ランキングから外れたばかりのナックロック(左)と内藤が対戦(C)ONE Championship
2025年11月8日(土)タイ・ルンピニースタジアム『ONE Fight Night 37』(U-NEXT配信)の対戦カードが変更となった。
ナックロップ・フェアテックス(タイ)との対戦が決まっていたジェイコブ・スミス(英国)が負傷欠場となり、代わって内藤大樹(Bell Wood Fight Team)の出場が決定。フライ級ムエタイ3分3Rでナックロップと対戦する。

内藤は2019年からONEを主戦場にして連勝記録を更新。2020年12月にジョナサン・ハガティーに判定負けを喫したが、2021年6月のワン・ウェンフェン戦、9月のペッダム・ペッティンディーアカデミー戦でいずれも判定勝利し、2022年5月の「ONEムエタイ フライ級ワールドGP」のメンバーに抜擢されるも、初戦となった準々決勝でスーパーレック・ギャットムー9に判定負け。
2023年は7月、10月と連敗を喫し、2024年3月15日に5カ月ぶり復帰戦でシャーゾット・カブトフを判定3-0で破り再起を飾ったのも束の間、4月のデッドゥアンレックとの再戦で判定負け、8月のエリアス・マムーディ戦でKO負けして連敗した。しかし、2025年6月のジョハン・エストゥピニャン戦(ONEムエタイ)でダウンを奪う完勝。27連勝中だったエストゥピニャンに黒星を付けた。戦績は37勝13敗。

ナックロップはK-1に来日経験があり、2022年9月に朝久裕貴と対戦してKO負け。タイのテレビマッチで活躍し、激しい試合をするムエタイ選手として知られている。2023年1月にONE初参戦、3連勝をナビル・アナンにストップされたが、その後は11月にデッドゥアンレックにTKO勝ち、12月にペットンローに判定勝ち、2024年4月にムアンタイと大接戦の末に判定2-1で勝利した試合は両者にボーナスが贈られる大激闘だった。
6月にタギール・カリロフにヒジで初回KO勝ちし、本戦契約を獲得すると8月にはデッドゥアンレックを返り討ちに。12月にゴントーラニーに敗れて連勝をストップされるも、2025年3月はプンルアンをKO。2025年6月、『ONE Fight Night 32』のメインイベントでジャオスアヤイに52秒でKO負けを喫した。ONE戦績10勝(5KO)3敗。

この敗北により、ONEフライ級ムエタイのランキングから外れてしまったが、再びランキング入りを狙える実力者。内藤は現在ONEフライ級キックボクシングで4位、ムエタイでもデッドゥアンレックに敗れるまでは4位にランクインしていた。
ルールはナックロップに有利なONEムエタイルールだが、内藤がオールマイティーぶりを発揮してONEムエタイでも王座に近付くか。今回勝てば、2021年以来の連勝となる。



