王者誕生と防衛戦が織りなす白熱のチャンピオンカーニバル
今大会は、年間を通じてランキング上位に名を連ねた選手たちが集結し、各種目・各階級の今年度チャンピオンを決定する「チャンピオンカーニバル」が開催された。
全試合が王座を懸けた真剣勝負となり、選手たちの気迫、そして応援する観客の熱量がいつにも増して会場全体を包み込んだ。
会場は立ち見が出るほどの満員となり、リングサイドには緊張感と期待が漂った。本大会からは階級を2.5kg刻みに細分化したことで、より公平なマッチメイクが実現。新チャンピオンの誕生や昨年王者による防衛戦など、全試合で手に汗握る展開が続出した。

数ある熱戦の中でも、観客の注目を集めたのが今回MVPに選出された67.5kg級のタイトルマッチに挑んだ村松寛昌(TSK japan)の試合。村松は昨年70kg王者に輝き、今回は1階級落としての挑戦となった。相手は強打が持ち味の守屋凱琉(RAUSUジム)。村松は序盤からリーチを活かした距離感と冷静な試合運び、そして打撃戦で的確にヒザ蹴りを織り交ぜ、判定勝利で見事王座を獲得。また、その活躍が評価され、今大会のMVPに選出された。

村松は「18歳から27歳までアマチュアで約140戦をしてきて、ずっとMVPを取りたいと思っていました。緊張しましたが、ようやく取ることができて本当に嬉しいです。来年はプロデビューも決まっているので、格闘技界全体、そしてXSTREAM 1をもっと盛り上げていきたいです」と語った。

前田憲作総合プロデューサーは選出理由について「試合前からSNSなどで大会を盛り上げてくれた姿勢が印象的でした」と述べ、「実は試合前に拳を骨折していたのですが、それでも諦めずにサウスポースタイルへ切り替えて出場し、見事に勝利を収めた。そうした挑戦と精神力が素晴らしかったため、今大会のMVPに選びました」とコメントした。
また、65kg級王者の志賀野真人(TSK japan)は見事にベルトを防衛。「来年高校を卒業するタイミングでプロデビューを目指しています。これから格闘技をさらに盛り上げていきたいです」と意気込みを語った。


