▼コー・メイン ONEムエタイ 53.07kg契約 3分3R
×ソンチャイノーイ・ゲッソンリット(タイ)
判定0-2
〇ヌンスリン・チョー・ケットウィナー(タイ)

ソンチャイノーイはS1ジュニアバンタム級王者の肩書きを引っ提げて2022年9月のNJKFに初来日すると、塚本望夢を1RでKO。2023年4月には『BOM OUROBOROS 2023』で名高に3RでKO負けを喫したが、強烈な攻撃の数々で名高を苦しめた。2023年7月の『BOM』にも来日し、重い左右ローキックで場内をどよめかせ、5Rには首相撲からのヒザ蹴りでジュライ・ウォーワンチャイ(=石井寿来)に判定2-0で勝利している。

ONEには2023年1月の『ONE Friday Fights 2』から出場し、9戦全勝(4KO)の快進撃。前戦は2025年3月にティーヤイ・ワンコンオームMBKに判定勝ち。所属するゲッソンリットジムは、K-1など日本で大活躍したチャンプアを輩出したジムだ(※チャンプアは現在同ジムのトレーナー)。

ヌンスリンは2023年3月からONE Friday Fightsに参戦。これまで5戦全勝(2KO)と同じく負け無しを誇る。

勝った方が次に吉成名高と対戦するのではないかという一戦。リングサイドではその名高が試合を見守る。

1R、ヌンスリンの前蹴りをキャッチしたソンチャイノーイはいきなり右フックをヒットさせてダウン気味に倒したが、ヌンスリンがすぐに立ち上がったためノーカウント。右ローを蹴るヌンスリンに、ソンチャイノーイは蹴り足をキャッチして右ボディストレートを2連打。ソンチャイノーイはサウスポーにスイッチすると左ミドル、組んでのヒザも。ヌンスリンは左右の前蹴りを放つが、ソンチャイノーイはキャッチしての右を打つ。

2R、ソンチャイノーイが右ローから左右フックでパワフルに攻め込むが、打ち合いになったところでソンチャイノーイの左ボディからの右フックに、ヌンスリンが左フックをヒットさせてダウンを奪う。再開後、すぐに打ち合いを展開する両者。左右フックが激しく交錯する。前に出るソンチャイノーイが左フックを当てるが、ヌンスリンは左右フックを返す。

ヒザを突き上げるソンチャイノーイ。ヌンスリンは左右フックから左右のアッパー。顔面前蹴りもヒットさせる。ヌンスリンは左右のアッパーから左右フック、左ボディも。ソンチャイノーイは組んでのヒザに持ち込む。前に出るソンチャイノーイにアッパーとフックを打ち込むヌンスリン。

3R、前に出るソンチャイノーイにヌンスリンは左ミドル、ヌンスリンのミドルをキャッチするとソンチャイノーイは左ボディを打つ。どんどん前に出るソンチャイノーイにヌンスリンはステップを使って距離を取り、ワンツーを打ってソンチャイノーイが近付くと首相撲で組んでしまう。

逃げ切り態勢に入ったヌンスリンを追いかけるソンチャイノーイ。ヌンスリンはソンチャイノーイのパンチをかわし、首相撲に持ち込む。ソンチャイノーイが右ボディから左フックをヒットさせるも、ヌンスリンは組み付く。どんどん前に出るソンチャイノーイに、ステップを使って回り込むヌンスリン。そのまま試合終了となった。

判定は2-0でダウンを奪ったヌンスリンが勝利。6連勝となった。ソンチャイノーイは連勝がストップ。この結果により、新設が予定されているONEアトム級ムエタイ王座の行方が混とんとしてきた。


