ムエタイ
レポート

【ONE FF】吉成名高が1Rからアズマニを圧倒、TKO勝ちで3連勝を飾る。名高のライバル・ソンチャイノーイがヌンスリンにダウンを奪われ連勝ストップ、力斗がカーフキックと右ミドル連打で蹴り勝ち、メインで無敗のイマンガザリエフがパンパヤックをハイキックで初回KOして本戦契約ゲット

2025/08/29 22:08

▼コー・メイン ONEムエタイ 53.07kg契約 3分3R
×ソンチャイノーイ・ゲッソンリット(タイ)
判定0-2
〇ヌンスリン・チョー・ケットウィナー(タイ)


 ソンチャイノーイはS1ジュニアバンタム級王者の肩書きを引っ提げて2022年9月のNJKFに初来日すると、塚本望夢を1RでKO。2023年4月には『BOM OUROBOROS 2023』で名高に3RでKO負けを喫したが、強烈な攻撃の数々で名高を苦しめた。2023年7月の『BOM』にも来日し、重い左右ローキックで場内をどよめかせ、5Rには首相撲からのヒザ蹴りでジュライ・ウォーワンチャイ(=石井寿来)に判定2-0で勝利している。


 ONEには2023年1月の『ONE Friday Fights 2』から出場し、9戦全勝(4KO)の快進撃。前戦は2025年3月にティーヤイ・ワンコンオームMBKに判定勝ち。所属するゲッソンリットジムは、K-1など日本で大活躍したチャンプアを輩出したジムだ(※チャンプアは現在同ジムのトレーナー)。


 ヌンスリンは2023年3月からONE Friday Fightsに参戦。これまで5戦全勝(2KO)と同じく負け無しを誇る。


 勝った方が次に吉成名高と対戦するのではないかという一戦。リングサイドではその名高が試合を見守る。


 1R、ヌンスリンの前蹴りをキャッチしたソンチャイノーイはいきなり右フックをヒットさせてダウン気味に倒したが、ヌンスリンがすぐに立ち上がったためノーカウント。右ローを蹴るヌンスリンに、ソンチャイノーイは蹴り足をキャッチして右ボディストレートを2連打。ソンチャイノーイはサウスポーにスイッチすると左ミドル、組んでのヒザも。ヌンスリンは左右の前蹴りを放つが、ソンチャイノーイはキャッチしての右を打つ。


 2R、ソンチャイノーイが右ローから左右フックでパワフルに攻め込むが、打ち合いになったところでソンチャイノーイの左ボディからの右フックに、ヌンスリンが左フックをヒットさせてダウンを奪う。再開後、すぐに打ち合いを展開する両者。左右フックが激しく交錯する。前に出るソンチャイノーイが左フックを当てるが、ヌンスリンは左右フックを返す。


 ヒザを突き上げるソンチャイノーイ。ヌンスリンは左右フックから左右のアッパー。顔面前蹴りもヒットさせる。ヌンスリンは左右のアッパーから左右フック、左ボディも。ソンチャイノーイは組んでのヒザに持ち込む。前に出るソンチャイノーイにアッパーとフックを打ち込むヌンスリン。


 3R、前に出るソンチャイノーイにヌンスリンは左ミドル、ヌンスリンのミドルをキャッチするとソンチャイノーイは左ボディを打つ。どんどん前に出るソンチャイノーイにヌンスリンはステップを使って距離を取り、ワンツーを打ってソンチャイノーイが近付くと首相撲で組んでしまう。


 逃げ切り態勢に入ったヌンスリンを追いかけるソンチャイノーイ。ヌンスリンはソンチャイノーイのパンチをかわし、首相撲に持ち込む。ソンチャイノーイが右ボディから左フックをヒットさせるも、ヌンスリンは組み付く。どんどん前に出るソンチャイノーイに、ステップを使って回り込むヌンスリン。そのまま試合終了となった。


 判定は2-0でダウンを奪ったヌンスリンが勝利。6連勝となった。ソンチャイノーイは連勝がストップ。この結果により、新設が予定されているONEアトム級ムエタイ王座の行方が混とんとしてきた。

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