AbemaTVAbemaTV
MMA
レポート

【DEEP JEWELS】前澤智が初防衛に成功。緊急出場中井りんが一本勝ち、渡辺華奈、奈部ゆかりが国際戦勝利、古瀬美月がKAIに競り勝ち、川村虹花が判定負け

2019/10/22 11:10
【DEEP JEWELS】前澤智が初防衛に成功。緊急出場中井りんが一本勝ち、渡辺華奈、奈部ゆかりが国際戦勝利、古瀬美月がKAIに競り勝ち、川村虹花が判定負け

10月22日(火・祝)『DEEP JEWELS 26』が後楽園ホールで開催された。

メインのDEEP JEWELSアトム級タイトルマッチでは、前澤 智(王者/リバーサルジム 立川 ALPHA)が富松恵美(挑戦者/パラエストラ松戸)を判定5-0で下し、初防衛に成功。
セミファイナルでは、タイのダイヤモンドローズ・ザ・ロケット(Tarnthong Gym)と対戦予定だったKINGレイナ(FIGHT CLUB 428)が体重超過で失格も、代わりに急遽、参戦した中井りん(修斗四国道場)がダイヤモンドローズと63kg契約で対戦し、見事一本勝ちを飾った。

▼第9試合 メインイベント DEEP JEWELSアトム級タイトルマッチ 5分3R
○前澤 智(王者/リバーサルジム 立川 ALPHA)47.5kg
[判定5-0]※30-27×3,29-28×2

×富松恵美(挑戦者/パラエストラ松戸)47.5kg

前澤は中学から大学まで柔道を学び、寝技強化で始めたブラジリアン柔術がきっかけで総合格闘技の道へと進む。2012年にJEWELSでプロデビューすると連敗を喫したが、着実に力をつけてタイトルに近づき、2018年12月に黒部三奈を破り第6代DEEP JEWELSアトム級王座に就いた。今年3月には浅倉カンナとの勝負に挑んだが判定負け、7月の『RIZIN.17』に初参戦を果たすがROAD FC女子アトム級王者ハム・ソヒ(韓国)に初回TKO負けを喫して悔し涙を流した。

富松は女子プロレスを引退後、柔術を始めて2006年10月にMMAプロデビュー。2014年にはDEEP JEWELSストロー級暫定王座にも就いた。長野美香、石岡沙織、SARAMIらから勝利を収めてトップクラスに君臨していたが、2018年に韓国人選手に連敗。しかし、3月大会ではレスリング出身の青野ひかるに一本勝ち、6月大会では古瀬美月にも一本勝ちし、復活を遂げた。今回の王座戦に向け、沖縄で松根良太との特訓も慣行している。

両者は2017年2月に対戦し、前澤が3R1分24秒、リアネイキドチョークで一本勝ちを収めている。前澤の出世試合となった一戦だ。王者となった前澤が返り討ちにするのか、それとも富松が執念で悲願の正規王座を奪取するのか。

1R、ともにオーソドックス構え。頭を上下してステップする前澤。前澤は左で飛び込みヒット、左ミドル、右ローと散らして動く。詰める富松は右ボディ。左ジャブを当て組み付く前澤にアゴを押してヒザを突く富松。左で差す前澤だが突き放す富松が体を入れ替えダブルレッグをトライ。差し上げる前澤。左で呼び戻す形で後方に倒してテイクダウン! そのままバックを奪う。両足をかけさせなかった富松がバックの前澤を振り払い、押し込みゴング。

2R、ワンツーで前に出る前澤はダブルレッグへ。差し返しにくる富松に再度ダブルレッグも差し上げる富松がスタンドバック狙い。アームロック狙う前澤に引き込んだ富松。すぐに正対した前澤がマウントからバックへ! 今度は両足フックへ。しかし正対し足を戻した富松。そこに前澤はパウンドを入れる。下から三角絞めを狙い手首を持つ富松に上体を立て頭抜く前澤は片足を抜きハーフで鉄槌! ゴングにしばらく天井を見たままの富松だがコーナーに戻る。

3R、左右連打を当て金網詰める前澤はレベルチェンジからダブルレッグへ。差し上げ体を入れ替える富松は左で差して押し込むが、すぐに前澤も体を入れ替えワンツー連打!下がる富松はダブルレッグに入るががぶる前さはバック狙い。ガードを取る富松にハーフからヒジを突く前澤! 右で差す前澤だがいったん体を離し、再びパウンドで飛び込み。三角絞めを狙う富松をかついでパスするとバックへ。亀からガードになり左で差してスイープを狙う富松を潰す前澤。ゴング。

判定は、3R通してテイクダウン、打撃でダメージを与えた前澤が5-0で完勝。勝者コールに敗れた富松は前澤の手を挙げて称えた。

試合後、赤いベルトを抱きしめた前澤は「足元が悪い中、来てくださりありがとうございます。富松選手は自分が3試合目のときにメインを張っていた素晴らしい選手で、リング下からすごい選手だなと思って観ていました。1回勝っていますが、富松選手はSARAI選手にも勝っている選手で、今日、自分が勝てて周囲のみんなに恩返しができたと思います。この先のことは分かりませんが、今回が最後かもしれないといつも思って試合をしています。どうか皆さんずっとずっと女子格闘技のファンでいてください。よろしくお願いします」とマイクで語った。

前澤 智
「今日のこのパンツは今、被災地にボランティアで行っている友だちが送ってくれました。昨日、ジムの会員さんがこのベルトに向かって“チョモのところにちゃんと帰って来るんだよ”と言ってくれました。明日はジムの姉弟子のKAIさんと『一緒に勝とうね』と約束をしました。明日、戦う全選手が誰かの支えを受けて、誰かのために戦うと思います。私もジムのみんな、ファンの皆さんに支えられてここまでやってこれました。富松さんの奏でるロックは(富松から「メタルです」と指摘)……メタルは激しくて爆音でしょうけれど、私はそれに負けず自分のMMAを踊り続けたいと思います」

富松恵美
「3度目の正直でこのベルトを獲る事と、前澤チャンピオンには以前負けている(※2017年2月に前澤が3R、リアネイキドチョークで一本勝ち)ので、そのリベンジを果たして後楽園ホールのメインで記憶に残る素晴らしい試合で一本勝ち、明確な勝ちで前澤選手にリベンジしたいと思います。パラエストラ千葉ネットワークが20周年ということで、さらに勢いに乗せるベルト獲得を必ず達成します」

▼第8試合 セミファイナル DEEP JEWELS 63kg以下 5分3R
○中井りん(修斗四国道場)※21日夜、計量予定
[1R 3分20秒 腕十字]

×ダイヤモンドローズ・ザ・ロケット(Tarnthong Gym)62.1kg
※KINGレイナ(FIGHT CLUB 428)は65.9kg→65.3kg(※失格に)

前日計量でKINGレイナが初回計量で2.9kgオーバー。再計量でも2.3kgオーバーで失格が決定。KINGレイナの代わりに中井りん(修斗道場四国)が緊急参戦し、ダイヤモンドローズ・ザ・ロケット (62.1kg)と63kg契約で試合を行うことが決定した。

中井はUFC参戦を経て2016年7月からは国内に復帰。4連勝を収めたが、2018年7月の『RIZIN』前に猛暑の中で練習中に熱中症となり、急性腎炎を併発してドクターストップ。杉山しずか戦が直前で中止となり、その後も体調が回復しなかったことから戦線離脱が続いていた。

しかし、2019年6月9日の『DEEP JEWELS』で約1年4カ月ぶりの復活。58kg契約でタイのゲオチャイ・プラチャムウォンと対戦し、打撃で圧倒。2R1分56秒、TKO勝ちを収めていた。

中井がスクランブル参戦で対戦する21歳のダイヤモンドローズは、8月の「RIZIN.18」で浜崎朱加と対戦したアム・ザ・ロケットと同門で今回がプロMMAデビュー戦となる。

本名はティタパ・ジュンソークプラン。身長168cm。ムエタイで17勝8敗。柔道で2015年の東南アジア競技大会で5位、アジア選手権にも出場。またサンボでも2016年の清州世界マーシャルアーツマスターシップで2位になるなど、組み技の経験も豊富だ。

中井は柔道の名門・東海大学高輪台高校出身。オリンピックを目指して女子の強豪校・帝京大に進学も直後にヒザを故障し、柔道からMMAに転向している。ダイヤモンドローズにとっては同じストロングポイントの組み技の経験を防御にも活かし、25戦のキャリアを持つムエタイの打撃で優位に立ちたいところだろう。

現在5連勝中の中井りん(21勝2敗1分)にとっては、身長差はあるものの、MMA経験の圧倒的な差でダイヤモンドローズをきっちり仕留めてDEEP JEWELS 2連勝を飾りたい。

1R、ともにオーソドックス構え。左ローはダイヤモンドローズ。さらに右ミドルをヒット。左ハイで牽制し左前蹴りも。右ミドルを当てたダイヤモンドローズ。その蹴り足をつかんで右のフックを打つ中井。右の蹴り足をつかんだ中井。すぐにパスガードするとダイヤモンドローズの頭についた中井はキムラロック狙いから腕十字へ。腕が伸び切り、ダイヤモンドローズは一回タップ。レフェリーがストップした。

緊急出場で見事一本勝ちした中井は「本日はご来場ありがとうございました。私が格闘技を続けられるのはファンの皆さんのおかげです。今回、試合を組んでくださった佐伯代表、ありがとうございます。今回の台風で被害にあわれた方にお見舞い申し上げます。何とか頑張って勇気を出してください」と挨拶。いつものようにケージのなかで勝利の側転からのバック宙を披露した。

ダイヤモンドローズ
「今回DEEP JEWELSで試合ができることがとても嬉しいです。KINGレイナ選手は打撃が得意な選手ですが、私も得意な打撃で勝利したいと思います

ONEONE

MAGAZINE

ゴング格闘技 2020年1月号
2019年11月25日発売
年末年始の格闘技を総力特集! 朝倉未来&海の朝倉兄弟出陣のRIZINとBellator JAPAN、12月28日のK-1名古屋大会、さらに『進撃の巨人』諫山創×デメトリアス・ジョンソン、『創世のタイガ』 森恒二×ぱんちゃん璃奈×鈴木千裕など「格闘文化祭」も掲載
ブラジリアン柔術&総合格闘技専門店 ブルテリアブラジリアン柔術&総合格闘技専門店 ブルテリア

関連するイベント

関連する記事