日本人が対外国人ってなった時、身体感覚でカルチャーショックを受けている
わずか5カ月の間に、クレベル・コイケ、カルシャガ・ダウトベックと強豪と対し、5月、朝倉未来に徹底研究され、攻略された。
「そういう時もある。それを自分で上手く噛み砕いて、自分のスタイルを貫き通すだけ。前回の状況で試合に負けたからといって、自分の個性を殺すつもりはないんで。自分のやりたいように好きな通りやれば、この次、いい方向に行くと思っています。それは見えてるんで、その出力を出すタイミングを見ている。そろそろフルで行こうかなっていう時期を見てるんで」
9月28日の名古屋大会では、フェザー級タイトルマッチとして、かつて自身が巻いたベルトをラジャブアリ・シェイドゥラエフ(キルギス)が王者として防衛に臨む。挑戦者は、修斗王者のSASUKEを初回KOに下したビクター・コレスニック(ロシア)だ。これら海外勢の台頭を、どうとらえているか。
「それはもうみんな思ってる通り、一番厄介ですよね。日本と海外のファイトスタイルとかリズムとかが全部違う。日本人が対外国人ってなった時のその身体感覚でカルチャーショックっていうか、“何、このフィジカル。何、このリズム、何この間合い”みたいに受ける。日本のベーシックに無いものを持ってるから驚かされますし、自分だったら、と考えると──いかに“ブン殴って終わらせるか”です。日本人ファイターでいる限り、海外勢と立ち合わなきゃいけないし、そのプライド持ってやらなきゃいけないんで」と、立ち向かうつもりだ。
しかし、現状すぐには復帰はできない。焦りはないか、と聞くと、「特に無いですね。自分の現状を受け入れるだけなんで。僕が現段階で試合をしていないなか、どうこう言っても流れは変わらない。だから僕が“よし、試合できます。今、フェザー級どうなってますか? よし、ここでやりますよ!”っていう状況になれば。いまは流れにも任せるしかない」とした。
見据えるのは年末年始だ。
「大晦日、年明け狙っているんでそこに向けて動いています。それまでは必要なものをやる」
ストライカー対策が構築されたいま、新たな武器を引き出しに加えることで、自身の武器をより強力なものにするつもりだ。
「相手に同じことをしてやりますよ。打撃の練習しときなお前、って。こっちはグラップリングの練習しとくぞっていう。100%、後手に回るわけじゃない。僕ら(ストライカー)には僕らの武器があって、相手は相手の武器があって、それはお互い様じゃないですか。その武器を活かすために、MMAとして強さを増す。いい時もあれば悪い時もある。次、どうするかだと思うんで、そこは期待していただきたいです。手応え? もちろん、強くならなきゃいけないんで」




