▼第3試合 バンタム級キックボクシング 3分3R
〇奥山雅仁(OISHI GYM)
TKO 3R 0分30秒 ※レフェリーストップ
×ジェンギズ・ラーレ(トルコ)

奥山はSB日本ウェルター級王者・奥山貴大の弟で、兄と同じく柔道をバックボーンに持ち、2021年7月にプロデビュー。プロ8戦目となった2023年5月、S-BATTLE KICKライト級王座を奪取。その1カ月後には修斗のリングで行われたワンデートーナメント「CKC2023 -63kgトーナメント」でも優勝。現在はRISEを主戦場にし、ライト級4位。2025年6月、ファクンド・グラマホにTKO勝ちでS-BATTLE KICK王座を初防衛。

ONE FFには2024年2月に初参戦しているが、テミルラン・ベクムルザエフ(ロシア)に判定負けを喫している。初参戦のラーレに初勝利なるか。ラーレはEnfusionに出場している。戦績は16勝2敗。

1R、奥山はジャブから左ミドル、ラーレはすかさず左ローを返して左フックを打つ。奥山の左ミドルに強い左右ローを蹴るラーレ。かなりパワフルな左右フックを打って前へ出るラーレの右ストレートに、尻もちをつく奥山。右カーフを蹴って右ストレート、さらにヒザを突き上げる奥山にラーレは左フック、ワンツー。

ラーレの左ハイからの右アッパーにグラつく奥山だが、強気に打ち合う。ラーレは右アッパー、右フック。奥山もヒザと右ストレートを返し、前蹴りで前へ出る。奥山が右ストレートをヒットさせてラウンド終了。

2R、右ストレートで前へ出る奥山にラーレも左右フックと右アッパーを強打。奥山はつかんでのヒザで注意を受ける。全弾フルスイングのラーレに右アッパーをもらってしまう奥山はヒザで対抗も、またつかんでしまい注意。ワンツーで前へ出る奥山は右ロー、右カーフ。奥山が左ボディを強打するが、つかんでのヒザでイエローカード(減点1)。

どんどん打ち合いに行く奥山の手数が増え、ラーレをコーナーに追い込んでワンツーとヒザ、左ボディ。コーナーへ釘付けにしての右フックで奥山がダウンを奪う。ワンツー、ボディへのヒザ蹴り、左右ボディでラーレをサンドバッグ状態にする奥山。

3Rが始まると同時にラッシュをかける奥山。ラーレもフルスイングの左右フックと右アッパーで応戦するが、奥山のヒザをボディにもらうと動きが止まる。そこへ奥山がワンツーからのボディへのヒザ、そして左右の連打。ラーレをロープへ釘付けにし、レフェリーがストップ。奥山が激闘をTKOで制した。

大いに盛り上がるルンピニースタジアムをさらに煽る奥山。勝利者インタビューでは「武士道スピリッツを見せてくれた」と言われ、「1Rは相手のパワーが強くてビックリしたんですけれど、2Rと3Rでセコンドの声を信じて最後まで気持ちで戦うっていうのをずっと練習してきているので、それを試合で見せることが出来たと思います」と答える。

「ヒザとボディで攻めるのもチームでずっと話していて、それが今日できたと思います」と戦略を話すと、35万バーツのボーナスが贈られた。


