7日のサッタリ戦で3連敗となった山口が引退を発表。試合後は再起を誓っていたが…
2025年9月10日(水)、K-1ファイターの山口翔大(GENESIS/TEAM3K)が自身のSNSにて引退することを発表した。
山口は空手をバックボーンに持ち、白蓮会館の全日本大会で5度優勝。300超の流派・団体が加盟するJFKO全日本大会では、2018年と2019年の重量級を連覇。2019年には新極真会の世界大会の日本代表に選ばれ、世界の強豪と戦った。2022年に白蓮会館を退会し、キックボクシングに挑戦。

2022年9月からKrushに参戦して7勝(3KO)無敗の快進撃を続けていたが、2024年10月のK-1 WORLD GP 2024無差別級アジア予選でエロール・ジマーマンにKO負けで初黒星。12月の敗者復活では1回戦でクラウディオ・イストラテに反則勝ち、準決勝でフェン・ルイに判定で敗れた。2025年5月、谷川聖哉とKrushクルーザー級王座決定戦で対戦も延長戦で判定負け。9月7日のK-1ではマハムード・サッタリにKO負けで3連敗となっていた。戦績は8勝(3KO)4敗。
山口は試合後のコメントで「この部屋(インタビュールーム)に入るまでは引退するって言おうと思って来たんですけれど、35歳にもなってこんなしょうもない涙流して、技術もなくて申し訳ないんですけれど、もう1回、もう一度だけ許されるのであれば出直したいと思いました。しょうもない試合ばかりで申し訳ないです。K-1で試合させてくれとか思ってないですし、一から地方の小さいところから出直して。まだプロ3年のルーキーなので、年齢的にはベテランですけれど戦績的にはルーキーなのでもう1回一からやり直させていただければ」と、涙を流しながら出直しをしたいと語っていた。

しかし、サッタリ戦から3日後の今日、自身のSNSを更新。気持ちの整理がついたのか、「ご報告」と題して次のような投稿をした。
「前回の試合をもちまして、K-1ファイター山口翔大としての活動を引退することに決めました
負けたら終わりを掲げて転向してから約3年半。無差別級アジア予選や無差別級世界トーナメントといった大舞台にも挑みましたが、本来の階級であるクルーザー級に戻っても結果を残すことはできませんでした。試合を重ねるたびに、自分自身に夢を託せなくなった。それが、引退を決意した一番の理由です。
空手界を飛び出し、すべてを捨てて挑んだ3年半。大きな結果を残せず、応援してくださった皆さまの期待に応えられなかったことが、本当に悔しく、申し訳なく思っています。
それでも、どんなときも支えてくれた仲間、そして声を届けてくださった皆さまのおかげで、最後までリングに立ち続けることができました。
これまでいただいた応援とご縁に、心から感謝しています。
空手時代から世界一を目指して生きてきた約30年間、山口翔大としての活動に一区切りをつけます。これまで応援してくださった皆さま、本当にありがとうございました」
ご報告
— 山口 翔大 / Shota Yamaguchi (@890shota) September 10, 2025
前回の試合をもちまして、K-1ファイター山口翔大としての活動を引退することに決めました
負けたら終わりを掲げて転向してから約3年半
無差別級アジア予選や無差別級世界トーナメントといった大舞台にも挑みましたが、本来の階級であるクルーザー級に戻っても結果を残すことはできませんでした pic.twitter.com/N29NIbeaUX





