裁定が主催者預かりになると怒ったカリミアンがトループに襲い掛かろうとし、リング上は大混乱に
2025年9月7日(日)東京・国立代々木競技場第二体育館で開催された『K-1 WORLD MAX 2025~-70kg世界最強決定トーナメント・開幕戦~』の第6試合、HERO'Sルール ヘビー級5分3Rで行われたシナ・カリミアン(イラン/SINA ARMY)vs.ブレイク・トループ(アメリカ/EYR Division Blackhouse MMA)の裁定が発表された。

この試合は、2Rにマウントをとられたカリミアンが伸ばした手の指がトループの目に入ってしまい、トループが反則となるヒジ打ちを落としたよう見え試合中断。トループの回復にインターバルが与えられたが、試合続行不可能として後日、映像で判断して裁定が発表されることとなっていた。
改めてK-1実行委員会と審判部は映像での検証を行い、協議の結果、以下を公式記録とすることを発表した。
◇公式記録
ノーコンテスト(無効試合)
第2ラウンドの攻防で、まずカリミアン選手が下から放った攻撃がアイポークとなり、それに激高したトループ選手が上からヒジを放ちました。その流れから両者が揉み合って試合は中断、結果的にはリングドクターの診断の結果、トループ選手が視界不良を訴えたことにより、K-1実行委員会と審判団は試合続行は不可能、裁定は主催者預かりとしておりました。
ここで先に反則行為を行ったのはカリミアン選手ですが、同選手の指がトループ選手の目のあたりに当たった行為は、トループ選手の上からの攻撃を避けながら行ったもので、それが故意の攻撃であるかは断定できないものでした。
また、その後にトループ選手が放った攻撃は、自身の目を攻撃されて視界を失った中でのものであり、実際はヒジではなく前腕部分が当たっているようにも見えており、故意にヒジ攻撃を行ったものかは断定できないものでした。
よって、今回の試合で双方の行為を明確に反則であるとは判断できず、アクシデント性の強いものと見なし、この試合の公式記録は「ノーコンテスト=無効試合」とします。





