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レポート

【DEEP JEWELS】万智がパク・シウに判定勝ち、ストロー級新王者に! “シン”ケイト・ロータスが富松恵美を撃破、サラが体重超過の桐生祐子超え、月井隼南が反則蹴り上げで失格、ののかが63秒一本勝ち、大井すずが打撃の進化でジャカに完勝

2025/09/07 16:09
 2025年9月7日(日)、東京・ニューピアホールの夜の部で『DEEP JEWELS 50』(U-NEXT配信/DEEPメンバーシップ)が開催された(※昼の部『DEEP TOKYO IMPACT 2025 4th ROUND』速報)。 DEEP JEWELS 50 速報 ▼DEEP JEWELS ストロー級タイトルマッチ 5分3R×パク・シウ(HAVAS)王者 52.05kg[判定2-3] 27-28×3, 28-27×2〇万智(フリー)挑戦者 52.05kg  伊澤星花がストロー級王座返上。暫定から正規王者となったパク・シウに、万智が挑戦する「ストロー級タイトルマッチ」がメインイベントとなった。  両者は再戦。24年5月に「DEEP JEWELS ストロー級(52.2kg)暫定王座決定戦」として3Rを戦い、パク・シウの打撃に万智も蹴りを混ぜて応戦。グラウンドでも万智が足関節を極めかけるが、抜いたパク・シウがリアネイキドチョークを絞めるなど、一進一退の攻防の末に、5ジャッジは4-1(29-28×4, 28-29)でパク・シウを支持。暫定王座についていた。  その後、万智は25年6月のRIZIN北海道大会で第5代PANCRASEストロー級王者のソルトと対戦。ソルトの打撃をさばいて組み技で完封勝利している。パク・シウが王座初防衛なるか、万智がリマッチで悲願のベルトを巻くか。 万智「皆さんこんにちは。万智です。明日は大好きな先輩方が戦ってきたDEEP JEWELS 50回記念大会のメインで、タイトルマッチをさせていただけること、光栄です。今できることすべて出し切って勝つ、応援よろしくお願いします」 パク・シウ「(すべて日本語で)こんにちは。パク・シウです。久しぶりです。去年チャンピオンになって、もう1年ですよね。この1年間、本当いろんなことがあって、でもいろんなことが成長できたんで、明日楽しみです。応援よろしくお願いします」  1R、サウスポー構えの万智はインローから。パク・シウもローを返す。右前手を突く万智に喧嘩四つで前手をはたくパク・シウ。左インローの万智。パク・シウは左ロー。2分経過。フェイントを見せる万智。サウスポーから右ロー、左前蹴りも。パク・シウも慎重な出だし。レフェリーから「アクション」の声。  右ボディストレートのパク・シウ。万智は右ロー、左ストレート。左インロー。パク・シウも左右の蹴り。万智は左ハイを顔面にかすめる。さらにパク・シウに左ストレートを突く。万智のラウンドに。  2R、左の蹴りで滑る万智。すぐに立つ。パク・シウは右インロー。さらに右ロー、右ストレート。万智は左ハイ。さばくパク・シウに左ストレートを伸ばす。  両手で押し込む万智は左で入るが、パク・シウは左フックをヒット! 左ストレートをのど元に突く万智。パク・シウは右ストレートを伸ばす。  左インローの万智、さらに左インロー。右から左ストレート。エージに詰めると左ハイ、パク・シウも右ローの蹴り返し、右インロー。  ケージ背に誘うパク・シウ。右を突くパク・シウ。万智が左ボディストレート、右ハイ。有効打はパク・シウ。息詰まる神経戦だが、両選手にイエローカード。  3R、先に組んだ万智、右で差すが、ケージ背に差しあげるパク・シウ。さらに左右を振って組み。離れ際に左を振ってボディロックで崩し。一瞬両手を着いたパク・シウはすぐに戻してケージ際に。  ボディロックテイクダウンを中央に投げた万智。フルガードのパク・シウをパス狙いも、蹴り上げから立つパク・シウ。  すぐに万智は詰めて、パク・シウの右の蹴りをつかんでシングルレッグで崩すもパク・シウはすぐに立ち上がり。  ダブルレッグに入る万智はシングルレッグからハイクロッチ。脇を潜りバッククリンチから崩し。頭を押して離れたパク・シウは右ボディストレート。万智の左は空振り。パク・シウは右を当てる。ゴング。  判定は28-27パク×2、28-27万智×3で1者の差で万智が勝利。3度目の正直で、万智がストロー級王者となった。  試合後、万智は「応援していただき、本当にありがとうございます。あの、ずっと大好きな先輩たちみたいにずっとベルト取りたかったんですけど、ずっと負けてて。今日こうやってベルト獲って格闘家っていうか、なんか名刺みたいなもののが獲れて良かったです。  あの、本当に万智は大学行ってなくて、あの卒論とか書けなかったんですけど、この四年間大学生みたいに格闘技頑張ってきて。で、四年生の年でこのベルトを獲ることができて良かったです。内容はまだまだなんですけど、もっと強くなるのでみんな応援してください。いつも家族、練習してくださる方々、応援してくださる方々、ありがとうございます。以上です。やったー!」と涙と笑顔のマイクで、ベルトを巻いて50回大会のメインを締めた。 万智──パク・シウとの「再戦」に向けて 【写真】チマエフTシャツならぬ、「マチエフTシャツ」の万智。 万智(試合前インタビュー)「計量は予定通り。減量もキツくなかったです。早めに試合が決まったんで、この数カ月間は、結構男子と組み合うことが多かったです。やっぱりこう……普通の気持ちじゃあ叶わないっていうか。普通の気持ちの作り方じゃ向かえないので、気持ちを引き締めて集中して取り組んできました。うん、武士のような生活を毎日送ってきましたね。もう休みもなく。娯楽なしの修行僧みたいな感じで、本当に遊びも全くせずにとにかく追い込みまくりました。もうなんか、やることはすべてやりきったって感じです。もうやることは、ない」 「梅田さんと茨城の『アップル練(習)』っていうのがあるんですけど、でっかい“アップル練”で、名前はリンゴ練習みたいで可愛いんですけど、いる人たちはみんなデカいんですよ。ウェルター級とかとにかくデカい。そんな熊のような人たちと組み合い、トイカツでも、浜本キャットさんと結構試合形式でバチバチやってもらいました。それと栃木の那須塩原のクロウフォレストで。もう女子とはあまり組み合うことなかったけど、今回は一日二部、三部練習を行ってきました」 パク・シウに勝つために── 万智「ただ、あのときの(前回の)試合って、自分にとっては、自分が今どういう位置にいるのかも分からなかったんです。まずパク選手が強いし、その前からの試合も見ていて、“とにかく試合として成立すればいいな”という思いもありました。もちろん勝ちたかったですけど、試合を成立させられるのか、と。それで試合をしてみて、今回の方が、勝つという思いが強い」 「今回、初めてドミさん(弥益ドミネーター)と試合する時期も被って。ああ、初めてこう一緒に、お互い励まし合いながら、高め合いながらやってこれたっていうのは、自分にとってすごく刺激になりました。試合までの期間一緒に取り組みも見て、試合も見ることができて。今回は、そういった男子ファイターのメンバーとやってきたので、怖さはないです。  パク・シウに勝つためには──、とにかく全力。“もう今のこの万智の力を全部出していいよ”と。その後に勝ちがついてくると思うんです。とにかく全力を出し切ります」 [nextpage] ▼DEEP JEWELS 50kg以下 5分3R×富松恵美(THE BLACK BELT JAPAN)49.85kg[2R 4分03秒 TKO]〇ケイト・ロータス(フリー)49.70kg  50kg以下のキャッチウェイトで、元ストロー級(52.2kg)暫定王者の富松恵美と、スーパーアトム級(49kg)を主戦場とするケイト・ロータスが対戦する。  ケイトは、2024年7月の『超RIZIN.3』のスーパーアトム級(49kg)でRENAに2R TKO負けも、11月のDEEPで空手王者の月井隼南に2R リアネイキドチョークで一本勝ちで再起。2025年5月の前戦RIZIN韓国大会ではシン・ユリに判定勝ちで2連勝中。  富松は19年のJEWELSアトム級タイトルマッチで前澤智に判定負けで戴冠ならず。その後、RIZINでRENAに判定負けするなど悪夢の5連敗も、2024年4月のDEEP名古屋でマユミGSBにスプリット判定勝ち、再起を遂げている。  スタンドで新たに出稽古を積み、フィジカルも強化して、打撃・組みともに進化が著しいケイトが3連勝で11月RIZIN神戸大会もアピールするか、強い柔術を軸に試合運びも巧みな富松がベテランの上手さでケイトを止めるか。 ケイト「まずDEEP JEWLS 50回大会という記念すべき大会に出場することができて、とても光栄に思います。その中、JEWELSでずっと戦ってきた富松選手と戦えることをとても嬉しく思います。明日はド派手にぶちかますつもりなので、富松選手、いい試合をしましょう。よろしくお願いいたします。」 富松「DEEPにすごく昔から参戦させていただいているんですけども、JEWELSは2回大会から出てるようでした。そして、今回50回大会ということで呼んでいただきまして。やっぱり43年生きていくと、今まで格闘技だとか相手を倒すだとか、そういうことに執念を思わせる時間の方が多かったんですけど、今やっぱり仕事だとか、いろんなものが増えたり、朝起きると目が霞んでいたり、掃除をしているとヒザが痛くなったり、色々な支障が出てきて、もう私はこういったプロの試合に出れるのかというか、準備ができるのか、心の準備ができるのかと悩んでいた時に、このような50回大会ですし、今、女子格闘技で一番を推していきたいとされているケイト・ロータス選手とやってほしいと言われたので、これは自分への挑戦だと思っています。  この2カ月間でどこまで自分がその格闘技に向かって自分を作り上げていけたのか。そして、それがどう明日出て行くのかっていうことを、すごく楽しみにしています。DEEP JEWELS 50回の歴史と、女子格闘技の技術の進歩──明日、このケイト・ロータス選手との試合で、お客さんが“来てよかった”と。“女子格はすごい、やっぱり女子格一番だね”と思われる試合を必ずして、皆さんを喜ばせたいと思います。どうぞよろしくお願いします」  1R、サウスポー構えのケイトに、オーソの富松、。ケイトは左右ローを前足に。富松は詰めるがケイトは右ジャブ、左ストレートををヒット。富松は後退。左右連打のケイトは左インロー。さらにケージに詰めて左ストレート、アッパーも。  富松は左で差して組み。四つに組むケイト。富松はかかとでヴァレリーキックも押し込むのはケイト。突き放して左ボディ! 富松の今成ロールをかわして鉄槌。  ケイトのコスチューム問題か、中断後、再開。右ジャブ、左ストレートを上下に打ち分けるケイト。左アッパーも。  2R、右前手を上下に突き、左ストレート、左フックと軌道も変えるケイト。さらに左ヒザ、インロー。右フックも。鼻血の富松に左の蹴りを上下に突く。左三日月蹴りも突くケイトは左インローも。細かいフェイントの出入りで軌道が読みにくいケイトの打撃。  右ボディ、さらに左ストレートで富松がダウン気味にシングルレッグも切るケイトが鉄槌。立つ富松に右ボディ、左ストレート。富松のシングルレッグを切って鉄槌、パウンド連打にレフェリーが間に入った。  試合後、ケイトは「富松選手、戦ってくださってありがとうございます。いい勝ち方ができたと思うので、自分の出身のRIZIN神戸大会、空いているんで出させてください」と語った。 「これが最新のケイト・ロータス、私やでっていう姿をファンに見てもらえたら」(試合前インタビュー) ケイト・ロータス「計量は50kgでも正直めちゃくちゃキツかったです(苦笑)。でもそれは毎回のこと。それに年々、練習量が増えてトレーニングの内容も変わって、筋肉がついたと思ってます。それでナチュラルの通常の状態で筋肉が増えるようになって。それでちょっと減量がきつくなり出しましたね。  キャリアも重ねてフィジカルも鍛えて、K-Crannの練習とかでも結構重いロープを振ったり、普通の腕立てじゃない、すりあげ式でやり始めて、それを朝練も夜練も、50回2セットとかは当たり前にして、打撃のジムでもミットを結構強く打ち込むので、やはり筋肉量増えてるかなって自分では思ってます。  半年前ぐらい前から、新しく打撃でRIKIジムで伏見和之先生にマンツーで見てもらっています。これまでのPODの良さも残しつつ、伏見コーチは、無理に型にハメずに自分に合った打撃を教えてくれるんで、自分に結構合ってるかなと思います。 (シン・ユリ戦は)伏見コーチとDEEPに出ているK-Clannの木村琉音君と立てた作戦通り遂行できたと思うんですけど──殴り合いたくなってしまって。『殴り合う選手じゃない』って、めっちゃ口うるさく言われてるんで。自分の気持ちは置いといて、まず勝つことを優先して作戦と横田コーチの指示を聞いて。でもシン・ユリ選手のように気持ちの強い選手は殴り合ってこようとするから、それに応えたくなってしまう(笑)。もう楽しいよね、試合で分かり合えるって。でもやっぱりそこに乗っちゃうところがちょっとダメなとこなんです。 先輩や後輩が背中を見せてくれたり、練習に付き合ってくれるおかげ  MMAでは、ほぼ男子選手と組んでボコボコにされて、練習では自分に余裕が無いので、強くなっている実感は正直ないんですが、この試合までの間、K-Clannのほかの選手のセコンドや試合を見て、DEEPではKENTA選手の試合で声を枯らすほど出して、そうした先輩や後輩が背中を見せてくれたり、自分の後輩、若手たちが練習に付き合ってくれたりするおかげで自分も頑張ろうと思うので、環境とか周りの人たちに感謝を込めて勝ちたいなと思います。 (今回の対戦相手の富松は)寝技や組みが結構強いっていうのと、長年やってきた頭の良さで、ポイントを取るの上手い。寝技に関しては、キャリアの初期に長野(美香)選手に極められて以降は、(須田)萌里ちゃんにも極められていないし、練習でもそう簡単には極められはしないんで大丈夫かなとは思っています。  今回、50回記念で“これが最新のケイト・ロータス、私やでっていう姿をファンに見てもらえる試合をしたいです」 [nextpage] ▼DEEP JEWELS 49kg以下 5分2R×桐生祐子(FourRhombus)※49.85kg→49.45kg ※0.45kgオーバー[1R 2分16秒 TKO]〇サラ(fightbase 都立大)48.80kg※桐生祐子が最終計量で450gオーバーのため桐生に「減点1」からスタート。サラが勝利した場合のみ公式記録となる。 桐生「まず時間内に体重落とせなくて申し訳ありません。あと少し時間をください。しっかり体重を落として、明日はしっかり勝つ気持ちで戦うので、応援よろしくお願いします」 サラ「桐生選手は私がMMを知る前からプロとして活躍していて、ベテランで経験豊富でとにかくタフな相手です。だからこそ私はこの数年でどれだけ成長したかを見せるのに最高の相手だと思っています。明日はケージに上がれば相手を仕留めるまで絞め続けますので、応援よろしくお願いします」  1R、サラの組みに桐生はハーフからニーシールドも、鉄槌を届かせるサラ。シングルレッグから立ち上がる桐生。  互いに右が交錯。ジャブから右の桐生。その打ち終わりにサラは右をストレート! 桐生が頭から崩れてダウン。サラのパウンドにすぐにレフェリーが間に入った。  サラはセコンドの佐藤将光、NOELらとケージをあとにした。 [nextpage] ▼DEEP JEWELS 50kg以下 5分2R×月井隼南(FIGHTER'S FLOW)49.70kg[1R 3分36秒 反則] ※月井が反則の顔面蹴り上げ〇SAAYA(フリー)49.75kg SAAYA「50回記念大会で試合を組んでいただきありがとうございます。明日は記念大会にふさわしい試合を絶対します。いつも応援してくれてるみんな、ありがとうございます。みんなで明日は笑って帰りましょう。応援お願いします」 月井「もともと伝統派空手を26年間やってきて、昨年から総合格闘技にチャレンジさせていただいたんですけど、昨年末、敗血症という病気になっていて、休養を頂いておりました。そしてやっと復帰戦で戻ってきたのが、この50回大会っていうすごく素敵な試合で、素敵なファイターたちの中に入れていただけて、とても感謝しています。明日はSAAYA選手と一番盛り上がる試合ができたらいいなと思っているので、応援の方よろしくお願いいたします」  1R、右の突きの月井に、いきなり詰めて組んで右で差して投げるSAAYA。バック狙いのSAAYAに足をかけさせなかった月井が立ち上がり。正対してヒザ。SAAYAのシングルレッグテイクダウンにギロチンチョークも、首を抜くSAAYAがかつぎパスでサイドに。 を戻す月井はフルガードに。インサイドからパウンドのSAAAYA。右足で胸を蹴り上げた月井は、左足で反則の顔面にも蹴り上げで中断。  SAAYAのドクターチェックで「目が正常の状態ではない」ということで続行不可能、月井が「失格」に。 [nextpage] ▼DEEP JEWELS ストロー級 5分2R〇ののか(FIGHTER'S FLOW)52.70kg[1R 1分03秒 肩固め]×堀内美沙紀(FIGHT BASE都立大)52.70kg ののか「私の大尊敬する(渡辺)華奈先輩が出てきた、このDEEP JEWELSで、しかも50回記念という大会に出させてもらうこと、本当に光栄に思います。明日は華奈先輩のように、ビッグな選手になれるように、しっかり圧倒的に勝って、この大会に名を刻んでいきたいと思います。応援よろしくお願いします」 堀内「前回の大会が5月に行われて、約3カ月間、しっかり練習してきたので、さらにパワーアップした姿を皆さんにお見せできるように試合頑張ります。応援よろしくお願いします」  1R、ののかがシングルレッグからバッククリンチでテイクダウン。すぐさまサイドを奪うと、肩固め。堀内は両手をクラッチして防ぐが失神した。  63秒、一本勝ちのののかはセコンドの渡辺華奈とハグ。 [nextpage] ▼DEEP JEWELS 50kg 2分2R KICK ルール×きたりこ(FASCINATE FIGHT TEAM) 51.95kg[判定0-3] ※28-29×2, 27-29〇MANAKA(GRABAKA)51.60kg MANAKA「今回、50回記念という素晴らしい大会に初めて出場させていただきます。ありがとうございます。そして、(当初の)相手選手が怪我してしまった中で受けてくださったきたりこ選手ありがとうございます。唯一のキックルールでの試合なので、会場を盛り上げられるように精一杯頑張るのでよろしくお願いいたします」 きたりこ「記念大会にキックルールで呼んでいただいてありがとうございます。RISEのランカーとして相手に初黒星つけたいと思います。よろしくお願いします」  1R、オーソからワンツーで詰めるきたりこ、左フックも。サウスポー構えのMANAKAは左にサークリングしながら左ストレートを合わせる。さらにきたりこの詰めにMANAKAは左ヒザ、回りながらも左ミドルをヒットさせる。  2R、左ハイを突くMANAKA。きたりこは左前手からローを突き、前進力で勝負。MANAKAはワンキャッチのテンカオ。さらに左のヒザ、ストレート、突き放すと左ミドル、前蹴りもヒット。きたりこは近い距離で下段蹴り、左ストレートを突く。  3R、きたりこは左から右に繋いで前に。ギアを上げて詰めて右を突く。そこに左ストレートを的確に当てるMANAKA。きたりこの前進に最後は打ち合いで退かず、左右から左ヒザも。きたりこは下段も蹴る。  判定3-0(29-28×2, 29-27)でMANAKAが緊急参戦のきたりこに勝利、プロ4戦全勝とした。試合後は菊田早苗代表の勝利の肩車に乗ってガッツポーズ。 [nextpage] ▼DEEP JEWELS フェザー級 5分2R×谷山 瞳(フリー)65.35kg[判定0-3] ※19-19マストぽちゃん, 18-20×2〇ぽちゃんZ(パラエストラ東京/レグルス池袋)63.80kg 谷山「私はぽちゃんZがすごく大好きなんですが、今回はちょっと娘と出させていただくので、絶対親子で勝ちたいと思います。よろしくお願いします」 ぽちゃんZ「セコセコと練習をさせていただきまして、自転車こいで練習場所まで行ってたら、気づいたらちょっとスリムになっちゃいました。というわけで、減量もしてないので、とっても元気です。大会を盛り上げていこうと思います。よろしくお願いします」  1R、ともにオーソドックス構え。谷山は右オーバーハンド。さらに左右でぽちゃんZを下がらせるがぽちゃんZも右を当てる。  2Rも左右を振ってケージまでに押し込む谷山。ぽちゃんZはヒザケージを背にヒザ。ブレークから右ストレートを突くぽちゃんZ。谷山は左フックをかぶせに行くが。ぽちゃんZも強打を突く。  判定は3-0でぽちゃんZが悲願の初勝利を挙げた。 [nextpage] ▼DEEP JEWELS ミクロ級 5分2R×ジャカ季美香(SONIC SQUAD)44.35kg[判定0-3] ※18-20×3〇大井すず(和術慧舟會HEARTS)※JEWELS前戦 43.60kg 大井「一生懸命、頑張ります」 ジャカ「私は……一生懸命頑張ります」  1R、サウスポー構えの大井はジャブから左ストレートで前に出る。ジャカを下がらせると、ワンツーにジャカはジャンピングガードで引き込み腕十字! またいでヒジを抜いた大井にジャカは下から蹴り上げ。ブレーク。  大井はジャカの左ジャブを前手で押さえて右ジャブをヒット。さらに右フック、左ストレート! さらに組みにジャカはギロチンチョーク! 首を抜く大井はパウンドから離れてスタンド勝負で詰める。  2R、詰める大井は右ジャブから左ストレートの飛び込みをヒット! さらに左ストレート! サークリングするジャカを中央で追い、左で飛び込む。ジャカのワンツーをステップでかわす大井。右から左を当てる。ジャカは右ハイ。ブロッキングの大井はワンツースリーの連打。  さばく大井にヒザを狙うが、かわした大井は右ジャブをヒット。さらにジャカの入りにジャブをこつこつ当てる。  踏み込みの速い大井。ワンツーも、ジャカも右を返す。ゴングにジャカは鼻血。判定3-0(20-18×3)で、序盤の腕十字をしのいだ大井が、打撃の進化を見せてプロデビュー戦で勝利した。 試合後、大井は「もっと強くなれるように頑張るので応援よろしくお願いします」と語った。 [nextpage] ▼DEEP JEWELS ストロー級 3分2R アマチュアSルール×あきぴ(ABLAZE八王子)51.50kg[判定0-3] ※18-20×3〇山吹マリン(和術慧舟會AKZA)51.75kg あきぴ「今回はアマチュアMMA4戦目になります。精一杯頑張るので応援よろしくお願いします」 山吹「パウンドありルールは初めてなので、より気を引き締めて頑張ります」  1R、あきぴのワンツーの右に先に組んだ山吹がボディロックテイクダウン。左で差して右で枕でハーフからパス狙いも、跳ね上げてケージを使って立ち上がり。首投げを狙うが戻して正対。しかし山吹がボディロックテイクダウン。フルガードに入れたあきぴ。ゴング。  2R、ここも先に組む山吹が長身を活かして四つから小外がけテイクダウン、右枕の山吹はあきぴの顔を横に向かせて押さえ込み。しかし左で差したあきぴがリバーサル。ツイスター狙いの山吹にかからずトップに。立ち上がり、左右で前に出るが、山吹の組みに小外でテイクダウンしてゴング。  判定3-0(20-18×3)で山吹が勝利した。 [nextpage] ▼DEEP JEWELS 49kg以下 3分2R アマチュアSルール×せりな(JAPAN TOP TEAM)48.95kg[判定0-3] ※18-20×3〇横江明日香(リバーサルジム立川ALPHA)48.40kg せりな「明日はたくさんの方に練習を教えてもらったので、練習の成果を出せるように頑張るので、応援よろしくお願いします」 横江「50回記念という大会に出られることが光栄に思っております。ありがとうございます。相手のせりな選手は一生懸命練習してきたとお聞きしていますが、私も一生懸命練習してきたので、明日は2人で盛り上げられるように頑張ります。応援よろしくお願いいたします」  1R、せりなのジャブ、ストレートに組んだ横江がボディロックテイクダウン。ハーフからフルガードに戻すせりなをパス。マウントに背中を見せて立つせりなは正対してゴング。  2R、詰めて左で差して投げる横江。ハーフガードのせりなは腰を切ってフルガードに戻して手首をつかんで腕十字狙いも切る横江。立つせりなだが、横江は組み付いていくと大内刈りで再びテイクダウン。せりなが立ち上がるも横江が組んでゴング。  判定3-0(20-18×3)でテイクダウンから削った横江が勝利。 [nextpage] ▼DEEP JEWELS 50kg以下 3分2R アマチュアSルール〇須山ゆな(Roys GYM)50.20kg[1R 2分23秒 TKO] ※パウンド×ちゃんりな(Y&K ACADEMY)50.55kg ※道衣込み 須山「明日は前回の試合から成長した姿をお見せできるよう、全力で勝ちに行きます。応援よろしくお願いします」 Y&K ACADEMY代表代読「今回記念すべき大会に出場させていただき、誠にありがとうございます。今回の大会に向けて、私は流派の緑帯に昇格してこの試合に臨むことになります。そして今、タイで武者修行中のSAINT選手から応援のコメントが来ていたので(『頑張れー』の動画を見せて)必ず彼のメッセージに応えられるように頑張っていきたいと思います。皆さんよろしくお願いいたします」 [nextpage] ▼DEEP JEWELS ストロー級 3分2R アマチュアSルール×和智美音(リバーサルジム立川ALPHA)51.25kg[判定1-2] ※19-19マスト谷山×2, 19-19マスト和智〇谷山心優(フリー)52.45kg 和智「50回記念会ありがとうございます。次は絶対勝つので応援よろしくお願いします」 谷山「アマチュアで初めてのDEEP JEWELSなんですけど、お母さんと一緒に、この50回の記念大会に出れることになって、めちゃくちゃありがたいなと思って、すごい嬉しいです。めっちゃ練習してきたんで、相手に負けないように自分が練習した技を絶対出し切ります。応援よろしくお願いします」
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