ムエタイ
レポート

【ONE FF】石井寿来が4連勝3連続KOで3度目のボーナス&FIGHT OF THE NIGHT獲得!初参戦の元K-1王者・黒田斗真は判定負け、ナビル・アナンのキックボクシングデビュー戦はダウン奪うも無効試合に、今回も大接戦でポンペットがヨードレックペットにリベンジ、リウ・メンヤンが大熱戦でシャドウを降す、カセムがムアンタイをTKO撃破、スーブラックがセクサンを翻弄、サムエーが逆転勝利

2025/09/26 22:09

▼第1試合 54.4kg契約 ムエタイ 3分3R
×エンゾ・クラリス(フランス)
TKO 3R 1分27秒 ※レフェリーストップ
〇石井寿来(ウォーワンチャイプロモーション)


 ジュライ・ウォーワンチャイこと石井寿来は石井一成の甥で、一成と同じくジュニア時代からタイ遠征を重ねて2019年3月にルンピニースタジアムでプロデビュー。その後も日本とタイを行き来しながら戦績を重ね、WMC日本フライ級王座、スックワンキントーンフライ級王座、BOMスーパーフライ級王座の三冠を獲得。2023年7月、BOMで吉成名高と好勝負を繰り広げたソンチャイノーイに敗れるまで国内無敗の戦績だった。

 2025年5月、KPKB(九州プロキックボクシング)で初めてのキックボクシングルールに挑戦し、ジョン・ヒョヌに1RでTKO勝ちしてKPKBインターナショナルバンタム級王座を奪取。2024年4月には『ONE Friday Fights』に初出場し、ベテランの片島聡志との日本人対決で勝利した。2025年6月の2度目の参戦ではモロッコのユネス・ムーニンをヒザ蹴りで2RにKO、8月の3度目の参戦でもハー・リン・オムをハイキックでKOして3連勝。戦績は20勝8敗。


 クラリスは21歳、174cmのフランス人選手。2025年2月に『ONE Friday Fights 96』で初参戦、マキシム・コンベッツに判定負けしたが、3月に当時無敗だった柿﨑瑠に判定2-1で初黒星を付けた。6月にはパデッスクにKO勝ちと連勝中。


 1R、サウスポーの石井は左インローを蹴りつつワンツーを見せる。グラリスは左へ回り込みながらの右ロー。石井は左の三日月を蹴り、首相撲に持ち込むとヒザ。石井の三日月にグラリスはワンツーを返す。前に出る石井が左ボディ、左三日月、さらに左ボディ。石井が左ローを蹴ってラウンド終了。


 2R、石井はクラリスの蹴り足をキャッチしての左ストレートを繰り出すが、クラリスも蹴り足をキャッチして石井を思い切りコカす。石井がワンツーで前へ出ると、ワンツーと右ボディ、さらに左ローを奥足へ。飛び込んでのヒザも蹴る。


 石井は左三日月を蹴るとワンツー、飛び込んでのヒザ、左ボディも打つ。打ち合いに来るクラリスだが、石井は左ハイ。石井の矢のような左ストレートでクラリスはダウン。さらにワンツーの連打、左ミドルで前へ出る石井が攻勢のままラウンドを終える。


 3R、クラリスは足払いで石井をコカす。前へ出るクラリスに石井はジャブ、左ストレート。クラリスは左へ回りながら左ローを蹴るが、石井はジャブからの左ストレート、左ローを当てに行く。飛びヒザ蹴りから左ストレートを見舞うと、クラリスは座り込むように腰を落とし、さらに左ストレートで追撃。ここでレフェリーがストップした。


 これで石井はONE FFで4連勝(3連続KO)。「相手のパンチが強いのは知っていたのでそれを警戒しながら組み立てて、1Rの最後にパンチが当たり始めたのでこれは当たるぞと思ってパンチで行きました」と勝利者インタビューに答えた石井には、これも3連続となる35万バーツのボーナスが贈られた。


「もっともっと強くなってONEのトップ選手と張り合えるような強い選手になるので、怪我もないので次の試合よろしくお願いします」とアピールした。この試合が豪華興行となった今大会のFIGHT OF THE NIGHTに輝いた。

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