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【RISE】第2代RISE QUEENアトム級王者・宮﨑小雪が引退を発表「もっといろいろな世界を見てみたいと思うようになった」12・14引退セレモニー

2025/10/22 23:10
 2025年12月14日(日)東京・後楽園ホール『RISE 194』の対戦カード発表記者会見が、10月22日(木)都内にて行われた。  会見の第一部では、第2代RISE QUEENアトム級王者・宮﨑小雪(TRY HARD GYM)が引退を発表。  宮﨑は小学3年生から空手を学び、アマチュア戦績10戦10勝(3KO)無敗の戦績を引っ提げ、16歳で2019年11月にプロデビュー。新人離れしたテクニックを見せて関係者から高い評価を受け、2021年1月「アトム級NEXT QUEENトーナメント 2021」で優勝。3月にはRISE QUEENアトム級王者・紅絹を破り第2代王座に就くと、伊藤紗弥、小林愛理奈、ペットルークオン、MISAKI、ビョン・ボギョンを連続撃破。  2024年3月にはK-1 WORLD GPアトム級王者・菅原美優に延長Rで判定勝ち、国内最強を証明した。7月には元WBC女子世界ライトフライ級王者のサムサンにTKO勝ち、12月にタン・スアン・ユンをKOして14連勝を飾ると、留学のため王座を返上していた。生涯戦績は16勝(4KO)1敗1分。22歳。  宮崎は「この度、格闘技を引退する決断をいたしました。理由としては留学を通して様々な出会いや経験をする中で、もっといろいろな世界を見てみたいと思うようになったことがきっかけです。今後はワーキングホリデーに挑戦して自分をもっと成長させていきたいと考えています。国や渡航時期などの詳細はまだこれから決めていく予定です。  9歳で空手を始めて16歳でプロデビューして18歳でチャンピオンになって、人生の半分以上を格闘技と共に歩んできました。だからこそ正直、この決断をするのもすごく迷って。でもそんな時にかけていただいた言葉だったり、小説の1ページが自分の背中を押してくれて覚悟を持ってこの決断をすることができました。本当に嬉しいことや楽しいこともたくさんありましたし、それだけじゃなくて辛いことや苦しいこともたくさんあって。1人じゃ何も出来ないんですけれど、そんな時に手を差し伸べてくれたチームメイトだったり、応援してくださる皆様の存在があってここまで来ることが出来ました。  ありがとうございますっていうありきたりな言葉でしか感謝の気持ちを伝えることは出来ないんですけれど、私は皆様と出会えて応援してもらうことが出来て本当に幸せな格闘技人生でした。第2の人生も格闘技で得たことを胸に、さらにもっと成長していけるように精進したいと思います。本当にありがとうございました」と引退の挨拶。  引退を考え始めたのはフィリピン留学に行く前ぐらいからで、引退を決断したのは8月後半頃だったという。  背中を押された小説の1ページというのは、『20代で得た知見』という一冊だったという。 「その1ページの中に、いつか就職して結婚して子供を産んで家事や育児に追われて、時間もお金も余裕も鳥のように飛んでいって、いつかこれをしようとか、もっとこれができるようになってからこういうことをしたいっていう風に思っていたけれど、そのいつかが来ないと知ったっていう言葉が書かれていて。その本を読んだ時に、今この瞬間にこの本に出会えて凄く良かったなって思って。いつかやろうって思ってることって、なかなかそのいつかを実現するのって結構難しいと思うんですよ。  だからその中でその言葉に出会えて、このタイミングでその小説に出会えて、私はいつかやっぱり海外に行きたいとか、もっと英語ができるようになってから海外に行きたいって思っていたんですけれど、それでは遅くて。足りないものは歩きながら拾っていくしかないので 引退して自分がやりたいことだったり叶えたいことを叶えるために、今から行動しなきゃなって思いました」と話した。  どういう将来の目標を持っているのか、との質問には「ワーキングホリデーに行った後、どういう人生を歩もう、歩いていこうかっていうのはまだ特に決めてはいないんですけれど、もし他の国にも行ってみたいなって思ったらもっと他の国に行ってみたりとか、英語を使った仕事をしたいなって思ったらもっと英語を学んでその英語を使った仕事をしていきたいなって思っています」と、まずは一歩を踏み出してから考えていきたいという。  格闘技に関しては「ワーキングホリデーに行ってる期間は少なくとも離れてしまうとは思うんですけれど、運動することは好きなので、趣味程度に体を動かしたりしようかなと思っています」と、趣味程度には続けるかもしれないとする。  最も思い出に残っている試合や自分のターニングポイントになった試合を聞かれると、「やっぱり紅絹さんと戦わせていただいた時のタイトルマッチが自分の中で印象に残っていて。その試合が自分を凄く強くしてくれましたし、肉体的にとか技術的にっていう部分だけじゃなくて精神的にも成長できた一戦だったなっていう面で思い出に残っています」と、2021年3月の紅絹とのRISE QUEENアトム級(-46kg)タイトルマッチをあげた。  また、やり残したことはないかと問われると「やっぱり世界タイトルを獲りますって発言したにも関わらず、それを成し遂げずにこういう決断をするっていうところが1つやり残したというか。それが自分の中で引っかかって、本当にやめていいのかなとか、やめた後にそれを成し遂げなかったことを後悔するんじゃないかなって思いもあったんですけれど、それ以上に自分が今やりたいことは違うことなのかなって思いました。例えばですけれど、余命があと1年ですってなったとして、自分は格闘技をして世界タイトルを獲るのか、海外に行っていろいろな景色を見るのか、どっちかしか選べないってなったら私は海外に行く選択肢をするなって思ったので、この選択をして良かったなと思えるような人生を歩きたいなと思っています」と答えた。  最後にファンへは「今まで応援してくださった皆様、そしてサポートしてくださった皆様、本当にありがとうございました。1人では絶対にここまで来ることができなかったんですけれど、辛い時とか苦しい時にみんなが喜んでくれる笑顔を見るのが凄く好きで、その笑顔を見るたびに頑張ろうって踏ん張ることが出来ました。格闘技で得たことを胸にこれからも自分の人生を楽しめるように、そしてもっと成長した姿で皆さんにお会いできるように精進したいと思います。これまで本当にたくさんの応援ありがとうございました」とメッセージ。  なお、結婚の予定はとの質問には「残念ながら、そちらは今のところないです」と笑った。宮崎は12月14日(日)東京・後楽園ホール『RISE 194』にて引退セレモニーを行う。
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