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インタビュー

【UFC】パク・ヒャンソン「平良にとって僕のスタイルはかなり厄介なものになるはず」、中村倫也と対戦するフレッチャー「試合がマットに移った瞬間から、僕が優位に立つ」

2025/08/03 07:08

中村倫也と対戦するネイサン・フレッチャー「フリースタイルレスリングとMMAレスリングは別物」

『ROAD TO UFC シーズン1』バンタム級トーナメント覇者でMMA16勝1敗の中村倫也と対戦する、MMA通算9勝2敗のネイサン・フレッチャー。英国でパディ・ピンプレットと練習するフレッチャーは、MMAグラップリングに大きな自信を見せた。

──コンディションはいかがですか?

「とてもいいです。体重も問題なく、フィジカルも好調を維持しています。スパーリングも完璧で、トレーニングキャンプは本当に順調に進みました。すべてが理想通りに整い、土曜日の夜、ラスベガスで戦う準備は万端です」

──キャリア初期に桜庭和志選手のモデルのショーツを履いていたかと思いますが、何か経緯があったのでしょうか?

「桜庭さんのファンであることは間違いありません。ただ、あのショーツを履いた直接のきっかけは、チームメイトのパディ・ピンプレットなんです。彼がスポンサー契約を結んでいたScrambleというブランドから桜庭モデルのショーツをもらっていて、Cage Warriorsでよく履いていました。

 彼自身がものすごい桜庭ファンだったんでしょうね。ある日、練習後に彼が余っていた一枚をくれて、デザインが気に入ったので次の試合で履いてみた、というのが経緯です。もちろん桜庭さんは本当にレジェンドだと思っています」

──今回、相手はアメリカン・トップチーム(ATT)の選手ですが、あなたはリバプールのジム所属ですよね。パディ・ピムレットから何かアドバイスはありましたか?

「もちろんです。パディは今やUFCで世界ランキングのトップ10にいる選手ですし、ジムの皆にとって手本となる存在です。僕たちのジムはATTに比べればまだ小さいですが、イギリス国内では急成長しています。UFCファイターがどんどん増えていて、今後2、3年で僕たちのジムもUFCのスーパーキャンプになれると確信しています」

──あなたはグラップリングがとても強くて、トップポジションやスクランブルも得意ですよね。その部分に関しては中村戦でどれくらい自信がありますか?

「すごく自信があります。相手はフリースタイルレスリングの経験者なので、確かに素養はあるでしょう。しかし、僕の柔術は非常にハイレベルです。試合がグラウンドの展開になれば、その差は歴然とするはずです。この階級なら、誰が相手でも一本を取れる自信がありますし、土曜日の試合も例外ではありません。試合がマットに移った瞬間から、僕が優位に立つと信じています」

──前回はスプリット判定での敗戦となりました。あの試合から何を学び、どのように調整してきましたか?

「最大の学びは、自分が少し慎重になりすぎていた点です。スキル面では、すべての局面で自分の方が上回っていたと感じています。でも、相手にダメージを与える場面が少なすぎました。完璧なチャンスを狙いすぎるあまり、仕掛けるタイミングを逃していたのです。だから、今回の大きなテーマは“もっとアグレッシブに、早く動き出すこと”。試合がAPEXの小さいオクタゴンで行われることも、自分には有利だと考えています。第3ラウンドの終盤ではなく、序盤からペースを握り、主導権を完全に握るつもりです」

──対戦相手である中村倫也選手の印象は?

「強い選手だと思います。彼の試合はすべて見ましたが、総合的にバランスが取れていますね。サウスポーですが、僕はサウスポーとの対戦の方が好きなんです。オープンスタンスでの打撃の駆け引きがしやすいため、その点も楽しみにしています。全体的に良い選手だと思いますし、彼と自分のスキルをぶつけ合うのが待ち遠しいです」

──中村選手はレスリングをバックグラウンドに持ち、トップポジションからの攻撃を得意としています。

「確かに彼はレスリングのバックグラウンドを持っていますが、MMAにおけるレスリングと純粋なフリースタイルレスリングは全くの別物です。MMAにはパンチ、キック、ヒザ、ヒジといった打撃や、ケージ際の攻防が大きく影響します。僕はケージレスリングのスキルが非常に高いと自負しています。フリースタイルの経験はありませんが、子どもの頃からMMAをやっており、ケージを使ったグラップリングやバックを取る動きには長けています。彼もATTでそれを磨いてきているだろうけど、僕は立ちの状態からでもサブミッションを狙えるので、必ずしもテイクダウンは必要ではありません。彼のようなハイレベルな選手を相手に自分のグラップリングを試すのは楽しみですが、勝利に必要な要素はすべて揃っていると自信を持っています」

──あなたはTUF(THE ULTIMATE FIGHTER)、中村選手はROAD TO UFCの出身です。UFCへ至る道のりの違いが、この試合に何か影響を与えると思いますか?

「今はコンテンダーシリーズを経てUFCに来る選手が非常に多いですよね。ROAD TO UFCやTUFは少し違ったルートで、試合数が多く長期間戦い続ける必要があるので、むしろタフな道のりかもしれません。一方で、コンテンダーシリーズはたった1試合で契約を勝ち取れる可能性があり、勝者が必ずUFCと契約できるわけではないので、それはそれでまた別のプレッシャーがあります。

 いずれにせよ、彼が今この場所にいるということが、実力がある証拠です。僕たち二人はUFCファイターである資格が十分にあります。そして土曜日、どちらが次のステップへ進み、どちらが一歩後退することになるのか、はっきりするでしょう」

──この試合は、あなたにとってどのような意味を持ちますか?

「自分のスキルを再び証明するチャンスです。これは仕事であると同時に、僕の情熱そのものです。ジムでの練習が大好きだし、生涯格闘家として生きていきたい。だからこそ、土曜日にこの大きな舞台で戦えることに心から感謝しています。そして、自分がどれほどのレベルにいるのか、どんなファイターなのかを世界に示すのが楽しみでなりません」

──ご自身が中村選手よりも優れていると思う部分は?

「全部です。どの局面でも上だと思っています。ただ、実際に戦ってみなければ本当のところはわかりません。だからこそ“言葉より行動”が重要です。自分の強さを信じていますし、試合がどの局面になろうと僕の方が優れている。それを土曜日に見せるだけです」

──あなたのInstagramのプロフィールには “Future World Champion”と書かれています。将来、タイトルマッチで戦いたい相手は誰ですか?

「現状では、メラブ・ドバリシビリの存在は無視できません。ただ、僕がタイトル戦線にたどり着く頃、彼がまだトップに君臨しているかはわかりません。それでも今の時点では、彼が最も際立っている存在であり、僕が目指すべき目標です。彼と戦うチャンスを得られるなら光栄なこと。そのために上を目指していきます」

──タイトル戦線に絡んでくると予想する、他に注目している選手はいますか?

「今は面白い選手がたくさんいます。若手のペイトン・タルボットも注目株ですよし、マルコム・ウェルメイカーは勢いがある。フェリペ・ リマも良い選手です。このあたりの選手たちが、今後倒していくべき相手だと思っています。だから、すでに彼らのことはかなり注視しています」

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