2025年10月12日(日)東京・後楽園ホール『MAROOMS presents KNOCK OUT.58』の対戦カード発表記者会見が、9月9日(火)都内にて行われた。
KNOCK OUT-BLACKスーパーバンタム級3分3R延長1Rで、前田大尊(マイウェイジム)と國元楓磨(大阪政拳会/第6代ACCELバンタム級王者)が対戦。
前田は小学1年生でキックボクシングを始め、アマチュアで4冠王に。プロでは2023年7月に一航からハイキックでダウンを奪っての勝利で名を挙げ、2024年2月にはWBCムエタイ日本統一スーパーバンタム級王座決定戦も行っている(判定負け)。「KICKBOXING JAPAN CUPスーパーバンタム級トーナメント」の1回戦では一航を返り討ち、12月の準決勝で壱・センチャイジムに敗れた。2025年6月、福田拓海にKO負けで連敗中。戦績は9勝(1KO)5敗1分。
國元はジュニアキックからプロになり、5月に17歳で第6代ACCELバンタム級王者になった。
<会見でのコメント>
「前回の試合からの期間で、ファイトスタイルも含めて上手さだけじゃなくいろいろ考え直して、KNOCK OUTらしい強いと思われるような試合をするために何が必要かを考えてやってきたので楽しみにしていて欲しいと思います。
(対戦相手の印象は)「初めて僕よりも下の若い選手ということで、もちろん油断はしないですけれど、僕がどういう勝ち方をするかが大事になって来るので、油断することなく倒して勝ちたいと思います」
(前回の敗戦からどういうところを修正してきたか)「勝つ戦い方は今までも頭を使って練習してきて、なんとなく出来てきている部分はあるんですけれど、お客さんが求める試合は倒す試合だと思うので、ただパワーをつけてもダメだなと。タイミングもあり、バランスとか、そういうものも含めて何が必要かなと考えていろいろな試合を見たりして、これ本当に意味があるのかなって思う練習も地味にコツコツ積み上げてきました。それが試合に出せるように、それを見せられるようにしたいと思っています」
(福田選手との試合では、倒しに行こうとするところが出過ぎたのでは)「勝てばタイトルというところだったので、どうしても勝ちたかので丁寧にはやっていたんですけれど、集中が切れてしまった部分もあると思う。勝つ戦い方ももちろん大事ですが、勝ちに行くよりも倒しに行く方が僕自身も面白いと思うので、これからはそこを求めていくファイターになりたいと思っています」
(その福田選手はタイトルマッチが決まったことはどう思ったか)「俺に勝ったから勝って欲しい。どっちにしろ、森岡選手も福田選手も今後倒さないといけない相手なので、どっちが勝ってもいいなと思っています」
(どういう試合にしたいか)「今回の僕のテーマが、上手さを見せつつも強さも見せる。面白い試合になると思うので楽しみにしていてほしいと思います」
KNOCK OUT-BLACKバンタム級3分3R延長1Rで、工藤“red”玲央(TEAM TEPPEN)と川端駿太(SHINE沖縄/TENKAICHIバンタム級王者)が対戦。
工藤はファイヤー原田の愛弟子としてJ-NETWORKで活躍。ジムの閉鎖とともにTEPPEN GYMに移籍してファイヤー譲りの根性に加えて技術を磨き、3連勝して2022年12月に古木誠也と「初代KNOCK OUT-BLACKスーパーバンタム級王座決定戦」を争ったが、初回KO負けでタイトル獲得ならず。そこから泥沼の5連敗を経験したが、2025年4月に馬上一樹から勝利すると、7月は比嘉龍一にKO勝ちを飾った。戦績は14勝(9KO)16敗5分。
川端は2025年3月の『KNOCK OUT REBELS SERIES.1』に初参戦でKO負けしたが、7月の同大会にて初回KO勝ちを収め、本戦初出場を決めた。戦績は5勝(1KO)6敗2分。
工藤は年内での引退を発表していたが、「まだちょっと分からない」と来年にずれ込む可能性もあることを示唆した。
<会見でのコメント>
「試合が決まったので、またこの前みたく試合会場を盛り上げるように全力で練習して勝つように頑張りたいと思います。
(対戦相手の印象は)「沖縄の選手ってのと、沖縄の選手は全体的に皆さんパワーがあって気持ちが強いのは分かっているので、そこを頭に入れて。あと映像を見たらけっこうテクニックもあるので、そこを警戒して。リスペクトはしています。ただ、自分はそれどころじゃないので自分が勝ちます」
(年内残り少なくなってきて心境の変化は)「特にないけれど、また改めて気持ちを入れ直さないとなってことがあって。1回勝って2回勝って、僕はまぐれだと思っているので、そういう気持ちもしっかり持って。練習してKOで勝ったら調子に乗ることがあったので、気持ちを入れて3勝目を出来るように気持ちを入れ替えて。そういう面では逆に気合いが入りました」
(連勝して、やっぱり引退はやめようかなという気持ちは)「はい、あります!」
(どこが上がって調子がよくなったか)「練習が楽しくなってきて。ウチのジムは僕が一番年上で、皆さん後輩なんですけれど僕より上手くて強いんですよ。ボコボコにいつもやられているんですけれど、それでも練習が楽しくて。こいつらに負けたくないって、ジムの仲間ですけれど対抗心を勝手に一人で燃やして。そういう気持ちがあってなおさら練習が好きだって自分がいて。だから今、凄い楽しいですね」
(どういう試合にしたいか)「3分3Rあるので、しっかり3R戦えるように身体作りしてスタミナつけて。誰が見ても僕が勝ったというような試合にして最後に勝ちたいですね」
(引退までにやっておきたいことや相手は)「代々木大会で勝利したいですね。3年前に小倉選手と試合させてもらって1RでKO負けしたので、代々木の借りがあるのでそこでは試合に勝ってKOじゃなくてもいいので勝って終わらせたいというのがあります」