2025年12月14日(日)東京・後楽園ホール『RISE 194』の対戦カード発表記者会見が、10月22日(木)都内にて行われた。
SuperFight!のバンタム級(-55kg)3分3R延長1Rで、RISEスーパーフライ級王者・花岡竜(橋本道場)が第7代RISEバンタム級王者・鈴木真彦(TEAM 寿)と対戦決定。花岡が一階級上げての挑戦となる異色のカードが実現する。
花岡は“平成最後の怪物”と称され2022年からRISEに参戦し滉大、政所仁を相手に勝利。2024年3月の『RISE ELDORADO』ではRISE×K-1対抗戦に抜擢され、Krush王者の池田幸司から3Rにダウンを奪い完勝している。12月に「第3代RISEスーパーフライ級王座決定戦」に臨み、政所仁を破って王座に就いた。前戦は2025年8月、オープンフィンガーグローブマッチで塚本望夢にKO勝ち。戦績は26勝(9KO)3敗1分。
鈴木は軽量級離れしたパンチ力と卓越したテクニックで、2018年11月にトーナメントを制してRISEバンタム級のベルトを獲得。5年間無敗、20連勝という驚異の記録を打ち立てた。2024年12月、大﨑孔稀に敗れて王座を失い、その後は勝ち負けを繰り返していたが、6月の戸井田大輝戦、8月の加藤有吾戦と連勝した。戦績は38勝(21KO)10敗。
花岡はしばらく55kgに専念し、バンタム級王者である大﨑孔稀からタイトルを奪取しての同時2階級制覇、そして兄のRISE世界スーパーフライ級王者・大﨑一貴への挑戦を狙うという。
第3代RISE QUEENアトム級(-46kg)王座決定戦3分5R無制限延長Rとして、同級2位・平岡琴(TRY HARD GYM)vs.同級4位・島田知佳(team VASILEUS)も決定。
平岡は極真会館の『全日本女子ウェイト制空手道選手権』軽量級優勝の実績を持ち、多彩な蹴り技が持ち味の選手。2020年2月には3連勝でRISE QUEENアトム級王者・紅絹に挑み、ダウン応酬の末に判定で敗れた。2022年12月にはRISE女子初のOFGマッチに臨んだが、小林愛理奈に判定負け。その後は菊地美乃里、小林穂夏に連勝し、2024年3月のK-1でぱんちゃん璃奈と対戦も惜敗。2025年7月の「第3代RISE QUEENアトム級王座決定トーナメント」準決勝で辻井和花を延長戦で破った。歯に衣着せぬ発言で話題を呼ぶ“怖いお姉さん”。戦績は17勝(3KO)9敗1分。
島田は武尊率いるteam VASILEUS唯一の女子選手で、伝統派空手をバックボーンに持つ。2024年7月にRISEでプロデビューすると、岩永唯伽との無敗対決を制するなど5戦全勝(1KO)。5月のトーナメント1回戦では奥村琉奈に初KO勝ち、8月の準決勝では風羽に判定で勝利している。
宮﨑小雪が価値を上げたベルトを手にするのは、執念の平岡か、全勝の島田か。
注目の女子ホープがついにRISE初参戦を果たす。初代DEEP☆KICK Queen-46kg王者・桃花・シンデレラ(山口道場)が第3代KROSS×OVER GIRLS-KICKアトム級王者・菊地美乃里(GONG-GYM坂戸)と対戦。
桃花は2024年12月にプロデビュー。「DEEP☆KICK QUEEN -46kg初代王座決定トーナメント」に抜擢されると、1回戦で山﨑愛琉に威力・キレ共に抜群のジャブ・ストレートを存分に打ち込んでいき判定勝利、準決勝では坂田実優にも勝利し、決勝でベテランの百花をも破りわずか4戦目でDEEP☆KICK王座に到達した4戦無敗(1KO)の18歳。
菊地はRISE、シュートボクシング、Fighting NEXUS、NJKF、KNOCK OUTなど様々なリングで戦う選手で、2025年4月に辻井和花を破りKROSS×OVER GIRLS-KICKアトム級王座に就いた。前戦は6月のFighting NEXUSでKAIから勝利を収めている。戦績は7勝(1KO)9敗1分。
女子キックボクシングの未来を担う逸材として注目されている桃花が衝撃の後楽園ホールデビューを飾るのか、4倍以上のキャリアと様々な団体での経験を持つ菊地がプロの厳しさを教えるのか。
また、ウェルター級(-67.5kg)3分3R延長1Rでスーパーライト級9位チャッピー吉沼(TANG TANG FIGHT CLUB)vs.スーパーライト級14位KENTA(HAYATO GYM)も決まった。