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2025年8月28日(日本時間29日)米国ラスベガスのコンベンションセンターで開催される『IBJJFワールドマスター柔術選手権 2025』に、髙田延彦(63歳)が出場することが分かった。
2024年12月5日、髙田はヒクソン・グレイシーから茶帯を授与されており、今回のワールドマスターでは、茶帯のマスター7(61歳以上)ヘビー級(94.3kg)にエントリーする。同大会はワンデートーナメント形式で、勝ち上がりを目指す。
髙田のコンペティション出場は、2024年9月に愛知県武道館で開催された『Sjjif World Jiu Jitsu Championship 2024』のマスター7紫帯ヘビー級で優勝して以来。
その後もR柔術の山田重孝代表とともに、『PRIDE』で2度対戦したヒクソン・グレイシーの元を度々訪れ、指導を仰いできた。パーキンソン病を発症しているヒクソンだが、柔術の指導に問題はなく、高田を茶帯に導いている。今回、髙田はヒクソンから受けた茶帯を巻いて、世界のベテラン強豪柔術家がそろうマスター大会に挑む。
昨年の柔術大会デビュー戦では、米国のスティーブン・スミスを相手にアームロックで一本勝ちし、「柔術を始めた時は、健康維持をメインにテクニックの習得に重点を置いてやろうとの思いだった。もちろんコンペテションのことなど考えもしなかったが、こうして柔術がライフワークとなり、周りの後押しもあり、今日の試合に出る日が来た事は、間違いなく私自身への大きなギフトです。これを機に今後も身体と相談しながら技術を積み上げて、次のコンペテションにトライする機を狙い楽しみながら精進します」と語っていた髙田だが、その言葉通り、次なる挑戦に向かう。
茶帯に弱い相手はいない。厳しい戦いが待ち受けるが、試合に向け、本誌の取材に髙田は、「今回チャレンジ出来る事に幸せを感じる。何より故障だらけの身体には感謝しかない。だからこそエンジョイしたいね!」と意気込みを語っている。







