いつも噛みつく側の心直(左)に大平が噛みついて試合実現
2025年11月29日(土)東京・後楽園ホール『Krush.182』の対戦カード発表記者会見が、10月9日(木)都内にて行われた。
Krushバンタム級3分3R延長1Rで、心直(REON Fighting Sports GYM)と大平龍(K-1ジム三軒茶屋シルバーウルフ)が対戦。

心直はJ-NETWORKフライ級新人王を獲得後、KNOCK OUT、REBELS、シュートボクシングに参戦。2022年12月のKNOCK OUT-REDスーパーフライ級王座決定戦では無敗のホープ乙津陸を判定に破り王座に。しかし、2023年8月のKNOCK OUT-REDバンタム級王座決定戦では乙津にリベンジを許した。9月からはK-1 GROUPに参戦し、池田幸司と壬生狼一輝にKO負けを喫したが、2024年7月に矢島直弥をKOして初勝利。10月は林佑哉にKO負け、2025年6月は悠斗に判定負け。戦績は9勝(2KO)14敗2分。

大平は九州のKPKBでの活躍が宮田充Krushプロデューサーの目に留まり、“九州の武尊”として2024年10月にKrush初参戦を果たすがKO負け。2025年7月のK-1福岡大会では稟翔にKO勝ちしている。戦績は4勝(2KO)5敗。
この試合は、両者がSNSでバトルを展開していたのを宮田Pが見つけ、「11月の試合数に空きがあったので、朝8時過ぎにラインしたら10分以内に返事が来て。20分くらいで決まりました」と、即行で決まったマッチメイクだという。会見では宮田Pから「勝った方がコーナーポストからバク宙」との無茶ぶりもあった。
会見で大平は「シルバーウルフに来てから1年半くらい経つけれど、今でも日々強くなっているのを実感しているので、心直選手の活躍とか全部喰ってやろうかと思っています」との意気込み。

心直は「9月に海外で上の階級で世界タイトルマッチの話が来ていて、大きな大会で気合い入って練習していたけれど、いろいろあって無くなってしまいました。そのタイミングでヘルニアになったりいろいろ重なって練習が出来なかった時期もあったけれど、大平くんが朝6時にメンションで何か言ってきた。朝起きて何か言われていると思って言い返したら即行で決まって。若い子とやるのはKNOCK OUTの王座決定戦でやった乙津陸選手以来なので頑張ります」と近況を報告。
互いの印象を聞かれると、大平が「強いて言えば、僕より語彙力はある。試合はぱっとしない印象」と言えば、心直は「九州の武尊って言うだけあって悪い選手ではない印象。特段何がいいという印象はない。頑張ってる、若い子って感じです。これから来るんじゃないかな」とする。

SNSを通じてのバトルを経て試合が決まり、今の心境を問われると大平は「全部喰ってやろうかなと思うのと、盛り上がる試合になると思うので。弱いとも思ってないですし、楽しみです」と答える。
これに心直が「何を持って盛り上がるかですね。今の感情だったら、僕は思うんですけれど、Xでやり取りして試合が決まりました。そこでスポンサー、親御さん、ジムの関係者とかそっちは盛り上がるかもしれないけれど、Krush後楽園が盛り上がるかと言ったらそんなことはない。今日の会見までにもっと出来たことがあると思うし、盛り上げ方もプロフェッショナルじゃないな」と上から目線で絡み始めると、大平は「黙れ、うるさい」と心直の言葉を遮る。

大平は「お前が盛り上げようと思っていないだろ。今回、全然噛みついてこないじゃん」と問いかけると、心直は「下から噛みついてくる選手に俺から言うことはない」と答えるが、大平に「じゃあ黙っとけ」と言われてしまう。
心直の何がそんなに気に食わないのか、と聞かれた大平は「気に食わないことはないけれど、好きではない」と答える。これに心直が「食わず嫌いじゃないですか。喰ってみろって感じですね」と言うと、大平は「喰ったら美味しいとは思っていますよ。僕が上に行けるので。でも嫌いですね」とする。心直は「じゃあ、、存在的には僕はシイタケのようなもんですね」と返した。

どういう勝ち方を目指すか、との質問に大平は「7月の試合では1R終了間際で終わってしまったので、もうちょっと見たかったという声もあったので今回は2RでKOします」と宣言。これに心直が「このあと駐車場でボッコボコにしようと思っています」と挑発すると、大平は「おい、来いよ。来れないのかダセえな」と怒りの表情。心直は「街を歩けないくらいボコボコにします」と言い放った。
最後に大平は「上京した意味をこれからファンの皆さんに伝えられる試合をして、KrushとK-1を盛り上げていきたい。必ずベルトも獲りたいと思っています」と意気込みを言うと、心直は「若くて勢いのある大平選手の応援をよろしくお願いします」となぜかエールを送った。





