タイトルを懸けてのダイレクトリマッチが決まったKiho(左)と山田
2025年9月30日(火)都内にて、KNOCK OUTが「緊急記者会見」を行った。
9月23日に開催された『KNOCK OUT.57』の第10試合KNOCK OUT-BLACK女子アトム級王座決定戦3分3R延長1RのKiho(KNOCK OUT GYM調布)vs.山田真子(GROOVY)の判定について、KNOCK OUT運営から審判団に対して異議申し立てが行われ、審判団からの回答が来たことでこの日の発表となった。

結果として裁定は覆らず、当日の裁定通りKihoが勝利、王者として認定されることが決定。そのうえで12月30日(火)東京・国立代々木競技場第二体育館大会で、Kihoと山田の再戦がタイトルマッチとして組まれることが発表された。
会見には両選手も出席。再戦へ向けて山田は「12月は倒さないと勝てんじゃろって感じなので倒します。絶対に倒して勝ちます」と次は倒して勝つとの意気込み。Kihoは「まずは応援してくださったファンの皆さま、会場まで来ていただいた皆さまに感謝の気持ちと、このような結果になってしまったことに申し訳ない気持ちでいっぱいです」と話す。
山口元気KNOCK OUT代表は「戦っている選手には何の罪もないこと。自分の練習してきた結果を精一杯、12月30日は無駄なことを頭に入れず精一杯やっていただきたい。そのために舞台を整えて決着をつけていただこうと思っています」と語った。

ジャッジの結論を聞いての感想を求められると、山田は「まず試合の日に、自分たちの試合を見てくれていた人たちのリアルな声が全てだと思っている。覆らなかったけれど自分にとってはベルト以上のものは得られたと思うので。山口代表からも勝ってたよって言っていただけたので、覆らなかったどうのこうのはいまさら何も言う必要がないと思うので、次に切り替えて。もう戦闘モードなので」と、すでに終わったことと次の試合へ向けて切り替えている様子。
Kihoは「そういう声が答えだと思うし、自分もあれで勝って王者になったとは思ってないので、自分的にはベルトを返上したいと思っていますし、フラットな状態で試合が出来るといいなって感じです」とコメント。
これを受けて山口代表からは、実際にKiho陣営からベルト返上の申し出があったことを明かしたが、「審判団からの回答が出た以上は、返上は階級アップか引退しかない。返上して即ダイレクトリマッチはルール上ないことなのでそれは出来ない。責任を持ってやってくださいと回答しました」とのこと。

再戦へ向けての気持ちを聞かれると、山田は「倒します。それのみです」、Kihoは「自分もしっかり明確な形で試合を終わらせないと、また同じような結果になるのでしっかり倒して勝ちたいと思います」とそれぞれ答える。
それぞれを支持したジャッジの見解について納得したか、との問いに山田は「KNOCK OUTで試合している以上、代表の言うことが全てなので、それを言われてからは何も思ってないです。しっかり受け入れて、でも次に向けて動いています」、Kihoは「自分も特にないです」とする。
すでに終わったこととしている山田に対し、Kihoも吹っ切れているのかとの質問には「吹っ切れています。次に向けてしっかり一から作っていこうと思っているので」ときっぱり。
当初、両者の再戦は11月にもやりたいと山口代表は言っていたが、「選手のコンディションが、話し合った結果11月は難しいと。僕も11月と言ったけれど、心の中では早いなと思っていました(笑)。12月なら2カ月以上あるので、お互いにいいコンディションで、いろいろな練習してレベルアップするにはお互いにとっていい期間になると思います」と説明。
続けて「Kiho選手にプレッシャーを与えたかもしれないが、Kiho選手にも清々しく試合をして欲しいし、KNOCK OUTジムだから…と言われることがないように、公平・中立な場所で高いレベルで選手たちが高め合ってほしいし、そういう想いで僕らはこれからもKNOCK OUTを作っていきたいと思っています。今回の一番の犠牲者は両選手だと思います。本当に申し訳なく思っています。次は気持ちよく戦ってもらって、何の心配もないように戦える場所を努力して作っていくので、今回は2人とも本当に申し訳なかったです。すいません」と両選手に頭を下げた。




