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【RWS】福田海斗が古豪のスペイン人ムエタイファイターに完勝

2025/08/23 23:08
【RWS】福田海斗が古豪のスペイン人ムエタイファイターに完勝

鋭利なヒザを突き刺す福田(右)(C)RWS

RWS
2025年8月24日(日)タイ・ラジャダムナンスタジアム

▼メインカード第1試合 フェザー級 3分3R
×カルロス・コエーリョ・カナレス(スペイン)
判定0-3 ※27-30×3
〇福田海斗(キングムエ)

 日本とタイを股に掛けて活躍する福田は今年4月、後楽園ホールにて『スックワンキントーン』に出場し大翔(ウィラサクレック荒川)と対戦。引退を賭けた大翔の気持ちを受け止め激闘を演じ判定勝利。7月にはポートメッセなごやで行われた『ホーストカップ』にて、ザ・ロックMFC(タイ/MFC)を首相撲で圧倒、フルマークの判定勝利を収めている。


 また、9月21日(日)には地元名古屋の『Suk Wanchai MuayThai Super Fight vol.11』(LivesNAGOYA)にて前PrydeTVフェザー級王者チェップカート・ポーポンサワン(タイ)との試合が決定している。

 カナレスは19歳でタイに渡ってムエタイを学び、アマチュアで数々のメダルを獲得したのちにプロに転向。スペイン王座やタイのローカル王座を獲得し、2016年にはWBCムエタイインターナショナル王座、2017年にはWKN世界王座、2018年にはISKA世界王座、2019年にはWMF-PRO世界王座、2024年にはWMC世界王座とWPMTM世界王座を獲得。


 2018年のISKAムエタイ世界フェザー級王座は、国崇(拳之会)から1R47秒、ヒジ打ちによるTKO勝ちで奪ったものだ。また、2017年には日本でMOMOTAROと対戦してKO負けでWBCムエタイインターナショナル王座を奪われた。2024年12月には『RWS JAPAN』で品川朝陽との対戦が決まっていたが、負傷で中止となった。

 1R、右ローを蹴り、ジャブを出しながら前へ行く福田。右ミドルを蹴るカナレスに福田は前蹴り。右ロー、ワンツー、左ロー、また右ローと前へ出て積極的に攻める福田にカナレスは右の蹴りやパンチを返そうとするがほぼ一方的な展開。

 ロープに詰めた福田が左右の連打とヒジを見舞い、カナレスが組み付いてブレイク。カナレスは前に出る福田に右ヒジを打つが福田は左ボディ。前蹴りで下がらすと右ヒザ。オープンスコアは福田の10-9×3に。


 2Rも前に出るのは福田。右りーを狙い撃ちにし、ワンツーのツーをヒジ打ちに。カナレスの右フックをもらうと、すぐに組み付いて動きを止める福田。ワンツーから組んでのヒザも見舞う。ここから福田は組んでのヒザを多用。ボディへ右ストレートを打ち、組んでヒザ。右ローから組んでのヒザと、打撃をヒットさせてのヒザに持ち込む。

 その組み際に縦ヒジを合わせに来るカナレス。すると福田は、今度は右ミドルを多用。前蹴りと右ミドルを何度もヒットさせていく。面白いように右ミドルを当てる福田。カナレスは為す術なく蹴られる。オープンスコアも当然10-9×3で福田だ。

 3R、福田は前蹴りを出しながら前へ出ていき、さっそく組んでのヒザ。カナレスは左右フックを放つが、福田がヒザを突き刺して組んでのヒザに持ち込む。カナレスは左の縦ヒジをヒット、一度下がった福田が再び前へ出ると組んでのヒザ。


 カナレスはバックスピンエルボーで逆転を狙うが不発。福田は右ローを蹴り、組んでのヒザ。何とかヒジで逆転したいカナレスだが、福田に右ローを蹴られて足が流れ、前蹴りで下がらされる。組まれると福田のヒザが入るという独壇場に。

 右目の上から出血が見られた福田だが、判定3-0(30-27×3)の完勝を収めた。

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