9戦全勝、無敗の王者・池内が初防衛と10連勝を目指す(C)K-1
2025年8月23日(土)東京・後楽園ホール『Krush.179』にて、Krush女子フライ級タイトルマッチ3分3R延長1Rでソフィア・ツォラキドゥ(ギリシャ/PANTHERS SPORTS ACADEMY)の挑戦を受けての初防衛戦に臨む王者・池内紀子(POWER OF DREAM)のインタビューが主催者を通じて届いた。
池内は2021年3月にKrushでプロデビューし、2024年1月に「第6代Krush女子フライ級王座決定トーナメント」で優勝。無敗のまま7戦目で第6代Krush女子フライ級王座に就いた。2024年11月のチェ・ウンジ戦で右の強打を決め初のKO勝ち、2025年2月にはK-1でベセラ・ロガスカを撃破して戦績を9勝(1KO)無敗とした。
KOで勝って『ファイヤー!』で締めくくる

――試合が迫ってきましたが、練習はいつまでやっていたんですか?
「追い込みは先週の金曜日ぐらいまでです。あとは体重を落とすために軽い練習を水曜までやっていました」
──練習の手応えはどうですか?
「バッチリですね。今回は、相手のソフィア・ツォラキドゥ選手がすごく足を使いながらガンガン前に来るタイプの選手なので、自分も止まらないようにステップワークとかを意識しながらやってきました」
──試合ではどう戦いたいと思っていますか?
「相手は打たれても打ち返してくる選手なので、自分もステップワークをしっかり使いながら、振ってきてもガードしつつ、打ち合っていきたいと思っています」
──ソフィア選手はプロでまだ3戦目ですが、動画などの材料はあまりなかったのでは?
「そうですね。その2試合の動画も試合全部の映像ではなくて、あとアマチュアの試合も少しあったぐらいで、そんなにちゃんとは見られてないです」
──断片的なものが少しという感じなんですね。
「でも、『強いヤツは相手どうこうは関係ない。自分が強ければ勝てる』と会長に言われていて、自分もそう思っています。動画があっても、その通りに動くわけでもないので、映像の量とかはそんなに気にならないですね」
──昨年11月の試合で初KOを記録し、今年2月にも続けて外国人戦を行いました。対外国人というところで、日本人選手との違いを感じる部分はありましたか?
「自分の中では、あんまり『外国人選手だから』というのはなかったですね。日本人選手も強いと思っているし、『違うな』と思ったところはそんなにないです。フィジカルとかもそんなには感じませんでした」
──今回のソフィア選手も、前回のベセラ・ロガスカ選手やその前のチェ・ウンジ選手も含めて、そもそも池内選手の方が身長も高いですしね。今回、初防衛戦ということについてはどうですか?
「自分はK-1のベルトも狙っているので、ここでしっかりと防衛して、SAHO選手との試合につなげたいなと思っています」
──よく「初防衛戦は王座を獲る試合よりも難しい」と言われたりもしますが、そんなプレッシャーもない?
「初防衛だからというのは特にないですね。防衛するというより挑戦者のつもりでいこうと思っているので、そこのプレッシャーとかもあまりないです」
──最終的にはどう勝ちたいですか?
「しっかりKOで勝ちたいです。倒すイメージも作ってきているので、あとはそれをやるだけです」

──以前はずっと「練習していることが試合でなかなか出せない」と言っていましたが、そこは改善されつつある?
「そうですね。試合を重ねてきて、少しずつですけど出せるようになってきたのかなと思います。倒して勝つこともできるようになって、試合慣れもしてきているのかなと感じます」
──試合後に古川誠一会長から言われることも、変わってきていますか?
「今でも厳しい言葉が多くて、褒められることはないですね(笑)。今回の試合は会長も『相手選手が強い』と言っていて、本当にやってきたことを出せないと勝てないと思うので、そこはしっかりやりたいです」
──今回はタイトルマッチということもあって、後楽園大会のメインイベントです。そこについては?
「KOで勝って『ファイヤー!』で締めくくりたいですね。『メインだから』というのが特別あるわけではないし、プレッシャーとかもそんなにないんですけど、KOで大会を締めないとという気持ちは強いです」
──そして今大会はフライ級王座決定トーナメントで上遠野寧吾選手、セミで岩尾力選手が出て、POWER OF DREAMの選手の試合が続きますね。
「寧吾も力君も本当に強くて、しっかりバチッと勝ってくれると思うので、それに続いて自分もバチッと勝ちます。朝練とかキツいんですけど、みんなで『頑張ろう』って言い合いながらやってきたので」
──3人ともいい勝ち方をすれば、改めてPOWER OF DREAMの強さを示せますね。
「あっ、そうですね」
──「あっ」って(笑)。では最後に、改めて今回の試合に向けての“決意”をいただけますか?
「しっかりKOで勝って、『ファイヤー!』で締めくくります!」





