてありがとうございますっていう感じです。
濱田 ずっとあの時の試合のことを忘れた日はなかったって感じですね。もうすぐに練習もやったし、次の再戦が決まるだろうと思っていたんで、それに向けて毎日ずっとやってきました。
――前回の対戦の1Rのジャッジについてどのように思われていましたか。オープンスコアは三者とも大塚選手を10-9で支持しましたが、解説席は逆の見立てでした。
大塚 僕がパンチをちょこちょこ当てて、1R後半組まれてって感じだったと思うんですけど、最近のジャッジの傾向というか、それが出た結果だったかなと思います。
濱田 大塚選手のパンチが、ちょっと一発いいのが当たってアゴが上がってしまって、それで結構印象が取られちゃったんですけど、僕は組みに切り替えてそこから作って行ったんですけど、最終的にはバックも取れて3分以上コントロールしてたなという感じだったんですけど、まあちょっとゆっくり過ぎたかなと、スロースターターというか、5Rだったのでゆっくり行こうかなと思っていたら向こうに(ジャッジのポイントが)ついてしまったんで、そこを少し反省してますね。次はもっと早く攻めて作って行こうかなと思っています。
――大塚選手は採点の傾向というのはどのように捉えていますか。
大塚 最近はポジションを取ってるだけじゃラウンド取れないんで、しっかりパウンドとかフィニッシュを狙っていく形を見せなきゃなと思ってますね。
――両選手ともフィニッシュを狙って試合を進めていたと思いますが、あの試合の中でどれほどの手応えを持ってやれていたのでしょうか。
濱田 1Rはちょっとゆっくりになってしまったんですけど、2R目からだんだん自分のペースも上がってきて、3、4、5Rでどんどん攻めて最終的には一本取れたら、または打撃でKOできたらなっていうビジョンは頭の中にあったんで、次はそれをうまく実行できるように最後まで戦いたいなと思います。
大塚 前回もなんというか、勝ち筋というか、こういうプランで行こうというのはあったんですけど、前回試合をして明確になったというか、ちょっと言えないんですけど、もうこれで行こうっていうのは決めてますね。
――3度目の試合でお互い手の内が見えているなかで、試合は5Rまでは行っていません。前回の3Rの時点で自分がしたかったことはどのくらい出来ていましたか? あるいは、手の内を見せていなかった部分はどのくらいありましたか。
大塚 思い通りには進められなかったと思います。ただ今回は、この作戦が迷いなく絶対ハマるっていう自信があるんで、自信を持って行こうと思っています。
濱田 前回は50%くらいかなと思っています。それは、ちょっと距離が近いなと思ったのと、うまく自分の蹴りとかパンチが当たらなくてペースが作れなかったんで、次はもうちょっと距離を取ってというか、相手が来たところへ合わせて動きたいなと考えています。







