写真提供:長尾 迪
2025年9月7日(日)、大阪市平野区コミュニティプラザ平野にて、T.K.プロモーション主催のプロ修斗公式戦『BORDER2025:The2nd』(ツイキャス配信)が開催された。
メインイベントのバンタム級(5分3R)では、ガッツ・takato(パラエストラ綾瀬)が、奇天烈(修斗GYMS直心会)に判定勝ち。24年7月のTORAOでの神田T800周一戦の判定負けから再起を遂げた。
また、第7試合では須貝 THE YAMANBAの負傷欠場により、ムテカツ(総合格闘技ゴンズジム)と、同門の息子の中島陸による「ムテカツ引退スペシャルエキシビションマッチ」が組まれた。ムテカツ本人から「本当の試合のスタイルで、修斗グローブでやりたい」との意向を受けて、修斗伝承の引退“試合”が行われた。
格闘技は本当に素晴らしいと思えた瞬間でした。引退試合で、ガチンコの親子対決がありました。この試合を見れただけで、私のこの後の撮影人生に大きな影響を受けました。この2人には心よりお礼を申し上げます。ありがとうございました😭
— nagao susumu 長尾迪 (@Susumu_Nagao) September 7, 2025
今夜は最高の夜でした❗️ pic.twitter.com/cOE5pVahyB
▼メインイベント バンタム級 5分3R
×奇天烈(修斗GYMS直心会)61.0㎏
[判定 0-3]
〇ガッツ・takato(パラエストラ綾瀬)60.7㎏
[レフェリー]片岡 誠人
[ジャッジ]
豊島 孝尚 27-30(1R 9-10/2R 9-10/3R 9-10)
安芸 佳孝 28-29(1R 10-9/2R 9-10/3R 9-10)
加納 学 27-30(1R 9-10/2R 9-10/3R 9-10)

(C)BORDER
1R、奇天烈のセコンドには夜叉坊。サウスポー構えの奇天烈、オーソのガッツは右ミドルから、さらに左ロー。奇天烈は右前手を振る。右ミドルをかわした奇天烈。しかしガッツはなおも右ミドルを届かせると、奇天烈の右のボディストレートにバランスを崩す。すぐに戻すガッツに右から左で追う奇天烈。
ガッツは右ミドルで押し戻す。奇天烈は右フックの飛び込み。それをかわしてダブルレッグのガッツに差し上げる奇天烈が離れ際に右! 尻餅をついたガッツにパウンド。ガッツも立ち上がる。
ワンツーの右ミドルを見せるガッツ。回る奇天烈にインロー。奇天烈は右のニータップから右を突く。さらにノーモーションの左。ガッツはシングルレッグからバックに回る。片ヒザ立ちで足をかけさせない奇天烈に背後からヒザ。
コーナーに頭つけて立つ奇天烈は向き直り。体を入れ替えてゴング。序盤は奇天烈の打撃も後半はガッツの時間に。
2R、中央を取るガッツ。喧嘩四つでともに前手を突き。両手を広げる奇天烈は左ロー、そこにシングルレッグで飛び込んだガッツは殴りながら立つ奇天烈のバックに。引き込み足がかからないと見るやトップからサイドに。ここで背中を着いてしまう奇天烈。
左枕で押さえ込むガッツに、下の奇天烈は足を差し入れフルガードに戻して下からヒジ。足を腰骨に当てる奇天烈は蹴り上げから立ち上がり。追うガッツに左から右を強振。しかしそれを潜ったガッツが懐にダブルレッグテイクダウン。
すぐにコーナーまで這い座る奇天烈。腰を抱きアゴ下に頭をつけるガッツ座る奇天烈もこつこつパンチ。ガッツも押し込みながら細かいパンチを顔面に。立つ奇天烈に右ヒザ。
奇天烈は右カーフ。ガッツの右ハイをつかんだ奇天烈はまたも右をフルスイング。かわすガッツはダブルレッグテイクダウン。ここも奇天烈がコーナーまで動いて座りゴング。
3R、左ローのガッツ。右ミドルもガード上に。さらにジャブがわりの左右の蹴りからローシングルへ。後ろ向いて足を抜こうとする奇天烈に足首をとらえるガッツ。足を抜いたオーソに構える奇天烈に左の蹴りはガッツ。
奇天烈は右が大きい。ガッツは右ミドルハイも遠い。サウスポーに構えた奇天烈はガッツのシングルレッグを頭を押さえて潰し、クラッチ際に走って抜く。
前手争いからみたびシングルレッグのガッツを切る奇天烈だが、手数、有効打が欲しい。前に詰める奇天烈に右ミドルのガッツ。奇天烈の左ボディの打ち終わりにシングルレッグのガッツは立ち際にシングルバックに。ガッツもスタミナ厳しいか。
右足でシングルバックを4の字に組むガッツに左を向きたい奇天烈だが戻される。バックから踵を足に突くガッツ。奇天烈は腰をずらして亀になって立ち上がり。そこにサイドバックでパウンドをまとめるガッツ。立つ奇天烈を追いかけ背後から細かい右を連打し、ゴング。ガッツが右手を挙げた。
判定は3-0(30-27×2, 29-28)でガッツが勝利。
試合後、ガッツは「去年、広島大会で世界ランカー(神田 T800 周一)とやらせてもらったのに、俺が不甲斐ない結果で負けてしまって。その後、1年間ちょっといろいろあって試合できてなくて、やっとこの思い出のあるBODERで試合できました。本当、BORDER関係者の皆さん、奇天烈選手、そして直心会の皆さん、本当にありがとうございました。一点、自分から報告したいことがあります。今年の7月7日に結婚しました。嫁さんをリングに上げたいんですけど、いいですか?(リングサイドの奥方がNOと返事)こういうところもガッツらしいということでご愛敬で(苦笑)。
次、BORDER、いつか分からないですけど、1人、やっぱ倒しとかないといけないでしょう。去年、広島大会で神田選手の際にちょっとXの方で一人、すごく、関西の世界ランカー人に喧嘩売られたんで。次はBORDERで、その世界ランカーの選手とぐちゃぐちゃな泥試合をしたいと思います。青柳(洸志)選手、アンサーお願いします。最後に一言(カメラ目線になり)、ガッツtakato、this is ポジションゼロ! 以上」と、世界バンタム級9位の青柳洸志(修斗GYM神戸)との対戦をアピールした。
▼第9試合 フライ級 5分2R
△山本壮馬(パラエストラ和泉)56.7㎏
[判定0-1 ドロー]
△井口翔太(修斗ジム神戸)56.6㎏
[レフェリー]片岡 誠人
[ジャッジ]
豊島 孝尚 19-19(1R 10-9/2R 9-10)
安芸 佳孝 18-20(1R 9-10/2R 9-10)
加納 学 19-19(1R 10-9/2R 9-10)
▼第8試合 フェザー級 5分2R
×後藤陽駆(修斗ジム大阪)65.3㎏
[1R 4分09秒 TKO] ※レフェリーストップ/パウンド
〇ISODA(直心会生野道場TK68)65.0㎏
[レフェリー]片岡 誠人




