SHOOT BOXING 2024 act.32024年6月15日(土)東京・後楽園ホール※U-NEXTでLIVE配信▼メインイベント(第9試合)70.0kg契約 エキスパートクラスルール 3分3R延長無制限R〇海人(TEAM F.O.D/SB世界スーパーウェルター級王者)TKO 2R 2分47秒 ※レフェリーストップ×アルマン・ハンバリアン(アルメニア/元GLORY世界ライト級9位)
SBの絶対的エースの海人は2014年2月にデビュー。2017年11月にSB日本スーパーライト級王座を獲得し、2018年11月にはS-cup2018 -65kg世界トーナメント優勝。その活躍はSB内だけに留まらず、2016年以降はRISE、RIZIN、KNOCK OUTで全勝。KNOCK OUT-BLACKスーパーウェルター級王座、RISEミドル級王座を奪取した。2022年6月の『THE MATCH 2022』では野杁正明をも破っている。
驚異の18連勝をマークしていたが、8月のGLORYで世界王者ティジャニ・ベスタティに敗れ王座奪取ならず。その後は連勝で再び勢いに乗ったが、2024年2月に元ONE世界王者ペットモラコットに惜敗。4月のダイレクトリマッチでリベンジを果たした。戦績は55勝(24KO)7敗1無効試合。
ハンバリアンは58勝(27KO)8敗2分と豊富なキャリアを持ち、元ISKA世界ライトミドル級王者、元GLORY世界ライト級9位。2023年2月のGLORYに初参戦するとソリン・カリニュークに判定勝ち。その試合では左右に構えをスイッチし、左ローを多用。前に出るカリニュークには前蹴りから左右のヒザを何度も突き刺した。カリニュークのパンチにも下がらずローやヒザを蹴るタフさも見せた。12月のGLORYでは同級1位エンリコ・ケールと対戦して3RにTKO負け。この試合の後、ケールは王者ベスタティに挑戦している。
1R、ジャブの突き合いから右カーフを蹴る海人。ハンバリアンジャブから前へ出て前蹴り、右ロー。スピードはないハンバリアンに海人は右カーフ、ガードを固めて左ボディ。ハンバリアンも右カーフを蹴って左ミドル。海人が左ボディを打てばハンバリアンも左ボディを返す。
海人が右ストレートから前へ出るが、ハンバリアンも左右フックで打ち合い、左フックが相打ち気味になって海人を下がらせる。ロープを背負った海人に左フックを打つハンバリアンだが、海人も右ストレートのカウンター。ハンバリアンが左右フックを連打。海人は一度離れると右カーフを蹴っていく。
2Rが始まると同時にパンチから左三日月、右カーフを連打する海人にハンバリアンも右フックと右ローを返す。ハンバリアンの連打を両腕ブロックしてヒザと左ボディを打つ海人。首相撲からもヒザを連打する。
ハンバリアンはガードの上からパンチを打ち、バックハンドブロー、そして組みつく。海人はジャブと右カーフ、しつこく組んでくるハンバリアンに右フックを見舞う。ハンバリアンが足を止めて打ち合いに来ると、海人が左フック一閃。倒れ方を見たレフェリーが即座にストップ、鮮やかなTKO勝利を飾った。
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▼セミファイナル(第8試合)56.0kg契約 オープンフィンガーグローブマッチ エキスパートクラスルール 3分3R無制限延長R〇山田虎矢太(シーザージム/SB日本スーパーバンタム級王者)TKO 1R 1分48秒 ※レフェリーストップ×森岡悠樹(北流会君津ジム/スックワンキントーンスーパーバンタム級王者)
山田ツインズの弟・虎矢太は2019年8月にデビューすると、心直、佐藤執斗、有井渚海らを破り連戦連勝。2023年2月には植山征紀をKOで破り、無敗のまま王座に就いた。2023年は6月にタンワレック・ルックサウンを1R KOで仕留めると、9月はパク・ヒョンウもKO、11月にはテーパプットに判定勝ちと13戦13勝と無敗街道を驀進していたが、2024年3月のRISEで大森隆之介のバックハンドブローに失神KO負け。初黒星を付けられた。
森岡はKNOCK OUTを主戦場とし、2022年11月に壱・センチャイジムと「第2代KNOCK OUT-REDスーパーバンタム級王座決定トーナメント」の決勝戦を争ったが、判定2-0で敗れてタイトルを逃しリベンジ失敗。2023年は 「スックワンキントーン」にてスーパーバンタム級トーナメントを全試合KOで制し、自身初のベルトを獲得。8月にはK-1 GROUPとの対抗戦で内田晶を初回KOに仕留めて殺傷能力の高さを証明したが、9月に古木誠也に初回KO負けを喫した。2024年5月の『ONE Friday Fights 62』に初参戦すると、ペイマン・ゾルファガリにダウンを奪われる劣勢もノーモーションの右ストレートで逆転KO勝ちを飾ったばかり。戦績は16勝(9KO)9敗1分。
1R、ローの蹴り合いからスタート。山田は左右の前蹴りと左ミドルも蹴って距離を取る。ロー、ミドルでけん制する山田になかなか入れない森岡。ワンツーで強引に入っていくと山田が右フックのカウンター。山田が左右フックの連打で前へ出ると、それをかわそうとした森岡はロープの間から上体が出てしまう。
すぐに近づいて打ち合いに行く山田は左右フックを振り回し、森岡の右フックをかわしての右フックでダウンを奪う。
右クロスを打った山田はそのまま右ストレート。この一撃で森岡は豪快に倒れ、レフェリーがストップ。山田の鮮やかなTKO勝ちとなった。
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▼第7試合 70.0kg契約 エキスパートクラスルール 3分3R延長無制限R〇都木航佑(キャピタルレイズ fighting GlaNz/SB日本スーパーウェルター級1位)TKO 2R 1分08秒 ※左ヒザ蹴り×ヨークディーゼル・ルーチヤァオメーサイトン(タイ)
都木は新極真空手出身で2015年の全日本ジュニア大会、2016年の全関東空手道選手権大会・中量級で優勝して頭角を表し、2017年には全日本フルコンタクト空手道選手権大会(JFKO)中量級でベスト8に入賞した。2021年2月にはDEEP☆KICK-70kg級王者の稲井良弥との無敗王者対決で判定負けを喫し初黒星となったが、9月の『Bigbang』では第7代Krushウェルター級王者・山際和希を3R TKOで下し再起を果たしている。SB初参戦で村田義光に判定勝ちすると、2024年2月にはRYOTAROにも判定勝ちと2連勝。戦績は8勝(4KO)2敗。
ヨークディーゼルはタイのビッグマッチ『MAX MUAYTHAI』から分離した団体『LWC Super Champ (Lumpinee World Championship Super Champ)』を主戦場にし、国際色の強いイベントだけに海外勢との試合経験が豊富な選手だという。オーソドックススタイルで185㎝の長身から繰り出される右ミドル、一度掴んだら放さない首相撲からのヒザ蹴りを得意としており、海人の首を狙いにSB初参戦を果たす。
1R、組んで首相撲に来たヨークディーゼルの腕をつかんで巻き込み投げを見せる都木。続いてワンツーから組みついて来たヨークディーゼルを今度は首投げで投げてシュートポイントを奪う。サウスポーから左ローを蹴る都木に右ストレートを合わせるヨークディーゼル。蹴りよりもパンチを多く出すヨークディーゼルに、逆に都木は右カーフなど蹴りを放っていく。
2R、オーソドックスの都木が右カーフ、前蹴り。ヨークディーゼルは首相撲に持ち込んでヒザを蹴るが、都木が逆に左ヒザを突き上げるとダウン。立ち上がることが出来ず、都木のKO勝ちとなった。
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▼第6試合 60.0kg契約 オープンフィンガーグローブマッチ エキスパートクラスルール 3分3R延長無制限R ※ヒジあり×アリ・ザ・シーザー(イラン/KLF61kgトーナメント2023王者)TKO 3R 0分58秒 ※ドクターストップ〇笹木一磨(理心塾/NJKFフェザー級3位)
アリはイラン出身で、アマチュアムエタイで実績を積んでプロに転向。中国の『Kunlun Fight』(KLF)でも活躍し、8選手が参加した「KLF 61kgトーナメント2023」では見事に優勝を果たした。また今年4月にはアメリカの『Karate Combat』にも出場し、左右のフックでダウンを奪うと、最後は強烈なパウンドでKO勝利を収めている。(※Karate Combatは倒れた相手に対して、立った状態からの打撃が認められる)
過去にイランには、吉鷹弘とも拳を交えたファルシャード・マレキ率いるSBのイラン支部もあり、これまでキック・ムエタイルールで実績を積んできたアリも、以前からSBへの出場を熱望していた。その熱い想いがシーザー武志会長にも届き、待望のSB参戦が実現。しかも“アリ・ザ・シーザー”(Ali The Caesar)という新たなリングネームを授かっての参戦となる。
そのアリと対戦するのは、4月大会から本格開戦したNJKFからの刺客・笹木一磨だ。笹木はNJKFフェザー級3位の実力者で、今年2月にはNJKFフェザー級暫定王座をかけてONEでも活躍中の大田拓真と対戦している。サウスポーから繰り出す強烈な左ストレートと蹴りを武器とする攻撃的なファイター。
1R、サウスポーの笹木が左ローを連発していき、アリは右ミドルを返す。笹木は左フックから組みついての投げを狙うが、アリはバックを奪って逆に投げを狙う。笹木は左ミドル、右ロー、アリは右ストレートを伸ばす。右ストレートを連打して前へ出るアリは笹木の投げを防いで後ろへ組み倒す。
長いリーチからストレートを繰り出すアリは組むと首相撲からのヒジ・ヒザ。笹木の前蹴りにも右ストレートを合わせる。右ストレート連打で前へ出るアリ。
2R、前に出る笹木が右ローを蹴っていくと、アリは組んでのヒザに持ち込む。右フックを空振りさせて左フックを打ち込む笹木。前に出て左フックを打って行く笹木にアリは組みつくが左ストレートも返す。アリは右ヒジ、組んでの左ヒジ。
3Rが始まると、笹木がカモンゼスチャーを交えながら前へ出て打ち合いを仕掛ける。首相撲を振り払い、打ち合いに行く笹木は左縦ヒジを打ち下ろしてアリを切り裂く。大流血したアリが自分のコーナーへ行くとセコンドがリングに入ってしまい、アリの血をタオルで拭く。これはレッドカード。
ドクターチェックでストップがかかり、笹木のTKO勝ちとなった。
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▼第5試合 オープンフィンガーグローブマッチ エキスパートクラス 70.0kg契約 3分3R延長無制限〇RYOTARO(龍生塾/SB日本スーパーウェルター級1位)TKO 3R 2分04秒 ※3ノックダウン×岸本篤史(BRAVE/GRACHANライト級1位)
SB初参戦となる岸本は高校からボクシングを始め、インターハイ3位、国体準優勝の実績を持ち、MMA転向後はGRACHANを主戦場に。GRACHANライト級タイトル挑戦やRIZINにも参戦した実力を持つ。
その岸本を迎え撃つRYOTAROは前戦の2月大会で都木に判定負けを喫しており、今回が再起戦。GRACHANとの対抗戦で勝利し、現在空位となっているSB日本スーパーウェルター級王座挑戦をアピールしたいところだろう。
1R、サウスポーの岸本に右ミドルを見舞うRYOTARO。岸本はジャブを突き、左ストレートを顔面とボディへ伸ばしていく。岸本が踏み込んでからの左フックを当て、打ち返してきたRYOTAROの右フックをかわすともう一度の左フックでダウンを奪う。
立ち上がったRYOTAROに左フックを打つ岸本だが、今度はRYOTAROが右フックを当てる。下がる岸本に右ストレート。右ストレートを連打して下がらせるRYOTAROに岸本は胴タックルからサバ折り。岸本の左ローにも右フックを合わせてグラつかせる。
2R、左ローを蹴るRYOTAROに右フックを返す岸本。ジャブを突くRYOTAROに岸本は組んでテイクダウン狙い。RYOTAROが右ストレートを当てると岸本はシングルレッグに行く。疲れが見える岸本にRYOTAROが左ボディを見舞い、左フック、前蹴りで前へ出る。岸本は組みつきを多用。シングルレッグも仕掛ける。
3R、RYOTAROが右ミドルから右ストレートを当てると岸本はシングルレッグにいくが、これはダウンをとられる。またも組みつこうとする岸本にRYOTAROは右ストレート。右ストレートをヒットさせたRYOTAROがワンツーで岸本を転倒させ、右前蹴りから左フックを見舞うと組みつこうとして失敗した岸本にダウンコール。
かなりの疲労が見える岸本。右のパンチを当てるRYOTAROは組むとヒザ、右インローから右ストレート、左フック、そして右ハイ。ブロックしていた岸本だが、座り込むようにして倒れたため、3ノックダウンでRYOTAROのTKO勝利となった。
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▼第4試合 オープンフィンガーグローブマッチ エキスパートクラス ヘビー級 3分3R延長無制限×坂本“怪獣キラー”優起(シーザージム/SB日本ヘビー級3位)TKO 2R1分39秒 ※ドクターストップ〇ステファン“スマッシュ”(フランス/チーム怪獣キラー)
前回4月大会で坂本に敗れ“怪獣キラー”のリングネームを奪われた荒東英貴がリングネームを取り戻すべく送り込んでくるのがステファン。193㎝の長身から繰り出す打撃でGRACHAN無差別級戦線で暴れ回るチーム怪獣キラーの一員が坂本の首を狙う。
再び難敵と対戦することになった坂本は“怪獣キラー”を死守することができるか。
1R、始まると同時に身軽に飛び蹴りを見舞ったステファン。ハイキック、顔面へのヒザ蹴りも放つ。坂本は頭を下げながらジャブを打つが、そこへステファンはヒザを突き上げる。右フックで前に出る坂本にもステファンは突き上げるヒザ。
ステファンの左ストレートに坂本は右クロスを合わせるも、ステファンはヒザを突き上げる。首相撲からのヒザも使うステファン。坂本は前へ出て左右フックを繰り出していくが、ステファンは飛びヒザから左ハイキック。下がるステファンだが坂本が近づいてくると首相撲からのヒザに持ち込む。
2R、坂本の左目付近はすでに大きく腫れている。開始と同時にドクターチェック。再開後、ステファンは左ハイから左ストレート。さらに首相撲に捕まえてのヒザ蹴り。坂本は頭を振って入り込もうとするが、入ると首相撲に捕まってしまう。
ステファンの首相撲からのヒザ蹴り、捕まえたままの飛びヒザ蹴りをもらった坂本は右目がさらに大きく腫れ、2度目のドクターチェックでストップがかかった。
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▼第3試合 65.0kg契約 オープンフィンガーグローブマッチ エキスパートクラスルール 3分3R延長無制限R〇有馬伶弍(龍生塾)TKO 2R 2分04秒×樋沼朝光(RIKIGYM)
有馬は、西岡蓮太、川上叶といった王者勢を輩出した名門・龍生塾の新鋭で、昨年4月の風間大輝戦以来、1年ぶりの復帰戦となる。戦績は4勝4敗。
対する樋沼は2012年からZST、DEEPのリングを主戦場にしてきたMMAストライカーで、昨年9月にSB初参戦。SB日本スーパーライト級王者イモト・ボルケーノとフルラウンドに亘る激闘を繰り広げた。MMA戦績は7勝10敗4分。
1R、両者サウスポー。樋沼は組みつくと足を掛けて有馬を転倒させる。有馬はジャブを突きながら左ロー。樋沼は首投げを決めたが高さが足りなかったか、ポイントにはならず。左フックで前へ出た有馬は飛びヒザ蹴り。樋沼は組みついてテイクダウンしたが、左目上をカットしてドクターチェックを受ける。
2R、有馬の顔面前蹴りをもらった樋沼は左右フックで前へ出て投げを狙う。有馬も組んで投げを狙うが、樋沼が大腰で返すもポイントにならず。左フックをヒットさせる有馬に樋沼は組みついて投げを狙おうとするも、有馬が突き放す。
樋沼が立ち上がったところで再びドクターチェックとなり、ここでストップがかかった。
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▼第2試合 46.0kg契約 エキスパートクラスルール 3分3R延長無制限R〇風羽(龍生塾ファントム道場)判定3-0 ※30-29×2、30-28×MIYU(DFC Team LEOS)
風羽はアマチュア時代にSB全日本王座決定トーナメントのJr-45kg女子の部で2018年と2019年に二連覇。2022年5月にRISEのリングでプロデビューし、小柄ながらも持ち味のアグレッシブファイトでSB以外に他団体のリングに乗り込み積極的に試合をこなす。今年3月には香港遠征試合で通常よりも重い48.0kg契約でI-1太平洋女子ボクシング王者・盧?晴とI-1-48kgタイトルを懸けて初のヒジ打ちありで対戦し惜しくも敗れ、今回が再起戦となる。
対するMIYUはパンクラス、修斗のリングでの試合経験を持つMMAファイター。SB初参戦となった4月大会ではBELLWOOD FIGHT TEAM期待の新鋭・坂本梨香とバチバチの殴り合いを繰り広げた末に勝利を収めた。MIYUがこの勢いのまま、SB女子ランカーを下すのか。それとも風羽がランカーの意地を見せるか。
1R、サウスポーのMIYUは右へポジショニングしながら右ロー、右ミドルを蹴る。ワンツーから組みついた風羽は首投げを狙ったがこれは防がれる。風羽のワンツーを潜って組みついたMIYUは投げを狙うがブレイク。両者とも打撃からの投げを狙うが互いに相手に防がれる展開。
2R、左右フックから組みついた風羽は足を掛けてMIYUを倒す。パンチから組みつく風羽はヒザ蹴りから投げ狙い。離れるとワンツー、前蹴りを当てるのは風羽。右フックで突っ込んだ風羽の頭がMIYUの左目に当たってしまい試合は中断。再開後、MIYUは組みついていくが風羽がヒザ蹴りから投げを仕掛ける。MIYUはどっしりと構えるとワンツーを打ち込んだ。
3R、前に出て左ミドルを蹴るMIYUに風羽は組んでのヒザから投げ狙い。風羽のカウンターの前蹴りにMIYUは転倒。ワンツー、前蹴りと打撃を当てていくのは風羽。ワンツーから組んでのヒザ、MIYUのヒザ蹴りに右フックを打つ。
判定3-0で打撃を当てる場面が多かった風羽がMIYUから勝利を奪った。
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▼第1試合 62.5kg契約 オープンフィンガーグローブマッチエキスパートクラスルール 3分3R延長無制限R〇野口貴大(シーザージム新小岩/アマチュアSB 2023年 -65kg全日本王者)KO 2R 3分00秒 ※左フック×関根 累(ROOTS/修斗バンタム級)
関根は全日本公式空手道大会二連覇の実績を持ち、MMAに転向。アマチュア修斗北信越で優勝などの優秀なキャリアを重ねてプロデビューし、現在は修斗を主戦場にしている。MMAですでに慣れているOFG着用でSBルールで試合をすることが今後、MMAにも活きること、また、師匠のルミナも過去にSBに参戦(2009年2月11日、マイク・キャンベルに2RTKO勝ち)していることから関根はSB参戦を強く希望したという。空手で培った打撃とMMAのテクニックはまさにSB向きの選手といえるだろう。
その関根と対戦するのは、アマチュアSB2023年-65kg全日本王者で今回がプロ2戦目となる野口。いきなりの本戦デビューに気合い十分、名前を残さんと燃えているという。
1R、サウスポーの関根は左フック、野口はすぐに組むとヒザ蹴りに持ち込むが、関根は投げようとする。ブレイク後、ローを蹴って前に出る野口に関根は左フック。野口はまたも組みついてヒザに行くが、関根が投げる。左フックからヒザ蹴りの関根。野口は左ローを蹴る。
2R、左ローを蹴ってきた野口に関根は左アッパーを突き上げてダウンを奪う。ダメージの濃い野口は首相撲に持ち込むがブレイク。野口も左フック、左ローをヒットさせる。左カーフを蹴る関根は再び左アッパーを突き上げるがこれは空振り。
しつこく組みに行く野口に関根は疲れが見え、残り時間わずかのところで野口が左フックを打ち抜いてダウンを奪う。座り込むようにダウンした関根は立ち上がるもふらつき、関根が逆転KOに成功した。
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▼オープニングマッチ第3試合 54.0kg契約 エキスパートクラスルール 3分3R延長無制限R×野元清史(龍生塾)判定0-3 ※28-30×2、27-30〇獅子丸(ONE LINK)
1R、前に出る野元に獅子丸は右ローを蹴るが、野元は右フックを思い切り叩きつけ、タックルで獅子丸をテイクダウンする。左右フックを振り回す野元に対し、獅子丸はジャブと右ストレート。
2Rもアグレッシブに攻めるのは野元で左右フックと右ローで前に出る。獅子丸はジャブを突いてワンツー、右ロー。獅子丸のヒザに下がる野元に右ストレート、左ボディも当てる獅子丸。右ストレートで前に出る獅子丸に野元も左右フックと前蹴りで対抗する。
3Rも序盤は野元が勢いよく攻めようとするが、獅子丸が前へ出てワンツー・左フック。ワンツーと右ローで前に出る獅子丸。野元はフロントチョークを仕掛けたがこれは決まらず。獅子丸が左右ボディを打つと野元は下がる。さらにボディを攻める獅子丸は右カーフでも野元のバランスを崩す。踏ん張りがきかないか、野元は転倒を繰り返した。
判定3-0で獅子丸が3勝目をあげた。
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▼オープニングマッチ第2試合 53.5kg契約 スターティングクラスルール 2分3R延長1R〇小桐冬華(TEAM FOREST/アマチュアSB 2023年女子-55kg全日本王者)TKO 1R 1分53秒 ※レフェリーストップ×松田沙和奈(拳之会)
1Rが始まると同時にパンチを交換する両者。小桐はは前蹴り、組んでのヒザも見せる。互いに至近距離で左右フックを打ち合い、小桐がワンツーの連打で松田を押していく。さらに顔面への前蹴りもヒット。
小桐が組み際に左ヒザを突き刺すと松田が後退し、小桐が左ヒザで畳みかけると松田はダウン。立ち上がった松田に小桐は飛び込みながらの左顔面前蹴りを炸裂させてダウンを奪い、レフェリーがここでストップした。
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▼オープニングマッチ第1試合〇和田修虎(橋本道場)判定3-0 ※30-27×2、29-27×アン・ジョンホ(韓国)
1R、ジョンホが左右フックから右ロー。飛び込んでのヒザ蹴りを見舞うと組んだ和田が大腰で投げてシュートポイント。右カーフと右ローの蹴り合いから、和田はジョンホのローに右ストレートを合わせる。右カーフを連続で蹴るとジョンホは足を上げ始める。
2Rもローとミドルの蹴り合い。ジョンホはスイッチしながら左右ロー、顔面からボディを狙う。組んできたジョンホにまたも投げを狙う和田。ジョンホがディフェンスすると今度はフロントチョークを仕掛ける。離れると和田は組みついてヒザを蹴ると、すぐに払い腰でシュートポイント。
3R、和田が打ち合いに行くとジョンホも左右フックで打ち合いに応じる。組むと投げを狙う和田。離れると左ボディ、右フック。ジョンホも左フックを返すと、和田は飛びヒザ蹴りを放つ。和田がワンツーから左ボディ、右フックから右アッパー。残り20秒になると和田がラッシュを仕掛け、左右フックと左ボディを次々と決めていき試合終了。
和田がデビュー戦とは思えない動きで判定3-0の勝利を飾った。