2025年8月16日(日本時間17日)米国イリノイ州シカゴのユナイテッド・センターにて『UFC 319: Du Plessis vs. Chimaev』『UFC 319: Du Plessis vs. Chimaev』(UFC Fight Pass/U-NEXT配信)が開催された。
同大会のU-NEXT中継で解説を務めた、金原正徳(リバーサルジム立川ALPHA)が大会終了後に自身のYouTubeチャンネルを更新。ティム・エリオット(米国)に2R4分39秒、ギロチンチョークで敗れた朝倉海(JAPAN TOP TEAM)について語った。
「前回と違って結構パンチ主体で攻め込んでたので、1Rは凄くいい戦い方が出来ていたし、ジャッジも10-9で朝倉海につけてたんで、凄くいい展開だと思ったんですけどね」と、堀口恭司同様に1Rは朝倉のペースだったと話し始める。
【写真】1Rはパンチ主体でいい動きを見せていた朝倉(C)Zuffa LLC/UFC「2Rになってティム・エリオットの方がプレッシャーをかけてきたりレベルチェンジをしたりとかでスタイルをいろいろ変則にやってきた分、1Rに比べて海の空振りが増えてきた。その空振りの左フックに合わされてテイクダウンされてしまって。背中つけて、首抱えられてマウントからノーアームのギロチンを極められてしまったっていうところでしたね」と、2Rにエリオットがスタイルを変えてきたため、朝倉は空振りが増えたと分析。
続けて「結果から見ると寝技の対応も含めてギロチンの対応もね、どうなんだって思うこともあるし。UFCレベルになると、そこの対応力はちゃんとしてないとダメだなってのは改めて思った」と、朝倉の寝技の対応力について課題があるとした。
解説で触れていた「本当にこの階級で合ってるのかな」という発言については、次のように話す。
【写真】変則な打撃も当てていったエリオット(C)Zuffa LLC/UFC「でも本人が前回負けて、ちょっと話した時もフライ級が適正だって言ってたんですけど、俺は本人にも言ったんですけど、バンタムで朝倉海を見てみたいなって思いました。減量も上手くいって動きもいいんだけど、出力的な部分で結構落ちてるなって感じたし、今までもう1回踏ん張れた部分をあんな簡単にクリーンテイクダウンをされてしまっている。2回されたのかな? 2R、1回目は立てたけどもあんな簡単にテイクダウンされるのを見たことない。
【写真】タックルを切れずテイクダウンを許した朝倉(C)Zuffa LLC/UFC 腰の重さだったり、腰の軽さだったりっていうのが、減量が少なからず影響してんだなっていうのを凄く思いましたね。自分もバンタムに落として減量の減力っていうのを味わっているんで気持ちは分かる。自分の強いところで勝負するか、階級を落としてフレームっていった部分を階級下で勝負するのかっていう選択肢になるんですけど、俺はもう前者で。自分の一番強いところで勝負してる方が、勝っても負けても強いところで勝負して負けたんだらしょうがないよなっていう気にはなれるんで」と、自身の経験からも簡単にテイクダウンされたのは減量が影響しているのではないか、と推測した。
最後には「寝技で2連敗してしまったっていう事実はしっかり受け止めて、今後の対応も色々やっていかなきゃいけない。厳しいですよね、UFCレベルになってくると。もっと厳しいことを言うと、ティム・エリオットレベルに負けてしまうと、チャンピオンだとかトップ戦線に行けるっていうのは正直厳しいなと思いましたね。だから今後の海がどこまで修正して、どこまでやっていけるものがあるか。パンチは強いものはしっかりとあるんで、そこを今後期待して見守りたいなと思っております」と言葉を結んだ。