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【UFC】ディエゴ・ロペスがジェアン・シウバをバックエルボーでダウン奪いTKO、マルティネスがUFC2戦目でフォント下す、ガルシアTKO勝ち、ミドル級復帰2戦目で体重超過のガステラムが判定勝ち、フライ級アギラーがグルレーに判定勝ち、TOP BRIGHTS参戦ドンチェンコがTUF33ウェルター級優勝

2025/09/14 07:09
 2025年9月13日(日本時間14日)、米国テキサス州サンアントニオのフロストバンク・アリーナにて、メキシコ独立記念日を祝福して行われる“Noche UFC 03”『UFC Fight Night: Lopes vs. Silva』(UFC Fight Pass/U-NEXT配信)が開催された。 ▼フェザー級 5分5R〇ディエゴ・ロペス(ブラジル)27勝7敗(UFC6勝2敗)[2R 4分48秒 TKO]×ジェアン・シウバ(ブラジル)16勝3敗(UFC5勝1敗)※UFC5連勝でストップ  フェザー級5分5R。ロペス2位、シウバ10位。  メキシコ在住ブラジル人のロペスは30歳。UFC5勝2敗(2KO、1一本勝ち)。キャリア26勝7敗(10KO・12一本勝ち)。ボクシングと柔術が武器。2021年にDWCSで敗れたが、2023年に試合直前の代役として無敗のランカー・モフサル・イヴロイエフとの対戦が組まれると、打撃とガードからの極めでイヴロイエフを苦しめて評価を上げた。  その後3試合連続1Rフィニッシュ勝利でランキング入り。まだ下位ランカーにもかかわらず、当時トップランカーのブライアン・オルテガとの対戦が組まれ、判定ながら圧勝し、一気にタイトルコンテンダーに。トプリアの王座返上に伴い、今年4月に前王者ヴォルカノフスキーとの王座決定戦に抜擢されたが、ヴォルカノフスキーには2Rにパンチでダウンを奪った見せ場はあったものの、完敗でタイトル獲得ならず。今回はそれ以来の再起戦となる。  ブラジルのシウバは28歳。UFC5勝0敗(4KO、1一本勝ち)。キャリア16勝2敗(12KO・3一本勝ち)。UFCデビュー以来5連続フィニッシュ勝利を継続している。キャリアでも、判定勝ちはUFCとの契約を決めたDWCSでの試合のみ。ムエタイベースのストライカー。昨年1月にUFCデビューすると、2戦目で体重オーバーしたが、2週間後にライト級で出場し、元ランカーのドリュー・ドーバーに3Rカットによるドクターストップ勝ち。その後は再びフェザー級に戻すと、5戦目でランカーのブライス・ミッチェルと対戦。ミッチェルのタックルを切って凌ぎ打撃で削る展開から、2Rにタックルに来たところにニンジャチョークを決めて一本勝ちしている。前戦でランキングに入ったばかりだが、タイトルコンテンダーのロペスとの試合が組まれた。  オッズはロペス2.95倍、シウバ1.42倍。下位ランカーのシウバがフェイバリット。  1R、左右スイッチするシウバにロペスは右カーフ。ともにオーソに。じっくり入る両者。ロペスの右カーフに、シウバも右の蹴りを返す。シウバの後ろ蹴りの打ち終わりに組んだロペスが一機にバックに。正対して仰向けで下になるシウバ。マウントからブリッジのシウバは腹に抱き着くが、ロペスは頭部にヒジ! さらに安定感あるマウントから左右のパウンド! ブリッジから頭をガードして反転させたシウバが上に。  三角絞めを狙うロペスに体を離す。頭から出血するシウバ。ロペスのジャブに、シウバも右を返してホーン。ロペスのニアフィニッシュのラウンドに(※試合後発表された公式ジャッジは1R 3者10-9でロペス)。  2R、右ロー2発から入るシウバ。右ボディストレートも。ロペスはジャブから圧力。右カーフを空振りさせたシウバ。左から右に、ロペスはブロッキングから右関節蹴り。シウバは縦ヒジ、左前手フック、右オーバーハンド。ガードのロペスだが、シウバは右を振って左バックヒジも狙う。詰めるロペスに右をヒットさせたシウバ! 下がるロペスに、シウバが前に。バックエルボーも。ガードを固めて右カーフのロペスだが、シウバはジャブを額で受けて左ボディ。  ロペスは詰めて、シウバの右オーバーハンドを潜って組みに。中腰のシウバに右足をかけてリフトして手を着かせて崩すロペス。しかしシウバもシングルレッグでレッスルアップして立ち上がり。  左右から左ミドルに繋ぎ前に出るが、ロペスは下がりながら右バックエルボー! 崩れたシウバにロペスがサイドバックからパウンド連打! レフェリーが間に入った。  出血したシウバは立ち上がりまだ殴りかかろうとするが制される。2R4分48秒、ロペスがTKO勝ち。試合後、ロペスは「このゲームで君らに彼のレベルを段階的に見せてやろうと思った。今証明しているのは、俺がハイレベルだということ。 (フィニッシュは)あのために準備していたんだ。彼が乗りかかった瞬間こそ、まさにその技を決めるべき時だと分かっていた。(最後に何があった? 彼を祝福しに行った?)ああ。いや、大丈夫だ。結局、準備段階であれだけクソみたいなことを言ってたのに、俺のレベルじゃない。今日は俺が主役だ」と語った。  一方。シウバの敗北により、連勝軍団「Fighting Nerds」勢は、マウリシオ・ルフィ、カイオ・ボハーリョに続き、シウバも敗れ、悪夢の3連敗となった。11月15日に“酒と煙草”のカルロス・プラティスがレオン・エドワーズと対戦。12月6日にカリーナ・シウバがメイシー・バーバー戦が控えているが、どうなるか。 [nextpage] ▼バンタム級 5分3R〇ダヴィッド・マルティネス(メキシコ)13勝1敗(UFC2勝0敗)[判定3-0] ※29-28×3×ロブ・フォント(プエルトリコ)22勝9敗(UFC12勝8敗)  バンタム級。フォント9位、マルティネスはランク外。Taplogyランキングでは79人中フォント18位、マルティネス64位。  当初は地元のサウル・ロサスJr.とフォントの対戦が組まれていたが、ロサスJr.が肋骨を負傷し欠場。一方のマルティネスも、カーロス・ヴェラとの対戦がヴェラの負傷により流れ、クアン・リーとの対戦に変更となっていたが、ロサスJr.欠場を受けてカードが組み直された。  フォントは38歳。UFC12勝7敗(6KO・1一本勝ち)。キャリア22勝8敗(9KO・4一本勝ち)。ボクシングが武器のストライカー。一時はランキング5位まで上昇していたが、そこからジョゼ・アルド、マルロン・ヴェラ、コーリー・サンドヘイゲン、デイブソン・フィゲイレードに敗れ、タイトル挑戦圏からは脱落。しかしその後は下位ランカーのカイラー・フィリップスに勝利。前戦ではレジェンドのドミニク・クルーズの引退試合の相手を務める予定だったが、クルーズが欠場(そのまま引退)。ランク外で無敗のジェアン・マツモトが急遽代役で出場し、接戦となったがフォントが判定勝ちで2連勝とした。今回も下位の挑戦を受ける試合に。  メキシコのマルティネスは27歳。UFC1勝0敗(1KO勝ち)。キャリア12勝1敗(10KO勝ち)。空手・キックがバックボーンのストライカー。姉のメリッサが先にUFCと契約しており、UFC初の姉弟同時UFCファイターとなっている。今年3月のメキシコ大会でUFCデビュー。いきなりメインカードに抜擢され、UFC0勝2敗のサイモン・オリベイラにスタンドの打撃で圧倒して1RKO勝ち。欠場選手に伴うカードシャッフルで、UFC2戦目でランカーのフォントに挑戦するチャンスを得ている。  オッズはフォント1.77倍、マルティネス2.10倍。UFC2戦目のマルティネスが一桁ランカー相手に僅差のアンダードッグという評価。  1R、サウスポーに構えたマルティネスを見てフォントはオーソドックスにスイッチ。間合いを詰めるフォント。ミドルキック。踏み込んで左右のパンチを入れる。マルティネスがロー、サイドキックを入れるが、フォントが圧を掛けていく。サークリングで距離をリセットするマルティネス。強烈なインローから左ハイ。また圧を掛けるフォント。ワンツーがヒットしバランスを崩したマルティネス。詰めてきたフォントに右から左を打ち下ろす。右オーバーハンド。フォントがパンチからハイを放つが、ステップしてかわしたマルティネス。関節蹴り。フォントケージに詰めるとダブルレッグに。しかし切って引き剥がしたマルティネス。フォントの右が顔面を捕らえる。距離を取ろうとしたマルティネスを追いかけるとまたタックルに。テイクダウンを狙うが、マルティネスが小手投げで投げた。投げられた勢いで起き上がり立ち上がるマルティネス。スタッツでは3倍近くマルティネスの打撃のヒット数が上回っている。1R終了。  2R、また詰めてきたフォント。組んでケージに押し込むが、マルティネスは入れ替えて離れた。詰めるフォントの圧をサークリングでかわすマルティネス。また詰めてきたフォントを組み止めるとケージに押し込んだ。マルティネス離れる。パンチで追っていくも捕まえられないフォントがタックルに切り替えてケージに押し込むが、マルティネスがパンチを入れてこらえる。離れた。フォントがケージに詰めると、サークリングするマルティネスに右を入れて組み付いた。また引き剥がし離れたマルティネス。詰めるフォント。右がヒット。プレッシャーを受け続けているマルティネス、動きがやや落ちてきたか。残りわずかでタックルに入ったマルティネスだが切られる。2R終了。  3Rもすぐにプレッシャーを掛けるフォント。しかしマルティネスも左右のパンチを打ち込んで下がらせる。飛び込んだマルティネスが左フックをヒット。マルティネス左ハイ、インロー。詰めてくるフォントにカーフキック。詰めるフォントだが、マルティネスに先に手を出されていて、手数では劣勢。マルティネスの左がヒット。動きが止まったフォント。  残り30秒で詰めてきたマルティネス。左右のオーバーハンドを打ち込む。インロー。フォント出られない。右オーバーハンドがヒットし、フォントタックルで凌ごうとする。切ってパウンドを入れるマルティネス。タイムアップ。  ジャッジ三者が29-28の3-0でマルティネスがUFC2戦目でランカー超えを果たした。  試合後、マルティネスは「メキシコシティのUFCパフォーマンス・インスティテュートでトレーニングできたことに感謝している。そこに施設ができたことも感謝している。なぜなら、そこにはラテンアメリカ最高のファイターたちが集まっているから。 (ノーチェUFCで、メキシコ人ファイターとしてUFCで勝利を収めることについて)子供の頃からUFCを見てきたけど、自分がここに来れるとは思わなかった。いつも偉大なファイターたちを見て、彼らは遥か彼方にいて、自分は忘れ去られる存在だと思っていた。自分がここに来るチャンスなどないだろうと思っていた。これは、信じられないことだ。この勝利はメキシコのみんな、独立を祝うみんな、そして、トップに立ちたいと願うみんなすべてへのものだ」と、涙ぐみ言葉に詰まりながら、語った。 [nextpage] ▼ライト級 5分3R〇ハファ・ガルシア(メキシコ)18勝4敗(UFC6勝4敗)[3R 2分27秒 TKO] ※グラウンドエルボー×ジャレッド・ゴードン(米国)21勝8敗(UFC9勝7敗)  ライト級。Taplogyランキングでは96人中ガルシア30位、ゴードン18位。  メキシコのガルシアは31歳。UFC5勝4敗(1一本勝ち)。キャリア17勝4敗(1KO・8一本勝ち)。テイクダウン主体のグラップラーで、17勝でKO勝ちが1試合しかないが、UFCで戦ううちに打撃技術が向上してきており、打撃でも勝負できるようになっている。メキシカンの両親を持つがカリフォルニア育ちで、前戦は3月のメキシコ大会。自身初となるメキシコでの試合で、UFC最年長ファイターのヴィンス・ピシェルに判定勝ち。ピシェルは翌月引退を表明している。  ゴードンは37歳。UFC9勝6敗1NC(3KO勝ち)。キャリア21勝7敗(8KO、2一本勝ち)。ボクシング・レスリングがバックボーン。現ランカーのパディ・ピンブレット相手に優勢だったが判定負けし物議を醸したことがある。2017年のUFCデビュー戦でKO勝ちして以来、ずっと判定での勝ちが続いていたが、2023年にマーク・マドセンから1Rで6年ぶりのKO勝ち。ナスラット・ハクパラスト戦での僅差スプリット判定負けの試合を挟んで、今年5月には元ランカーのチアゴ・モイゼスを1RでKO。ストライカーとしての能力が上がってきている。  オッズはガルシア3.05倍、ゴードン1.40倍。  1R、両者オーソドックス。お互いガードを固めてパンチを放っていく。両者とも組みや蹴りを見せずにパンチのみで攻めていたが、ガルシアが初めてカーフキックを放つと足が流れる。またカーフキック。そこにパンチを合わせるゴードン。ゴードンが右から左、アッパーとコンビネーションを打ち込んだ。ヒットしガルシア後退。詰めるゴードンにタックルに入ったガルシア。テイクダウンしたが、ゴードンがすぐに立ち上がると小手投げで凌ぐ。離れたガルシア。1R終了。  2R、パンチの間合いで両者足を止めて打ち合い。ゴードンの右が入り一瞬動きが止まったガルシア。ゴードンタックルに入るが、ガルシアはギロチンに抱えて引き込んだ。そのままマウントになり絞める。ギロチンが外れるがなおもマウント。ガードに戻したゴードン。ケージ際まで移動して立ち上がると、ガルシアのテイクダウンを小手で巻いて凌いだ。また足を止めてのパンチの打ち合い。右フック、アッパーとヒットしゴードンが打ち勝つ。ガルシアの右がヒットするが、ゴードンが打ち返すとまた下がる。残り1分。ゴードンの前蹴りにガルシアは関節蹴りを返す。ガルシアのヒジで額をカットしているゴードンだが前に出て行く。ガルシアがタックルでテイクダウンしたところで2R終了のホーン。  3R、開始と同時に両者中央で足を止めての打ち合い。タックルに入るゴードンを受け止めてヒジを入れたガルシア。ガルシアの右が入り下がったゴードン。さらに右を入れたガルシア。ゴードンはタックルのフェイントを見せながら右オーバーハンドを打ち込む。ガルシアも右オーバーハンドを返した。左ボディ。ゴードンが出るところにガルシアの右フックが入りダウン!  ガルシア鉄槌連打! バックに回ってリアネイキドチョーク。ゴードンはマットに背中をつけて外したが、なおも上を取っているガルシアがヒジを打ち込む。レフェリーストップ!  3R2分27秒、ガルシアTKO勝ち。自身2度目、UFCでは初となるKOでの勝利。 [nextpage] ▼ミドル級 5分3R〇ケルヴィン・ガステラム(米国)20勝10敗(UFC14勝10敗)※体重超過[判定3-0] 30-27, 29-28×2×ダスティン・ストルツフス(米国)16勝8敗(UFC3勝7敗)※ガステラムは規定体重をオーバー。試合は予定通り行われるものの、対戦相手のストルツフスに報奨金の35%を支払う  ミドル級戦だったがガステラムが5ポンドオーバーしキャッチウェイトに。Taplogyランキングでは70人中ガステラム35位、ストルツフス27位。  メキシコ系アメリカ人のガステラムは33歳。UFC13勝10敗1NC(3KO、2一本勝ち)。キャリア19勝10敗(5KO、5一本勝ち)。2013年に史上最年少でTUF優勝。しかし体重超過を繰り返したことでミドルに転向した。2019年、当時の王者イスラエル・アデサニヤのタイトルに挑戦した試合以降は3勝7敗。現在はランキングからも外れている。戦績が振るわないため、一度ウェルターに戻そうとしたこともあったが、やはり計量に失敗し、またミドルに戻している。しかし今回はミドルでも5ポンドもオーバー。明らかに体が絞れていない。前戦はジョー・パイファーとの新旧プロスペクト対決で、1Rに2度ダウンを奪われて完敗。  ドイツ系アメリカ人のストルツフスは33歳。UFC3勝6敗(1KO、1一本勝ち)。キャリア16勝7敗(3KO、6一本勝ち)。バックボーンはレスリング、ルタ・リーブリ、柔術。得意技はギロチン。ローカル時代にはツイスターによる一本勝ちもある。こちらはDWCSでジョー・パイファーと対戦しており、ストルツフスが投げでテイクダウンした際に、パイファーがマットに手をついてしまいヒジを脱臼してTKO勝ちしている。UFCデビューからは3連敗していたが、そこから勝ち負けを交互に繰り返して3勝3敗。  オッズはガステラム1.43倍、ストルツフス2.90倍。体重超過を受けて変動したが、それでもなおガステラムがフェイバリット。  1R、サウスポーのガステラムにストルツフスはオーソドックス。距離を詰めたガステラム。圧されてケージまで後退するストルツフス。ガステラムが左フックをヒット。左ボディ。ストルツフスはケージを背負う。ミドル、インローから前に出て組み付いたストルツフス。ヒザを入れて離れ際に右を打ち込んだ。また詰めるガステラム。ストルツフスは右オーバーハンド。詰めたガステラムが回転の早いパンチを打ち込む。ボディ・顔面と打ち分けている。  ストルツフスの右オーバーハンドは空振り。逆にガステラムが左オーバーハンドをヒット。ワンツーを入れたが、ストルツフスの右ミドルをもらってバランスを崩す。詰めて四つに組んだストルツフス。ケージに押し込んでヒザを入れる。ストルツフスはダブルレッグに切り替えてテイクダウン。座った体勢でスイッチで凌ぐガステラムだが、ストルツフスがギロチンを狙う。さらにバックに移行してチョーク。股下からすり抜けて立ったガステラム。1R終了。  2R、パンチで出たガステラム。左がストルツフスの顔面を捕らえる。ケージまで下がったストルツフスが右を出すが、そこに左を合わせてヒット。ストルツフスタックルに入るが切ったガステラム。右を打ち込むストルツフスだがガステラムの左が顔面にヒットしぐらついた。左ボディを入れるガステラム。また左オーバーハンドを打ち込む。ストルツフスのタックルは切った。右ミドルを入れるストルツフス。ワンツーを入れるガステラム。左がヒットしストルツフスダウン!追撃に来たガステラムにタックルに入るストルツフス。ガステラムはギロチンを狙ったが下になり外れた。体を起こしたガステラムに逆にギロチンを仕掛けたストルツフス。亀のガステラムにダースチョークを狙ったが、残り10秒の拍子木が鳴ると放して左右のパウンドをバックから入れる。2R終了。  3R、ガステラムがまた詰める。ケージを背負うストルツフス。左ボディ。ストルツフスのタックルはスプロールして切った。また詰めていく。ジャブから左ボディ。右ボディに右ストレートを返すストルツフス。ストルツフス右ミドル。またタックルに入ったが、ガステラムはがぶって切る。バックに回ろうとしたのを防いで立つストルツフス。ガステラムがパンチを打ち込むが、ストルツフスの右もヒット。左オーバーハンド、左ボディを打ち込む。ストルツフスはスタミナ切れで足が止まっている。右ミドルをヒットさせて出たストルツフスだが、ガステラムのパンチに追撃を阻まれる。残り時間がないが手が出ないストルツフス。ガステラムがハイを空振りするとそのまま回転してバックブロー。タイムアップ。  30-27、29-28×2の3-0でガステラム勝利。 [nextpage] ▼ライト級 5分3R〇アレクサンダー・ヘルナンデス(米国)18勝8敗(UFC10勝7敗)※UFC4連勝[2R3分46秒 TKO]×ディエゴ・フェレイラ(ブラジル)19勝7敗(UFC10勝7敗)   ライト級。Taplogyランキングでは96人中ヘルナンデス20位、フェヘイラ24位。両者ともに地元テキサス在住。  ヘルナンデスは32歳。UFC9勝7敗(4KO勝ち)。キャリア17勝8敗(7KO・2一本勝ち)。レスリングがバックボーンのストライカー。UFCデビュー戦でいきなりベニール・ダリウシュに1RKO勝ちしたことで、UFCデビュー直後からランカークラスとの対戦が続いたものの、結果を残せず、一時はフェザーに落とすなど迷走。再びライトに戻してからは、TUF31準優勝ハバード、TUF31優勝のホロボーに連勝。先月のUFC319では、ライト級で5連勝中のTaplogyランキング20位チェイス・フーパーと対戦し、タックルを切ってフーパー得意の寝技に持ち込ませないまま、パンチを打ち込み1RKO勝ち。3連勝としている。  ブラジルのフェヘイラは40歳。UFC10勝6敗(5KO、2一本勝ち)。キャリア19勝6敗(5KO、7一本勝ち)。ライト級ではジム・ミラーに続く2番目の年長。バックボーンの柔術ではIBJJFのノーギ世界選手権で準優勝の実績がある。もともと柔術家として成り上がるために23歳で渡米したが、その後MMAに転向した。UFCで6連勝してランキング入りしていたことがあるが、こちらもランカー相手には安定して勝つことが出来ず、ランキングに定着することはできなかった。その後はマイケル・ジョンソンとマテウス・レベツキにKO勝ち。1月の前戦はUFC10勝1敗1分のグラント・ドーソンに組みでポジションを取られる展開で判定負けしている。  最近テキサス州ダラスに家を購入してお金が必要だったフェヘイラは、8月のUFC319でキング・グリーン戦が組まれていたが、グリーンが欠場し試合が消滅。ランキング手前の実力者となると、通常はすぐには試合が決まらないところだったが、同日に1RKO勝ちしたヘルナンデスが一ヶ月のインターバルでの連戦に臨む。  オッズはヘルナンデス1.91倍、フェヘイラ1.91倍。  1R、オーソのフェルナンデスにサウスポーのフェヘイラ。両者さかんにスイッチを繰り返す。ロー、関節蹴りで牽制しながら距離を詰めるフェヘイラ。右を打ち込んだヘルナンデス。フェヘイラは右ミドル。ステップするヘルナンデスを追うフェヘイラだが、パンチが空を切る。ヘルナンデスが飛び込んでパンチを打ち込み離れヒット&アウェイ。ヘルナンデス左ハイ。ステップインしてジャブをヒット。ステップするヘルナンデスを捕まえられないフェヘイラ。ヘルナンデスが時折飛び込んでパンチをヒットさせる。1R終了。  2R、蹴りを放つフェヘイラ。飛び込んできたヘルナンデスに右フックを打ち込む。またステップで距離を取りフェヘイラの打撃をかわすヘルナンデス。ミドルをヒットさせたフェヘイラ。飛び込もうとしたヘルナンデスにジャブをヒット。しかし飛び込みにカウンターの右フックが入りフェヘイラ後方にダウン!すかさずパウンド連打! 顔面に連続で入り意識が飛んだフェヘイラ。KO!  2R3分46秒、TKOでヘルナンデス勝利。インタビューでは「サンアントニオで戦えるのはすごいことだよね。自分の打撃には自信があったし、必ず倒せると思っていた。今年もう1試合、俺の試合が見たいか? トップ15、マイケル・チャンドラーと戦いたい」とコメントしたヘルナンデス。これで4連勝。 [nextpage] ▼バンタム級 5分3R〇サンティアゴ・ルナ(メキシコ)7勝0敗(UFC1勝0敗)[1R 2分48秒 TKO]×クアン・リー(ベトナム)9勝3敗(UFC1勝3敗)  バンタム級。Taplogyのランキングでは、デビュー戦のルナは規定によりランク外、リーは79人中58位。  当初はダヴィッド・マルティネスとクアン・リーの対戦が組まれていたが、セミでロサスJr.が欠場したことにより、マルティネスがセミでロブ・フォントと対戦することに。わずか5日前に、リーの対戦相手としてルナがUFCと契約して出場する。  メキシコのルナは21歳。UFCデビュー戦。キャリア6勝0敗(2KO、4一本勝ち)。バックボーンはレスリング・ボクシング・柔術。2年前に18歳でプロデビュー。スタンドではヒジ・パンチを武器に戦い、組んでテイクダウンすると柔術の極めを狙う展開で全フィニッシュしているが、ローカルイベントでもメイン・セミクラスでは試合を組まれたことがなく、まだトップクラス相手にどこまでできるかは未知数。  ベトナム出身・アメリカ在住のリーは33歳。UFC1勝2敗(1一本勝ち)。キャリア9勝2敗(2KO・4一本勝ち)。キックのバックボーンがあるがトータルに戦えるウェルラウンダー。昨年8月、DWCSへの出場が決まっていたが、UFC本戦の欠場選手の代役としていきなり本戦デビュー。初戦でいきなり元ランカーでUFC屈指のカーフキッカー・グティエレスと対戦することになり、カーフを効かされ判定負けしたが健闘。2戦目は上海大会でRTU準優勝のシャオ・ロンと対戦し3RKO負け。今年5月の前戦は、UFC2勝1敗のガストン・ボラニョスとの対戦で、リーがタックルで組んでいく展開から、2Rにバックマウントを奪ってのチョークで一本勝ち。ベトナム系アメリカ人ということではカン・リーやナム・ファンなどのUFCファイターがいるが、ベトナム出身選手としてはこれがUFCでの初勝利だった。  オッズはルナ1.74倍、リー2.14倍。  1R、両者オーソドックス。間合いを詰めるルナだが、リーの左フックが入りダウン。すぐに立ったがリーが詰めていく。左右のパンチを打ち込む。ルナもパンチで出るが右がヒット。ルナタックルへ。四つでクラッチしてテイクダウンを寝合うが、ケージでこらえたリーが差し返して入れ替える。  さらに入れ替えて離れたルナ。リーがワンツーをヒット。ルナも詰めてパンチを入れる。カーフキック。ルナの左が入りリーダウン!ルナは立ち上がったリーをケージに張り付けにして左右のパンチの連打。左右のフックが入りリーまたダウン!鉄槌を入れたところでレフェリーストップ!  1R2分48秒、KOでルナがUFCデビュー戦勝利。  勝ったルナは「試合前のインタビューで1RでKOすると宣言していた。自信はあったし調子は良かった。メキシコ人らしい試合だったでしょ?自分の拳にパワーがあることはわかっているし、打撃がスムーズに行けば倒せると思っていた。ノーチェUFCで戦えることは本当に嬉しい。メキシコ人とアメリカ人、両方のファンの前で戦えて光栄だ」とコメントした。 [nextpage] 【プレリム】 ▼ミドル級 5分3R〇ドゥシュコ・トドロビッチ(セルビア)13勝6敗(UFC4勝6敗)[1R4分21秒 リアネイキドチョーク]×ホセ・アニエル・メリナ(ボリビア)11勝6敗(UFC0勝3敗)  ミドル級。Taplogyランキングでは70人中メリナ70位(最下位)、トドロヴィッチ53位。第4試合に出場したザカリー・リースに負けたている者同士。  南米ボリビアのメリナは34歳。UFC0勝2敗。キャリア11勝5敗(8KO、2一本勝ち)。DWCSではマゴメド・ガジヤスロフに一方的に負けたが、打たれてもリカバリーしてくる姿勢が評価されUFC契約。初戦はザカリー・リースにいいところなく判定負け。2戦目は3月のメキシコ大会で、DWCSで内藤由良をKOしたアテバ・グーティエと対戦し、パンチを貰って1RKO負け。ここまでオクタゴンで勝ちがなく、いいところも見せられていない。トレーナーを付けずに自己流でトレーニングしているとのこと。  セルビアのトドロヴィッチは31歳。UFC3勝6敗(3KO勝ち)。キャリア12勝6敗(8KO、3一本勝ち)。現在3連敗中で3年間勝ち星がない。打撃・組みともに引き出しが多く、足関も積極的に狙っていくが、マンスール・アブドゥル・マリク戦では足関を狙ったところでパウンド連打を打ち込まれKO負けしている。2018年にはTHE OUTSIDERに出場したこともある(高橋義生との対戦で1RKO勝ち)。  オッズはメリナ3.70倍、トドロヴィッチ1.29倍。  1R、両者オーソドックス。詰めてジャブを入れるトドロヴィッチ。圧されるように下がってケージを背負うメリナ。組んで押し込むトドロヴィッチ。入れ替えたメリナだが、トドロヴィッチが離れ際にヒジを入れる。メリナがパンチを出したが、両脇を差されてケージに押し込まれる。ケージでこらえるメリナ。トドロヴィッチ離れた。ワンツーを出すメリナ。右オーバーハンドをヒットさせ組み付いたトドロヴィッチ。ケージに押し込みながら細かいパンチを入れる。ボディにヒザを入れるとシングルレッグでテイクダウン。背中を向けて立ちに行くメリナ。また足を掛けて崩す両足をフックしてバックマウントに。リアネイキドチョーク。メリナタップ。 1R4分21秒、リアネイキドチョークでトドロヴィッチ勝利。連敗を3で止めた。 [nextpage] ▼ライト級 5分3R〇ジョアキン・シウヴァ(ブラジル)14勝5敗(UFC7勝5敗)[判定2-1] ※29-28×2, 28-29×クラウディオ・プエレス(ペルー)12勝5敗(UFC5勝4敗)  ライト級。Taplogyランキングでは96人中プエレス47位、シウヴァ46位。  ペルーのプエレスは29歳。UFC5勝3敗。キャリア12勝4敗(2KO、7一本勝ち)。ムエタイトルタ・リーブリがバックボーンで、今成ロールからの足関を積極的に狙っていき、UFCで最多となる3度の膝十字での勝利がある。2016年に行われたメキシコ vs. 中南米のTUFラテンアメリカ3で準優勝しUFCと契約。UFCデビューから5連勝し、2022年にランカーのダン・フッカーと対戦したが、今成ロールから膝十字を狙う場面もあったものの、その後はタックルを切られて三日月蹴りを打ち込まれてKO負け。1年3ヶ月のブランク後、昨年2月のメキシコ大会でファレス・ジアムと対戦。ジアムの打撃とプエレスの組みで接戦となったがスプリット判定負け。そこから1年半のブランク明けとなり、前回の勝利から3年5ヶ月が経過している。  ブラジルのシウヴァは36歳。UFC6勝5敗(3KO勝ち)。キャリア13勝5敗(7KO、3一本勝ち)。ムエタイ・柔術がバックボーンで、パンチで勝負をするスタイル。現在はATT所属。2015年のTUFブラジル4に出場してUFCと契約してからちょうど10年となるが、年2試合したのが2度だけという試合間隔のため、まだ11戦しかしていない。3月のメキシコ大会でハファ・ガルシア戦が組まれていたが欠場しており、1年4ヶ月ぶりの試合。  オッズはプエレス1.77倍、シウヴァ2.10倍。  1R、サウスポーのプエレスにシウヴァはオーソドックス。左右のパンチで出るシウヴァ。プエレス飛び込んでシングルレッグに。抱えあげてテイクダウン。ハーフで押さえ込んだ。パウンドを入れるプエレスに対し、ガードに戻したシウヴァ。しかし下からの仕掛けはない。立ちに行く動きもなく、下から抱えてディフェンスするのみ。パウンドを強く入れてきたプエレス。下から足に絡んだシウバだが、バックに回ったプエレス。シウヴァが立ち上がるがプエレスのスタンドバックに。ケージに体を預けてテイクダウンをこらえるシウヴァ。残り時間わずかで抱え上げてテイクダウンしたプエレスだが、シウヴァはすぐに立ち上がる。1R終了。  2R、すぐに詰めたシウヴァが三日月蹴り。しかしプエレスがタックルに入りテイクダウン。サイドについている。ケージ際まで移動したシウヴァ。立ち上がるとプエレスは離れた。また詰めていくシウヴァ。三日月蹴り、左右のボディフックを打ち込む。プエレス左ハイ。シウヴァが前蹴り・インローを入れると下がるプエレス。シウヴァ右ハイ。ブロックし上がら詰めるシウヴァ。タックルに入るプエレスだが今度は切ったシウヴァ。ケージまで詰めたシウヴァが右ボディ。ケージを背負ったプエレスのみぞおちに前蹴りを入れたシウヴァ。プエレスダメージをごまかすようにタックルに入るが切られた。すぐに立ち上がれないプエレス。スタミナも消耗しているか。プエレスがシングルレッグでケージまで押し込むが、残りわずかでシウヴァギロチンで引き込んだ。しかし2R終了。  3R、間合いを詰めたシウヴァにプエレスがタックル。テイクダウン。シウヴァすぐに背中を向けて立ちに行く。スタンドバックの体勢からクラッチを切ろうとするシウヴァ。離してパンチを入れたプエレス。またタックルに入るとボディロックからまたスタンドバックに回る。またたクラッチを切りに行くシウヴァ。抱え上げてテイクダウンしようとするプエレスだが、すぐに立ったシウヴァが正対して引き剥がした。下がるプエレス。追ってきたシウヴァにワンツーを入れる。シウヴァは飛びヒザを見せる。  プエレスの左が入りぐらついたシウヴァ。プエレスがハイキックを放ったがスリップダウン。すぐに起き上がりタックルに入る。こらえるシウヴァ。残り1分。またギロチンに抱えるシウヴァ。そのままがぶりながらヒザを頭部に入れる。パンチの強打で出るシウヴァ。プエレスのタックルは切る。シウヴァの左右のフックがヒットすると、プエレスは自らしゃがみ込むようにダウン。パウンドを入れるシウヴァに膝十字を狙ったプエレスだが、シウヴァは足を引き抜いて離れた。タイムアップ。  29-28シウヴァ、29-28プエレス、29-28シウヴァ。スプリットでシウヴァ勝利。  序盤はテイクダウンでリードしていたプエレスだが、消耗した後半に逆転を許し、これで3連敗。 [nextpage] ▼女子ストロー級 5分3R〇タティアナ・スアレス(米国)11勝1敗(UFC8勝1敗)[判定3-0] ※29-28×3×アマンダ・レモス(ブラジル)15勝5敗(UFC9勝5敗)  女子ストロー級。スアレス2位、レモス4位。トップランカー対決だがプレリム扱い。  女子ストロー級王者ジャン・ウェイリーがフライ級王者シェフチェンコと対戦するためにタイトルを返上。空位の王座は来月のアブダビ大会で1位ジャンジロバ vs. 5位ダーンで争われる。この試合は次のタイトル挑戦者を決める戦いになる可能性が高い。  メキシコ系アメリカ人のスアレスは34歳。UFC7勝1敗(1KO、4一本勝ち)。キャリア10勝1敗(2KO、5一本勝ち)。2016年のTUF23ウィナー。レスリングで世界選手権3位の実績があり、タックルからのテイクダウンで攻めるスタイル。膝の負傷があり、2019年から23年まで長期欠場していたが、復帰後も2試合連続で一本勝ちし、今年2月にウェイリーのタイトルに挑戦した。しかし、1Rこそテイクダウンを奪い上から攻めるも、2R以降はタックルをすべて切られ、打撃で削られ消耗した終盤には逆にテイクダウンを許すなど、王者の異次元の強さの前に完敗し、キャリア初黒星。しかしその天敵ウェイリーがいなくなったことで、タイトル獲得への最大の障壁が取り除かれたことになる。  ブラジルのレモスは38歳。UFC9勝4敗(3KO、2一本勝ち)。キャリア15勝4敗1分(8KO、3一本勝ち)。UFC女子ストロー級で最多となる6度のノックダウンを誇る強打のストライカー。2年前にウェイリーのタイトルに挑戦したが、テイクダウンされるとグラウンドでの力の差があり、一方的な展開で判定負け。ダーンには僅差判定勝ちしたが、ジャンジロバには組まれて寝技に持ち込まれると、バックからのチョークから腕十字に切り替えられ一本負け。前戦は4連勝中の最年少ヤスミン・ルシンドの挑戦を受ける試合だったが、レモスがテイクダウンして上を取ると、そこからの攻撃は少なかったものの、ルシンドも下から何をするわけでもなく、前半2Rを押さえ込みで固めて判定勝ちした。  オッズはスアレス1.22倍、レモス4.50倍。ランキングは2位と4位だが、相性もあってか大きなオッズ差に。  1R、サウスポーのスアレスにレモスはオーソドックス。前蹴り、ローで牽制するスアレス。じわじわと間合いを詰めてケージまで下がったレモスにスアレスがタックル。シングルレッグに切り替えた。引き剥がして離れようとしたレモスを追って脇を差したが、レモスは右腕を小手に巻いて凌ぐ。が、スアレスのヒザがローブローとなりタイムストップ。再開。レモスが左ハイ、インローを入れる。左ミドル。右ローをキャッチしたスアレスがテイクダウン。レモスはすぐ立ち上がるが、スアレスは放さずケージに押し込むと、シングルレッグからダブルレッグに切り替えてテイクダウン成功。ガードのレモスに密着したままパウンドを入れるスアレス。ハーフにして殴る。1R終了。  2R、ローの蹴り合い。インローを入れたレモスに首を抱えてケージに押し込んだスアレス。シングルレッグでテイクダウン。倒され際にスクランブルで上を取ろうとしたレモスだが、スアレスがバックを取る。立ったレモスだがスアレスがバッククリンチしてヒザを入れていく。ダブルレッグでリフトしたスアレスがテイクダウンに成功。レモスは下からフックスイープを狙うが、首をギロチンに抱えたスアレス。首に巻かれた腕を両手で掴み外して立つレモスだが、スアレスは離れずにケージに押し込んでいく。押し込みながらヒザを入れる。レモスがニンジャチョークに捕らえると、そのまま飛びついて両足でボディシザースしながら絞める。スアレスはケージに押し込みながら引き込ませないようにこらえた。その体勢のまま2R終了。  3R、詰めてきたレモス。インロー。右を打ち込む。スアレスがダブルレッグで飛び込むが、スプロールで切るレモス。スアレスはそのままケージに押し込むとボディにヒザを打ち込んでいく。身動きが取れないまま時間が過ぎていくレモス。またダブルレッグに切り替えたスアレス。肩の上まで担ぎ上げたスアレスがテイクダウン。しかし倒されたレモスが起き上がって上を取ろうとする。スアレスも立ち上がると再びケージに押し込む。残り1分。レモスがアッパーから右のヒジを入れて引き剥がした。詰めるレモス。ワンツー。強烈なパンチで出る。スアレスがタックルに入るが切られると引き込んだ。逆転を狙いパウンドを入れるレモスだが、ニーシールドで距離を作り凌ぐスアレス。タイムアップ。  判定三者29-28でスアレス勝利。終盤攻め込まれたが、前半のリードで逃げ切った。 [nextpage] ▼フライ級 5分3R〇ヘスス・アギラー(メキシコ)12勝3敗(UFC4勝2敗)[判定3-0] ※30-27,  29-28, 29-28×ルイス・グルレー(米国)10勝2敗(UFC0勝2敗)  フライ級。Taplogyランキングでは47人中アギラー27位、グルレ45位。  メキシコのアギラーは29歳。UFC3勝2敗(1KO、1一本勝ち)。キャリア11勝3敗(1KO、7一本勝ち)。7一本勝ちのうちギロチンでの勝利が5試合ある。UFCデビュー戦で平良と対戦し、得意のギロチンを仕掛けるも、防がれて三角十字で一本負け。そこから3連勝したが、今年2月の前戦では、現ランカーのチャールズ・ジョンソンに勝ったことのあるハファエル・エステバムと対戦。タックルに何度もギロチンを合わせるものの、すべて外されて下になったのが響いて判定負けし、連勝がストップしている。  グルレーは31歳。UFC0勝1敗。キャリア10勝1敗(5KO、1一本勝ち)。レスリングがバックボーンで、D-2で全国ランキング1位。コロラド在住で、フライ級2位ブランドン・ロイバルと同じファクトリーX所属。急遽出場が決まった昨年のDWCSでは、D-1レスラーのニック・ピッチニーニにテイクダウンを奪われてもスクランブルで逃れる展開で判定勝ちし、UFCとの契約を決めた。今年4月のデビュー戦では3連敗中のオデー・オズボーンと対戦したが、1Rは四つからフロントスープレックスで投げるなどレスリングで優勢に試合を進めたものの、2Rに左をもらってKO負けした。  オッズはアギラー2.80倍、グルレー1.46倍。UFC未勝利のグルレーだが、オズボーン戦もフィニッシュの左ストレートを被弾するまではリードしていたのが評価されたか、UFC5戦で勝ち越しているアギラー相手にフェイバリット。  1R、両者オーソドックス。アギラーが左右のフックを振り回して出る。さらにアッパーからハイキック、カーフキックと積極的に打撃を出していく。左右のパンチで出たアギラーが首相撲に捕らえるとヒザを連打。離れる。また大振りのフックで飛び込んで首相撲に捕らえてヒザを入れたアギラー。アギラーのカーフキックで足が流れたグルレー。またカーフキックを入れたアギラーに対しグルレーが左右のパンチで反撃。ブロックしたアギラー。詰めたところでタックルに入りテイクダウン。バックを狙うが、グルレーが引き剥がして立った。前蹴り、ジャブで出ていくグルレー。アギラーのタックルを切る。左ハイをかわされたアギラーがそのまま回転してバックスピンキックをヒット。1R終了。  アギラーが打撃で先手を取った1R。  2R、ガードを固めて出てくるグルレーに対し、アギラーは右オーバーハンドから首相撲に捕らえてヒザを入れる。またカーフキック。足が流れるグルレー。グルレーもカーフキックを返す。アギラーはインローから左ハイ。手数で上回る。残り1分でタックルに。グルレーがこらえるとスタンドバックに回る。クラッチを切って離れたグルレー。距離を詰めるグルレーに対し、打撃の手数を出していくアギラー。2R終了。  3R、積極的に打撃を出していくアギラー。ジャブが入りグルレー効いた。間合いを詰めたアギラーに対しグルレーがシングルレッグを仕掛けると、アギラー得意のギロチンへ。引き込んで絞めようとしたが、スッポ抜けて下になる。グルレーがパウンドを連打すると、背中を向けて立ち上がり離れるアギラー。フィニッシュが必要な状況のグルレーはギロチンを警戒して出していなかったタックルも仕掛けていく。ワンツー。シングルレッグを見せてからパンチを入れるグルレー。アギラーの首相撲を右フックで引き剥がした。パンチをまとめてくるアギラーに打ち返していくグルレーだが、残り30秒。残りわずかでダブルレッグからドライブしてバックに回ったアギラーに対し、引き剥がしてのバックヒジを放ったグルレー。タイムアップ。  判定3-0(30-27、29-28、29-28)でアギラーが判定勝ち。オッズでアンダードッグの評価を覆した。 [nextpage] ▼ミドル級 5分3R─ザカリー・リース(米国)9勝2敗1NC(UFC3勝2敗1NC)[1R 0分51秒 ノーコンテスト]─セドリクエス・ドゥマス(米国)10勝3敗1NC(UFC3勝3敗1NC)  ミドル級。Taplogyランキングでは70人中リース48位、ドゥマス54位。  地元テキサスのリースは31歳。UFC3勝2敗(1KO勝ち)。キャリア9勝2敗(5KO、2一本勝ち)。195cmの長身でリーチも195cm。長いリーチからの打撃が武器。ガードからの腕十字も得意で、DWCSではスリップで下になったところから腕十字を極めて一本勝ち。が、コーディ・ブランデージには腕十字を仕掛けたところでスラムで叩きつけられKO負け。アザマト・ベコエフにもガードから腕十字を仕掛けようとしたものの、パウンドを効かされてKO負けしている。  ドゥマスは30歳。UFC3勝3敗(全判定勝ち)。キャリア10勝3敗(4KO、2一本勝ち)。レスリング・キック・柔術がバックボーン。リーチはリースを上回る207cmで、パンチで攻めるストライカー。一方で、組んでからのテイクダウンでも攻められる。前戦はファイティングナーズに移籍したミハル・オレクシェイチュクとの対戦で、左でダウンを喫したところにパウンドラッシュをもらってKO負け。  1R、サウスポーのリースにドゥマスはオーソドックス。ガードを下げてリラックスした構えでステップを踏みながら打撃を出していくドゥマス。リースがインローを放つがローブローに。タイムストップ。なかなか立ち上がれず苦しんでいるドゥマス。ドクターが入るが、3分が経過しても立ち上がれない。続行不能でレフェリーが試合終了を宣言した。  1R0分51秒、偶発的な反則によりノーコンテストの裁定が下った。 [nextpage] ▼フライ級 5分3R〇アルデン・コリア(米国)11勝3敗(UF1勝0敗)[3R 0分43秒 TKO]×アレサンドロ・コスタ(ブラジル)14勝5敗(UFC2勝3敗)  フライ級。Taplogyランキングでは47人中コスタ32位。コリアはデビュー戦のためランク外。  ブラジルのコスタは29歳。UFC2勝2敗(2KO勝ち)。キャリア14勝4敗(5KO、6一本勝ち)。メインに登場するディエゴ・ロペスのスパーリングパートナーで、ロペスと同じメキシコ在住ブラジル人。柔術・ボクシングが武器で、勝った2試合ではいずれもカーフキックを効かせてからのパウンドでのKO勝ち。負けた2試合はいずれもランカーのアルバジとエルセグで、アルバジにはパンチでダウンを奪われてKO負けしたが、エルセグ戦は僅差だった。昨年9月に組まれていた試合を肩の負傷で欠場しており、今回が1年4ヶ月ぶりの試合。  当初はメキシコのエドガー・チャイレスと対戦予定だったが、チャイレスが足の負傷で欠場。試合までは一ヶ月以上あったが、コリアがUFCと新規契約し、出場のチャンスを掴んだ。  地元テキサス出身・メキシコ系アメリカ人のコリアは27歳。UFCデビュー戦。キャリア10勝3敗(4KO、4一本勝ち)。4oz. ファイトクラブ所属で、ランキング1位ジョシュア・ヴァンのスパーリングパートナー。今年1月、Fury FCでフライ級王座に挑戦し1RでKO勝ちしたものの、ニック・ディアスに憧れて吸っていたマリファナがドラッグテストに引っかかりノーコンテストとなった。今年のDWCSに向けてトレーニングキャンプを張っていたところでUFCから直接契約の連絡を受けている。  1R、両者オーソドックスだが、コリアはスイッチしてサウスポーに。右のジャブを入れるとオーソにスイッチ。得意のカーフキックを放ったコスタだが、コリアはスイッチで足を引いてかわす。コスタが左右のフックをヒット。コリアもパンチを打ち込むが、腕でブロックするコスタ。カーフキックから左右のフックを放つ。コリアの飛び込んでのアッパーに対し左右のフックを返すコスタ。コスタがインローから右オーバーハンド。コリアもジャブを返す。残り20秒でタックルに入ったコスタ。シングルレッグから軸足を刈ってテイクダウンを狙ったがこらえて離れるコリア。打撃戦で大きな差がないまま1Rが終了。  2R、間合いを詰めたコスタに組み付いて両脇を差したコリア。コスタが引き込むように下に。ガードのコスタにヒジを打ち込むコリア。ガードから腕十字を狙うコスタ。ディフェンスすると今度は足を取る。足関を狙いながら立ったが、コリアがスタンドバックに。コスタスクランブルで前転して逆にバックを取り返した。ジャーマンで投げたコスタがテイクダウンするとバックに回り四の字ロック。フェイスクランクを狙うコスタだが外れた。足のロックを解除したコリアが反転して上を取ったところで残り1分。左右のヒジを落とすコリア。パウンド。顔面にヒジを入れるとコスタが足で距離を取る。しかしコリアはガードに飛び込んでヒジを入れるとハーフから肩パンチを入れた。2R終了。  ラウンド終了後、コスタが左足の小指を気にしている。痛めたか? ドクターチェックが入らず3R開始。  3R、しかしステップが踏めないコスタ。ケージまで下がる。コリアが左右のパンチを打ち込むとタックルに入るが切られる。立ったところでコリアがパンチのラッシュ。しゃがみ込むように倒れるコスタを見てレフェリーが試合を止めた。  3R0分43秒、TKOでコリアがUFCデビュー戦勝利。  コリアは「最高だ。自分はここにふさわしい。力を持っていると信じている。うまく打撃がつながるように予想していたが、その通りになった」とインタビューに答えた。 [nextpage] ▼女子バンタム級 5分3R〇モンツェ・レンドン(メキシコ)7勝1敗(UFC2勝1敗)[判定2-1] ※29-28, 28-29, 30-27レンドン×アリス・ペレイラ(ブラジル)6勝1敗(UFC0勝1敗)  女子バンタム級。Taplogyランキングでは28人中レンドン27位、ペレイラはデビュー戦でランク外。  メキシコのレンドンは36歳。UFC1勝1敗(1判定勝ち)。キャリア6勝1敗(すべて判定決着)。相手の19歳ペレイラに対し、レンドンは格闘技(柔術)を始めたのが20歳、MMAデビューが31歳という遅咲きの選手。組みの強さと、スタンドで右を当てていくのが武器。初戦はカーフを蹴られて効かされたが、蹴り足キャッチでテイクダウンする展開で判定勝ち。昨年3月の前戦はUFCデビューとなるストライカーのダリア・ジェレズニャコバとの対戦で、テイクダウンを狙うレンドンとこらえるジェレズニャコバで接戦となったが判定負け。昨年11月にも試合が組まれていたが欠場し、今回は1年半ぶりの試合。  ブラジルのペレイラは19歳。UFCデビュー戦。キャリア5勝0敗(3KO、1一本勝ち)。現契約選手唯一の10代ファイターで、もちろん最年少。DWCSを経ず、昨年12月にUFCとの契約が決まった。それからデビューまで間が開いたが、19歳8カ月24日でのUFCデビューは女子ファイター最年少記録となる(これまでの最年少はジョン・チャンミ)。しかし、ローカル時代のここまでの相手はキャリアが浅いか国際的なレベルに達していない選手がほとんど。打撃は荒く、攻撃力は高いものの、ディフェンスのレベルは不明。UFCで戦える実力があるかどうかは見てみないとわからない。  1R、両者オーソドックス。レンドンが間合いを詰めるが、ペレイラはサイドステップで距離を取る。追ってくるレンドンにアッパーを見せるペレイラ。タックルに入ろうとするレンドンだが、ペレイラがアッパーを合わせて離れる。なおも追っていくレンドン。ペレイラは遠い間合いからワンツーを打ち込む。タックルに入ったレンドンだが、ペレイラが両脇を差して受け止めると引き剥がした。右ボディから左を打ち込むペレイラ。またタックルに入るレンドン。ペレイラは受け止めてヒザを入れると離れる。レンドンの追い足が止まったところで左右のパンチ・前蹴りを入れるペレイラ。残り1分。レンドンがパンチを打ち込みながら詰めてケージを背負わせる。シングルレッグに入ったレンドン。ケージを背負ってこらえるペレイラ。離れて左右のパンチを打ち込んだペレイラ。さらに飛びヒザを放ったところで1R終了のホーン。  2R、また間合いを詰めるレンドン。タックルから組み付くことに成功したが、ペレイラがすぐに引き剥がして離れた。サークリングしたペレイラが間合いに入ってきたレンドンにワンツーをヒット。ペレイラが距離を取り、レンドンの打撃の打ち終わりにパンチを入れる展開が続く。間合いを詰めたレンドンがプッシングでペレイラのバランスを崩すと、一気に距離を詰めて左右のパンチを連打する。バランスを崩したペレイラに連打を入れた。ペレイラもスーパーマンパンチで出ていくが、レンドンの連打をもらうと背中を向けて距離を取ろうとする。追ってきたレンドンに対し打撃を避けるようにタックルに入るが、切ったレンドンがバックに回りバックマウント。リアネイキドチョーク。ディフェンスしているペレイラ。2R終了。  2Rはペレイラの得意分野である打撃でレンドンが盛り返したラウンドに。  3R、レンドンが先にパンチを出していく。ペレイラはステップを止めて前に出ていく。詰めたところでレンドンの右が顔面にヒットするが、ペレイラタックルに。ケージに押し込みテイクダウンを狙うが、レンドンが引き剥がして離れた。消耗が見えるペレイラ。間合いを詰めるレンドンに対し、またサークリングで距離を取る。入ってくるレンドンに左フックを合わせた。ペレイラのパンチをかいくぐって胴タックルに入ったレンドンだが、ペレイラが引き剥がし離れる。またサークリングするペレイラ。距離を取るだけで手が出ていない。レンドンがシングルレッグで飛び込んだが、ケージを背負って切ったペレイラ。ワンツーを放つペレイラに対し、レンドンが距離を詰めてパンチを打ち込む。顔面を捕らえてペレイラのマウスピースが飛ぶ。なおも詰めてパンチを入れたレンドン。タイムアップ。  判定29-28ペレイラ、29-28レンドン、30-27レンドン。2-1のスプリットでレンドンが勝利。  女子ファイターで最年少UFCデビューとなったペレイラだが、キャリア初黒星。 [nextpage] ▼TUF 33 ウェルター級トーナメント決勝 5分3R〇ダニール・ドンチェンコ(ウクライナ)12勝2敗(UFC1勝0敗)[1R 4分27秒 TKO]×ロドリゴ・セジナンド(ブラジル)8勝2敗(UFC0勝1敗)  TUF33ウェルター級決勝戦。先月のUFC319で予定されていたが、セジナンドの負傷で延期となっていた。両者チーム・コーミエ所属の同門対決。  ブラジルのセジナンドは27歳。キャリア8勝1敗(4KO、3一本勝ち)。ノヴァ・ウニオン所属。TUFではチーム・コーミエのウェルター級ドラフト1位指名。ファベーラで母一人に育てられる貧しい生活を送っており、母を働かなくてすむように、一攫千金を狙って格闘技を始めた。14歳から始めた柔術がバックボーン。3年前にカナダのBFLからオファーがあり、それ以降はカナダに移住しトレーニングを積んでいる。当初はDWCSに出場予定だったが、UFC幹部がセジナンドのパーソナリティを気に入ったことでTUFに移されたとのこと。その期待に応えたのか、TUFハウスでは一回戦で対戦する同じブラジル人相手に口喧嘩を吹っ掛けるなど、トラブルメーカーぶりも見せた。TUFのトーナメントでは一回戦判定勝ち、準決勝は同じチーム・コーミエの同門対決となったが、レスラーのジェフ・クレイトンとのグラップリングゲームを制して判定勝ちしている。  ウクライナのドンチェンコは24歳。キャリア11勝2敗(7KO、2一本勝ち)。TUFでは同じくチーム・コーミエで、セジナンドに続くウェルター級2位指名。ウクライナのアマチュアキック王者で、打撃を武器に戦うストライカー。タイ・プーケットでトレーニングしていたことから、ONE Friday Fightsに出場したこともある(1RKO勝ち)。カザフスタンのNaizaでライト級タイトルに挑戦したが判定負け。昨年1月には堀口恭司が主催した『TOP BRIGHTS』に参戦して2RKO勝ちしている。その後Naizaで再びライト級王座に挑戦し、前回敗れた相手に4Rチョークで一本勝ち。TUFにはウェルターに上げて出場し、初戦はタックルを切っての打撃で判定勝ち。2戦目は1RでKO勝ちして勝ち上がった。  1R、両者オーソドックス。間合いを詰めてくるセジナンドにドンチェンコがパンチを打ち込むが、間合いを詰めたセジナンドがダブルレッグでテイクダウン。すぐにケージを使って立ち上がったドンチェンコ。なおも投げを狙うセジナンドだが、ドンチェンコがこらえて腹にヒザを入れる。ヒジを入れて離れたドンチェンコ。詰めたセジナンドに右を入れたドンチェンコ。セジナンドが眉間をカットしておりドクターチェックが入る。再開。またプレッシャーをかけるセジナンド。左フックを入れた。頭を振ってパンチを打ち込むドンチェンコだが、セジナンドは下がらない。  ケージに詰めたところでドンチェンコが逆にタックルに入りテイクダウン。ドンチェンコはケージを使って立とうとしたセジナンドの腹にヒザを入れるとバックからパンチを打ち込む。再び離れるとセジナンドがまた間合いを詰める。ケージを背負ったドンチェンコ。タックルを切ったセジナンドだが、お互いの蹴りが交錯したところでドンチェンコのヒザがローブローで入りタイムストップ。再開後すぐにタックルに入ったセジナンドだが、切ったドンチェンコが左右のパンチをヒット!右フックが入り仰向けにダウンしたセジナンドにパウンド連打! レフェリーストップ!  1R 4分27秒、TKOでドンチェンコがTUF33ウェルター級トーナメント優勝。  勝ったドンチェンコはTUFコーチのコーミエのインタビューを受けると、「別に驚きはない。勝つだけではなく、さらに上に行く。ファイトマネーはいらないから、チームメイトにもUFCの契約を与えてくれ」とコメントした。
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