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【KNOCK OUT】怪我から復帰の中島玲「やっと爆発させられる」、小川悠太の「勝てる確率10%」弱気発言に「顔を見たら10%とは思ってない」

2025/09/09 20:09
【KNOCK OUT】怪我から復帰の中島玲「やっと爆発させられる」、小川悠太の「勝てる確率10%」弱気発言に「顔を見たら10%とは思ってない」

中島(左)の復帰戦の相手は小川となった

 2025年10月12日(日)東京・後楽園ホール『MAROOMS presents KNOCK OUT.58』の対戦カード発表記者会見が、9月9日(火)都内にて行われた。

 スーパーファイトのKNOCK OUT-BLACKウェルター級3分3R延長1Rで、KNOCK OUT-BLACKウェルター級王者・中島玲(KNOCK OUT クロスポイント渋谷/ハイブリッドアカデミー)が、MA日本キックボクシング連盟ウェルター級王者・小川悠太(誠真会館所沢道場)と対戦。


 中島は2019年にボクシングでプロデビュー。2020年10月にプロ4戦目にして前OPBF東洋太平洋ミドル級王者・細川チャーリー忍を判定に破る大金星をあげて注目を浴びる。2023年4月には日本スーパーウェルター級暫定王者決定戦でTKO勝ち。2024年1月9日にボクシングで最後の試合を行い、6勝(1KO)2敗の戦績を残してキックボクシングに転向した。

 3月20日の『K-1 WORLD MAX』でヴィクトル・アキモフにKO負けも、6月のKNOCK OUT初参戦でKNOCK OUT-REDスーパーライト級王者・バズーカ巧樹にTKO勝ち。10月に漁鬼、12月に渡部太基を破り第2代KNOCK OUT-BLACKウェルター級王座に就いた。しかし、2025年4月にポズドニアコフに判定負け。戦績を3勝(2KO)2敗とした。


 小川は空手をバックボーンに持ち、KROSS×OVERを主戦場にしてRISEにも参戦(1勝2敗)。2023年4月にダウンを奪っての判定勝ちでMA日本王者に、同年10月にはKOでKROSS×OVER王座を奪取して二冠王となった。2024年6月にKNOCK OUTに初参戦して渡部太基に延長Rで勝利した。12月、乾秀人に敗れKROSS×OVER王座は失ったが、2025年3月にはSTRIKE NEXUS初代ウェルター級王座に就いた。戦績は11勝(7KO)4敗。

 会見で中島は「復帰戦なので、インパクトある勝ち方をしてKNOCK OUTに中島玲がいることを見せつけたい」と意気込み、小川は「当て馬に選んでもらったので爪痕くらい残さないといけない」と自虐コメント。


 互いの印象を聞かれると、中島は「あまり知らないので印象もクソもない。倒すだけなので」と興味がないと言わんばかり。小川も「パンチャーだな、くらいしかないです」とする。

 今回から所属がハイブリッドアカデミーに加えてクロスポイント渋谷となり、練習拠点を大阪から東京に移したという中島。その理由を聞かれると「クロスポイントということで、僕がずっと対戦を熱望している鈴木千裕と同じ所属なので、これから仲良くしてもらおうかなと。それは冗談ですが、東京に出てきた意味は友だちを作るためではなく、人生懸けてマジで強くなろうと思って出てきたから、いろいろなつながりや縁もあってクロスポイントで練習させてもらうことになったので、クロスポイントにもKNOCK OUTにも泥は塗れないのでしっかり倒します」と話す。


 クロスポイントのオーナーでもある山口元気KNOCK OUT代表は「渋谷のソニーというトレーナーが非常に優秀で。選手の信頼が凄くて選手がどんどん渋谷に集まっていて。中島くんもソニーのミット指導を1回受けて、ここでやりたいということでした」と補足説明。

 中島はソニートレーナーについて「アツいです。選手のことを考えてくれている。戦うのは自分ですが、一緒に戦ってくれているなって、対人練習している時のアドバイスとかで凄い感じます」とした。

 当初は6月の代々木大会でユリアン・ポズドニアコフ(ウクライナ)の挑戦を受け、初防衛戦を行うことが決まっていたが、怪我により欠場。そこからの復帰戦になり、「怪我も完ぺきに治って練習も再開していて、怪我の時期にいろいろ自分を見直す時期にもなったし、いろいろな人の試合を観に行って刺激をもらったので、やっと爆発させられるなって気持ちです」と、溜めてきたものを爆発させるという。


 中島は、この試合が決まった時に「勝ち方が問われる試合だと思った」と言うが、小川は「マジか…って。めちゃめちゃ強いやんって感じでした」と弱気な発言。

 しかし、山口代表は「のらりくらり作戦。非常にやりづらい相手だと思います。渡部選手もけっこうなダメージ喰らったし、空手特有のリズムがあって強敵だと思っています」と、小川の発言は油断させる作戦だと指摘。

 それでも小川は「自分がKNOCK OUTで渡部選手とやらせてもらったんですけれども、4R判定までいって大して効かせられず、顔をボコボコにしただけで終わったのに、中島選手は瞬殺していたので大分いやだなってのが本音ですね。もらいたくないです」と、あくまでも弱気。

 どんな対策を練ってどんな練習をしていくつもりか、と聞かれても「いまだに考え中です。どうしようかなと思って。なんとかします」と言い、現時点で勝てる確率はと聞かれると「10%あればいいんじゃないですか。10%を持ってくるかって話だと思うので。そんなもんスタートで」とする。


 では、現時点で中島よりも上回っていると思うことはと聞かれると「自分の方が蹴れるんじゃないですかね。打ち合いになっちゃうけれど打ち合って勝てる気がしない。蹴りは勝てるんじゃないかな」と蹴りだと答えた。

 これに中島は「パンチと同じくらい蹴りも出るようになっているので」と、課題であった蹴りは進化しているとし、「小川選手は勝てる確率10%と言っていましたが、顔を見たら10%とは思ってない。勝てるって顔をしていた」と返す。

 山口代表も「絶対に油断させる作戦だと思います。なかなかの策士ですよ」と笑った。

 また、中島は鈴木千裕戦やユリアン戦について「それは変わらずやれるならやりたい。ユリアン選手に関しては絶対にやる、倒すので。クロスポイントに入ったからと言ってクロスポイントの人たちと仲良くするつもりもないし、強くなるためにソニー先生と練習しているので」と、戦いたい気持ちは変わらないと答えた。

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