▼第8試合 ウェルター級 MMA 5分3R
〇阿部光太(日本/TRIBE TOKYO MMA)5勝1敗 77.50kg
[3R 0分46秒 TKO]
×シオネ・ヴェイコソ(豪州/Gracie Smeaton grange)1敗、アマチュア5勝2敗 77.30kg
エフェヴィガ、石井に続いてTRIBE TOKYO MMA所属の阿部光太が国際戦に挑む。
阿部は柔道・柔術ベースで愛媛から上京後、北田俊亮の勧めでパンクラスイズム横浜に入門。北岡悟の紹介でTRIBEに出稽古したことから、TRIBEに移籍した。アマチュア3勝1敗からNEXUS、GLADIATORで森井翼にリアネイキドチョークで一本勝ちするなど連勝。24年10月のHEATでは、AFCとの対抗戦で韓国マ・チャンウに1R リアネイキドチョークで一本勝ち。国際戦でも勝利。前戦は24年12月のDEEPで現王者の角野晃平に2R TKO負け。27歳。
対するは豪州のシオネ・ヴェイコソ(Gracie Smeaton grange)。アマチュアで5勝2敗、3つのKO・TKO勝ちを誇り、25年3月のEndouro FSではウェルター級チャンピオンになっている。
今回がプロデビュー戦だが、オーソ構えからアグレッシブに回転速いボクシングでケージに詰めて、テイクダウンからパウンドのTKO勝ちをアマチュアで3度マークそしている。豪州グレイシー柔術スミートン・グランジでは、元UFC世界ミドル級王者ロバート・ウィティカーのトレーニングパートナーを務めており、UFC世界王者を輩出するCity kickboxing同様に世界最高峰の水準でトレーニングを行う選手を、TRIBE TOKYO MMAが迎え撃つ形となった。
エフェヴィガがRTUで豪州のドン・マーファンに競り負けてから、再起となる今大会で、さらなる南太平洋勢を相手に石井と阿部は、難敵を跳ねのけることができるか。
1R、早々に組んだヴェイコソはケージに押し込み。左で差して右ヒザもローブローに。阿部はインターバルから再開。
詰めるヴェイコソは左フックでダウンを奪うとハーフの阿部にヒジ連打! 肩固め狙いからマウントに移行。さらに左脇に頭を入れて肩固めへ。マウントに戻したヴェイコソはヒジ。上体を金網に立てた阿部はキムラも、立ち上がれず。腕を外したヴェイコソはマウント狙い。
足を抜き、ニンジャチョーク狙いから立つ阿部。左右連打で前に出るが、ヴェイコソもがぶり・頭を抜いた阿部は右ヒジ! さらに右フック。ヴェイコソが潜ってダブルレッグテイクダウンでホーン。
2R、ジャブの刺し合いから、右を当てる阿部! しかし、ヴェイコソのカウンターをもらいダウン! ヴェイコソはマウント、肩固めも、ここも極まらない。阿部はケージまで這って座って頭を抱える、頭を抜いたヴェイコソは阿部の立ち上がりにバックに。しかし、正対した阿部が上に!
マウントからパウンド、バック狙いも正対したヴェイコソが上に。腰を抱き押し込むヴェイコソに、頭を抱えてダース狙いから体を入れ替えた阿部。右のパウンドで飛び込むもヴェイコソがかわしてホーン。ヴェイコソは這うように椅子に座る。
3R、右カーフの阿部。ヴェイコソのシングルレッグを切って右フック! ガード一辺倒になるヴェイコソをケージに詰めて右ハイ! ガードしたヴェイコソだが、続く右をガード上にもらい、身体が崩れ、レフェリーが間に入った。
3R 0分46秒、阿部がTKO勝ち。1Rと2Rにダウンを奪われた阿部が、最終回に逆転。
「もう何が何だかわかんない。ただめちゃめちゃ嬉しい。前回負けてめちぁめちゃ怖くて。それでもみんなに支えてもらえて勝てて、ほんとうに俺は幸せものです」と語った。













