気負いすぎたら自分が自分じゃなくなる

――今回はチャンピオンになってから初戦になりますけど、宮本選手にとってはどんな試合になると捉えていますか?
「皆んなからしたら、チャンピオンになってからの1戦目なので期待は大きいと思います。でもそこで気負いすぎたら自分が自分じゃなくなるので、私はそこを冷静に捉えて一つ一つ大事な試合をこなして、自分の段取りでいつもと変わらずにっていうのを自分の中で意識しています」
――普段と変わらない宮本芽依として、チャンピオンとしても気負わずに試合に挑んでいくという感じですね。
「このマインドコントロールが自分の中にあるので、こういう風に安定感を出したいです。他の選手はマインドコントロールをどうやっているのかとかめちゃくちゃ気になりますし、そこは自分なりに調整している途中です」
――試合までの期間中は気持ちの上がり下がりは激しい方ですか?
「激しい方です」
――側から見るとそんな感じは見えないですが、そういった気持ちになった時の宮本選手なりの気持ちの持ち上げ方などはあるんですか?
「私は自分で隠して『頑張ろう。頑張ろう』って言って気持ちを上げるのは無理で、自分の感情をそのまま『バーン』って出して、それに対して少しずつできることをやって、いつものモチベーションに戻るっていうのがいつもの私です」
――一気に表に発散する方法があるんですね。
「そのまま出ますね。落ち込んだら落ち込んだで“シュン”ってなって、いつもTOMOさんに『おい!』って声をかけてもらっています(笑)」
「泣く時は泣くし、笑う時は笑うし、すごく激しいと思います」
――でもそれが素の宮本芽依っていうことですね。
「本当にその通りです」
――今回の試合ではチャンピオンになった事で否が応でもダウンやKOを求められるかなと思うのですが、その辺りについてはプレッシャーになったりしていますか?
「良いプレッシャーになっています。やっぱりKOって常に求められるし、自分も求めているし、そこがいつ合致するんだろうって楽しみです。自分ができる時は絶対に盛り上がっているだろうし、自分の中でも盛り上がっているし、それが皆んなに伝わるし、そういう試合はいつも求めています。だから今回も変わりなくKOを狙っていきます」
――そこを今回は特にファンの方に見ていてほしいですか?
「そこにも注目してもらいつつ、KOって結果では見応えがあるし、良いかもしれないけど、そこだけを見るんじゃなくてキックが好きで見に来てくださる方だから『自分でもちょっと始めてみようかな』とか、そういうきっかけにもなったら良いなと思います。色々な選手をもっと見てほしいですし」
――最後にいつも応援してくれるファンの皆様にメッセージをお願いします。
「いつも応援ありがとうございます。私も色んな思いでやっているんですけど、皆さんも色んな思いで1日1日を過ごしていると思います。10月19日は私のために時間を使ってくれると思うんですけど、私も全力でリングに上がって色んな思いをそこでぶつけたいと思います。皆さんのいつもの愛を返せるように頑張りますので、当日は応援をよろしくお願いします」



