▼第7試合 DEEP JEWELS フライ級(56.7kg +500g)5分3R
○渡辺華奈(FIGHTER'S FLOW)56.9kg
[1R 1分48秒 リアネイキドチョーク]
×カン・ヒウン(ryeongpromotion/kukjegym)56.6kg
日本vsアジア4対4マッチ。渡辺は柔道で2016年アジアオープン準優勝、ヨーロッパクラブ選手権準優勝などの実績を残し、MMAに転向。2017年12月3日にDEEP JEWELSでプロデビューを果たすと、その26日後に開催されたRIZINにも出場。両団体を主戦場に7勝1分といまだ無敗を誇る。前戦は今年4月のRIZINで真珠・野沢オークレアから一本勝ちしているヤスティナ・ハバから勝利を収めたが、眼窩底骨折を負って試合間隔が空き今回が復帰戦。
今回対戦するカン・ヒウンはプロボクサーからMMAに転向したファイター。プロ戦績は7勝1分で無敗。相手の印象について渡辺は「打ち合いが得意。アマチュアでは全勝で、KOもあるのでテクニカルで強打もあるイメージです」と評し、「自分の苦手分野である打撃を得意とする選手が相手ですが、しっかりとフィニッシュします! 半年ぶりの試合なので、ワクワクしています。楽しんで勝ちたいと思います」と語っている。
1R、開始早々組んで引手をつかんで内股でテイクダウンした渡辺。ハーフガードからパウンド、マウントを奪うとアメリカーナを狙うが背中を向けたヒウンに渡辺はリアネイキドチョーク。タップを奪った。
試合後、渡辺は「半年ぶりでいつもより緊張しましたがしっかり勝ててよかったです。大晦日、試合したいなと思っています。まだまだやることいっぱいありますがもっともっと頑張ります」と大晦日出場をアピールした。
渡辺華奈
「4月以来、半年ぶりの試合なので、この半年間やってきたことをしっかり出して、一本勝ちできるように頑張ります」
▼第6試合 DEEP JEWELS アトム級(※47.6kg +500g)5分3R
○アム・ザ・ロケット(Tarnthong Gym / PHUKET TOP TEAM)47.8kg
[1R 1分37秒 腕十字]
×ホン・ユンハ(Von Jiu Jisu Songtan)47.55kg
アムは、これまでムエタイで80戦を超える戦績を誇り、WMC女子ミニフライ級王座を獲得。柔術にも取り組み、JJIF柔術の黒帯で2017年にアジア王者に。2018年4月のアブダビ・ワールドプロ49キロ級では青帯ながら3位入賞。リカ・イシゲにも柔術で勝利した経験がある。
MMA戦績は3勝2敗で、2019年3月の「DEEP JEWSLS」では1R0分34秒、毛利道場の佐藤絵実にリアネイキッドチョークで一本勝ちし、衝撃の日本デビューを果たした。その後、8月にRIZINで女子スーパーアトム級王者の浜崎と対戦しリアネイキドチョークの体勢になるなど追いつめるも、前方に落とされ、腕十字で逆転の一本負けを喫した。
ムエタイ流のこかし、ボディロックからのテイクダウンも強いアムが、金網版DEEP JEWELSで再びケージムエタイを披露するか。今回、アムはアトム級に戻して戦う。
対するユンハは、2016年8月の「DEEP77&DEEP JEWELS13」で浅倉カンナに判定負け、ROAD FCではキャリアの初期に藤野恵実、ARAMIに敗れているが、2017年10月から3連勝中でここ2試合はリアネイキドチョークで連続一本勝ちも決めている。アムを倒せば一気にワールドクラス入りとなる。
1R、オーソドックス構えから右の強烈な蹴りを2発当てるアム。ユンハは金網詰めボディロックでテイクダウンもクローズドガードのアムは手首つかみ、腕十字! 最後はうつ伏せになって極め、1分37秒、アムが一本勝ちした。
試合後アムは天を仰いでから「今回はDEEPのファン、関係者の皆さん、応援ありがとうございます。日本の皆さんに格闘技を楽しんでもらいたいです。私も強くなっていろんなトーナメントで勝っていきたいと思います」と語った。バックステージでアムはRIZINでの浜崎戦に続く試合をあらためて希望した。
アム
「お呼びいただきありがとうございます。今回は韓国の選手との対戦となりますが、一本かKOで必ず勝利したいと思います」
※ユンハは交通事情により遅れて計量
KINGレイナが体重超過で失格を謝罪
第5試合終了後、体重超過で失格となったKINGレイナがケージイン。ファンにお詫びの挨拶を行った。
「このたびは体重超過となってしまい、大変申しわけございませんでした……。(涙声になり)今回の超過により、いちからやっていこうと思いましたし、温かいお声もいただき、しっかりやりたいと思いますので、どうぞ応援をよろしくお願いします。ほんとうにすみませんでした」
▼第5試合 DEEP JEWELSフライ級(56.7kg +500g)5分2R
○奈部ゆかり(HMC JAPAN/リバーサルジム新宿Me,We)57.05kg
[1R 3分15秒 TKO]
×ゲオチャイ・ザ・ロケット(Tarnthong Gym)56.50kg
奈部は柔道出身で高校生の時に富山県大会優勝、インターハイではベスト8。名門・国際武道大学の柔道部に所属し、韓国に柔道留学も果たしている。2015年5月にDEEP JEWELSでプロデビュー。2018年6月に渡辺華奈に判定負けも、以降、アミバ、高森惟舞、藤森祥子を相手に3連勝中。MMAでは6勝3敗1分で、敗れている相手は渡辺、村田夏南子、杉山しずかと強豪のみ。
今回の相手ゲオチャイは、6月大会で中井りんと対戦したムエタイベースでレスリングの経験も持つ。奈部は「本場のムエタイ選手なので、打撃が上手い印象です。前回の中井りん選手との試合を見て、強いストレートを打つ選手だなと思っています」と評する。
「日本国内では初の外国人選手戦で、ワクワクしています」(2017年6月にドイツで試合経験あり)とモチベーションは高く、「自分のやってきたことが日本以外でも通用するのか試したい気持ちと、久しぶりの試合なので緊張とで、よくわからない感情が生まれています(笑)。MMAスタイルも変わっているので、試合でどんどん出していきたいです」と、いろいろなことを試したいと話す。
1R、低いダブルレッグから組んで払い腰テイクダウンは奈部。パスガードからマウント奪い、パウンド。ブリッジするゲオチャイだが、マウント保つ奈部はパウンド連打。動けないゲオチャイを見てレフェリーが間に入った。
試合後、Me,Weの山崎代表から祝福された奈部は「いろんな選手と世界で戦っていきたいです。もっともっと強くなりたいです。台風のなかで新幹線が動かないなか、家族が来てくれてありがとうございました」と感謝の言葉を語った。
奈部ゆかり
「久しぶりの試合になるのでとても緊張しています。あと国際戦なので、自分も世界で戦えることをこの試合で見せたいと思います。今回はMe,Weの方々のおかげで精神的にも安定しているので、いい勝利を目指して頑張ります」
ゲオチャイ
「2回目も呼んでいただきありがとうございます。奈部選手を倒せるように頑張ります」