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【PFL】ヌルマゴメドフがヒューズのバックを奪い判定勝ちでライト級王者に。アンダーソンがヤクシムラドフを完封ライトヘビー級王者に、ペティスがマゴメドフにまたも逆転の一撃! コーガンがウィルソンをTDパウンドで13戦無敗に、カートライトが元UFCロクラン下す、泉武志がPFL2戦目で初白星!

2025/10/04 00:10
 2025年10月3日(日本時間4日)、UAE・ドバイのコカ・コーラ・アリーナにて『PFL Champions Series 2: Nurmagomedov vs. Hughes 2』(U-NEXT配信)が開催された。  メインとコメインはともに5分5Rのタイトルマッチ。メインでは「PFL世界ライト級王座決定戦」として、ウスマン・ヌルマゴメドフ(ロシア)とポール・ヒューズ(アイルランド)が9カ月ぶりの再戦。5Rにわたり息詰まる攻防は、的確な打撃でヒューズを削ったヌルマゴメドフが各ラウンド終盤にバックを奪い判定勝ち。ライト級王者となった。  コメインでは「PFL世界ライトヘビー級王座決定戦」でコーリー・アンダーソン(米国)とドブレジャン・ヤクシムラドフ(トルクメニスタン)が激突。アンダーソンがヤクシムラドフをハイペースなレスリングで消耗させて判定勝ち。PFLライトヘビー級王者に(※12.13 フランス大会でヘビー級王座決定戦ワジム・ネムコフvs.ヒーナン・フェヘイラ、女子フェザー級王座決定戦クリス・サイボーグvs.サラ・コリンズも決定)。  また、これから王座戦が組まれると予想されるバンタム級では、マゴメド・マゴメドフ(ロシア)とセルジオ・ペティス(米国)の元Bellatorトップ対決が実現。組みを混ぜたマゴメドフがペティスを攻め立てたが、2Rにペティスが堀口恭司戦を彷彿とさせる回転技・スピンングバックエルボーでマゴメドフを失神KO、逆転勝利を飾った。  ライト級ではレスリングエリートのアーチー・コーガン(米国)と、11勝1敗の寝技師ジェイジェイ・ウィルソン(ニュージーランド)の好カードが組まれ、コーガンがテイクダウンで圧倒。MMA戦績を13戦無敗とした。  また、140ポンド契約試合ながら、ともにPFL初参戦のCage Warriors(CW)バンタム級王者のジャック・カートライト(英国)と、UFC2勝2敗のケイラン・ロクラン(アイルランド)によるCW王者同士が対戦。ボクシング巧者のカートライトがロクランのテイクダウンを切って打撃を当てて判定勝ち。  さらに、プレリム第3試合のライト級では、日本から泉武志(FIGHTER'S FLOW)が参戦。7月のPFL初陣でアルトゥール・ザイヌコフに判定負けを喫した泉は、4月にブレント・プリマス相手に健闘したMMA9勝3敗のヴィニシウス・センシ(ブラジル)と対戦。試合は、リーチで10cm長いセンシの打撃をかいくぐる泉が初回から2R、3Rともにテイクダウン。センシの下からの蹴り上げ、パウンドをもらいながらも腕十字の仕掛けをつぶしてパウンド。最終回にパスして肩固めをセットするなど、泉が組みで上回り、判定3-0で、ドバイでPFL初白星を挙げている。 [nextpage] PFL Champions Series 2: Nurmagomedov vs. Hughes 2 速報 ▼PFL世界ライト級王座決定戦 5分5R〇ウスマン・ヌルマゴメドフ(ロシア)[判定3-0] ※50-45, 49-46, 48-47×ポール・ヒューズ(アイルランド)※ヌルマゴメドフがPFLライト級王者に  1R、サウスポー構えから入るヌルマゴメドフは右サイドキック。オーソにスイッチして右カーフ、左回りでスイッチをしてジャブ&右ロー。  オーソのヒューズはジャブをもらいながらも関節蹴り。ヌルマゴメドフは首相撲ヒザも突き放すヒューズ。オーソかた左インローのヌルマゴメドフ。ローブローに中断。ヒューズは立ち上がり再開。 サウスポー構えから左ミドルのヌルマゴメドフ。オーソになり左ミドルも左の蹴りがローブローに。再開。右インローで前に出るヒューズにダブルレッグテイクダウンのヌルマゴメドフは背中に乗り、ボディトライアングルからおたつロックに!  亀になり前に落とそうとしたヒューズについていくヌルマゴメドフはリアネイキドチョーク狙いも座ってずらして正対し、離れたヒューズ。ゴング後も両者は額を突き合わせる。  2R、左ジャブのダブルから入るヒューズ。ヌルマゴメドフは左ジャブ。ヒューズが中央を取り、右ローから左ジャブのダブル。ヌルマゴメドフはも右ロー。左フックはヒューズがダックでかわし、右ボディストレート。右ハイはかわすヌルマゴメドフだが、互いに手が出なくなる。  詰めるヒューズにジャブから組んでヒザのヌルマゴメドフ。突き放すヒューズは左右フック。サークリングでかわすヌルマゴメドフは、ヒューズの左ジャブの打ち終わりに組んですぐにバック。  スタンドで右足をかけると後方に崩し。倒れないヒューズに首相撲ヒザも、ヒューズが左右で前に。さばくヌルマゴメドフに今度はヒューズが首相撲ヒザ。さらに二段蹴りを腹に。  3R、サウスポー構えになるヌルマゴメドフ。ヒューズの右ローをかわす。オーソにするうヌルマゴメドフを右ローで詰めて左右ボディ、フックで詰めるが、ヒザを打つヌルマゴメドフ。右ストレートも。  中央でから追うヒューズ。ダブルレッグのヌルマゴメドフを切ったヒューズの詰めにヒザを狙うヌルマゴメドフ。左ジャブのヒューズだが手数が減る。ヌルマゴメドフは左ジャブをかすめると、ヒューズの左を蹴りをかわして左ミドル。  ヒューズはボディ打ちから顔面に。ここで一瞬動きが止まったヌルマゴメドフだが左右にサークリング。左右ボディ打ちのヒューズの打ち終わりにダブルレッグ。背中を見せて片ヒザ立ちでヒューズは凌ぐ。ヌルマゴメドフのラウンドに。  4R、先に前蹴りのヒューズ。ヌルマゴメドフは左右ローを前蹴りに。左ジャブから右ローを当てるヌルマゴメドフ。さらに左インローは、ヒューズの入り際で体勢低くローブローに。中断。  再開。両手を出したマゴメドフに合わせなかったヒューズ。ニータップから組んだヌルマゴメドフ。すぐにバッククリンチから背中に乗るが、横にずらして突き放したヒューズが左ヒザ。右カーフ。ヌルマゴメドフは左ジャブ。ヒューズが前に出たところにシングルレッグからバックでリアネイキドチョークへ。すぐに中腰で足を外して落としたヒューズがスタンドで前に。  ヒューズは圧力。ヌルマゴメドフは左回りでインカーフ。ヒューズは左関節蹴り。圧力をかけるヌルマゴメドフは右ハイ。左ロー。ヌルマゴメドフのラウンドに。  5R、中央に出るヒューズ、右フックもダッキングでかわしたヌルマゴメドフ。ヒューズの入りに頭が当たると指摘。  その入りにヒザを狙うヌルマゴメドフ。ヒューズの左ジャブを被弾するも、すぐにシングルレッグ、ハイクロッチで持ち上げる。すぐに体制を戻したヒューズが詰めるが、回るヌルマゴメドフはワンツーで押し戻して右をかすめる。 組み際に首を狙うヌルマゴメドフに作らせないヒューズはスタンド打撃勝負。右ハイをガード上に。ヌルマゴメドフはシングルレッグも切るヒューズは前に。そこでバッティングとなり、マゴメドフが右目上をカット。  再開。詰めるヒューズに回りながらジャブ&ロー。さらにシングルレッグからバッククリンチのマゴメドに、スイッチで切ったヒューズだが、ヌルマゴメドフがスタンドで回ってゴング。  判定は、ジャブ&ローのアウトキックボクシングから各ラウンド終盤でテイクダウンからバック狙いのヌルマゴメドフが3-0(50-45, 49-46, 48-47)で勝利。ウスマン・ヌルマゴメドフがPFLライト級王者となった。  試合後、ヌルマゴメドフは「このベルトは父に捧げる。接戦だった。ヒューズはナメてなかったけど油断したんだろう。大きなリクペクトを君に。(トーナメント優勝の)アルフィー・デイビスとはいつどこでもやる」とコメント。セコンドのハビブ・ヌルマゴメドフは「彼らはまだまだ若い。恐ろしい選手に育つだろう。最高のチームで」と語った。  また、右目を大きく腫らせたヒューズは「必ず戻ってくる」と復活を誓った。 [nextpage] ▼PFL世界ライトヘビー級王座決定戦 5分5R〇コーリー・アンダーソン(米国)[判定3-0] ※49-45×2,  48-47×ドブレジャン・ヤクシムラドフ(トルクメニスタン)※アンダーソンがPFLライトヘビー級王者に  1R、ともにオーソドックス構え。ヤクシムラドフは左から右で詰める。アンダーソンは長い右をボディに。右が交錯。ヤクシムラドフは左から右フック。左アッパーから右フック、左フックと入りを変える。アンダーソンはシングルレッグでケージに詰めるが、切ったヤクシムラドフは左ジャブも手を開いておりアイポークに。中断。  再開。ヤクシムラドフのジャブが再びアイポークに。再開。左から右の大振りのヤクシムラドフはワンツースリーでアンダーソンを下がらせると、アンダーソンはその圧力にシングルレッグに。差し上げるヤクシムラドフだが、ケージに押し込むアンダーソン。突き放したヤクシムラドフに、なおもダブルレッグのアンダーソンが小外がけテイクダウン! 片ヒザ立ちのヤクシムラドフに右足をかけて崩して亀にさせると背後からヒザでゴング。  2R、先に圧力をかけてヤクシムラドフにケージを背にさせるアンダーソン。突き放すヤクシムラドフに右ヒジのアンダーソン。右フックをかわしたヤクシムラドフは低い手の位置から左フック。アンダーソンの組みを切ってともにジャブの刺し合いから、ダブルレッグはアンダーソン。首相撲を狙うもヤクシムラドフは突き放す。  アタックするアンダーソンは低いダブルレッグ。ケージ背にするヤクシムラドフはアンダーソンの入りに右アッパーを狙うが、肩で息をする。  アンダーソンはなおもシングルレッグに差し上げるヤクシムラドフは左ジャブも手数が減る。シングルレッグのアンダーソンを尻を着いて後方に返そうとするヤクシムラドフに離れるアンダーソン。ヤクシムラドフもワンツー。アンダーソンのラウンドに。  3R、中央を取るアンダーソンに右カーフのヤクシムラドフ。アンダーソンは右ボディ打ち、右三日月蹴りもローブローに。中断、再開。  左ジャブで前に出るアンダーソンは右。ヤクシムラドフも右のカウンターを強震する。さらに右オーバーハンドを振るヤクシムラドフ、アンダーソンは左ジャブを届かせると右が交錯。ケージ背にヤクシムラドフは右アッパーを見せる。  距離を保つアンダーソンはジャブ、ヤクシムラドフは右ボディも、アンダーソンの右ストレートに顔を傾ける。バックフィストを見せるアンダーソンに、半身気味になりジャブ、右ストレート狙いのヤクシムラドフだが、アンダーソンは足を使い、手数で上回る。  4R、左ジャブの刺し合い。右を強震するヤクシムラドフをかわしてスタンド勝負か。ヤクシムラドフの左の前進をさばいてワンツー、さらに2Rは温存したタックルをダブルレッグで。シングルレッグに切り替え、尻を着かせたアンダーソンは、左足をかけて右手首をコントロール。  送り手を外したヤクシムラドフは正対してシングルレッグも切ったアンダーソンがマウントからパウウンド! 亀から動けなくなったヤクシムラドフは右腕を巻き込んでケージ背に座るが、アンダーソンはハーフからヒジを突き、サイドバックからパウンドでゴング。アンダーソンのラウンドに。  5R、サークリップのアンダーソン。ヤクシムラドフの後ろ廻し蹴りの打ち終わりに組んで、離れるヤクシムラドフになおもダブルレッグテイクダウン! ケージ背に座るヤクシムラドフを横に倒して寝かせるアンダーソンは、バックマウントからパウンドも正対して金網背に座るヤクシムラドフ。  腰を引いて寝かせるアンダーソンは細かいパウンド、ヒザ。ハーフにするヤクシムラドフは上体を立てるが、そこにヒザも、最後、残り数秒でヤクシムラドフが体を入れ替えゴング。  判定3-0(49-45×2, 48-47)でアンダーソンが勝利。4連勝でPFLライトヘビー級王座についた。 [nextpage] ▼バンタム級 5分3R×マゴメド・マゴメドフ(ロシア)[2R 4分31秒 TKO] ※左バックヒジ→パウンド〇セルジオ・ペティス(米国)  10月5日にUFCで試合をするパッチー・ミックス(vs.ヤクブ・ ヴィクワチ)のUFC入りにより空位となっているバンタム級王座に近い両者が対戦。  ハビブ・ヌルマゴメドフがセコンドについたダゲスタンのマゴメドフは21勝4敗(3KO・TKO/11一本勝ち)の33歳。22年に行われたBellatorバンタム級GP準決勝で優勝したミックスにギロチンで一本負け。23年のBellator日本大会ではダニー・サバテロにギロチンで1R 一本勝ち。24年5月にミックスと再戦し、組み負けず打撃を効かせるもスプリット判定負け。25年6月の前戦では、当時無敗のサルバドン・ハミドフに判定勝ちしている。  対するセルジオ・ペティスは、24勝7敗(4KO・TKO/4一本勝ち)の32歳。元Bellatorバンタム級王者。20歳でUFCデビューしフライ級で活躍も、Bellatorに移籍。21年5月にフアン・アーチュレッタに判定勝ちでバンタム級王座を獲得。21年12月には堀口恭司をハイキックからの左バックフィストで逆転KO勝ち。23年6月にパトリシオ・ピットブルを相手に判定勝ちでバンタム級王座2度目の王座防衛。  しかし、23年11月にミックスには2R リアネイキドチョークで一本負けで王座陥落すると、24年6月のRIZINで堀口に判定負けでリベンジを許した。25年6月の前戦PFLデビュー戦で、元同門の元暫定王者ラウフェオン・ストッツに判定勝ちで復活を果たしている。  1R、ともにオーソドックス構えから。マゴメドフのセコンドにはハビブ・ヌルマゴメドフがつく。中央を取るマゴメドフは右後ろ廻し蹴りを肩口に。ペティスはサウスポー構えになり左の蹴り、バックフィストも。ブロッキングのマゴメドフに右を伸ばすペティス。マゴメドフは右ミドルハイをガード上に突く。  ともにオーソに。左から右を伸ばすペティスに、右をかぶせに行くマゴメドフ。ペティスも後ろ廻し蹴りを見せる。右から左の逆ワンツーで入るマゴメドフ。スイッチしたペティスは左ストレート、右から左の二段蹴りで押し戻す。  右から組もうとしたマゴメドフをこかすペティス。すぐに戻すマゴメドフはニータップから跳びヒザで詰めて払い腰テイクダウン!  ガードから足を抜くペティスの立ち際にヒザを突くマゴメドフ。片ヒザ立ちのペティスのバックからヒザ。ペティスの右ハイをかわしてマゴメドフがトップでゴング。マゴメドフのラウンドに。  2R、ペティスは左の蹴りを掴まれると右の廻し蹴りもかわすマゴメドフ。下のペティスの腕十字を担ぎパスからバックから素早くボディトライアングルに! リアネイキドチョーク狙いから解除してトップに。亀から立とうとするペティスにサイドバックからパウンド。さらにバックから足を巻いてパームトゥパームでリアネイキドチョーク狙い。  ずらしたペティスの腕十字をさばきがぶりも尻を後方に抜けたペティス。右の跳びヒザ、右のジャンピングパンチを背中を向けてかわしたペティスは、さらに詰めるマゴメドフに左のバックエルボー!  マゴメドフが後方に大の字で倒れ、目が飛んでいる。ペティスの右のスイングパウンドにレフェリーが間に入った。  堀口恭司戦を彷彿とさせる、逆転勝利のペティスはPFLバンタム級王座「いつも自信を持って、困難に立ち向かう姿を見せられたと思う。マゴメドフの油断を突いて上手く打てた」と語り、PFLバンタム級王座獲りの意欲を語った。 [nextpage] ▼ライト級 5分3R〇アーチー・コーガン(米国)[判定13-0] ※30-27×2, 29-28×ジェイジェイ・ウィルソン(ニュージーランド)  1R、サウスポー構えのウィルソンが左インローも、詰めてハイクロッチからテイクダウンのコーガンが立つウィルソンをなおも持ち上げてテイクダウン。すぐにケージ際で立つウィルソンのスタンドバックに。背後にヒジを打つウィルソンのスクランブルにクラッチを離さず。  キムラクラッチのウィルソンは後方に投げるが、ともに立ち上がり。前蹴りのウィルソンに右を打つコーガン。ウィルソンも右を返して、首相撲ヒザとヒジ。左インローのウィルソン。コーガンの右をかわして首相撲ヒザを突きインローもローブローに。再開。  左右ローを前足に突くウィルソン。左右で詰めるコーガンに、ワンツー左ハイで押し戻すウィルソンだが、そこにカウンターのダブルレッグテイクダウンはコーガン!  下から腕十字狙うウィルソンをさばいて立ち上がりにバッククリンチで投げるも、立ち上がり離れるウィルソン。左ボディのコーガンに左フック、アッパーのウィルソン。コーガンのラウンドか。  2R、サウスポー構えから左三日月、インローを打つウィルソンに蹴り足を掴んで尻餅を着かせるコーガン。足を抜きすぐに立つウィルソンは左の蹴り。コーガンは右を突いて組んでハイクロッチで持ち上げてテイクダウン! フルガードのウィルソンの腿にヒザをつけて立たせないコーガンは、背中を見せて立つウィルソンをボディロックから頭を下にしてテイクダウン! すぐに立とうとするウィルソンを寝かせるも、ウィルソンもケージを使って立ち上がり。  バッククリンチのコーガンに右小手で正対したウィルソンが突き放して前に。ジャブ&ローのウィルソンのワンツーに、頭をずらすコーガンは右ストレートを返して右ロー。ウィルソンが左ハイも見切ったコーガン。ゴング。コーガンのラウンドに。  3R、先に前に出るウィルソンのジャブに、テイクダウンプレッシャも仕掛けて頭を振って左ジャブを返すコーガン。左の刺し合いから右も振るとダブルレッグテイクダウン! ウィルソンの腕十字をかわしてトップに。ウィルソンはクローズドガード。ケージまで押し込むコーガンに、ウィルソンはケージで上体まで立てるが、かつぎパス狙いのコーガン。  後転して立ったウィルソンのボディから左ストレート。さらに右もコーガンは豪快なハイクロッチのテイクダウンから鉄槌連打! サイドバックまで持っていくウィルソンにパウンド連打! ゴング。コーガンのラウンド。  判定3-0(30-27×2, 29-28)でコーガンが勝利。MMA戦績を13勝無敗とした。 [nextpage] ▼140ポンド契約 5分3R〇ジャック・カートライト(英国)[判定3-0] ※29-28×3×ケイラン・ロクラン(アイルランド)  1R、ともにオーソドックス構え。右で崩したカートライト。ロクランは組むが、がぶるカートライト。ロクランのワンツーをブロッキングして右から左フックをかぶせる。  左ジャブのロクランに、シャープな左ジャブはカートライト。さらに右ボデイ。パーリングして右を打つロクランに、カートライトは左ジャブを刺して右! 詰めるロクランだが、カートライトは左ジャブを刺す。  ロクランの入りに右ストレートを当てるカートライト。さらに左を上下に突き、右ストレートも。ロクランは右目上をカット。  2R、左ジャブのカートライト。ロクランは右カーフから詰めるが、カートライトは左ジャブのダブルから右ストレートを刺す。さらに右フックを狙うカートライトにダブルレッグテイクダウンのロクラン。  尻を着かせるとクローズドガードのカートライトは下からハーフネルソンに。ブレーク。スタンド。左ジャブの刺し合い。右フックを突くカートライト。ロクランの右をかわしてカートライトがダブルレッグから小外を合わせて両足を刈ってテイクダウン。尻着くも立ち上がるロクランがダブルレッグテイクダウン! フルガードのカートライトの頭をケージに詰まらせてインサイドガードからパウンド。  3R、左ジャブのカートライト。圧力をかけるロクランがカートライトを金網背にさせてダブルレッグから左で差して崩し。右も差してダブルレッグテイクダウン。首を抱えたカートライトから首を抜き、ハーフから細かいパウンド。カートライトの首をケージに詰まらせる。腰を切ってフルガードにするカートライトはラバー狙いもロクランは前腕を首に押し付けて小さくスラム。  足を解いたカートライトをさばこうとするが、ロクランは脇腹にパウンド連打。カートライトも蹴り上げからシングルレッグで立ち上がりに行ったところでゴング。  序盤のスタンドはジャブ、左フックのダブルを当てたカートライト。中盤から組みに切り替えたロクランに、カートライトもテイクダウンを返したが、ロクランがトップキープ。  判定は29-28×3でカートライトが勝利。OKTAGONから初参戦でPFL1勝を挙げてMMA13勝2敗とした。 [nextpage] ▼ライト級 5分3R ※選手名から前戦〇泉 武志(日本)[判定3-0] ※30-27, 29-28×2×ヴィニシウス・センシ(ブラジル)  1R、ともにオーソドックス構え。泉は右カーフから、さらに前進して左フック。センシが中央に戻して圧力。ボディ打ちから顔面に、ブロッキングの泉に、長い前蹴りのセンシは左インロー、右ストレートも。  ケージ背からワンツーで押し戻す泉。右ストレートから左ヒザえ飛び込むセンシに、組んで体を入れ替えた泉が、左差しから右差しに変えてテイクダウン! 腕十字狙うセンシをケージに詰まらせながら左の鉄槌、パウンド連打!  2R、左ジャブで押し戻す泉。さらにジャブをかわして右フックをガード上に当てる泉は、センシの左の蹴りを掴んでテイクダウン!  ディープハーフのセンシに首を掴む泉だが、センシはスイープ。首を解除した泉は上体はケージに立てて座るとノーアームギロチンを狙う。足をまとめようとするセンシに、頭を押して足を抜いて立つ泉!  スタンド、サウスポー構えにツイッチ、オーソに戻して右を打つセンシ。さらにサウスポー構えから左ミドルも、泉は蹴り足を掴んでテイクダウン!  蹴り上げで立とうとするセンシについていく泉は立ち上がり、下のセンシの足を蹴り、パウンドは遠い。1、2Rともにテイクダウンの泉を取るか、センシのスタンド打撃を取るか。拮抗したラウンドに。  3R、ともにオーソから。ワンツースリーフォーのセンシに組んだ泉は差し返しに来たセンシをボディロックテイクダウン! ハーフから立とうとするセンシのバックに回り、ヒザ。右足をかけると巻き込みスイープを狙うセンシにトップをキープの泉。  センシの腕十字狙いをかわしてハーフから背中を着かせて細かいパウンド、肩固めへ。しかし、ケージ側の左脇に頭。サイドに出て絞める泉に、ヒザを抱えて防御にセンシは内側を向いて亀から立ち上がり。バッククリンチの泉に、前転しようとしたセンシをつぶした泉が上に。  蹴り上げて突き放すセンシに上から蹴り。立ち上がり際に飛び込む泉が組んで、最後にセンシのバックヒジをかわしてゴング。3Rは明確に泉のラウンドに。トータル打撃ではグラウンド打撃でセンシの手数が多いと出るが…。  判定は3-0(30-27, 29-28×2)で泉が勝利。泉は勝利の咆哮。
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