2025年9月7日(日)東京・国立代々木競技場第二体育館『K-1 WORLD MAX~70kg世界最強決定トーナメント開幕戦~』の追加対戦カードが、8月5日(火)にK-1公式InstagramのLIVEで発表された。
▼K-1ライト級 3分3R延長1R永澤サムエル聖光(林商店)上野空大(kickboxing gym SHINYUUKI+)
永澤は新日本キックボクシング協会で日本ライト級1位まで昇りつめ、トップランカーとして活躍。ジャパンキック旗揚げ後は2020年1月大会で第2代ライト級王座に就き、9月にはWBCムエタイ日本統一バンタム級王座も獲得。2022年7月にWMOインターナショナル王座も獲得して三冠王となった。2024年8月、Krushに初参戦も里見柚己に初回KO負けを喫した。11月、第6代Krushライト級王者の瓦田脩二に判定勝ちで初勝利。2025年2月のKrushライト級トーナメントでは1回戦で古宮晴に判定負け、7月も佐野天馬に判定負けと連敗中。戦績は29勝(12KO)14敗4分。
上野は3歳から空手を始め、フルコンタクト空手では通算70大会で優勝を果たしている“フルコンタクト空手70冠”。K-1アマチュアを経て2023年3月にプロデビューを果たし、2024年9月にゴンナパー・ウィラサクレックの対戦相手に抜擢。体重超過していたゴンナパーに3RでTKOに敗れ、初黒星を喫した。2025年4月29日に児玉兼慎にもKOで敗れたが、2025年6月のRIZIN北海道大会でファーパヤップに勝利した。空手仕込みの多彩な足技を得意とする。戦績は5勝(2KO)2敗。
インスタライブに出演した2人は、「初めてのK-1で凄い憧れていたので。デビュー戦の若手みたいな気持ちで楽しんで試合しています。K-1で面白い試合をしたいです」(永澤)、「このカードが組まれて正直K-1ファンの皆さんはKrushでいいだろって思いもあるだろうけれど、MAXで組まれた意味もそうだし、発表されている中では若手が自分くらいしかいないと思うので、この後のK-1の未来を自分に託されたと思っているので皆さん楽しみにしていて下さい」(上野)と、それぞれ意気込み。
互いの印象を聞かれると永澤は「めちゃ強いと思います。身長もデカくて空手ベースの戦いで。今回戦えるとなって面白い試合が出来るなと思います」、上野は「キャリアを見ても分かるように、キャリアが上で3本のベルトを持っていて。Krushでは最初から見ていたのでいつか戦うと思っていました。ゴンナパーに負けて、永澤選手もムエタイベースだと思うので、前回タイ人を倒してゴンナパーにリベンジしたいと思っているので今回しっかり勝ちたいと思います」と、互いに評した。
永澤は「K-1初参戦、35歳でおっさんの夢になります。おっさんも夢をかなえる。それを見てください」、上野は「自分は若手代表として今回のMAXで一番アツくて盛り上がる試合をするので最高の上野空大で挑みます」と、それぞれファンへメッセージを送った。
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▼K-1スーパー・ウェルター級 3分3R延長1R小田尋久(TEAM3K)松本和樹(K-1ジム川口ブルードラゴン)
小田はフルコンタクト空手出身で、2021年11月にプロデビュー。“マッスルタンク”のニックネーム通りのムキムキボディの持ち主で、空手の蹴り技にプラスしてパンチの強打を持つ。Krushには2023年2月から参戦し、2024年5月の第5代Krushスーパー・ウェルター級トーナメント準決勝で森田奈男樹をKO、8月の決勝で璃久を破って同級王座を獲得した。10月にはストーヤン・コプリヴレンスキーに挑み、ダウンを奪う大健闘の末に延長Rで判定2-1の惜敗。2025年2月、デング・シルバにダウンを奪われ追い上げるも判定2-0で惜敗した。5月、地元大阪で初防衛戦に臨んだがアビラル・ヒマラヤン・チーターにKOで敗れ、王座を失っている。戦績は8勝(4KO)4敗。
松本は2022年4月からK-1 GROUPに参戦。デビューから2連続KO勝ちも、赤田功輝と目黒翔大に連敗。その後も連続KOして2023年7月には南雲大輝を判定で破った。前戦は2025年3月、佐野天馬に判定負けを喫している。戦績は6勝(4KO)4敗1分のサウスポー。2試合前は60kg、前戦は62.5kgで戦っており、一気に70kgへ上げての挑戦となった。
インスタライブに出演した松本は「普段は75~76kgあります。準備は大丈夫。(小田戦が決まって)シンプルに凄く嬉しかったです。むしろ強い選手の方が僕は興奮するので。階級は上げようと思っていました。K-1MAXで僕も世界に挑戦したい気持ちが強かったので、一気に70kgに上げました」と話した。
小田が“マッスルタンク”と呼ばれていることに対しては、「僕も肉体改造しているので」とTシャツを脱いでマッスルアピール。「シャバーニシルバーバック(愛知県東山動植物園にいるイケメンゴリラ)と呼んでください。同い年で写真集2冊出しているので、負けていられない」とする。
「やりたいのはダリル・フェルドンク。彼も同い年なので。噛み合う自信あります。僕を知らない人も多いと思いますが、一気に階級アップするので無謀な挑戦とか言われると思いますけれど、僕はチームと自分を信じてMAXを盛り上げるのでご期待ください」と語った。
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▼K-1スーパー・ウェルター級 3分3R延長1R平山 迅(TEAM ONE)白須康仁(PROTAGONIST)
平山は皇治の盟友で、K-1 GROUPで渡部太基、塚越仁志、牧平圭太、木村“フィリップ”ミノルといった歴代Krush王者たちと拳を交えてきた。K-1を離れ、2023年9月には『NARIAGARI』でISKAインターコンチネンタル王座決定戦に臨んだが、モー・アブドゥラマンにTKO負け。2024年4月に『HEAT』でHEAT KICKミドル級王者アビラル・ヒマラヤン・チーターに挑むも、4RにTKO負け。12月のBigbangで水上陽生に判定勝ちも、2025年3月のBigbangウェルター級タイトルマッチで野村太一にTKO負けした。2025年7月にK-1復帰を果たすとKO-TA BRAVELYを3RでKO。戦績は21勝(12KO)20敗2分。
白須は2001年11月にプロデビューし、強烈なローキックとシャープなパンチを武器にMA日本キックウェルター級王座とWMAF世界スーパー・ウェルター級王座を獲得。06年からはK-1 MAXのリングにも定期参戦し、佐藤嘉洋らと鎬を削った。2011年8月の『THAI FIGHT』では超大物ヨーセングライからダウンを奪って勝利する大番狂わせを起こし、日本のムエタイキラーとして名を馳せた。2022年6月のBigbangで約11年ぶりに復帰し、城戸康裕に敗れるも一進一退の攻防を繰り広げた。2024年3月にK-1で宇佐美秀メイソンと対戦もKO負け、2025年2月にアビラル・ヒマラヤン・チーターにTKO負け。戦績は24勝(8KO)11敗1無効試合。
ベテラン同士の対決。平山の豪快なパンチか、白須のローキックか。
▼プレリミナリーファイト K-1ライト級 3分3R光弥(POWER OF DREAM)来希(TEAM ONE)