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【UFC】平良戦から77日、パク・ヒャンソンがフライ級14位のブルーノ・シウバに3R 一本負け。アオリ・チロンが21秒KO勝ち=UFCバンクーバー

2025/10/19 06:10
【UFC】平良戦から77日、パク・ヒャンソンがフライ級14位のブルーノ・シウバに3R 一本負け。アオリ・チロンが21秒KO勝ち=UFCバンクーバー

(C)Zuffa LLC/UFC

 2025年10月18日(日本時間19日)、カナダ・バンクーバーのロジャーズ・アリーナにて『UFC Fight Night: de Ridder vs. Allen』(U-NEXT配信UFC Fight Pass)が開催された(※メインカードは後ほど追記あり)。

 プレリムでは、8月にアミル・アルバジの欠場により、10位のスティーブ・エルセグとの対戦予定から急遽、1週間前倒しで平良達郎と対戦したパク・ヒャンソン(韓国)が出場。フライ級14位のブルーノ・シウバ(ブラジル)と対戦した。

▼フライ級 5分3R
〇ブルーノ・シウバ(ブラジル)15勝7敗2分(UFC5勝4敗1分)
[3R 2分15秒 リアネイキドチョーク]

×パク・ヒョンソン(韓国)10勝2敗(UFC3勝2敗)

 パクは、2023年にUFCに参戦し、オクタゴンで3試合連続でフィニッシュ。2019年以降の9試合をフィニッシュ勝利を記録している。

 バックボーンはムエタイながら、4つのKO・TKOを上回る5つの一本勝ちを誇るウェルラウンディット・ファイター。2014年、18歳の時にジムの一般会員として、日本のKrushに参戦し、前王者の卜部弘嵩を相手に判定まで持ち込んでいるオーソドックス構えの29歳。RIZINアゼルバイジャン大会では、中村倫也の出稽古の縁から、急遽、武田光司のセコンドに「TEAM ASIAだ」と快諾して入ったこともある。77日ぶりの再起戦。

 シウバは、UFCデビューから2連敗後、4連続フィニッシュ勝利でランキング入り。しかし、24年12月にマネル・ケイプにKO負けし、25年6月にはのちのコンテンダーのジョシュア・ヴァンにKO負けして連敗中。スタンドも寝技もフィニッシュ力を持つ。33歳。

 1R、ともにオーソドックス構え。右カーフは空振りのヒャンソン。シウバは左インロー。シウバは圧力をかけてワンツーを見せる。左右から詰めるシウバにシングルレッグテイクダウンのヒャンソン、立ち際のシウバのバックを狙うが、正対するシウバが立ち上がり。

 首相撲ヒザのヒャンソンに離れるシウバは右アッパー、バランスを崩したヒャンソンだが前に。シングルレッグをスプロールしたシウバがボディロックテイクダウンも、すぐに立つヒャンソン。シウバはスイッチしての左の飛びこみ。さばくヒャンソンにさらに踏み込んでの右のシウバ。

 詰めるが手が出ないヒャンソンは右カーフ。シウバは右アッパーで踏み込むと頭からの入りも流される。さらに鉄槌パンチも。ヒャンソンは蹴り足を取って組むも、離れるシウバ。ヒャンソンは右インロー。

 2R、先に前に出てカーフのヒャンソンに、シウバは左ストレートでダウンを奪うと、バックからリアネイキドチョーク狙い。ここは腰をずらして立ち上がったヒャンソンが前に。右から左で前に。しかしまだ遠い。エルボーを狙うヒャンソンが前がかりになると、シウバはダブルレッグテイクダウン。

 ヒャンソンは下から三角絞め狙いもさばいてトップのシウバ。バタフライガードのヒャンソンは腕固めも狙う。シウバは背中を着かさせてパウンド。背中を見せて立ち上がるヒャンソン。ついていくシウバはケージに押し込み、左のパンチ、四つに戻そうとしたヒャンソンにダブルレッグに。そこにニンジャチョークを狙うヒャンソンだが、作らせないシウバは左右からダブルレッグテイクダウン。ハーフガードで寝かされるシウバ。このラウンドもシウバのラウンド。

 3R、若干出血のヒャンソンの口をチェック後、再開。ジャブを突くシウバに、ヒャンソンはワンツー。シウバのシングルレッグを切ったヒャンソンはワンツーの右を当てて前に! 押し戻すシウバにバックエルボーも。右アッパーを突くソウバ。さらに首相撲ヒザ。カウンターの右を当てると、ヒャンソンの動きが一瞬止まり、そこにシングルレッグテイクダウンはシウバ! 立とうとするヒャンソンのバックを奪う、足をかけずにリアネイキドチョーク狙いも、腰をずらして逃れるヒャンソン。

 すぐについていくシウバは逃げるヒャンソンを座らせてバックから猪木式のリアネイキドチョークを極めた。一本勝ちのシウバは、ケージトップからムーンサルトを見せた。

▼バンタム級 5分3R
〇アオリ・チロン(中国)26勝12敗(UFC4勝4敗)
[1R 0分21秒 KO] ※右ストレート
×コーディ・ギブソン(米国)21勝12敗(UFC3勝7敗)

 1R、ともにオーソドックス構え。ギブソンがジャブからワンツーの右、インローも。アオリ・チロンは右ストレートを突く。ギブソンがスイッチしてインローを放ったところにアオリ・チロンが右ストレート! ダウンしたギブソンに鉄槌連打でレフェリーが間に入った。24年9月のラウル・ロサスジュニア戦の判定負け以来、1年1カ月ぶり復帰戦で勝利。

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