メインで新しくなったWBCムエタイ日本王座を争う匡志(左)と津崎 撮影/安村発
2025年9月28日(日)東京・後楽園ホール『NJKF×CHALLENGER 10』(U-NEXT配信)の前日計量が、27日(土)都内にて正午より行われた。
当初、メインイベントで予定していたWBCムエタイ世界フェザー級王者・大田拓真(新興ムエタイジム)vs.ルークニミッツ・シンクロンシー(タイ)の一戦はセミファイナルとなり、セミファイナルのWBCムエタイ日本統ースーパーウェルター級王座決定戦に出場する匡志YAMATO(大和ジム)が引退試合となるためにメインイベントに繰り上げとなった。

58.0kgジャストで計量をパスした大田は「匡志選手が引退試合ということで今回はメインを譲ったんですが、僕がいつでもメインだと思っているので、セミでメインよりすごい試合を見せたいと思います」と気合い十分のコメント。

対戦相手のルークミニッツは、元S1 130&135ポンド級王者で元WMC 108ポンド級王者の肩書を持つ強豪。WBCムエタイ世界王者としての初戦となる大田は、どういう勝ち方をしたいかと聞かれると「世界チャンピオンとして注目される一戦だと思うので、もうKOしかない。KOするのが難しい相手ですが、そこでKOするのが一番いい見せ方だなと思っています」とKO決着を狙うという。

続けて「この世界ベルトを獲ったことは、僕にとって通過点です。これからはもっと上の舞台でどんどん戦っていきたいと思っていて、やっぱり上といえばロッタン選手だと思っています。僕はムエタイルールでロッタン選手に挑みたいと思っていて、今はまだ『誰だよ?』っていう感じだと思うんですけど、そこまで絶対に辿り着きたいと思います」と打倒ロッタンを目標に掲げた。
対するルークニミッツは57.85kgで計量をパスし、「世界チャンピオンの大田選手と試合ができることを大変嬉しく思います。そして光栄に思います。また今回、僕にとっては日本初の試合となるので、その点でも大変緊張していますし、嬉しい気持ちです。全力で試合に挑みます」と意気込みを語った。

そして、メインイベントのWBCムエタイ日本統ースーパーウェルター級王座決定戦で対戦する匡志YAMATO(大和ジム)は69.75kg、津崎善郎(LAILAPS東京北星ジム)は69.70kgで計量パス。
両者は2021年7月11日、大和ジム50周年記念大会で行われた今回と同じ王座決定戦で対戦しており、匡志が2Rに左フックでKO勝ちしている。
匡志は「今回、僕がラストマッチということで、関係者の方が最後に華を添えさせてくれて、メインとしてやらせていただくことになりました。僕はこの同じタイトルマッチをNJKFさんのメインでやった時はYETI達朗君に1Rでぶっ飛ばされたんですけど(2018年12月2日)、2回目のメインイベントということで、最高の相手、津崎選手を相手にNJKFのメインイベントを任せられたことを誇りに、そしてラストマッチ。この2カ月間くらい悔いなく仕上げてくることができたので、明日すごく楽しみです。明日は津崎選手と戦えるだけでいいと思っていたんですけど、目の前のベルトを見たら欲しくなってきたので、明日はしっかり頂戴します」とコメント。
対する津崎は「4年前に名古屋で匡志選手と試合をして、キャリアで唯一パンチでぶっ飛ばされたのが匡志君で、正直、この先やりたい相手はもう匡志選手しかいなくて、今回このような形で組んでいただいて、本当に感謝しております。匡志選手が引退試合というのは僕には関係なく、彼とやれることが光栄なので、2人で歴史に残るような試合にしたい」と好勝負を予告した。



