▼セミファイナル DEEP☆KICK-53kg挑戦者決定トーナメント準決勝3分3R延長1R
○大輝(DK9)
判定2-0 ※30-29、29-29、29-28
×鉢田歩揮(フリー)
※大輝がトーナメント決勝に進出

DEEP☆KICK-53kg第7代王者である棚澤大空(TEAM TEPPEN)への挑戦権を懸けたトーナメントの準決勝、互いにトーナメント初参戦となる大輝と鉢田がセミファイナルで対峙。

大輝はNJKFを主戦場に実力を磨いてきた選手で昨年からDEEP☆KICKに参戦、前戦では1RTKO勝利で存在感を示しトーナメント参戦を決めている。対する鉢田は4月にプロデビューしたばかり、長いリーチを活かした攻勢が魅力的な今回がプロ2戦目となるニューカマーだ。

試合は1R、身長に8cmもの分がある鉢田は距離を保ちながら前足にカーフ・ハイキック、そしてストレートでヒットを奪っていく。対する大輝はサウスポースタイルからインローに左ミドル、そこから中に入りパンチ連打に繋ぎたいが中々距離を潰せないか。ラウンド後半には近い距離での展開が増え、大輝は膝に繋いでいくも鉢田も膝にストレートと返していくなど1Rは鉢田が優勢な印象。

続く2R、圧を強めた鉢田はパンチ連打で早々から印象を掴む。そのまま鉢田のペースかと思われたが大輝はボディブローと膝を中心にボディを狙っていくとラウンド後半には鉢田は嫌がるそぶりを見せていく。前蹴りにミドルで距離を獲りたい鉢田だが2Rはダメージを奪った大輝が優勢だろう、2R終了時点でのオープンスコアは2名が19-19、1名が20-20と3者共にイーブンに。

3R、互いにこのラウンドで勝利を奪いたいだけに開始早々から近距離に踏み込むも大輝がローブローを被弾、試合が一時中断となる。再開後は互いにアグレッシブに攻勢を狙い合い、大輝がオーバーハンド気味の左フックに右フック・ボディとヒットさせれば、鉢田もワンツーに右フックをお返しにヒットさせる。互いにローにハイ・膝と蹴り技を組み込みながらも主は近い距離でのパンチだ、そしてそのままヒットし合う展開は続いていき試合終了。

甲乙つけがたい試合となるも、ジャッジ2名が3Rの大輝の優勢を支持し、判定2-0で大輝が判定勝利、一足先に挑戦者決定トーナメント決勝進出を決めた。

大輝はマイクを握ると「トーナメントの逆ブロックに昨年9月に僕が負けた相手が出るので、勝って決勝で僕と戦ってください」と昨年9月、3RTKO負けを喫した中田史斗(究道会館)との再戦を熱望した。


