強くなった姿、勝った姿をまた見せたい

――今回対戦するペットマイ選手は100戦近いキャリアを持ち、現在はRWS(ラジャダムナン・ワールド・シリーズ)を主戦場にする26歳の元ラジャダムナンスタジアム認定スーパーウェルター級のトップランカーという情報があります。試合映像を見ていたらどういう印象がありますか。
「ムエタイ独特のリズムで戦う印象を受けました。僕はムエタイ選手とは何度かやってきて負けた選手はタイ人選手が多いので、そういうことも含めて油断できない相手かと思います」
――海人選手はこれまでにチャムアトーン、ピンペット、ペットモラコットといったタイのトップファイターに敗れていますが、ムエタイの選手との相性はどう考えていますか。
「苦手意識は特にないですし、相性がいいわけでもなく、悪いわけでもないのかなと思います」
――どういう勝ち方を考えていますか。
「今はもう負けたくないという気持ちが強いので、純粋に勝ちたいですし、今までと変わらず勝ち方にもこだわって、誰が見ても海人が勝ったと思われる試合をして、自分が今まで作ってきた武器や考えてきたことを10月の試合でどれだけ出せるのか自分でも楽しみです」
――11月24日にSB40周年大会が開催される中で、10月大会に出るとは思わなかったファンも多かったかと思いますが、ご自身としては試合をすぐにでもしたかったのでしょうか。
「僕的には6月に試合が終わってから、8月、9月も試合はできたんですけど、対戦相手のことを含めて準備が間に合わず、11月の試合前に一戦挟みたいと思っていたので10月の出場になりました」
――10月大会でいい勝ち方をして、11月大会の対戦相手は、ご自身としては誰とやるのがベストだと思いますか。
「誰とやりたいというのは特にないですけど、ただ一つのけじめとして僕はベスタティ選手に挑戦はしたかったんです。ベスタティ選手が返上したGLORYの70kgのベルトを今後GLORYが動かしていくのであれば、そのベルトを懸けたトーナメントの一回戦でもやれれば、SB40周年の大会として一番盛り上がる形にはなるのかなとは思っています。それがかなり難しいということも分かっているので、そこはどうなるのかなという感じではあります」
――今後はケール選手にリベンジしないといけないと思いますが、次やれば勝てるといういった手応えはありました?
「今の気持ち、体の状態、戦い方、考え方を含めて、今なら勝てる自信ももちろんあるし、前回の試合ももちろんそうでしたが、今ならより一層そう思うので、ケール選手にもリベンジしたいと思いますけど、そのタイミングや流れはSB協会にお任せしたいと思います」
――今後に関しては、海人選手が保持しているRISEミドル級タイトル初防衛戦の話があったり、KNOCK OUTでは海人選手と対戦させたいとシッティチャイ選手の参戦が発表されたりと、忙しくなりそうですね。
「僕がRISE、KNOCK OUTのベルトを保持させてもらったままGLORYのタイトルに挑戦し、GLORYのタイトルを獲った後にその二団体のベルトを返上させてもらうのがいいかと思っていたのですが、今後、GLORYのタイトルがどうなるのか分かりません。
今までは二団体に挑戦者として相応しい相手がいなかったこともあって、防衛戦はずっと遠のいてたんですが、RISEさんに関してはサモ・ペティ選手が次期挑戦者なのかなとも思ってるし、KNOCK OUTさんに関してはもう完全にシッティチャイ選手しかいないと思うので、タイミングが合えばしっかり防衛戦をさせてもらえればと思ってます」
――二連敗して心配していましたが、以前と変わらずやる気に満ちた声を聞くことができて安心しましたし、今後が楽しみになりました。
「ありがとうございます。今、立ち技格闘技が盛り上がっている中で、僕は二連敗という形で終わったままなので、僕もしっかり存在感を見せていかないとあかんし、70kg世界最強になって、最後に立っているのは間違いなく僕だと思っているので、しっかり結果を出していきたいと思っています。そこに向けた戦いがこれから続きます。まずは、次の試合ですね。皆さんに強くなった姿、勝った姿をまた見せたいと思うので、楽しみにしていただけたらなと思います」


